キックボクシング
インタビュー

【NJKF】琢磨「“激闘以上の激闘”を魅せます」vs 葵拳士郎「“何もしないで終わる試合は二度としない”と誓いました」、高橋 亮vs大田拓真、波賀宙也vsラット、大田原友亮vsペットワット インタビュー=2月24日(日)「NJKF 2019 1st」後楽園

2019/02/19 10:02
【NJKF】琢磨「“激闘以上の激闘”を魅せます」vs 葵拳士郎「“何もしないで終わる試合は二度としない”と誓いました」、高橋 亮vs大田拓真、波賀宙也vsラット、大田原友亮vsペットワット インタビュー=2月24日(日)「NJKF 2019 1st」後楽園

(C)NJKF

2月24日(日)、東京・後楽園ホールで開催される「NJKF 2019 1st」。出場選手のインタビューが主催者より届いた。

トリプルメインイベントⅡでは、WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王座戦として、王者・琢磨(東京町田金子)が、INNOVATIONの同級王者・葵拳士郎(マイウェイ)を挑戦者に迎え、防衛戦に臨む。

ともに熱い気持ちでキックに取り組む2人は、2018年は怪我によりどちらも十分に試合を行えておらず、そのフラストレーションを今回の試合にぶつける。ともに感動を呼ぶ試合を心掛ける両者の激突は、キックボクシングの真髄を体現する一戦となるか。

◆琢磨「“チャンピオンとして過ごしたい”と強く感じている」

――選手としては1試合のみとなった昨年ですが、1年を振り返りどんな年でしたか?

琢磨 キックボクサーとしては高いモチベーションがあるのに1試合と悔しい年でしたが、素晴らしい出会いが沢山ある1年でした

――しかしその1試合となった9月の澤田曜祐戦では3R TKO勝利。この試合を振り返っていかがですか。

琢磨 澤田選手との試合は自分をコントロールして闘い抜き、試合が本当に楽しいと実感できた一戦でした。

――負傷しリハビリしていたヒザの靭帯と半月板の具合はどうでしょう。

琢磨 ヒザの状態は上向きで最高の状態に仕上げていますし、掴んだものが沢山あります。

――今回防衛戦となるWBCムエタイ日本統一王座は、17年に浅川大立選手と争い手にしたものです。その浅川選手は昨年末、岡山での大会で59㎏の賞金トーナメントを制し優勝しました。刺激になったのではないですか?

琢磨 浅川選手は僕との試合の後から連勝してるし、大きな試合にも出ているので刺激になります! なので僕は余計にWBCのベルトを輝かせたいとメチャクチャ思ってます。

――今回の対戦相手・葵選手の印象をお願いします。

琢磨 結構試合を見たことがあって蹴りの選手ですが、オールラウンダーで正統派なので噛み合う試合になると思います。僕もすごく楽しみにしています。

――前回の試合から5カ月、どんな風に過ごし、どこを強化してきましたか?

琢磨 本当にキックボクサーであると同時に、1人の人間として成長させてもらいました。沢山の人と出会ってパワーをもらい、昔にはないような出会いがあって“チャンピオンとして過ごしたい”と強く感じています。技術的にはパンチの精度に磨きかけました。

――王座防衛戦となる今回、どんな試合を見せてくれますか?

琢磨“防衛戦”という立場に来れたことにすごく有難いという気持ちがあります。試合は“激闘以上の激闘”を魅せます!!

――今回の一戦、そして今年の戦いへ意気込みをお願いします。

琢磨 今回の試合は自分がエースになる、大事な一戦です。そして今年1年チャンピオンとして闘い続けるためにも、最高の試合をして興奮と感動を思いっきり味わっていきます! 応援よろしくお願いします!


◆葵拳士郎「WBCのベルトを獲るのは間違いなく自分。ド派手に舞います!」

――残念な結果となってしまいましたが(1R KO負け)、昨年は4月に新日本キックへ乗り込んでの一戦がありました。振り返っていかがでしょう。

葵 久しぶりに新日本キックに出場させて頂き気合いも充分、仕上がりもかなりよかったのですが、失神KO負けという結果に終わってしまい正直すごく凹んでました。

――その後7月には初防衛戦で勝利。前回の敗戦からどんな思いで過ごして臨んだか、試合の振り返りとともにお願いします。

葵 4月の試合では2分近くも気を失っていました。一歩間違えれば死んでいたかもしれません。そして何より応援してくれた方々の悲しい顔を見てしまい、自分はなんて情けないことをしたんだろうと思いました。そんな人たちの為にも“何もしないで終わる試合は二度としない”と誓いました。それと同時に“いつ死んでもいい” “この試合で引退しても後悔しない”という意気込みで防衛戦に臨みました。結果はギリギリの判定勝ちという締まらない形になりましたが、自分の中で気持ちを見せられた試合になったと思います。ただ、まだまだこんなものではありませんが……。

――そんな2試合となった昨年はどんな1年でしたか?

葵 怪我もあり2戦しかできませんでしたが、選手としても人間としても自分なりに成長できた1年になりました。練習もまた基礎に戻って、充実した意味のある練習を深くできました。

――INNOVATIONに続き2本目のベルトを目指して挑む琢磨選手の印象をお願いします。

葵 何でもできて上手い選手だと思います。過去に何度か試合を見たことがありますが、どの試合も上手いなーって思います。

――今回NJKFで葵選手の試合を初めて見るファンに、ご自身がどんな選手であるか教えてください。

葵 あまり自分のスタイルとかは分からないですけど、必ず魅せる試合をします。

――ベルトの重みやチャンピオンとしてのプレッシャーは大きいと思いますが、そういった点はどのように感じていますか。今回は挑戦者として、挑む者の強みでぶつかる?

葵 たしかにチャンピオンになってプレッシャーは大きくなったと思いますが、昔から自分に少しでもプレッシャーを掛けていった方がいつも力が出ます。だからあまり気にしていないです。そして自分は今回はもちろんですが、防衛戦の時も挑戦者のつもりで闘ってます。守りに入るのではなく、“死んでもベルトを獲る”覚悟で挑みます。

――どんな試合を見せてくれるか、試合へ向けての意気込みをお願いします。

葵 自分の試合を見て頂いて何かを感じて頂けたら嬉しいです。勝つのは大前提ですが、その上で試合を盛り上げて“もう一度、葵拳士郎の試合を見たい”と思わせる試合をします。WBCのベルトを獲るのは間違いなく自分です。ド派手に舞います! 応援よろしくお願いします。

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◆大田拓真「“他の団体にもこんな強い選手がいるんだぞ”ってところを見せたい」vs 髙橋 亮「強い者同士が戦ってお客さんが盛り上がればいい。ただ負けるのは嫌いなんで絶対勝つ」=2月24日「NJKF 2019 1st」後楽園


2018年の年末より14年ぶりに交流戦が再開となったNJKFとNKB。現在まで2戦が行われ1勝1敗となっているが、「NJKF 2019 1st」(2月24日、東京・後楽園ホール)では大田拓真(NJKFバンタム級1位/新興ムエタイ)と髙橋亮(NKBバンタム級王者/真門)により交流戦第3弾が行われる。

ジュニア時代から活躍しNJKF未来のエースを期待される大田と、キック界を席巻する髙橋三兄弟次男の亮。激化の一途を辿る、交流戦第3戦の行方やいかに!?


◆大田拓真「弟の一航と“プロになってベルトを獲る”とアマチュアの時から決めている」

――昨年卒業となりましたが、高校生活を振り返っていかがですか。

大田 友達もたくさんできて充実した高校生活でした。

――卒業後、今はどんな生活・過ごし方をしているのでしょうか。

大田 学校を卒業したので練習だけに集中できるようになりました。

――昨年は怪我もあり思うように試合のできない期間がありました。どんな思いで、どのように過ごしていましたか。

大田 怪我で試合もできず練習もやれたりやれなかったりで、すごく辛い期間でしたが、今は無事に試合に出させて頂いているのでよかったです。パンチがあまり上手くないので、パンチ力とコンビネーションを強化していました。

――昨年は弟の一航選手もタイトル奪取を阻まれてしまいましたが、「自分たちのストーリーはここから」というツイートが大田選手からありました。お二人でどんなことを話していますか。

大田“プロになってベルトを獲る”とアマチュアの時から決めていたので、“二人で強いチャンピオンになる”という気持ちでいます。

――今回の対戦相手・髙橋選手をどう見ていますか? 警戒している点を教えてください。

大田 とにかく気持ちが強いイメージです。力強く、スピードもあり全てに警戒しています。

――最後に試合の意気込みをお願いします。

大田 髙橋選手はすごく強く有名な選手ですが、“他の団体にもこんな強い選手がいるんだぞ”ってところを見せたいと思っているので、見て頂く人には楽しんでもらえたらと思っています。


◆髙橋 亮「サウスポーでただただ蹴ります!」

――昨年はどんな1年でしたか? 試合の振り返りを交え教えてください。

髙橋 去年は2月のNKBから始まり3連勝といい波に乗れていたんですが、年末の大舞台で1番勝ちたかった相手に敗れてものすごくヘコみました。ただ、6月に三男の聖人がNKBフェザー級チャンピオンになり三兄弟三階級制覇を達成できたのはものすごく幸せでした。

――今年はどんな年にしたいですか?

髙橋 大舞台に出場して髙橋三兄弟をもっとアピールしていきたいです。

――髙橋選手の試合を初めて見るNJKFファンの方に、自分がどんな選手であるか紹介をお願いします。

髙橋 サウスポーでただただ蹴ります!

――今回の対戦相手・大田選手の印象はいかがですか?

髙橋 若くしてエースと呼ばれてるだけあってムエタイテクニックは素晴らしいですね。距離感、リズム感を支配されないよう潰しに行きます。

――今回はNJKFとの交流戦になりますが、意識するところはありますか?

髙橋 強い者同士が戦ってお客さんが盛り上がればそれでいいと思ってます。ただ負けるのは嫌いなんで絶対勝ちます!

――試合の意気込みをお願いします。

髙橋“髙橋三兄弟の試合が見たい”と思わせるような戦いをします!

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◆波賀宙也「連敗があったからこそ、今まで以上に勝ちに貪欲になった」vs ラット「バンチ主体に考えてます」、大田原友亮「“本気でやったらやっぱりこいつ強い”って思ってもらえるように」vs ペットワット「ラウンドが少ないので早い流れの展開が必要」


2018年12月2日の「NJKF 2018 4th」後楽園ホール大会において、波賀宙也はペットワット・ヤバチョウベースに判定、大田原友亮はHIRO YAMATOに2R TKOと揃って勝ち星を上げた。

2019年2月24日「NJKF 2019 1st」後楽園ホール大会でも共演を果たす2人は、波賀が元ラジャダムナン・バンタム級3位のラット、大田原がペットワットとともにタイ人を迎え撃つ。2019年、日本での初戦をともに好スタートで飾れるか。4者が試合の意気込みを語った。

◆波賀宙也「様々なことに挑戦する年にしていきたい」

――昨年最終戦はご自身で「辛勝」とされたペットワット戦でしたが(2-0の判定勝ち)、振り返っていかがでしょう。

波賀 最初に首相撲の展開になった時、組んでみて組みやすかったんです。がっちりハマるというか。“最悪首相撲で勝負すれば勝てる”というのがあったので首の展開が多くなりました。ただ、もう少し蹴りを中心に試合を組み立てたかったなと。

――2017年を「キャリアの中で一番苦しい 1 年でした。ただ得たものも大きく、最も成長できた年でした」と言われていましたが、昨年はその成長を試合に出せるようになってきたのでしょうか?

波賀 一番試合に出せたのは1月・新日本キックでのバカイペット(元BBTVバンタム級王者)戦ですね。ヒジで切ることもできたし、自分自身の動きもよくてベストバウトでした。ただ、まだ試合によって体調の良し悪しの差が大きいので、そこをもう少し調整できるようにしないと。バカイペット戦を超えるパフォーマンスをできるようにするのが当面の目標です。

――その後は連敗から復調し現在は3連勝、昨年はどんな1年でしたか?

波賀 ひとまずWBCのベルトが戻ってきて安心しました。やっぱり勝負の世界なんで勝ち続けないと。連敗があったからこそ、今まで以上に勝ちに貪欲になりました。

――今回の対戦相手、ラット選手の印象をお願いします。

波賀 上手いですよね。距離の取り方も上手い。お互い距離の取り合いになると思います。

――12月の試合後、マイクやSNSで「来年は日本人のトップ選手とやりたい」「ここ最近、守りに入り過ぎてた」「今年は色々と攻めて攻めて挑戦してきたい」といった発言がありました。今年はどんな年にしたいですか。

波賀 タイ人相手だと、体力的にももちろんですけど精神的にも疲れるんですよ(笑)。見てる側も日本人同士の試合の方が分かりやすいだろうし、日本人とやりたいなと。そう思って発言したんですけど、またタイ人になりました(笑)。今年はキックボクシング・ムエタイだけでなく、様々なことに挑戦する年にしていきたいです。タイでのビジネスも考えているので、今年はその布石を打っていきたいです。

――それでは試合の意気込みをお願いします。

波賀 4月にも今回以上の強豪との試合が決まっているので、しっかり次に繋がるような内容で勝ちたいです。

◆ラット「私は経験豊富なベテランのボクサーです」

――ラット選手はNJKF初出場となりますので、ご自身がどんな選手であるか教えてください。

ラット 私は経験がたくさん有り、ベテランのボクサーです。

――日本の好きなところを教えてください。

ラット 日本は暑さ寒さの四季がいいですね。

――昨年8月、日本で片島聡志選手に判定勝利していますが、この試合はいかがでしたか? また、過去に一戸総太選手と引き分けているそうですが、この時のことも教えてください。

ラット 片島戦の時はよいコンディションでした。一戸選手のことはよく覚えてないです。

――時間の短い3Rの試合は難しくないですか? 気をつけている点や5Rと変えているところがあれば教えてください。

ラット バンチ主体に考えてます。

――今回の対戦相手・波賀選手の印象をお願いします。

ラット 彼のことは特によく知りません。

――試合の意気込みをお願いします。

ラット とにかく、楽しみにして下さい!

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◆大田原友亮「1ラウンドからガツガツ行って倒しに行く」

――久々のNJKFとなった昨年12月のHIRO YAMATO戦は振り返っていかがでしょう。

大田原 NJKFのリングにまた上がれて、そこで結果を出せたことはすごく大きかったと思う。

――1月に行ったタイでの試合(判定負け)をはじめ、今後も続々試合が決まっています。何かやる気を新たにするきっかけがあったのですか?

大田原 今までやらなくて“ちゃんとやってればな”って最近気づいて、応援してくれる人も増えたし、本当の自分を見てもらいたいと思うようになったからですかね。

――前回12月の試合前は立川KBAに住み込みで練習し、「こんなに練習したことがない」と言われていましたが、どれだけ過酷だったか教えてください。

大田原 タイにいた時はもっとしていましたが、復帰してからは朝から練習したことが無かったので、久しぶりで大変でした。

――今回の対戦相手、ペットワットは12月に波賀宙也選手と対戦し接戦の末判定負けを喫しています。印象をお願いします。

大田原 タイ人だなって戦い方ですけど、これが凄いってところもないかなと思います。

――今年はどんな年にしたいですか?

大田原“本気でやったらやっぱりこいつ強い”ってみんなに思ってもらえるように結果を出して、活躍していくことですかね。

――それでは試合の意気込みをお願いします。

大田原 1月のタイでだいぶ自信になったので、1ラウンドからガツガツ行って倒しに行きます。


◆ペットワット・ヤバチョウベース「大田原はパワーよりテクニックがある選手」

――12月の波賀戦は残念な結果となってしまいました(判定負け)。試合を振り返っていかがですか? 対戦した波賀選手の印象もお願いします。

ペットワット チャンピオンと試合ができて嬉しかったです。首相撲が力強かった印象です。

――今回対戦する大田原選手の印象をお願いします。波賀選手と比べてどうでしょう。

ペットワット ジムで映像を見ました。パワーよりテクニックがある選手だと思いました。波賀選手との違いは、試合をしてみないと分かりません。

――ペットワット選手は日本に来てちょうど1年になります。この1年はどんな1年でしたか。

ペットワット 指導だけでなく試合も組んでもらえて嬉しいです。ジムのメンバーも優しい人が多く、楽しいです。何より日本はショッピングが楽しく、食事も美味しいです。

――タイでの試合より短くなる3Rの試合は難しくないですか? 何か気をつけたり変えていることがあれば教えてください。

ペットワット 3Rが難しいとは思いませんが、ラウンドが少ないので早い流れの展開が必要だと感じました。

――それでは試合の意気込みをお願いします。

ペットワット とにかく勝つことです。

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