キックボクシング
レポート

【村上祭】モハン・ドラゴンがストロング小林に豪快KO勝ち「会場へ足を運んでくれて感謝です」

2020/03/08 19:03
MA日本キックボクシング連盟「村上祭 Vol.4」2020年3月8日(日)東京・浅草花劇場(花やしき内) ▼メインイベント(第8試合)67kg契約 3分3R+延長1R〇モハン・ドラゴン(ネパール/士魂村上塾/Bigbangウェルター級王者)KO 3R 2分30秒×ストロング小林(契明ジム/INNOVATION)  モハンは豪快にパンチを振り回す突撃スタイルで常に試合を盛り上げ、K-1やREBELSなど各団体に引っ張りだことなった人気選手。ビジネスが忙しくなったためリングを離れたが、昨年12月のBigbangで2年3カ月ぶりに復帰を果たすとBigbangウェルター級王座決定戦で勝利してベルトを獲得した。本日は43歳の誕生日にリングへ上がった。  対する小林は5勝(5KO)2敗と勝った試合は全てKOの関西を主戦場とする選手。モハンは小林のことを「関西の木村“フィリップ”ミノル」だと称している。  1R、小林のパンチでコーナーへ詰められたモハンだが、思い切り左右オーバーハンドフックを振り回して反撃。打ち合いに持ち込んで左フックを叩きつけダウンを奪う。  その後もモハンがオーバーハンドをブンブンと振り回してKOを狙うが、小林は落ち着きを取り戻してローとボディ攻める。モハンが頭を下げたところに小林が右ハイを蹴り、モハンが大きくバランスを崩す場面も。  2R、両者フックを振り回して打ち合うが、モハンが被弾する場面が目立ち始める。モハンはジャブとローで対抗するが、小林のアッパー&フックで次第にロープを背負うようになり、ボディも打たれる。  3R、試合の流れをつかんだかに見えた小林だったが、このラウンドはモハンが自分から前へ出て左右のオーバーハンドを振り回す。小林もストレート、フックを打ち返すがモハンの勢いは増していく。どんどん前へ出てロー、ミドルも蹴ってオーバーハンドを叩きつける。  そしてロープを背負わせた小林に前蹴りを放つと、小林が明らかにボディをかばうような仕草を見せた。パンチで前へ出るモハンに小林も打ち返すが、再びボディへの前蹴りをもらうと身体を丸め、モハンの右フックからの左フックでダウン。小林は大の字となり、レフェリーが試合をストップ。  モハンはリングを飛び出し、リングサイドにいた師匠で今大会の主催者である村上竜司に抱きついて勝利を喜んだ。リングに戻ると両手を広げて観客にアピールし、「やりました!」と叫ぶモハン。  マイクを持つと「皆さん、大変な中、会場へお越しいただき感謝です。勝って締めることができて幸せです。感謝しています」と、会場へ足を運んでくれたファンに何度もお礼の言葉を述べた。 ▼セミファイナル(第7試合)日タイ国際戦58kg契約 3分3R×上杉文博(究道会館/HOOST CUP日本フェザー級王者)判定3-0 ※29-28、29-28、29-27〇JOE TEPPEN GYM(タイ/TEPPEN GYM/元ルンピニースタジアム認定9位)  上杉は昨年10月、一刀に雪辱してHOOST CUP日本フェザー級王座に返り咲き。12月にはブラジル人選手にも勝利している。  JOEはタイで185戦を行い、現在はTEAM TEPPENで那須川天心や白鳥大珠のトレーナーを務めている。日本でも栗秋祥吾らと試合を行ってきた。  1R、上杉はじりじりと前へ詰めていき、JOEをコーナーに詰めると顔面とボディへパンチをまとめる。JOEはローとハイを蹴り分け、前蹴りも多用。至近距離から放つハイが上杉を脅かし、JOEは上に注意をひきつけてテンカオも突き刺す。  2Rも上杉は詰めていっての左ボディを狙う。しかし、JOEは1Rほどコーナーに詰まらず回り込んでいく。隙あらばハイを蹴り、ロー、ボディへのヒザと攻撃を散らして、上杉の右ストレートには右ストレートを合わせに行く。JOEは意表を突くバックハンドブローでダウンを奪った。  3R、上杉は前へ出て左右ボディを徹底的に叩き、左右のフックも打ち込もうとするがJOEは前蹴りで突き放し、上杉が詰めてくるとクリンチして組み付き倒す。ダウンを奪ったJOEが逃げ切る形で判定勝ちを収めた。 [nextpage] ▼第6試合 63kg契約 3分3R〇昇也(士魂村上塾/Bigbangスーパーライト級王者)判定3-0 ※30-29、30-28、30-28×淺井悠太(TEAM U.E/MA日本ウェルター級6位)  昇也は昨年12月のBigbangで行われた王座決定戦を制してBigbangスーパーライト級王者となった。今回が王者としての第一戦。淺井は昨年12月に関西で旗揚げしたオープンフィンガーグローブ使用のムエタイプロモーション『TWO FC』に出場してKO勝ちを飾っている。  1R、両者ともサウスポー。左右フックを強打する淺井に、昇也は右ローで応戦。昇也は後ろ廻し蹴りを繰り出すなど蹴りを多用するが左右のストレートも打ち込む。淺井は強気にどんどん打ち合いを仕掛けていく。  2Rはお互いにパンチの距離で打ち合いを展開。お互いにストレート、フックでヒットを奪い合う互角の打ち合い。その中でも昇也はローを蹴っていく。激しい打ち合いが続いた。  3Rは両者とも疲れが見える中、昇也が左フックを連続ヒットさせてローも蹴る。前へ出る昇也に淺井も左右フックを打ち返していくが、最後に昇也の左フックが強くヒットし、最後まで続いた打ち合いは昇也が判定で制した。 ▼第5試合 ネパール・モンゴル国際戦 70kg契約 3分3R―アビラル・ヒマラヤン・チータ(ネパール/志村道場/HEATキック・ミドル級王者)試合中止―ナンディン・エルデネ(モンゴル/関根塾)※エルデネが負傷欠場のため。 ▼第4試合 ヘビー級 3分3R〇達磨石川(村上塾西条支部/アクセル総合ルール2019年王者)KO 1R 1分22秒×遊笑(Y's glow/MA日本ヘビー級2位) ▼第3試合 MA日本スーパーウェルター級次期挑戦者決定戦 68kg契約 3分3R+延長1R〇竜也(士魂村上塾/MA日本スーパーウェルター級3位)KO 3R 49秒×松山 翔(菅原道場/MA日本スーパーウェルター級4位) ▼第2試合 ネパール・ベルギー国際戦 67kg契約 3分3R〇ベス・ドラゴン(ネパール/香港)KO 1R 1分29秒×永田悠利(ベルギー) ▼第1試合 61kg契約 3分3R×平澤優聖(植野道場)判定0-3 ※28-30、27-30、27-30〇TASUKU(CRAZY WOLF)
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