前澤がパク・シウを挑戦者に迎えて2度目の防衛戦を行う
2020年5月6日(水・祝)東京・後楽園ホール『DEEP JEWELS 29』の対戦カード第一弾が発表された。
DEEP JEWELSアトム級王者・前澤智(リバーサルジム 立川 ALPHA)がパク・シウ(韓国/TEAM MAD)を挑戦者に迎えて2度目の防衛戦を行う。
前澤は中学から大学まで柔道を学び、寝技強化で始めたブラジリアン柔術がきっかけで総合格闘技の道へ。2012年にJEWELSでプロデビューすると連敗を喫したが、着実に力をつけてタイトルに近づき、2018年12月に黒部三奈を破り第6代DEEP JEWELSアトム級王座に就いた。
2019年3月には浅倉カンナとの勝負に挑んだが判定負け。7月の『RIZIN.17』に初参戦を果たすがROAD FC女子アトム級王者ハム・ソヒ(韓国)に初回TKO負けを喫して悔し涙を流した。10月には再起を懸けての初防衛戦に臨み、富松恵美を判定5-0に下して防衛に成功している。今回は7カ月ぶりの試合。
挑戦者のシウはテコンドーをバックボーンにMMAやキックボクシングでも活躍。キム・ドンヒョンやハム・ソヒなどのMMAトップファイターが所属するTEAM MADの一員。日本勢とは2018年5月に『GRACHAN 35』で沙弥子に判定負けも8月の『DEEP 85』ではパンチ&ロー、ヒザ蹴り、左ミドルで富松恵美に大差の判定勝ち、2019年12月には青野ひかるをTKOでマットに沈めている。また、キックボクシングでは伊藤紗弥、紅絹、ぱんちゃん璃奈らとも対戦経験あり。
シウは前澤がRIZINで敗れたハム・ソヒの妹分であり、ソヒとの再戦を目指すためにはクリアーしなければならない相手。寝技の前澤vs打撃のシウという分かりやすいスタイルの対決となる。
また、同大会では「DEEP JEWELSミクロ級トーナメント決勝」として、5分3Rでアム・ザ・ロケット(タイ/Tarnthong Gym) と古瀬美月(Y&K MMA ACADEMY)が優勝を争う。
アムはムエタイで80戦以上の戦績を誇り、2012年にWMC女子ミニフライ級王座、13年にWPMF女子ミニフライ級王座を獲得。JJIF柔術の黒帯を持ち、17年アジア選手権を始め、数々の大会で金メダルを獲得。14年8月の『FMD.2』でMMAデビューを果たし、2019年3月の『DEEP JEWELS 23』に初来日。佐藤絵実を相手に1Rにリアネイキッドチョークを極めて、わずか34秒の秒殺勝利で圧倒的な差を見せつけた。
続くRIZINデビュー戦となった8月大会では浜崎朱加と対戦し、敗れたものの、バックを奪ってチョークを仕掛ける場面を作り強さの片鱗を見せた。10月の『DEEP JEWELS26』ではROAD FCで3連勝中のホン・ユンハに腕十字で一本勝ち。6戦4勝の全てが一本勝ち。大晦日のRIZINでは山本美憂のテイクダウン&グラウンドコントロールに圧倒されたが、2月のトーナメント1回戦では佐藤絵実を再び1R49秒で腕十字に仕留めている。
古瀬は柔道をバックボーンに持ち、2017年5月にハイキックによる秒殺KO勝ちでDEEP JEWELS衝撃デビュー。AbemaTV『格闘代理戦争3rdシーズン』女子トーナメントでは現在『RIZIN』で連勝中のあいから腕十字で見込み一本勝ちを奪い、決勝では現在『ONE』で連勝中の平田樹に敗れるも準優勝。
長い手足を活かした打撃も武器とし、2019年は5月に樋田智子に判定勝ち、6月は富松恵美に一本負け、9月は坂本美香にTKO勝ち、10月にKAIに判定勝ち、12月には大阪でパンナコッタみのりに一本勝ちとハイペースで試合を行った。アトム級からミクロ級に落として臨んだトーナメント1回戦では、元VALKYRIE女子フライ級王者・玉田育子に競り勝ち、決勝戦へコマを進めている。
同日夜に同所で行われる『DEEP 95 IMPACT』では、同じ階級で、DEEP女子ミクロ級タイトルマッチとして、王者のしなしさとこが挑戦者にっせーを迎え撃つ初防衛戦が組まれており、佐伯繁DEEP代表は「DEEP100回大会などで、DEEPとDEEP JEWELSの王者による王座統一戦があるかもしれない」と語っているため、古瀬とアムにとっても負けられない重要な一戦となる。
<決定対戦カード>
▼DEEP JEWELSアトム級タイトルマッチ 5分3R
前澤 智(リバーサルジム立川ALPHA/王者)
パク・シウ(韓国/TEAM MAD/挑戦者)
▼DEEP JEWELSミクロ級トーナメント決勝 5分3R
アム・ザ・ロケット(タイ/Tarnthong Gym)
古瀬美月(Y&K MMA ACADEMY)