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【K-1】外国人スパーリングパートナー招いたKANA「試合2日前までスパーをやってその感覚のまま試合に出る」

2020/03/04 20:03
【K-1】外国人スパーリングパートナー招いたKANA「試合2日前までスパーをやってその感覚のまま試合に出る」

オーストラリアから招へいした自分よりも上の階級の選手相手にスパーを重ねるKANA

2020年3月22日(日)さいたまスーパーアリーナ『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K'FESTA.3~』で、ISKA女子世界-53.5kg級王者グロリア・ペリトーレ(イタリア)と対戦するK-1 WORLD GP初代女子フライ級王者・KANA(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)が4日(水)都内所属ジムにて公開練習を行った。


 KANAはK-1&Krush女子部のエースとして活躍。2016年4月に紅絹との王座決定戦を制し、第2代Krush女子フライ級王者となった。同王座は2017年1月にメロニー・ヘウヘスに奪われるも、同年12月に奪回。2019年12月に行われた初代女子フライ級王座決定トーナメントで優勝し、初代K-1女子フライ級王座も手にした。

「調子自体はずっと変わらず、悪くなるわけでも凄く良くなるわけでもなく、ずっといい状態でできています」というKANA。今回はオーストラリアから招へいしたスパーリングパートナーのカーリー・ゲンジェルとのスパーリングを公開練習で行った。


 カーリーは57~59kgで試合を行っている選手で、通常体重は69kg。KANAとはかなりの体格差がある。スパーではKANAのローが届かない距離で逆にローをもらったり、相打ちでKANAだけが転倒したりもあったが、ラスト15秒は怒涛のラッシュを見せてカーリーをコーナーへ追い込んだ。

「前回(12月)のトーナメントの時から海外の選手をこっちへ呼んで、ぎりぎりまでスパーするのをやっています。女子のスパーリングパートナーは日本だと少ないですが、海外にたくさんいるのでお願いして。階級が上の選手を呼んでもらいました。前回は試合2日前までスパーをやっていたので、今回もそれくらいします」と説明するKANA。


「前回のパートナーもオーストラリアから来てもらったんですが、カーリーは真面目。スパーリングに対して熱心ですし、相手の対策も聞いてくれます。緊張感を毎回持って試合に近い状態でスパーが出来ていますね」と、いいパートナーに恵まれたようだ。

 あえて階級が上の選手を呼ぶのは「これから戦っていく選手は上から落としてくる選手が多い。当日のリカバリ―(計量後に体重を戻すこと)が外国人は多いですからね。普段から体圧、体重、体格が大きい選手とやることで海外選手に慣れるのが目的です。加えて自分のスピードでしっかり翻弄していく練習もできるし、常に試合の状態に近いスパーができています。そこから見えてくるものもあって収穫できるものもある。それを毎日スパーの映像を見て、できなかったことを次の日に持ち込んでミットで繰り返してまたスパーをやります。試合をやった後の発見が普段のジムワークでもできるので、それが大きいですね」とその理由を話す。


 今回の対戦相手グロリアも上の階級で戦っていたことがあり、「減量したら当日は10kgくらいの差が出ます。でもカーリーの方が階級が上なのでパワーも威圧感も感じる。試合直前までやっていればそのまま試合に入っていけます。日常でやっていることをそのまま試合に持ち込んでいけたのが世界トーナメント。その手段が自分にあっていたので、残り3週間弱、よくなっていけると思う」と、12月の世界トーナメントで成功した方法と同じやり方で臨むつもり。

「普段と試合の時の波を作らない。試合に近い状態で練習をやるのが自分の中でベスト。今のやり方でレベルアップして倒すことにつながっていけばと思っています」


 グロリアに関しては「アネッサ(・メクセン=フランスの選手でGlory女子スーパーバンタム級王者)が対戦カードが発表された時にメッセージを送って来ました。アネッサも戦う選手の視野に入っているので、グロリアをKOすればアネッサも黙っていないと思う。世界中の強い選手を視野に入れています」と、アネッサが判定勝ちしているグロリアにKO勝ちしてアネッサに自分を意識させたいとする。

「パターン的にはいろいろイメージできていて、蹴りでもパンチでも効かせられる練習をしています。スパーとミットで繰り返して感触をつかんでいます。ぎりぎりまでいい感触でスパーを終えて、それを試合に持ち込めれば。上がっているのは攻撃の質もテクニックも両方ですね。まだ試行錯誤していて、できたりできなかったりの繰り返しで、まだまだレベルアップの最中ですが」と、まだ完璧な状態ではないが効かせる技を磨いているという。


 今回はK-1初の女子王者になって最初の試合。そこで「チャンピオンになってどんな試合するんだろうって注目度が上がっている。K-1王者はどれくらい強いんだろうって相手も思っているので、そこで強さを見せないといけない。そのために一次元レベルアップした自分で次のリングに上がりたいと思います。しっかりKOで今年最高のスタートを切りたいと思います」と、K-1王者はレベルが違うところを見せたいと意気込んだ。

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