雅(左)が過去にヨードレックペットに勝利したこともあるロムイーサンの挑戦を受ける
2020年4月16日(木)東京・後楽園ホールで開催されるムエタイイベント『SUK WAN KINGTHONG』の追加対戦カードが発表された。
スックワンキントーン認定ライト級王者・雅駿介(PHOENIX)が、挑戦者にロムイーサン・シットソーウン(タイ)を迎えての初防衛戦を行う。
雅は梅野源治の後輩で、高校時代からキックボクシングを始め、2014年に学生キックでライト級王者に輝く。アマチュアではRISEの2014年KAMINARIMON全日本トーナメント65kg級で優勝。プロになってからはムエタイオープンライト級王者、スック・ワンキントーン認定ライト級王者、WMC日本ライト級王者の三冠王になっている。2月11日の『KNOCK OUT』では元ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級王者シラー・ワイズディー(タイ/Y’ZD GYM)に判定勝ち。今回は2019年6月に獲得した王座の初防衛戦。
挑戦者ロムイーサンは元ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王者、元BBTVミニフライ級1位で戦績は58勝15敗2分。ラジャではフェザー級まで試合を行い、トップランクの選手との対戦も数多くラジャのメイン試合を務めたことも。キック、パンチ主体の攻撃的な選手で、過去にはヨードレックペットにも勝利しているという。
スックワンキントーン認定女子ミニフライ級王者KOKOZ(トライハードジム)は、祥子JSK(治政館)を挑戦者に迎えての初防衛戦。
KOKOZは2019年6月にチェンマイスタジアム女子ライトフライ級王者・狂猫YOKKOを破り、4戦全勝のまま王座を獲得。しかし今年2月の『RISE GIRLS POWER』で寺山日葵に敗れ、初黒星を喫した。今春に高校を卒業したばかりの18歳。
対する祥子はアマチュアで試合を重ね、2012年6月にプロデビュー。出産から約6年間のブランクを経て、昨年1月にリングに復帰した。現在は2人の子どもを育てながら選手として活動するとともに、所属ジムとフィットネススタジオを代表として切り盛り。戦績は4勝7敗だが、平岡琴や佐藤レイナといった強豪たちと拳を交え、4月にはJ-GIRLSピン級王座決定戦、11月にはミネルヴァ・ピン級王座決定戦とタイトルマッチも経験。今年2月の『KNOCK OUT』でぱんちゃん璃奈との再戦に臨んだが、返り討ちにされた。
KOKOZが本来のムエタイルールで再起するか、それとも多くのチャンスを得てきている祥子が経験を活かして初の王座を奪取するか。
また、元J-NETWORKスーパーライト級王者・鈴木真治(フジマキックムエタイジム)とヨードトゥォントーン・ペッティンディアカデミー(タイ)の対戦も決定。
鈴木は2005年にプロデビューし、40戦以上のキャリアを持つベテラン選手。様々な団体に出場してトップ選手と拳を交え、2018年11月に開催されたシュートボクシング世界トーナメントS-cupでは決勝進出を果たしている(決勝は棄権)。ヒジ打ちやローキックを駆使する粘り強いファイトが持ち味。2月の『KNOCK OUT』ではタップロン・ハーデスワークアウト(タイ/ハーデスワークアウトジム)と対戦したが、判定で敗れた。
ヨードトゥォントーンは33歳のベテラン選手で、戦績は250勝40敗10分。ISUZUトーナメント・スーパーフェザー級優勝、CPトーナメント同級優勝、トヨタムエマラソン・スーパーライト級優勝、元True4U同級王者、元WMC同級王者、アマチュアムエタイ世界大会優勝と数々の実績を持つ。積極的に攻撃するオールマイティーな選手で ポンシリー、チャムアトーン、ヨードヴィチャーといったトップ選手に勝利。日本でもおなじみのチャムアトーンにはルンピニー王者時代に勝利している。
鈴木側から「とにかく強いトップレベルの選手と試合がしたい」との要望があり、この一戦が決定した。
<決定対戦カード>
▼スックワンキントーン認定ライト級タイトルマッチ 3分5R
雅 駿介(PHOENIX/王者)
ロムイーサン・シットソーウン(タイ/元ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王者、元BBTVミニフライ級1位/挑戦者)
▼スックワンキントーン認定女子ミニフライ級タイトルマッチ 3分5R
KOKOZ(トライハードジム/王者)
祥子JSK(治政館/挑戦者)
▼3分3R
鈴木真治(フジマキックムエタイジム/元J-NETWORKスーパーライト級王者)
ヨードトゥォントーン・ペッティンディアカデミー(タイ/ISUZUトーナメント・スーパーフェザー級優勝、CPトーナメント同級優勝、トヨタムエマラソン・スーパーライト級優勝、元True4U同級王者、元WMC同級王者、アマチュアムエタイ世界大会優勝)