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【RIZIN】朝倉未来の今春フェザー級GPは「時期尚早」、4・19横浜には朝倉海、ケイプ、ムサエフらが出場

2020/02/27 11:02
【RIZIN】朝倉未来の今春フェザー級GPは「時期尚早」、4・19横浜には朝倉海、ケイプ、ムサエフらが出場

フェザー級GP開催は朝倉未来に続く日本人選手が集結するかどうか

2020年2月22日(土)静岡・浜松アリーナで開催された『RIZIN.21』の大会終了後、榊原信行RIZIN CEOが今後の展開について語った。


 まず「個々の試合にもそれぞれありますが、いずれにしてもメインがしっかりメインの仕事をすることがプロの格闘技イベント、エンターテインメントの側面からするととても大事なことなので、朝倉未来は凄いなと改めて思いました。それでいて4月も参戦すると。去年の年末に言っていた話と真逆な行動に出るという、主催者側としても彼の行動は読めないなと思いながらも、ストレートな言葉で『引っ張っていく』『やります』と言うのは意外と簡単なことかもしれないですけれど、行動でRIZINの顔として確実に自分が引っ張っていくんだってことを示してくれるなと頭が下がる思いです。2020年の朝倉未来の活躍に、さらに我々としても期待を寄せるところであります」と、メインイベントでダニエル・サラス(メキシコ)をKOした朝倉未来(トライフォース赤坂)を称賛する。


 試合直後には未来がリング上で「今日、怪我も無いんで4月(19日)も出ようかな。みなさん横浜アリーナで会いましょう」と連続参戦を宣言。そこで、リングサイドで試合を見ていた元修斗環太平洋ライト級王者&元ONE FC世界ライト級王者・朴光哲(KRAZY BEE)がリングイン。「いま朝倉選手、横浜でやると言ったんですけど、誰の挑戦でも受けるっていうんで自分、立候補してもいいでしょうか。どうでしょうか」と未来に対戦を要求した。


 さらに、「ぜひ、やらせてもらいたい。まあ未来選手とは同じジムの矢地君も負けているし、KRAZY BEEとも因縁もあるし……でもそれも過ぎたことだし、矢地もよろしくやってるんで(笑)、純粋にいちファイターとして、いま一番勢いがあり稼いでいる未来選手と、ファイターとしての進退を賭けて戦いたい。負けたら辞めます」と引退を賭けての対戦を要求した。


 榊原CEOは「4月19日は朴光哲と朝倉未来の試合を正式決定で発表させていただきます。当然、それ以外に朝倉海選手、マネル・ケイプ選手、そしてトフィック・ムサエフ選手。彼らの今シーズンの一戦目をメインにカード編成をしていきたいと思いますし、マネルと扇久保(博正)のタイトルマッチも両選手のタイミングが合えば4月でもいいかなと思っています」と4月19日(日)神奈川・横浜アリーナ『RIZIN.22』に3選手の名を上げた。大晦日の挑戦者決定戦で石渡伸太郎を破った、扇久保とRIZINバンタム級王者マネル・ケイプとのタイトルマッチもここで実現するかもしれない。


 参戦を表明した朴については「本当に強い選手だと思います。キャリアもありますし。未来がフェザー級を選んで引っ張っていくことによって、朴という選手は僕らもピックアップする日本人選手の一人ではありました。後はKRAZY BEEをKID亡き後しっかりまとめてここまで引っ張ってきていることも含めて、彼も覚悟を持って未来にチャレンジするのだと思いますし、彼と話したんですが、本人はこの試合で負ければ引退する、その覚悟で行くと。ただ負ける気は全くないし、噛ませ犬になる気もないということなので、ある意味、KRAZY BEEとこれまでの朝倉未来とのやりとりも含めて言うと、楽しみな試合になるんじゃないかなと。朴選手はONE帰りになりますが、海外での実績経験も含めて未来にとってはとてもいい対戦相手になると思います」と評価した。


 今後も朝倉未来は“レジェンド狩り”をテーマにしていくのかとの質問には、「僕らからすると、ライト級の若きエースとして70kgに上げて戦って欲しいと彼に求めていたわけです。その中で日沖選手やリオン選手と対戦してもらったり、無名だけど強い外国人選手と意外に地味な試合の実績を積んできている。でも今は発言力も存在感もRIZINの中で、自分の居場所の存在感が凄く大きくなっている。フェザーという階級を彼が引っ張っていく、RIZINを引っ張っていくことと合わせてぶち上げたことによって、また新たな形でレジェンドもそうだし、レジェンド以外の他のフェザー級の日本人選手にも、堀口恭司がバンタムに来て他の日本人のバンタム級の選手が光るような形でチャンスがあるんじゃないかと思います。ちょうどONEとの契約が満了して、朴選手としてもRIZINの中で未来のような存在が現れたことで、RIZINにチャレンジして未来と一戦交えようという考えになったと思います」と、今後未来を中心として新旧のフェザー級の選手たちが集まって来るのではないかと予想する。

 その中でフェザー級のグランプリはあるのかと聞かれると、「選手が集結してきてこれはフェザーでGPが見たいよね、となれば。僕らもそこまで踏み切るのは時期尚早かと思いますが、これで朴が未来に土を付けるようなことがあれば展開も変わるし、また日本人の若き選手たちの中からフェザーの選手でまた新しいキャラクターが出てくることで幅が広がってくれば、海外にはいっぱいいますので、楽しみな階級になるかなと思っています。もう少し様子は見たいですけれどね」と、まだ日本人選手が不足しているため時期尚早だとした。

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