連敗からの脱出を果たし、ここからの連勝を誓った川村
2020年2月24日(月・祝)東京・浜松町のニューピアホールにて開催された女子総合格闘技『DEEP JEWELS 28』。その第4試合で坂本美香(Fight HOLIC)と対戦し、1R2分56秒、TKO勝ちを収めた川村虹花(仮面女子)が試合を振り返った。
川村はアイドルグループ「仮面女子」の現役メンバー。ファイターとしての2019年は、DEEP JEWELSで3月の後楽園ホール大会は怪我で欠場、6月の復帰戦ではMAOに判定で敗れ、9月大会は首の怪我で再び欠場。10月の後楽園ホール大会では永尾音波に敗れ、白星無しという厳しい年に。通算戦績は2勝5敗となり、2018年大晦日のあい戦から3連敗となっていた。
「去年は悔しい1年だったので、今年一発目は必ず1Rで仕留めると自分で目標を決めていたので、こうして1RでのKOで決めることが出来て本当に嬉しいです。ここから這い上がって、まだまだ連勝していきたいと思います」と、連敗脱出に安堵感を見せた川村。
右ストレートと得意の右ミドルで追い詰めるも、テイクダウンを奪われてパウンドを浴びる危ない場面もあったが、「あの時は自分でもヒヤッとしましたけれども、冷静に打たれてでも立って打撃で勝負しようと思って突き放して立ちに行くことができました。課題でもあるんですけれど、これから寝技もまだまだ磨いていかないとなって思いましたね」と、冷静に対処することができたという。
立ち上がってからは怒涛の打撃ラッシュで一方的に攻め込み、勝負を決めた。「最初の方もけっこうパンチとかヒザが入って効いているなというのがあったんですけれど、テイクダウンされてしまったのでフィニッシュにもっていかないといけない、というのがありました」と、テイクダウンの失点を取り戻すために倒しに行ったと明かす。
連敗脱出以外にも、練習のベースとしているリバーサルジム新宿Me,Weの仲間たちへの想いも原動力となった。「ジムの選手の方々が、先週3人試合があってみんな1R、2Rで一本勝ちで決めていたので、その流れを崩したらダメだと思って。来週はDEEPもあるし、次の選手に必ずバトンタッチしたいなと思っていたのでそれができて嬉しいです」と、チームの一員としての自覚はまさに格闘技選手そのもの。
さらに、勝利後に杉山しずかと抱き合ったことについて「勝ててよかったとひと安心して。連敗だったので自分に自信を無くしそうになってしまう時があったんですけれど、杉山選手やジムのみんなに自信を持って行け、ガンガン行けって言っていただいて、自信を持って打撃で詰められたと思います」と、仲間たちの後押しがあったと話した。
今後については「目標はもちろんあるんですけれど、とにかく目の前の試合に勝って、連敗だったのを連勝に変えて強い選手になっていきたいと思います。どんどん試合をやっていきたいです」と、ここから年末へ向けて連勝していきたいと力強く答えた。