神奈川県警では従来より、採用時の試験において、柔道・剣道、情報処理技術、語学等の技能資格を取得している受験者を評価し、第1次試験時(教養試験)において一定の加点をしてきたが、本年より、JOC加盟競技のほか空道(このほか空手、少林寺拳法、日本拳法)の全国規模大会での成績も加点対象に含むことになった。全日本空道連盟が発表した。
古くから社会に認知されている競技・武道と並列で、空道が公的機関に扱われるようになったことについて東孝・全日本空道連盟理事長は「今回の神奈川県警の採用試験で空道を採用頂いたことは、一般社会での空道の評価、承認という意味で大きな前進となるだけではなく、空道を志す若者が社会との接点を保ちながらも、迷いなく空道修行に打ち込める大きな支えとなることでしょう」と感謝を語る。
宮城県ほか各県でのスポーツ協会(旧略称:体協)加盟、2025国民スポーツ大会(旧略称:国体)での競技実施決定、オリンピックの2部リーグ的大会といえるワールドゲームズでの競技実施、JADA(日本アンチドーピング機構)の管理下でのドーピングコントロール実施……と、着実に社会に根ざした競技としての立場を固めてきた空道が、理想とする「社会体育」にさらに近づいたかたちだ。