2020年4月24日(金)東京・後楽園ホール『REBELS.65』の記者会見が2月18日(火)都内にて行われ、今大会で“新ルール”の試合を実施することが発表された。(ルールの詳細はこちら)
その1試合目には、現在ミャンマーの超過激格闘技ラウェイに挑戦している渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)が名乗りをあげた。
渡慶次はパンクラスを主戦場とするMMAファイターだったが、2017年からラウェイに参戦。現在まで4勝3敗5分と本場ミャンマーの選手を相手に勝ち越しており、その勝利の中には2018年6月にミャンマーの英雄ソー・ゴー・ムドーをKOした試合や、同年12月にミャンマーで開催された国際大会の『KBZ グランドファイナル』でKO勝ちして日本人2人目の同大会王者に輝いた試合も含まれる。ラウェイ戦績は6勝2敗6分。
会見に出席した渡慶次は「このルールを山口代表から聞かされた時に、多分僕に誰も勝てないんじゃないかと思いました。絶対に出たいと言い続けていたら今回組んでくれるということで、ありがとうございますという気持ちでいっぱいです。判定もないので僕に合っている。僕としてはいいけれど、相手が見つからないと試合ができないので、判定なしで真っ向からぶつかってきてくれる相手に立候補して欲しいです」と“自分のためのルール”だとし、対戦相手に名乗り出てきて欲しいと呼び掛けた。
新ルールのどこが自分に合っているかと聞かれると、「MMAはパンクラスでもやっていたし、キックボクシングもアマチュアでやりました。でも制限が多ければ多いほど自由に自分を出せない。路上の喧嘩の戦いに近い方が凄く自分自身を出せるというのがある。寝技もないので倒された後も一発殴る蹴るがあるが問題ない。倒れた相手を殴る蹴るできた方が自分にメリットがあります。自分に有利なルールなので、負ける気がしない。このルールを流行らせて、このルールだけの大会を年内か来年中に開いて欲しいと思います」と答えた。
ラウェイとの違いについては「グローブを4年ぶりにハメることですかね。それ以外はラウェイに似ているので、相手を一回倒せば失神しかけている相手に追い打ちできるのでラウェイ以上に自分に合っていると思います」と、ラウェイよりも力を発揮できるという。
ルールは対戦相手との話し合いで、オープンフィンガーグローブをボクシンググローブにしたり、ヒジ打ちを無しにしたりとフレキシブルに変えていくという。渡慶次は「自分は何でもいいです」としながらも、「一番いいのは限りなくルールの制限のない、このルールの中で全部取っ払ってもらったのでやればお客さんは一番面白いと思います」と、頭突きも解禁されたフルオープンルールでやりたいと語った。
また、渡慶次はミャンマーに学校を建てるプロジェクトを行っており、「あと10日ほどでクラウドファンディングの締め切りなのですが、まだ足りません。REBELSに出ることで僕の活動を知ってもらって、僕という存在を売り込んでいけると思いました。以前、僕がラウェイの試合の翌日に学校を訪問したらニュースになったことがあったんです。ラウェイ王者が支援してくれた、と。そうしたらミャンマーの富裕層の人たちがお金を出し合ってくれて。日本人が見つけた学校と名付けられた学校を建てることができました。今回のプロジェクトもミャンマー国内でニュースになるので、それを見た人に何かを感じてもらって協賛企業や、より多くの人に手伝ってもらえれば10校の建設は難しくない、可能性があると思ってやっています。この活動を知ってもらえるいいチャンスなので言わせてもらいました」と、プロジェクトへの協力を呼び掛けた。