キックボクシング
レポート

【NKB】ミドル級トーナメントは田村聖が3連続KOで完全制覇、59kgは高橋亮と村田裕俊が決勝へ

2020/02/08 22:02

▼第10試合 NKBウェルター級王座決定トーナメント1回戦 3分3R+延長1R
〇稲葉裕哉(大塚道場/NKBウェルター級2位)
延長R 判定2-1 ※10-9、9-10、10-9
×笹谷 淳(TEAM COMRADE/NKBウェルター級3位)
※稲葉が決勝戦へ進出。本戦の判定は30-29、28-30、29-29。


 稲葉は昨年6月に同級4位のホープ・蛇鬼と1-0のドロー。上位ランカーとしての意地を見せた。笹谷は元J-NETWORK2階級王者だけでなく、新日本キックの緑川創、T-98、喜入衆といったトップ選手をことごとく打ち破ってきた実績を持つベテランの44歳。3本目のベルトを狙う。


 1R、サウスポーの笹谷はトリッキーとも言える潜り込むような動きを見せてパンチ&ロー、稲葉は離れてローを蹴る。


 2R、パンチを狙いたい稲葉だが、笹谷はヒザを突き上げて組み付くとヒジ、さらに軸足を払って転倒させるなどペースをかき乱す。


 3R、稲葉は右ストレートで勝負をかけるが、笹谷が組み付いてのヒジ打ち。さらに笹谷の左のパンチも入り始める。徹底的に変則なリズムでペースを乱していく笹谷だったが、判定は三者三様のドロー。


 延長Rに突入すると稲葉は飛びヒザ蹴りから入って、左右でボディを叩く。笹谷は徹底して組み付いてのヒジ、ヒザを狙っていくが、次第に手数が減っていく。稲葉は最後までパンチを出し続け、判定2-1で稲葉が辛勝した。


 これにより、決勝戦は蛇鬼と稲葉によって争われることとなった。蛇鬼は「稲葉さんの試合とってもええ試合やったんで感動しました。負けないように次はしっかり勝ってベルトを巻きます」、稲葉は「自分的にはしょっぱい試合をしてすいませんでした。蛇鬼選手とは去年やってドローだったので、その時より強くなっていると思うので自分もしっかり仕上げて、4月は自分がベルトを巻きます」と、お互いにベルトは渡さないとアピールした。


 決勝戦は4月11日に後楽園ホールで行われる。

▼第9試合 NKBウェルター級王座決定トーナメント1回戦 3分3R+延長1R
〇蛇鬼将矢(テツジム/NKBウェルター級4位)
TKO 1R 1分01秒 ※セコンドからのタオル投入
×SEIITSU(八王子FSG/NKBウェルター級5位)
※蛇鬼が決勝へ進出。


 長らく空位だったNKBウェルター級王者を決めるトーナメントがスタート。蛇鬼はNJKFからの移籍組。SEIITSUは2000年デビューのベテラン選手。


 1Rが始まってすぐ、蛇鬼が左右フックの連打でSEIITSUをコーナーに追い詰めてダウンを奪う。カウント9ギリギリで立ち上がったSEIITSUだったが、打ち合いになったところで蛇鬼の左フックをモロに喰らいダウン。セコンドからタオルが投入され、蛇鬼のTKO勝ちとなった。

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