キックボクシング
インタビュー

【RISE GP】2020年はフル活動・伊藤紗弥「最終的にはONE Championship出場、国内ではRISEのベルトを巻きたい」

2020/02/04 20:02
2020年2月11日(火・祝)東京・新宿FACE『RISE GIRLS POWER 2』に出場する、“ムエタイ才女”伊藤紗弥(尚武会)のインタビューが主催者を通じて届いた。  伊藤はジュニアキックで数々のタイトルを獲得。ほぼ男子選手を相手に勝利を収め、あの那須川天心とも対戦している。2012年12月には中学2年生にしてタイでWPMF女子世界ピン級暫定王者を獲得。2014年4月に国内で正式にプロデビューを果たすと、国内外の強敵を相手に快進撃を続けWPMF・WMC・WBCムエタイと女子世界ミニフライ級王座の三冠を制覇。  2018年12月の『KNOCK OUT』で新世代の小林愛三に判定負けを喫し、以後はリングから遠ざかっていたが今年12月8日の『BOM』で復活。奥脇奈々から大差の判定勝ちを収めた。戦績は17勝(4KO)3敗2分。  今回がRISE初参戦でNJKFミネルヴァ・ピン級王者Ayaka(健心塾)と対戦する。 ■タイ人選手以外で、年下と闘うのは初めてかも ──昨年12月8日、BOMで行われた奥脇奈々戦(伊藤の5R判定勝ち)以来、2か月ぶりの一戦となります。 「この間の試合よりは練習でも動けているので調子はいいです」 ──奥脇戦は1年ぶりの実戦でした。そんなに調子は良くなかった? 「いや、良かったんですけど、久しぶりの試合だったので練習の時にはすぐ疲れたり、スタミナがないと思ったんですよ。今回は全然そんなことがないので、大丈夫だと思います」 ──ムエタイでは世界三冠王に輝くなど知名度の高い伊藤紗弥選手ですが、RISE参戦は初めてとなります。 「プロになってからヒジなしで闘うのは初めてです。ただ、アマチュアの時には何度か経験しているのでそんなに違和感はないと思います」 ──試合中、レフェリーから「掴まない」と注意されることもなさそう? 「アマチュアでジュエルスに出ていた頃掴んで注意された記憶はあるので、そういうことはないようにしたいです。でも、相手にガツガツ来られると組んでしまう可能性もあるので、そこがちょっと心配ですね」 ──RISEの試合時間はムエタイの5R制ではなく、3Rです。 「1Rから攻めなければいけないと思いますね」 ──それに加え、今までは1R2分の時間設定の試合に出る機会が多かったと思います。しかし、RISEは女子も1R=3分に設定されています。 「そうですね。だいたい私は2分5Rの試合に出ることが多かったんですけど、練習はいつも1R3分でやっているので問題はないと思います」 ──対戦相手のAyaka選手は現役女子高校生として話題のキックボクサーです。自分より年下と対戦した経験は? 「たぶんタイ人選手以外で、年下と闘うのは初めてかもしれないです」 ──ちびっこ時代から活躍している伊藤選手から見たAyaka選手はかつての自分を見るような感じもある? 「あ~っ、そういう感じはちょっとありますね」 ──対戦相手として見た時の印象は? 「全く知らなかったので、対戦が決まってからYouTubeを見たりしました。私はムエタイなのですが、Ayaka選手の闘い方はキックボクシングという感じですね。いまの選手という感じがしました」 ──キックVSムエタイの闘いになる? 「勢いは怖いというか、たぶん(Ayakaにとって)一番いい時だと思うので、ガンガン来るんじゃないかと思います。ルール的には相手の方が有利なので、それに負けないようにしたいです。だから今回はRISE用の練習ばかりしています。ヒジ打ちや首相撲の練習はしていません。前蹴りとローキックの練習を中心にやっています。あと今まではめったにやらなかったけど、パンチの練習もやっています。今回は試合でも出したいです」 ──Ayaka選手のどんな攻撃を警戒する? 「まずはパンチ。そして動きですね。蹴ったと思ったら距離をとるなど、キックボクサーは結構動くんです。だからなるべく自分から前に出ようと思っています。待つと多分やられてしまうので。前蹴りを使って、距離をとりながら攻めようと思っています」 ──減量の方は? 「通常47㎏にいかないくらいなので、ちょっと落とすくらいなので、減量はないといってもいいですね(今回の契約体重は46kg)」 ──すでに4月26日には地元八王子で行なわれる尚武会の自主興行への出場も決まっていますが、いい勝ち方をしたら次のGIRLS POWERからも出場オファーが来ると思います。 「(語気を強めて)ハイ。継続参戦を考えています。今年の目標はずっと負けないこと。最終的にはONE Championshipに出たいんですけど、国内ではRISEのベルトを巻きたいです。だから対戦相手にもよるけど、今年は2~3カ月間隔で試合をしていきたいと思っています」 ──やる気満々ですね。 「2020年は忙しくしたいんです(微笑)」 (聞き手・布施鋼治)
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