伊藤(左)の相手はWPMF世界ミニフライ級王者クラップダム
2020年4月26日(日)東京・八王子市の富士森体育館『ムエローク八王子2020』の対戦カード第一弾が発表された。
“天才ムエタイ少女”としてジュニアキック時代から無類の強さを発揮し、プロになっても“ムエタイ才女”として活躍する伊藤紗弥(尚武会)の出場が決定。
2018年12月、KNOCK OUTで小林愛三(左)との頂上対決で敗れた
伊藤はジュニアキックで数々のタイトルを獲得。ほぼ男子選手を相手に勝利を収め、あの那須川天心とも対戦している。2012年12月には中学2年生にしてタイでWPMF女子世界ピン級暫定王者を獲得。2014年4月に国内で正式にプロデビューを果たすと、国内外の強敵を相手に快進撃を続けWPMF・WMC・WBCムエタイと女子世界ミニフライ級王座の三冠を制覇。
2018年12月の『KNOCK OUT』で新世代の小林愛三に判定負けを喫し、以後はリングから遠ざかっていたが今年12月8日の『BOM』で復活。奥脇奈々から大差の判定勝ちを収めた。2月11日(火・祝)東京・新宿FACE『RISE GIRLS POWER 2』ではヒジ打ちなしのルールに挑戦し、NJKFミネルヴァ・ピン級王者のAyaka(健心塾)との試合も決まっている。戦績は17勝(4KO)3敗2分。
2019年12月、1年ぶりの復帰戦で奥脇奈々(右)を破って勝利
その伊藤との対戦が決まったのはWPMF世界ミニフライ級王者クラップダム・トームアンペット(タイ)。日本で梅野源治をKOした元ルンピニースタジアム認定ライト級王者クラップダム・ソーチョーピャッウータイと同じ名を持つこの女ムエタイ戦士はサウスポーで左ミドルと左ストレートが強く、首相撲からコントロールしてのヒザ蹴りとヒジ打ちも使いこなし、昨年タイで行われたタイトルマッチで田中"暴君"藍に大差で判定勝利している。
まずは『RISE GIRLS POWER 2』で勝利をあげることが先決だが、伊藤にとってはムエタイルールで久しぶりに手応えのある相手との対戦となりそうだ。