2020年2月24日(月・祝)『skyticket Presents DEEP JEWELS 28』(ニューピアホール)で行われる「DEEP JEWELSミクロ級トーナメント」一回戦の組み合わせが発表された。
優勝候補のアム・ザ・ロケット(Tarnthong Gym)が佐藤絵実と再戦(毛利道場)。ベテランの玉田育子(AACC)が18歳の古瀬美月(Y&K MMA ACADEMY)と対戦する。
佐伯繁代表が「アムが入ってトーナメントの格が上がった」という初代DEEP JEWELSミクロ級王座決定トーナメントは44.0kg契約。今回の一回戦の組み合わせは、3選手が参加(佐藤はテレビ電話で参加)した抽選会により決定した。
アムのみ事前に「第2試合の赤コーナー」のブロックに決定済みのトーナメント表が用意されるなか、まずは佐藤、玉田、古瀬の3選手でじゃんけんを行い、勝った選手から「1」「2」「3」の番号が入っている3色の封筒を選ぶ。その選んだ封筒のなかの番号「1」の選手から、ブロックを選択していくことになる。
じゃんけんで一番最初に勝利した玉田が選んだのは緑の封筒。2番目に勝利した佐藤は水色。最後に残った赤の封筒は古瀬のもとに。
最初に選択権のある番号「1」の紙が入っていた封筒を手にしたのは玉田。玉田は1回戦でアムとは別ブロックの赤コーナーを選択した。
2番目に選択権のある番号「2」を引き当てたのは古瀬。古瀬も1回戦でアムを避けて玉田と対戦する青コーナーを選択。番号「3」の佐藤は自動的に1回戦でアムとの対戦が決定した。
▼DEEP JEWELSミクロ級トーナメント一回戦 第1試合 5分2R玉田育子(AACC) 古瀬美月(Y&K MMA ACADEMY)
▼DEEP JEWELSミクロ級トーナメント一回戦 第2試合 5分2Rアム・ザ・ロケット(Tarnthong Gym)佐藤絵実(毛利道場)
コメントを求められた佐藤は、2019年3月に後楽園のケージで行われた「DEEP JEWELS 23」以来のアムとの再戦に向け、「(対戦相手が)アム選手になったのでリヴェンジします。後悔の無いように戦います」と、前回34秒リアネイキドチョークで敗れたアムへのリヴェンジを宣言。また、番号「2」を引き、対戦相手を直接選ぶことが出来た古瀬について「すげー引きだ」とつぶやいた。
一回戦で玉田との試合を選んだ古瀬は、抽選会で隣に座った玉田を横に、「ちょっと複雑なんですけど、もちろんベルトを、チャンピオンになれるように頑張ります」と意気込み。個別インタビューでは、「もともと去年くらいにアトム級でチャンピオンになりたいと思っていました。2個くらい持っていた方がカッコいいかな」と二階級制覇への意気込みを語っている。
玉田は「誰と当たっても覚悟は決めてきたので、とりあえず一回戦突破を頑張ります」と落ち着いた表情。個別インタビューでは、「泥臭くてもいいから勝ちたい」とベルトへの強い思いを見せている。
2019年3月に3年半ぶりにMMAに復帰し、マドレーヌ、KOTORI相手に2連勝中の玉田は52歳の鉄人。今回はケージで行われる44.0kgのトーナメントで真価を発揮できるか。
古瀬はアトム級(-47.6kg)から階級を下げての参戦。2019年は樋田智子、坂本美香、KAI、パンナコッタみのりに勝利。6月には富松恵美に一本負けも佐藤の欠場を受けたスクランブル出場だった古瀬は、ミクロ級でどこまで戦えるか。
アム、パク・ジョンウンの強豪海外勢に2連敗中の佐藤は、対日本人では2017年6月から4連勝の実績を持つ。2017年12月に青野ひかるに一本勝ち、2018年9月には古瀬にも一本勝ちしており、アムへのリヴェンジに燃える。
RIZINのスーパーアトム級で浜崎朱加、山本美憂と好勝負を展開したアムは、49.0kgで強豪たちと渡り合ったが、もともとアトム級(47.6kg)を主戦場としており、今回のミクロ級(-44.0kg)トーナメントの優勝候補筆頭に挙げられるだろう。
果たして、初代DEEP JEWELSミクロ級のベルトは誰の腰に巻かれるのか。そして、今回4人トーナメントに決定したことで、2019年12月の「DEEP」でDEEP女子フライ級王者のしなしさとこ(フリー)を1R TKOに下したにっせー(フリー)はどんな目標を立てるのか。注目のミクロ級戦線だ。