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【RIZIN】関根シュレック秀樹「補導した少年たちに強さを見てもらいたい」=2.22 地元・浜松でRIZIN初参戦

2020/01/28 13:01
2020年2月22日(土)静岡県・浜松アリーナにて「RIZIN.21」が開催される。同地に縁のあるファイターとして、ヘビー級(120.0kg契約)で、元静岡県警の関根シュレック秀樹(ボンサイブルテリア)が、現DEEPメガトン級王者のロッキー・マルティネス(グアム)と対戦する。 ▼120.0kg契約 RIZIN MMAルール 5分3Rロッキー・マルティネス(グアム/スパイク22)関根シュレック秀樹(日本/ボンサイブルテリア) (C)ONE Championship 関根は、山梨学院柔道部出身。卒業後、静岡県警で機動隊や暴力団担当の刑事を務め、ボンサイブルテリアジムでブラジリアン柔術を習得。2009年にMMAデビュー後、7連勝で2016年12月にONE Championshipに参戦。世界ヘビー級王者ブランドン・ベラとの試合に向け、43歳にして警察官という安定した職を捨て、プロ格闘家に転向した。柔術、グラップリングでも実績を残しながら、プロレスのリングでも活躍。全日本、ハードヒット、リアルジャパンといったリングでも人気を博している。 1月24日のカード発表時には、そういった関根の軌跡が表れた言葉が会見で聞かれた。 RIZIN初参戦となる関根は会見冒頭で、「自分のバックボーンはブラジリアン柔術で、サトシやマルキーニョスから教えを乞うて全日本選手権やアジア選手権を取っています。ただ、ブラジリアン柔術はサトシやマルキーニョスが証明してくれていますので、自分はプロレスラーとしてロッキー・マルチネスとバチバチに試合をしたいと思います。全部受けきって、俺が勝つ! よろしくお願いします」と、落ち着いた口調ながら、静かに闘志をあらわにした。 また、2016年11月いっぱいまで務めた静岡県警の同僚たちにも試合を観てもらいたいかと問われた関根は、「同じジムの仲間や、静岡県警に務めていましたので県警の仲間たち、観に来てくれると思います。一番、見せたいのは、自分が警察官のときに補導や職務質問した少年たち、そういった子たちに、『お前と喋っていた、よく話していた関根がこんだけ強いんだぞ』というところを見せたいと思います」と、仕事や練習仲間のみならず、警察官時代に非行を防止するために交流したかつての少年たちにも、戦う姿を見せたいと語った。 2018年11月のONE Championshipでのアレッシャンドリ・マチャド戦を最後に、ONEとは契約を解除。2019年9月のDEEPでの前戦では中井光義を相手に1R TKO勝ちを収めている。現在はプロレスラーとしての活動にも積極的な関根は、「自分の決め技はジャーマンスープレックスや裏投げやバックドロップ等のスープレックス技です。いままで戦ってきた舞台(ONE Championship)は(後方への)スープレックス技が認められなかったので、今回からは解禁ということで、自分の戦闘力がすべて発揮できると思います」と抱負。 「もともと学生時代にUインター(入門を)目指していまして、高田さんはもちろん、特にゲイリー・オブライトに感銘を受けて、ずっとジャーマンスープレックスを練習していました。その後でUインターが大学4年生のときに活動停止になってしまって、諦めて警察官になりました。今回、高田さんの目の前でそういった“Uの遺伝子”というか──自分は実際UWFはやっていないですけど──気持ち的にはUなので、そういったところも見てほしいと思います」と、憧れの高田延彦の立ち合いのもと、自身の得意技を見せたいとした。 しかし、対するマルティネスは強豪だ。第3代PXCヘビー級王者、第6代DEEPメガトン級王者のこの強打者は、2018年9月の「RIZIN.13」では、ミルコ・クロコップを相手に果敢に打撃戦を挑んでいる。1R終盤にミルコのヒジを額に受け無念のTKO負けも、2019年6月の「RIZIN.16」ではジェイク・ヒューンのミドルキックをもらいながらも、3Rにダブルレッグからスラムで叩きつけてパウンド・ヒジを落とすなどスプリット判定(2-1でヒューンが勝利)の接戦を繰り広げている。 会見に出席したマルティネスは、「再びRIZINに戻ってこれて感謝しています。今の心境としてはヘビー級復活の責任を負う立場と思っていて、今後ヘビー級がより復活するように、ヘビー級の試合がたくさん組まれるように継続的にRIZINに参戦して“ヘビー級の顔”になれるような試合をしたいです。呼んでくれてありがとうございます! 面白い試合をします」と、意気込みを語っている。 ONEでアレッシャンドリ・マチャドを右一本を差して柔道の足運びで巧みに投げてテイクダウンを奪い、再三のサイドへの投げで崩している関根だが、そこからマチャドに幾度も立ち上がられ、最後は課題を残す打撃で敗れている。マルティネスは2019年12月の前戦の誠悟戦で、柔道家の誠悟の払い腰で投げられながらもダメージを負うことなく立ち上がり、2R TKO勝ちと総合的な強さも見せている。地元凱旋の関根は、RIZINで強豪マルティネスといかに戦うか。 また、地元・浜松のボンサイ柔術で指導するホベルト・サトシ・ソウザが、大会中に柔術のエキシビションマッチを行うことも決定。その他のカードも近日中に発表される予定だ。
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