MMA
ニュース

【RIZIN】今年のテーマは大晦日での高視聴率獲得「リング内外でいろいろな話題を。やれることは全部やる」(榊原CEO)

2020/01/24 17:01
2020年1月24日(金)都内ホテルにて「RIZIN.21」(2月22日・浜松アリーナ)の会見が行われた。  会見の冒頭、榊原信行RIZIN CEOは大晦日の視聴率について言及。 「満4年経って格闘技はやっぱりスゲェなと。特に日本の格闘家、若い選手を中心に他のメジャースポーツに優る、十分に太刀打ちできると僕自身も実感しましたし、15時のスタートの時点で9割くらいのお客さんが駆けつけてくれて選手の背中を押してくれた。そのエネルギーがあれだけの素晴らしい試合を選手たちにさせるというか、やってやるという気持ちにさせた。エネルギーのプラスの相乗効果で1日通したイベント自体が凄いパワーを持ったものになったと感謝しています」とイベントの内容自体は高く評価した。 大晦日大会のリング上で生放送開始前に異例の視聴率アップのための呼びかけを行った榊原CEO しかし「ただひとつ悔やまれるのは、あれだけ視聴率が取りたいですと言いながら、地上波の視聴率が過去5回の中で最低の記録をたたき出してしまった。これは僕らRIZIN側としては本当に悔しいです。地上波で紅白、ガキ使の裏であれだけの放送枠をいただきながら。一般の人にあれだけの試合を見てもらえるような仕掛けを今年の大晦日へ向けて、1年かけて絶対に数字を取ってやろうと思っています。マスコミの皆さん、ファイターのみんな、ファンにも知恵や力を借りて、今年の年末はガキ使を越えられないかもしれないけれども、平均で今年5.2%という記録でしたが、平均10%を目標に地上波の一般の、格闘技のコアなファンじゃない人たちの興味や関心を獲れるようにあらゆる手を尽くしたい。格闘技界みんなの目標としてチャレンジ出来たらなと思います。そしてオリンピック競技に優るとも劣らないパワーを持ったメジャースポーツとして、オリンピックに負けないパワーを発揮していきたい」と、今年のテーマとして大晦日での高視聴率獲得を掲げた。  会見後の囲み取材では「今年は大晦日の視聴率獲得も含めて考えると、オリンピックアスリートたちのスカウティングに動きます。すでに動いています。メダルをぶら下げて、これまでのオリンピックでの活躍、アマチュアでの実績を引っ提げた選手たちがいろいろな想いでチャレンジしてきてもらえるような。バンタム級はニューカマーを日本国内で迎え入れるのも新しいアマチュアの選手たちにもチャンスがあるので、そこにも期待していただいて、僕らも期待感のある顔と名前が一致してメダルをぶら下げた、PRIDEの時代の吉田秀彦とか瀧本誠とか、その後で言うと石井慧とか。そこにもチャレンジしたい」と、視聴率獲得の一環としてオリンピックアスリートのスカウトを展開していくという。 「(大晦日の視聴率を)分析してくれたスタッフに聞くと、出入りが少ないそうなんですね。流入して見てもらえればチャンネルは止まった。僕は見ていませんがガキ使がむちゃくちゃ面白かったらしいんですね。だからガキ使にチャンネルを合わせた人はそこから浮気できずにずっとガキ使を見ていただろうし、紅白も数字を落としている中で言うと、もっとストレートな直球勝負だけじゃなく変化球が必要だったんだなと思います」と、昨年末は封印した「変化球」や「消える魔球」を今年は用意したいとする。 「そういう意味では今年の年末は奇をてらわずあらゆる魅力を総動員してやれることも全部やって、RIZINは振り幅が競技も含めて広いので、ボブ・サップvs大砂嵐、幻となった神鳥忍vsギャビ・ガルシアも含めて、コアなファンたちにちゃんと届けたいものは昨年末にちゃんと魅せられたのでそれも届けたいし、その熱は今年ももっと大きくしていきたいですけれど、一般の格闘技にそこまでコミットしてない人たちにも届く要素でリング内もリング外もいろいろな話題を振りまいていく必要がある」と、話題性を重視したものも作り出していきたいとする。 「フジテレビさんと相談しながら、他局さんもいろいろなネタを凄く戦略的に分刻み秒刻みに長尺の番組で組んでいるのが現状だと聞いているので、今年は放送作家も入れてどう地上波で数字を取るのか。コンテンツの良さは見ていただいた方には伝わったと思うので、そこに戦略的な要素や話題性を積み上げられるように、今から年末のスペシャル企画として口説くにしても時間がかかるのでチャレンジしたい。見た人は面白かったと言ってくれるし、それでもチャンネルを合わせてくれた人たちの流出率は少ない。GyaoさんのPPV購入は一昨年のメイウェザーvs天心から160%アップです。熱を持ったファン層は拡大している。ひとつのいい例として井岡の世界戦が前半、往年のファンも含めて数字を取っている。その裏で僕らは後れを取ったので、取れる要素はいろいろな角度で、リングの中だけではないチャレンジもしたい」と、大晦日へ向けて総力を結集していくと語った。  なお、2月22日(土)浜松アリーナでの『RIZIN.21』は「ゴールデンでの放送はないです。深夜帯で関東ローカルの方向で調整しています」とのこと。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント