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【ONE】佐藤将光「勝ちが一番」、和田竜光「マニラが僕を呼んでいる」、MOMOTARO「あのグローブならチャンスがある」=1月31日(金)フィリピン

2020/01/22 14:01
2020年1月20日、東京・渋谷スクランブルスクエアにて、ONE Championshipの会見「ONE SCRAMBLE」が行われ、1月31日(金)フィリピン・マニラ大会と、2月7日(金)インドネシア・ジャカルタ大会に出場する日本人6選手が意気込みを語った。 冒頭では、ONE Championship日本支社の秦“アンディ”英之代表が挨拶。「会見の前に日本青年館で日本スポーツマンクラブ財団の新年会があり顔を出したところ、たくさんの方々から『格闘技って盛り上がってるね』という嬉しい言葉をたくさん頂きました。今、日本の格闘技界は非常に盛り上がりを見せています。その世界の最先端で本気になってやっている選手のうち、6名が本日出席しています」と、選手たちを紹介。 さらに、「より多くの知ってもらう場と機会を作ります。まだ始まったばかりです。この会見で最大マックス、鼻血がブーッと出ても構わないくらい触れていただきたい(笑)。各選手の意気込み、想いに触れていただきたい。世界の頂点に立つ、より多くの日本人選手を世界の頂点に出していきたいということを、今年の明確なミッションとして頑張っていきたいと思います」と、秦代表としては珍しい「鼻血がブーッ」というフランクな表現で、日本支社主導の働きかけにより日本人選手の押し上げと、ONEのなかでより存在感を増していくことを語った。 現在、ONEの大会スケジュールは1月10日のバンコク大会から6月20日までの中国大会の上半期の大会日程のみが発表されているが、2020年は計50大会の開催を予定。新たに3月上旬に大阪で人材発掘リーグの「ONE WARRIOR SERIES(OWS)」のトライアウトを開催することが決定した(日時等詳細は後日発表)。元UFC世界ミドル級王者で同シリーズの監修を務めるリッチ・フランクリンは「有望な選手と会えることを楽しみにしてます」とビデオメッセージを送っている。 会見の前半では、1月31日(金)マニラでのONE: FIRE & FURY』に佐藤将光(坂口道場)、和田竜光(フリー)、MOMOTARO(OGUNI-GYM)が登場。記者団との質疑応答に応じた。 DEEPでプロデビューし、GRACHANやGLADIATORなど日本でキャリアを積んできたストライカーのクォン・ウォンイル(韓国)と対戦する佐藤将光は、「クォン選手はもともと1階級上の選手。1RでKOした試合も4試合ほどあって、早い段階んでのKOを狙って最初から圧力をかけてくる。それに対して自分はステップを使いながらかわして、相手に圧力をかけていければと思います。常にフィニッシュは狙いますが、勝ちが一番なので、勝ちに行きます」と、試合への意気込みを語った。 【写真】2019年10月両国大会でPANCRASE王者のシウバを2R TKOに下した佐藤。 また、現在32歳でMMA34勝16敗3分というベテランの佐藤は2020年の目標を聞かれ、「特別こうしたいというのはなく、毎試合“終わり”を意識することが多くなったので、常に悔いなく全力を出し切れればと思います」と回答。「終わりにはONEのベルトを巻いていたいか」と問われると、「ベルトはもちろん狙いたいです。でもそこで終わりたいかは分からないですね。格闘技人生が続く限りは上を目指したいし、熱い試合をしたい。熱い舞台で戦えればと思います」と、格闘技人生の最終章にありながら、なお枯渇しない戦いへの意欲を語った。 ONE初参戦でMMA8戦無敗のイヴァニルド・デルフィノ(ブラジル)と対戦する和田竜光は、2019年9月のマニラ大会でのフライ級GP準決勝でデメトリアス・ジョンソン(DJ)と対戦して以来の試合。DJとの試合では1Rにバックを奪いながら、中盤からテイクダウンされ判定負けを喫したが、元UFC世界王者と接戦を繰り広げている。 和田は、「次の試合で4回連続でマニラで試合をします。マニラが僕を呼んでいて、僕もマニラを呼んでいました(笑)。好きな会場です。お客さんの盛り上がりがすごいマニラの応援に乗って、いい試合をしてコテンパンにやっつけて、また日本に帰ってきたい」と勝利を手にしての凱旋を予告。 試合動画を見つけることが難しい未知の強豪であるデルフィノについては、「まだ試合映像は見つからず、写真を見るとおっかなそう(笑)」と警戒しながらも、「どういうスタイルか分からなくてフェアじゃないなとは思いますが(笑)、知らない選手が来ればその場で見てどんな感じか見極めるしかない。相手は自分を研究してくるでしょうけど、自分の得意なことを出してやってみないと分からない」と言い、得意のおたつロックについては、「あれはやられないと対処できない技、とは言ってもDJは対処してきたけど」と苦笑しながら、「チャンスがあれば出していきたい」とした。 プライベートでは、2019年5月に、第一子となる女の子を授かった。「怪我をしないで風邪を引かないで、元気に練習をして試合で結果を出すという、当たり前のいつも通りの日々を送りたい」という和田は、「いい準備は出来ている」と1月31日の大会に向けて語った。 MOMOTAROはマニラで、元ONEキックボクシング・フライ級王者ペッダム・ペッティンディーアカデミー(タイ)と対戦する。 ONEでは、3月にケニー・ズィー(中国)に判定勝ちも、4月に元ルンピニー3階級王者ルーシラー・プーケットトップチーム(タイ)に判定負け。しかし、9月のシントンノーイ・ポーティラックン(タイ)との試合では、左のバックフィストを効かせて41秒KO勝ちを決めている。11月にはNJKFで琢磨に3R判定勝ちも収めており、連勝中だ。 ペッダムは元ONEキックボクシング・フライ級王者。ジョシュ・トナー(豪州)、工藤政英(日本)をKOし、2019年5月にはエリアス・マムーディにテクニカル判定で勝利。ONEキックの同級王座を獲得したが、8月のイリアス・エナッシ(オランダ)との初防衛戦で3R左フックでKO負けし王座陥落している。今回は、ムエタイルールでの試合となり、ボクシンググローブではなく、オープンフィンガーグローブでの戦いとなる。 強豪との試合が続くMOMOTAROは、「ペッダムは単純に強い。気持ちも強いし、あのロッタンと1勝1敗の戦績があり、ペッダムが勝つんじゃないかと思っている人が多いと思いますが、熱いファイトを見せて、そこをひっくり返して勝ちたい」と前戦に続いてのアップセットを宣言。「いま29歳で今年30歳になり、一番ピークで動けると思うので、一戦一戦で絶対に勝ちに行く気持ちを見せて臨みたい」と必勝を誓った。 さらにペッダム対策として、「左の攻撃が強いのでそこで何かの攻撃を合わせられたら。あのオープンフィンガーグローブならチャンスがある。次もあのグローブなので一撃を食らわせたいですね。強豪タイ人とやるならあのグローブで戦いたい。向こうも待つタイプじゃないし、3Rしかないのでこちらから仕掛けていきたい。1Rから動くと思うので楽しみにしてください」と、ONEムエタイルールが自身のスタイルに合っていること、序盤から仕掛けていくことなどを語った。 また、2017年11月の「RISE121」でMOMOTAROと対戦経験のある内藤大樹(延長Rで内藤がKO勝ち)が、ONEの同階級で活躍していることについては、「同じ日本人選手として一緒に日本人の強さを見せてほしい。一度負けているのでONEの舞台で内藤選手へのリベンジも狙っていきたい」とした。 佐藤将光、和田竜光、MOMOTAROと日本のトップファイターが参戦する1月31日(金)マニラ大会に注目だ。
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