2020年3月22日(日)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで開催されるK-1年間最大のビッグマッチ『K'FESTA.3』の記者会見が、1月18日(土)都内にて行われた。
K-1 WORLD GPスーパー・ライト級タイトルマッチとして、王者・安保瑠輝也(team ALL-WIN)がKING OF KNOCK OUT初代スーパーライト級王者・不可思(クロスポイント吉祥寺)の挑戦を受け、2度目の防衛戦に臨む。
安保は2019年6月、ゲーオ・ウィラサクレックを延長戦の末に判定で破り、第4代王座に就いた。12月28日にはゲーオを相手に初防衛戦を行い、またも延長戦の末に判定勝ち。わずか3カ月のスパンで防衛戦を行うことになった。挑戦者の不可思はKNOCK OUTやREBELSなど様々な団体で活躍し、これまで5本ものベルトを獲得。K-1 JAPAN GROUPに参戦して4戦目(2勝1敗)でK-1王座挑戦となった。
不可思は「3月のさいたまにはもちろん出たいと思っていて、誰か盛り上がる相手とやれたら、くらいに思っていたんですが、タイトルマッチの話をいただいて“マジすか!?”って驚いて。もう来たかって感じだったんですが、やらせてもらえるのでベルトを獲っちゃおうと思います」と、タイトル挑戦には自分でも驚いたという。
すると安保は「不可思選手は大チャンスですね。頑張ってください」と、なぜか激励。タイトルマッチの期間が短いのではと聞かれると「スーパーファイトをやってもアレだと思うので。チャンピオンなのでノンタイトル戦でも1回負けたらもうチャンピオンじゃない。(タイトルマッチをどんどん)やっていきたいとは思いませんが、1試合1試合タイトルマッチの気持ちでやるので問題ないです」と、タイトルマッチもワンマッチも気持ちも変わりはないとする。
また、冒頭のコメントからこの対戦に冷めているのかと聞かれると「冷めてないですよ。凄く楽しみです。不可思選手は外の団体で結果を残しているし、ベルトも獲っているし、やりたい選手だったので。ただ、K-1 JAPAN GROUPでは勝ったり負けたりなので、そういう意味で大チャンスだなと思いました」と、やる気がないわけではないと話した。
お互いの印象は「派手な技、倒す攻撃があって、お客を楽しませて盛り上げようとの意識を持っている」(不可思)、「キャリアで言ったら不可思選手の方が長い。僕がオープニングファイトでやっていた大会のメインに出ていたこともあります。昔から知っているので、印象はそんなにないかな。筋トレしているな、くらいですかね」(安保)というもの。
一方、不可思はいつものにらみ合いを仕掛けなかったが「特に理由はないです。今日の気分で」とするも「次は行くかもしれないです」とニヤリ。「今回この話を受けてくれた安保選手にありがとうと言いたいです。相手からすれば断るのもあると思うので、受けてくれたので感謝しています。俺はずっといろいろな団体でやってきてK-1の選手とは違うと思うので、その感じは変わらない」と、タイトルマッチを受けた安保に感謝しながらも“よそ者”としてK-1王座を獲りに行く姿勢は変わらないとした。
それを受けて安保は「やってきたことは僕の方が上です。不可思選手が負けている選手にも僕は勝っている。実力差があると思っています」と言い放ち、「不可思選手とはかみ合うと思っているので試合が楽しみです。なので、この試合を受けた。それは楽しみにしてほしいと思います」と好試合を約束した。
なお、追加発表としてK-1スーパー・バンタム級王者・武居由樹(POWER OF DREAM)、K-1フェザー級王者・江川優生(POWER OF DREAM)、K-1ライト級王者・林健太(FLYSKY GYM)、K-1女子フライ級王者KANA(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)の出場が決定した。<決定対戦カード>▼K-1 WORLD GPスーパー・ライト級タイトルマッチ 3分3R・延長1R安保瑠輝也(team ALL-WIN/王者)不可思(クロスポイント吉祥寺/挑戦者)