ベイノア(左)がHidekiの挑戦を受け、初防衛戦に臨む
2020年2月23日(日)東京・後楽園ホール『RISE 136』の対戦カード第一弾が発表された。
RISEウェルター級王者“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館)が、同級1位Hideki(team gloria)の挑戦を受け、初防衛戦に臨む。
ベイノアは極真会館の2018年全日本ウェイト制空手道選手権大会・軽量級で優勝した実績を持ち、キックボクシングには2016年5月から出場し、デビューから7戦全勝でJ-NETWORKウェルター級王座を獲得。その後はRISEに主戦場を移し、2018年11月にRISEウェルター級王座を獲得した。今年3月の12戦目でタップロンにKO負けを喫して無敗記録は途切れたが、9月にはリベンジに成功。12月はシュートボクシングのリングへ乗り込み、判定負けするも海人を苦しめた。戦績は14勝(8KO)2敗。
Hidekiは“破壊の拳”と呼ばれる強打で連勝していたが、2017年1月、RISEスーパーライト級タイトルマッチの前日計量・タイトルマッチ調印式を終えた後、まさかのインフルエンザ発症で当日にドクターストップがかかり、試合を欠場する悪夢に見舞われた。その後、無期限出場停止処分となり、処分が解けた後も自らに罰を与え、リングから長く離れていた。2017年12月に兵庫のABWで復帰戦を行うと、今年7月にはRIZINに参戦。ベイノアと王座決定戦を争った渡部太基からパンチでダウンを奪い勝利。9月にはRISE復帰戦を行い、ウェルター級次期挑戦者決定戦で中島将志を破って挑戦権を手にした。
平成のウィリー・ウイリアムスを目指すというベイノアが初防衛に成功するか、それとも階級を上げて仕切り直しでタイトルに挑むHidekiがベルトを手にするのか。
また、王者・田丸辰を頂点とするスーパーフライ級の3カードが決定。
同級1位・政所仁(魁塾)は同級3位・京介(TOP DIAMOND)と対戦。
政所は現KNOCK OUTフライ級王者・石井一成にも勝利したことがあり、止まらない手数とバックハンドブローなど相手の意表を突く技を繰り出す。2018年11月にJ-NETWORKフライ級王座を獲得。2019年5月にRISEスーパーフライ級王者・田丸辰に挑戦して判定で敗れているが、11月には大崎孔稀(OISHI GYM)からダウンを奪い、殊勲の勝利を収めた。
京介は2019年3月大会で元REBELS王者の奥脇一哉を破ってランキングを急上昇させ、6月には元MA日本キックボクシング連盟スーパーフライ級王者・一樹をも撃破。9月には3戦無敗の須田翔貴に初黒星を付けた。小比類巻貴之がトレーナーだ。
初代WMC日本フライ級王者、LPNJフライ級王者であり、国内軽量級トップクラスの実力者である大崎一貴(OISHI GYM)がRISEに初参戦。同級4位・風音(TEAM TEPPEN)と対戦する。
大崎はタイ・ルンピニースタジアムで8連続KO勝利を飾り、同スタジアム王座に挑戦したこともある。2018年には「KING OF KNOCK OUT初代フライ級(51kg)王座決定トーナメント」に参戦し、政所仁、仲山大雅を降し決勝進出。12月大会で同じく勝ち上がってきた石井一成と王座を争ったが、5R判定2-0で敗れた。2019年8月18日には『RIZIN』に初参戦し、瀧谷渉太から2度のダウンを奪って勝利している。弟・孔稀に続いてのRISE参戦となった。
迎え撃つ風音は関西から上京してTEAM TEPPEN所属となり、那須川天心らと共に腕を磨く。2019年3月大会は2RでKO勝ち、6月大会ではKOSスーパーフライ級王者・松岡宏宜と超アグレッシブな試合を展開し、判定勝ち。9月大会では約2年ぶりに復帰したISKAインターコンチネンタルフライ級王者・麗也をKOする大物食いを達成すると、11月にはNJKFフライ級王者・松谷桐(VALLELY KICKBOXING TEAM)も食ってみせた。RISEスーパーフライ級でいま最も勢いのある若手選手だと言えるだろう。
その風音に敗れるも好試合を展開した松谷は、同級9位・遠山翔太(MONSTAR GYM)との対戦が決まった。
松谷はジュニアキックで活躍し、Bigbangアマチュア-45kg王座、WBCムエタイアマチュアU18-52kg王座などを獲得。2017年10月にプロデビューすると、無敗のまま僅か6戦目でNJKFフライ級王座に就いた。そこからさらに連勝記録を伸ばしていったが、2019年7月の仲山大雅戦で初回KO負けを喫し、10戦目にしてプロ初黒星。風音にも敗れて連敗中。
遠山は2019年5月に政所とJ-NETWORKフライ級王座を争ったことがあり(判定負け)、2018年5月には田丸とも対戦している(判定負け)。また、9月に現RISEバンタム級王者・鈴木真彦と対戦し、判定で敗れるも延長戦までもつれ込む接戦を演じた。
<決定対戦カード>
▼RISEウェルター級(-67.5kg)タイトルマッチ 3分5R無制限延長R
“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館/王者)
Hideki(team gloria/挑戦者・同級1位)
▼スーパーフライ級(-53kg)3分3R延長1R
政所 仁(魁塾/同級1位)
京 介(TOP DIAMOND/同級3位)
▼スーパーフライ級(-53kg)3分3R延長1R
大﨑一貴(OISHI GYM/初代WMC日本フライ級王者、LPNJフライ級王者)
風 音(TEAM TEPPEN/同級4位)
▼スーパーフライ級(-53kg)3分3R延長1R
松谷 桐(VALLELY KICKBOXING TEAM/NJKFフライ級王者、同級5位)
遠山翔太(MONSTAR GYM/同級9位)