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【空道】“伝説のヒットマン”長田賢一が55歳で昇段組手に挑戦、強烈右ストレート健在で七段に

2020/01/11 20:01
2020年1月11日(土)都内にて全日本空道連盟・大道塾の『支部長審査』が行われた。ロシアやウクライナも含めた各支部の支部長が集い、昇段を懸けた審査が行われ、仙台西支部の長田賢一支部長も参加。  長田は大道塾の北斗旗全日本選手権にて、1984・1987・1989年体力別重量級優勝、1985・1986・1989・1992年無差別優勝の実績を持ち、KO率の高さから“ヒットマン”との異名が名付けられた。また、スーパーセーフ(頭部の防具)のポリカーボネート製の面部分をパンチで破壊した伝説を持つ。2002年の大会を最後に競技選手としては引退。  昇段審査では組手も行われ、大道塾では30歳までは10人(10回)を相手に組手を行うが、以降は4歳刻みで1人ずつ減っていく。長田は1964年5月生まれの55歳のため、3人組手となった。その内訳は(1)打撃+投げ、(2)ヒジ打ち・頭突き・ヒザ蹴り・投げやタックルなどの組み技、(3)寝技(上下のポジションを変えて45秒ずつ)の3種類。  長田の1人目は組み技となり、往年のキレ味を彷彿とさせる組んだ状態でのヒジ打ちを見舞い、投げも仕掛けたが時間切れ引き分け。2人目は打撃+投げで行われ、ここでは代名詞ともなった右ストレートを何度もヒットさせて優勢勝ち。3人目の寝技でもニーオンザベリーから下段突きの決めで効果を奪い優勢勝ち。優秀な成績で七段への昇段を果たした。  東孝・大道塾塾長は「長田は常に練習を重ねているからああいう動きができる。他の支部長を見ても分かる通り普段から練習している者は動けるし、審査のための組手をやっている者はすぐに息が乱れる。でも50~60歳になる人間がここまで動けるのだから、みんな立派だった。空道は護身術なので、50~60歳になったからといって襲われないとは限らないから、動けなければ意味がない」と総評を述べた。 組手の審査をする東孝塾長 一方、とても55歳とは思えないスピードとパワーを発揮し、現役時代と比べてもそん色ない右ストレートを始めとする技のキレを見せた長田だったが、「自分に物足りなさが残りました。全く出し切れなかったですね。今、自分の道場で取り組んでいることをどれだけ組手で出せるのか、ということが一番の目的だったんですが、出せませんでした」と、この数年間で取り組んできたことの成果が出せなかったことを悔やんでいた。 ヒザ蹴りを見舞う森(右) また、昇段審査には1995年北斗旗全日本体力別軽重量級優勝、1997年の北斗旗全日本無差別でセーム・シュルトと決勝戦を争った森直樹(横須賀/湘南支部長=52歳)も参加。組手では得意のヒザ蹴りを炸裂させ、こちらも見事、六段に昇段を果たしている。
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