2020年2月7日(日本時間8日)、米国カンザス州カンザスシティのメモリアルホールで開催される2020年「Invicta FC」最初の大会「Invicta FC 39」のメインイベントにて、Invicta FC女子アトム級タイトルマッチが決定。現王者のジン・ユ・フレイに、アシュレイ・カミンズが挑戦することが発表された。
▼Invicta FC女子アトム級(-47.6kg)選手権試合 5分5Rジン・ユ・フレイ(王者/米国)アシュレイ・カミンズ(挑戦者/米国)
両者の対戦は2度目。2016年9月に浜崎朱加が持つ同王座に挑戦しドクターストップで敗れていたフレイは、2017年7月の「Invicta FC 24」での再起戦でカミンズと初めて対戦。判定3-0でフレイがカミンズに勝利している。
当初、両者は2019年10月の『Invicta FC 37』でベルトを懸けて再戦に臨む予定だったが、フレイの怪我により試合は延期となっていた。今回は2年7カ月ぶりの再戦となる。
浜崎が返上した同王座を、2018年7月の王座決定戦でフレイがミナ・グルサンデルに判定勝利し獲得。現Invicta FCアトム級王者となっていた。フレイは2018年12月にも同じグルサンデルをスプリット判定で退けて初防衛に成功している。
2019年6月には「RIZIN.16」に参戦。フレイは浜崎朱加との再戦で、浜崎が保持するRIZIN女子スーパーアトム級(49kg)王座に挑戦するも、ユニファイドルールとは異なるRIZINのトータル判定で敗れ、ダブルタイトル獲得はならず。今回のInvicta FC女子アトム級王座防衛戦が再起戦となる。
挑戦者のカミンズは、2012年4月の「Invicta FC 1」から参戦しているベテラン。プロMMAは7勝4敗で2017年7月のフレイとの初戦で判定負け以降は、ステファニー・アルバ(米国)、ジェシカ・デルボニ(ブラジル)にいずれも判定勝ちで2連勝。今回の王座挑戦にこぎつけた。
2019年大晦日の「RIZIN.20」では、フレイが黒星を喫しているハム・ソヒと浜崎が対戦し、ハムがスプリット判定で浜崎を破り、RIZIN女子スーパーアトム級新王者となったばかり。
階級が異なるものの、王者フレイが防衛を果たし、再びRIZINのスーパーアトム級戦線にからんでくるか。それともカミンズが王座を奪取し、ステップアップとなるか。米国の女子軽量級戦線にも注目だ。
▼女子フライ級(-56.7kg)次期王座挑戦者決定戦 5分3Rパール・ゴンザレス(米国)ミランダ・マーヴェリック(米国)
また、コ・メインイベントでは、フライ級でパール・ゴンザレス(米国)とミランダ・マーヴェリック(米国)が対戦。
元UFCファイターのゴンザレスは2019年2月にヴァネッサ・ポルトと「Invicta FCフライ級王座決定戦」に臨み、負傷判定により戴冠を逃しており、今回のマーヴェリック戦で挑戦権を獲得したいところ。
ポルト戦後はPXCでライカにも白星を挙げるなど無敗だったブローガン・ウォーカー・サンチェスに判定勝利、グラップリングの「Combat Jiu-Jitsu Worlds」でリリアン・マルケスに変形腕十字で一本勝ちしており、得意のサブミッションにも磨きをかけている。
対するマーヴェリックは9月の「Phoenix Rising Series 02」フライ級ワンデイトーナメントで、ヴィクトリア・レオナードに1R判定勝利後、シャナ・ヤング、ディアナ・ベネットをリアネイキドチョークで下し優勝。しっかり打撃を駆使し、得意の組みの展開に持ち込み、頂点に立っている。
フライ級の頂きを目指す両者ともに負けられないマッチアップだ。
◆Invicta FC 39 fight card
▼フライ級 5分3Rマリヤ・アガポヴァ(カザフスタン)ダイアナ・トルクァート(ブラジル)
▼アトム級 5分3Rアリーシャ・ザペテラ(米国)ケリー・ディアンジェロ(米国)
▼フライ級 5分3Rエリン・ブランチフィールド(米国)ヴィクトリア・レオナルド(米国)
▼アトム級 5分3Rジリアン・デコーシー(米国)リンダ・マハレック(米国)
▼バンタム級 5分3Rティナ・ペティグルー(米国)TBA