（C）Wakahara Mizuaki/Dave Mandel, Invicta FC/RIZIN FF
2019年12月31日（火）さいたまスーパーアリーナにて『RIZIN.20』が開催された。
第6試合後、INVICTA FC世界ストロー級王者となった村田夏南子がリングイン、あらためてUFCで日本人初の世界王座を目指すことを宣言した。
年末に日本に帰国し、大晦日にRIZINのリング上で挨拶した村田は、交流のある桜庭和志のサクマシンのオマージュのカナコマシンのマスクをかぶり入場。リング上でマスクを脱ぐと、マイクを持ち、「RIZIN生まれRIZIN育ちから送り出してもらいました村田夏南子です。私を応援してくれるたくさんの変わった人たちのおかげで、INVICTAチャンピオンになることができました。しかし、私の目指すところは、もっと上にあります。これからも応援をよろしくお願いします……とは言いません。自然と応援してくれる選手になります！ よいお年をお迎えください！」と、力強く挨拶した。
村田は中学まで柔道で国際大会で優勝するなど活躍。高校ではレスリングに転向し、2011年ブカレスト世界ジュニア選手権55kg級で優勝。同年12月の全日本選手権では吉田沙保里に敗れたものの、第一ピリオドにおいて2ポイントを奪うなど健闘。2012年12月の吉田が欠場した全日本選手権では初優勝を果たしている。
年末に吉田はSNSで村田に「夏南子との戦い、忘れる事はありません！ ライバルという存在は本当に自分を強くしてくれます。同じ時代で戦えた事嬉しく思うよ！ ありがとう」と語りかけると、村田も「オリンピックで闘うさおりさんを観てレスリング始めて、さおりさんがいなかったら今のわたしはないです！ ありがとうございます！！！ こういう道もあるんだとみんなに行動で示していきたいと思います！」とエールの交換をしている。
2019年11月1日（日本時間2日）米国カンザスシティで開催された「Invicta FC 38」で村田は、米国のエミリー・ドゥコッティを相手に「Invicta FC世界ストロー級（-52.2kg）王座決定戦」5分5Rに臨み、判定2-1で勝利。浜崎朱加に続き、日本人2人目の同団体の王座を獲得した。
Invictaの世界王座獲得を「ベルトを獲るという最低ラインはクリアできた」と語っていた村田。次なる舞台は防衛戦か、それともオクタゴンか。東京オリンピックが開催される2020年は、村田にとってもオリンピックイヤーだ。
「4年前も8年前も悔しい思いしてました。東京五輪予選は挑戦することもなく終わってしまいました。オリンピックってすっごい特別なところだけど世界は広いと感じてます。じいちゃんが生きてたらなんていうかわからないけどいますごく楽しいです」と、吉田沙保里とのレスリング時代の写真をアップした村田。
広い世界で2020年、さらなる“金メダル”が期待できる女子ファイター・村田夏南子に注目だ。
