2019年12月29日(日)愛知・名古屋ガーデンパレスにて、“K-1冬のビッグマッチ 第2弾 名古屋”「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~初代女子フライ級王座決定トーナメント&スーパー・ライト級タイトルマッチ~」ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)大会の一夜明け会見が行われた。
ムエタイ屈指のハードパンチャーであるスリヤンレック・オーボートー.ガムピーから、判定勝利を収めた武居由樹。「何度もダウンを奪ったのにKOできなかったのは自分の中で悔しい」と試合を振り返るも「スリヤンレック選手じゃなくても強いタイ人だったり、めちゃくちゃ怖い選手とやっていきたい」と力強いコメント。さらに「僕の仕事はこのベルトの価値とK-1の舞台の価値を上げていくこと」とあらためて宣言し、王者の貫禄を見せた。
武居由樹「試合をしていて初めて楽しいなと思えた。でも、KOできなかったのは悔しい」
──試合から一夜明けた感想をお願いします。
「こんにちは、足立区から来たパワー・オブ・ドリームの武居です。昨日は応援ありがとうございました。スリヤンレック選手の気持ちが強くて、3R、ちょっとみっともない試合になっちゃったんですけど、とりあえず勝ててよかったです。また、こういう強い選手とどんどん戦っていきたいなって思います」
──右拳の包帯は?
「ちょっと殴りすぎちゃって、途中痛めて。でも、べつに折れたりとかしてるわけじゃないので、しっかり治します。(激闘になったが、そういう気概があった?)激闘に持ち込むっていう気も最初はあったんですけど。最初に攻撃が効いたんで、倒しにいこうとしすぎちゃいました。2Rは冷静にやれたと思います」
──何度も立ち上がってくるスリヤンレック選手に対して恐怖は?
「恐怖は恐怖で、何度立ってくるんだという気持ちはすごくあって。普通の選手だったらこれで終わってるだろっていうのは何回かありましたね」
──試合後、古川会長とはどんな話を?
「最初にいきすぎたというのは言われましたね」
──スリヤンレックはリベンジを希望しているが、武居選手としては完全にKOしたいという気持ちは?
「そうですね。昨日試合をしていて、初めて楽しいなと思えたので。でも、KOできなかったのは自分の中で悔しいので。全然やりたいですね。スリヤンレック選手じゃなくても強いタイ人だったり、めちゃくちゃ怖い選手とやっていきたいなって思います」
──K-1向きのタイ人と?
「そうですね、K-1向きじゃないと全然意味ないと思いますし、こういう強い外国人選手と戦うのは、僕のやらなきゃいけないことですし。全然、名前のない外国人を倒しても満足できないので、こういう強い選手とやっていきたいと思います」
──絶対王者として君臨するにはあらたな課題も見えたと思いますが、来年の目標は?
「来年もこういう強いタイ人だったり、日本人選手は正直いないので、強い外国人選手と戦って。僕の仕事はこのベルトの価値とK-1の舞台の価値を上げていくことなので。昨日は最後、みっともないかたちになっちゃったんですけど、どんどんもっとがんばっていくので、応援よろしくお願いします」
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