2019年12月31日(火)さいたまスーパーアリーナにて、15時から開催される『RIZIN.20』の出場全選手個別インタビューが、28日(土)都内にて行われた。
第13試合、RIZIN女子スーパーアトム級(49kg)タイトルマッチで王者・浜崎朱加(AACC)と対戦する挑戦者ハム・ソヒ(韓国)がインタビューに応えた。
女王・浜崎と8年ぶり、3度目の対戦となるハム・ソヒは会見で、「山本戦の前はレスリング対策が前提でした。今回は柔道技の対策を徹底的にやってきました」と語った。
――試合を直前に控えて現在の心境は?
「ワクワクしていて、とても楽しみです」
――前回の山本美憂戦で学んだことはありますか?
「リング上でレスラーと貴重な経験を詰めたことが第1です。何よりも大きなことを得たのですが、それは長い時間をかけてそれでもリング上で頑張っている人がいるということ。そんな選手と戦えたことが私にとって得たことです」
――テクニック面で山本選手のタックルを凌いだことで得たものはありますか?
「テイクダウンを防いだことで自分にはいい技術が身に付いてんだと思います。タックルを防ぐためのバランスの取り方も勉強になりましたし、今までの対戦相手の中でああいう動きをする選手がいなかったので、山本選手と対戦したことによって新たなディフェンスを学ぶことができました」
――対戦相手の印象は?
「長く見てきた選手なのでとても楽しみにしています」
――どういう試合展開を予想してますか?
「タイトルが懸かっていて大晦日の試合になります。さらに3度目の戦いなので、かつてないほど熾烈な戦いになるのではないかと思います。お互いに経験豊富でともに素晴らしい舞台を経験してきたので、素晴らしい試合になると思います」
――浜崎選手とは3度目の対戦となりますが、どういう勝ち方を想定してますか?
「もちろんカッコよく勝つのがベストですが、ベストを尽くして試合を楽しみたいと思います」
――日本のことわざ、「3度目の正直」は知ってますか?
「とてもいい言葉ですね」
――浜崎選手は柔道の足技が効きます。対策はどうですか?
「山本戦の前はレスリング対策が前提でした。今回は柔道技の対策を徹底的にやってきました。柔道家なみに素晴らしい選手を相手に十分にやってきました」
――浜崎選手との初対戦(2010年12月17日)は後楽園ホール、2度目の対戦(2011年12月17日)は新宿FACEです。3度目の対戦はさいたまスーパーアリーナです。3度目の対戦で勝つことは、あなたにとってどんな意味を持ちますか?
「私の姿勢、心構えは同じです。ですが、年末の日本の大会に臨むということは、ハム・ソヒという選手が2007年から今日までここまで走ってきたなと感無量な気持ちでいっぱいです」
――今までになく大変な試合になりますが、ヤン・ソンウン監督から今回の試合に臨むにあたり、強調されたこと、指導されたことはありますか?
「監督の立場からみると、浜崎選手に過去2回負けてるので不安だったかもしれません。でも、トレーニングを重ねる中で不安を打ち消すように、自信を持つようにとトレーニングを指導してくれました」
――インスタグラムを見たところ、パワーアップする練習をしていたようですが、その目的は何ですか?
「何かをアピールするためにインスタにアップしたのではなく、格闘家として必要な力、フィジカルを付けるために練習しました」
――浜崎選手に勝てば、世界最強だと実感が沸きますか。
「世界1位と戦うのでそう感じるかもしれませんが、それ自体が目的で戦うのではありません」
――あなたにとっての大きな価値は何になりますか?
「私は試合に臨む時はいつも同じ心構えで挑みます。全ての試合は私にとっては同じであって、タイトルが懸かっていても懸かっていなくても、常に自分で考えて自分で対応してやるべきことをリング上でする。それが私の姿勢であり、全ての試合を楽しもうと思っています」
――SNSでヴァンダレイ・シウバと戦うスタイルが似ていると言われていますが、どう思いますか?
「最初は嬉しかったのですが、時間が経つに連れて、だんだん顔まで似ているよと言われ、嫌になりました(笑)」
――今回勝てば、その次のビジョンはありますか?
「今の私に見えるのは目の前の試合だけです」