2019年12月22日(日)大阪・阿倍野区民センター大ホールにて、『DEEP JEWELS 27』が開催された。
第4試合では、49kg以下契約で東京から参戦の古瀬美月(Y&K MMA ACADEMY)と、地元のパンナコッタみのり(UBF)が対戦した。
古瀬は、柔道をバックボーンに2018年にAbemaTVで放送された『格闘代理戦争3rdシーズン』女子トーナメントで、現在『RIZIN』で連勝中のあいから腕十字による見込み一本勝ち。決勝では現在『ONE』で連勝中の平田樹に敗れるも準優勝となっている。
サウスポー構えから長い手足を活かした打撃を武器とし、2019年に入ってからは5月に樋田智子に判定勝ち、6月に富松恵美に一本負けも、9月は坂本美香にTKO勝ち、そして前戦10月21日の後楽園大会ではKAIに判定勝ちするなどハイペースで試合を行ってきた。
2019年を締めくくる一戦は初の大阪での試合で、地元のパンナコッタと対戦する。初参戦のパンナコッタはMMA1勝2敗、大阪を拠点に開催されている『ACF』の女子部門を主戦場としている選手。2018年12月の「GRACHAN 37 x GLADIATOR 8」では沙弥子と対戦し判定で敗れたものの、沙弥子の腕十字を凌ぎ、オーソドックスからスイッチしての打撃で反撃するなど、0-2のマジョリティ判定まで持ち込んでいる。
▼第4試合 DEEP JEWELS MMAルール 49kg以下 5分2R○古瀬美月(Y&K MMA ACADEMY)[1R 2分28秒 リアネイキドチョーク]×パンナコッタみのり(UBF)
1R、オーソドックス構えのみのりにサウスポー構えの古瀬。開始早々、中央へ歩み出た古瀬はみのりの顔面へ古瀬の左の前蹴り! ぎりぎりのところでかわしたみのりは蹴り足を掴もうとするが、左足を抜いた古瀬にみのりは詰めて組みへ。
しかし両脇を差した古瀬は左で差してテイクダウン。ブリッジを繰り返すみのりを抑え込みに行く古瀬はサイドから鉄槌を入れる。後転してロープを蹴ったみのりは亀から立ち上がることに成功。
左で小手に巻き、がぶりから右ヒザを突く古瀬。頭を上げて正対し左で差すみのりは小外がけを狙うが古瀬は倒れず。みのりは左右のヒザをボディに入れる。
しかし体勢崩さずに小外に入って片足になったところを古瀬は右ヒザ裏を掴んでテイクダウン。そのままマウントを奪いパウンド。亀になりヒザ立ちから立ち上がろうとするみのりに背後から付いて行き、スタンドで背中に乗った古瀬はリアネイキドチョーク狙い。
右手をアゴ上から絞めるとみのりは中腰で前に落とそうとするが、足をかけている古瀬は落とされずバックに付いて行き、みのりを身体を伸ばして仰向けにさせると、両足を胴で4の字にボディトライアングルで組み、右腕を喉下に食い込ませ、みのりからタップを奪った。
関西での初試合を一本勝ちで飾った女子大生ファイターの古瀬は、観客の声にガッツポーズと、珍しく満面の笑顔を見せてリングを後にした。
ハイペースで試合を続ける古瀬は試合後、SNSで「1R一本で勝てました。応援してくれた皆さんありがとうございました。またすぐ2月も試合する予定なので、皆さん予定開けといて下さいね」と、2月24日(月・祝)ニューピアホールでケージでの開催が予定されている「DEEP JEWELS」出場をアピールしている。
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