日本を飛び出し、本場タイのムエタイ界で活躍を続ける福田海斗(キング・ムエ)が、自身が企画した“トランクスオークション”で集めたチャリティー収益をタイ東北部の洪水被害者へ寄付を行なった。
タイでは今年9月から10月にかけて熱帯低気圧の影響で東北部を中心に大雨が続き、河川の氾濫などにより大規模な洪水が発生、甚大な被害を受けた。
この洪水被害を受けタイのムエタイ界では当地への支援活動の輪が広がり、ロッタン・ジットムアンノンは9月12日(木)のセクサン戦で使用したトランクスを、元8冠王の“ヨード・ムエ”ペッブンチュー・FAグループ選手は自身のチャンピオンベルトをオークションとして出品し、その収益を洪水被害者へ寄付した。
福田海斗も中学生のころから何度も東北部での試合を経験し、思い入れのある土地。「ナック・ムエ(ムエタイ選手)として自分も行動しよう」ということで、10月6日(日)の「Suk Wanchai MuayThai Super Fight vol.6」に向けてトランクスオークションを実施。諸経費を除いて約1万バーツ(36,000円)の収益をあげ、タイの有名なムエタイ関連Facebookサイト「ムエデット789」を通じて、特に被害の大きかったウボンラチャターニー県選出の国会議員ソムジット氏に手渡された。
また、10月6日(日)の「Suk Wanchai MuayThai Super Fight vol.6」では同時期の日本国内での台風被害への募金活動も実施。さらに福田海斗後援会でも募金活動を行ない、集まった募金は愛知県を拠点とする災害ボランティア「愛・知・人」へ寄付された。
福田海斗のコメント「タイ及び日本で洪水被害、台風被害に遭われた皆様、ご家族・関係者の皆様に謹んでお見舞い申し上げます。一刻も早い復旧、復興を心よりお祈りしております。
自分はムエタイ選手ですが、ムエタイを通じて何か社会に対し還元できることはないか、と考えています。今回タイと日本で甚大な被害が出たと聞き、心を痛めていました。タイは自分にとって第2の故郷、行動するなら今だと思いオークションを実施しました。ナック・ムエとして出来ることをみんなの為に行なうことができ、良かったと思います。オークションや募金に協力いただいた皆様に御礼申し上げます」
なお、福田は12月25日(水)のラジャダムナンスタジアム「スックワンギントーン」セミファイナルに出場、元オムノーイスタジアムフライ級王者のチャンユット・サックルンルアンとの試合のため、既にタイ入りし調整を行なっている。