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【KNOCK OUT】重森陽太が最強の相手に挑む「セーンマニーってKNOCK OUT史上一番の選手だと思いますよ」「ノンフィクションの感動っていうのは、この試合でしか出せない」

2026/10/23 14:10

心を動かされるのは本物を超える瞬間


──勝つところまでの過程については、どういうビジョンを持っているんですか?

「それこそ、私が倒されなくて、意識が飛んでない限りは、常に諦めずに闘おうと決めてるんです。そうしたら勝つんじゃないかという感じはしてますね。それこそ格上でありすぎてくれたおかげで、私も行くしかないので。ここまで実績が離れてくれると、やりやすくてしょうがないですね。勝てると思います」

──潔く行ける、みたいな?

「そうですね。どんどんチャレンジできるし、たぶん、相手に攻撃を当てられても1ミリも焦らないし。だって、そんなキレイにディフェンスできるわけないですから。だからそこは、泥臭く頑張れるんじゃないかなと思うし、気持ちの面でしっかりと闘っていければ勝てんじゃないかと。はい。私はたぶん、あんまり心が折れるタイプじゃないので、ここまで吹っ切れられたら、全然いけるんじゃないかなと思ってます」

──もちろん、「記念対戦」みたいなことでは全くないと。

「全くないですね。というか、5歳からムエタイを始めて、ずっと毎日練習してきたのは、このためだったんだなという感じすらしてますから。このキャリアの中で越えておきたい壁だなと思っているので、ちょっと覚悟が違うかもしれないです。腹が決まりすぎて、自信とかいうレベルじゃないですね、もう。そもそも勝つ以外の選択肢がないというか」

──それだけの心境なんですね。

「そうですね、ここで1回ゴールが切れる気がしています。今までやってきたことが間違ってなかったというか、ここにたどり着くために頑張ってこれたんだなと思うと、今までの努力が報われるような感じがしますね。私はずっとムエタイをやっていて、夏休みの記憶っていうのがほとんどないんですよ。ずっとタイのジムにいたので。『友達と遊びに行きたいな』とか思う時期もあったし、毎日、夜の6時から9時ぐらいまでトレーニングしていたから、夜のTV番組も見たことがないんです。当時は録画もできなくて。そういうのも全部我慢して、ここまで練習してきたんですよ。そういうことを全部ひっくるめて、セーンマニー選手を倒したら、何か、納得できる気がします」

──それほどの相手との対戦が、カード変更でいきなり決まるというのが、また…。

「いやあ、ドラマチックですよね(笑)。しかもKNOCK OUTのリングで。これがラジャナムナンだったら、絶対勝てないんですよ。でも、KNOCK OUTのリングなら勝てると思うんですよね。それこそ、オープンフィンガーグローブというのもあるし。あと、やっぱりKNOCK OUTの雰囲気というか、文化というか、お客さんの求めてるものだったりっていうのが全てマッチして、勝てる環境が整っているような気がしています」

──自分の土俵ということですね。そして今大会は、UNLIMITEDでも話題のカードが多く組まれてるじゃないですか。そこにも負けられないみたいな意識はあったりしますか?

「いや、別物だし、別に比較対象にならないですね、そもそも。もちろんUNLIMITEDもメッチャ面白いんですけど、やっぱりお客さんが心を動かされるのは何かというと、本物を超える瞬間だと思うんですよ。それが一番、人が感動する瞬間なんじゃないかと。このノンフィクションの感動っていうのは、この試合でしか出せないんじゃないかなと思ってるので。もちろん、これは私が勝たないと成立しない話ではあるんですけどね。私が勝って、それを見せることができればいいなと思ってますね」

──それほどの試合だということですね。

「でも、両方必要だと思うんですよ。今回のUNLIMITEDの試合も、メチャメチャ面白いじゃないですか。みんな見たいだろうと思うし、実際、記者会見もメチャメチャ面白かったですよね。でも、それだけじゃダメだと思うんです。私とセーンマニー選手みたいな試合も絶対面白いと思うんですけど、それだけじゃダメで。そういう塩梅がちゃんと取れてるKNOCK OUTって、1大会全体としてすごく楽しめるだろうなとは思ってます。この試合順とマッチメイクで、10月23日は、神興行になるんじゃないかなと思ってます。欲を言えば、メインでやらせてほしかったですけどね」

──それはありますよね。

「私がメインになって、しっかりと締める自信もあったし。メインは新田(宗一朗)君と軍司泰斗選手になりましたけど、これも軍司選手が普通に勝っちゃうと面白くないんですよ。この一戦をメインに持ってきたんだったら、新田くん、勝ってよ! って感じはしますよね。じゃないと、私がメインをやった方が絶対面白くなってたと思います」

──それだけのものを見せてくれよ、と。

「安定を取るんだったら、メインは私だと思うんですよ。私は今回、頑張って勝ちますし。でも、メチャクチャ盛り上がって大爆発するのは、新田君次第なんじゃないかと思ってて。だからね実は、今回のKNOCK OUTはけっこう賭けに出たのかなと思いますね。なのでメインは任せて、いいバトンをしっかりと渡せるように会場を盛り上げて、メインにつなげられたらいいなと思ってます」

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

「やっぱり、この世界のトップどころを連れてきました、というところですよね。たぶんセーンマニーって、KNOCK OUT史上一番の選手だと思いますよ。今まで旧体制のKNOCK OUTを含めていろんなタイ人が来ましたけど、このセーンマニーを超える選手はいなかったと思います。あとはセーンチャイとかブアカーオぐらいしかいないでしょう。そのレベルの選手を呼んでいただけたので、長く続けてきたムエタイの総仕上げとして、ちょっと超えておきたい壁だなっていうふうに思ってます。格闘技って、満足してやめることはできないものだと思ってたんですよ」

──そうなんですか?

「何かしら、ちょっとモヤモヤが残ったまま『引退か…』となると思ってたんです。でも、ここで勝ったら満足してやめることができる気がしてるんです。いや、『36歳までやる』って決めてるので、すぐにやめるようなことはないですけど。でも何か、いい現役生活の終わりを迎えられる第一歩になるなと思ってるので、ここは確実に獲って、KNOCK OUTのレベルの高さも世界に示したいなと。面白いカード、注目カードが多い中で、玄人が喜ぶような試合をしたいなと思ってますので、ぜひご注目ください、という感じですね」

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