2026年10月24日(日本時間24日23時から)アラブ首長国連邦・アブダビのエティハド・アリーナにて『UFC 333: Volkanovski vs. Evloev』(U-NEXT配信/ UFC Fight Pass)が開催される。
メインイベントは「UFC世界フェザー級タイトルマッチ」(5分5R)で、38歳の王者アレクサンダー・ヴォルカノフスキー(豪州)に、MMA20勝0敗・UFC10連勝中の32歳モフサル・イヴロイエフ(ロシア)が挑戦。
コメインは「UFC世界バンタム級級タイトルマッチ」(5分R)で、王者ピョートル・ヤン(ロシア)に前王者メラブ・ドバリシビリ(ジョージア)が挑戦する。
また、注目のフライ級では、6位のロニー・カヴァナ(英国)と、7位のラマザン・テミロフ(ウズベキスタン)が対戦する。
▼フライ級 5分3Rロニー・カヴァナ(英国)10勝2敗(UFC 3勝2敗)6位ラマザン・テミロフ(ウズベキスタン)20勝3敗(UFC 3勝0敗)※UFC3連勝中、RIZIN2戦2勝 7位
フライ級で注目のランキング戦が行われる。
6位のカヴァナは、香港生まれの母親がロンドンで産み育て、武術散打、テコンドーをベースにキックボクシングでは、WKUでキッズ時代に5度の世界王者に輝いた。K-1ルールで欧州で活躍したストライカーだ。10勝中4つのKO・TKO、1つの一本勝ちをマーク。ブラッド・ピケットが設立したロンドンのグレートブリテン・トップチーム所属で、2013年にMMAデビューし、Cage Warriorsから、24年のコンテンダーシリーズ(DWCS)で勝利し、UFCと契約。
11月にホセ・オチョアとの無敗のUFCデビュー戦対決で判定勝ち。25年3月にフェリペ・ドス・サントスにも判定勝ちでUFC2連勝も、3戦目で強豪チャールズ・ジョンソンと対戦。序盤は打撃と組みで攻勢に立つも、2Rからジョンソンの圧力に疲弊し、TKO負け。
26年2月にアスー・アルマバエフの欠場で約3週間前代打でブランドン・モレノと対戦。カーフを効かせ、右でダウンを奪うなど初のUFC 5Rを戦い抜き、判定勝ち。ノーランカーから一気にランキング入りを果たした。
7月の前戦では4位のブランドン・ロイバルと対戦。初回はサウスポー構えのロイバルの右ジャブで取られたが、2Rに左の打ち終わりにオーソから右を当ててロイバルをグラつかせると右ミドルでダウンを奪いパウンドで追い込んだ。しかし、3Rに打ち合いで左を当てたカヴァナにロイバルがシングルレッグテイクダウン。立ち際にバックを奪われリアネイキドチョークにタップ。上位越えを果たせなかった。27歳。
対する7位・ウズベキスタンのラマザン・テミロフは、RIZIN2勝0敗、UFC3連勝中。弟のアジズベク・テミロフは兄に続き現在RIZIN参戦中で1勝1敗。METAランキング7位(メディアランキング10位)でMMA20勝中12のKO・TKO勝ち(1SUB)を誇る。
ラマザンは、23年にRIZINに参戦すると、浜本キャット、征矢貴に2連続1R KO勝ち。24年10月にUFCデビューし、CJ・ベルガラを1R TKOに下すと、25年3月の2戦目で、ランカーのチャールズ・ジョンソン相手に後半失速するも判定勝ち。25年7月アスー・アルマバエフ(カザフスタン)との中央アジア対決が組まれていたものの、薬物検査で陽性となり1年間の出場停止処分を受けた。
26年7月、アブダビ大会では1年4カ月ぶり復帰。24年にアレシャンドレ・パントージャが持つフライ級王座に挑戦した経験を持つスティーブ・エルセグと対戦し、1R、右の後ろ蹴りで崩して詰めると右オーバーハンドを効かせて左右を強振。最後は右のダブルでエルセグをマットに沈めると、試合後にロニー・カヴァナの名前を挙げていた。29歳。
一撃で試合を終わらせる左右の強打と回転系の蹴りを持つテミロフに対し、カヴァナはスピードとコンビネーションの打撃で、そこにK-1の蹴りがある。左右で打てる蹴りはテミロフのオーバーハンドをいかに止めるか。
そしてジョンソン相手にも組み技を挑んだカヴァナは、テイクダウンディフェンスの強いテミロフ相手に組みを見せるか。一方で、寝技に課題を残したカヴァナに対し、テミロフはどんな選択をするか。互いの間合いから注目のフライ級ランキング戦だ。
両者のメディアデーでの一問一答は以下の通り。
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ロニー・カヴァナ(フライ級6位)「(マネル・ケイプとジョシュア・ヴァンの予想は)難しい。正直、もうヴァンが負ける方には賭けられない」
──ラマザン・テミロフ(フライ級10位)は前回の勝利後(※2026年7月『UFCファイトナイト・アブダビ』でスティーヴ・エルセグに1R 4分21秒KO勝ち)、あなたとの対戦を要求しました。それ以前から、対戦する可能性のある相手として意識していましたか。また、彼の試合は見ましたか?
「見たよ。とてもいいパフォーマンスだった。意識していたかということなら、この階級で戦っている選手は全員、対戦相手として考えている。彼はランキングを上げたいと思っていて、その次の相手が俺だったということだね」
──テミロフは、今回の試合に向け、スタイル的にも面白い打撃戦になると話しています。彼には1ラウンドでのフィニッシュが13回あります。その実績を高く評価していますか。それとも、あなたほど厳しい相手には試されていないと感じますか?
「間違いなく、すごいと思っているよ。1ラウンドで13回もフィニッシュしているのは、立派な実績だ。それに、いい試合になるという意見にも同感だね。ファンが見て楽しめる試合になると思う」
──彼の打撃を具体的に分析し、自分の打撃と照らし合わせると、どのように見ていますか?
「パンチ力があるね。前に出て、強いパンチを振ってくるのが好きな選手だ」
──あなたは直近2試合で1勝1敗ですが、どちらでもボーナスを獲得しています(※2026年2月『UFCファイトナイト・メキシコシティ』でブランドン・モレノに判定勝ち。26年7月『UFC 329』でブランドン・ロイバルに3R 3分39秒 RNCで一本負け)。次のジョシュア・ヴァンへの王座挑戦者はマネル・ケイプ(フライ級2位)になりそうですが、その先はまだ開かれています。テミロフに勝てば、どの位置まで進めると思いますか?
「トップ5に戻れると思っている。実力のある相手だし、ここで派手な勝ち方ができれば、一気に上位へ返り咲けるはずだ」
──ケイプとジョシュア・ヴァン(フライ級王者)の対戦が実現したら、どんな試合になると思いますか?
「難しいね。ファンとして見るのが楽しみだし、いい試合になると思う。どちらが勝つかは分からない。正直、もうヴァンが負ける方には賭けられないからね」
──今回勝てば、あなたも王座争いに戻ってくる可能性があります。王者ヴァンとの相性をどう見ていますか?
「それも面白い試合になると思う。ストライカー同士が打ち合うわけだからね。見ていて楽しめる試合になるし、俺にとって相性もいいと思うよ」
──今回のテミロフとの試合では、どこが勝敗の分かれ目になると考えていますか?
「さっきも言ったように、彼はアグレッシブな選手だ。前に出て、強いパンチを振ってくる。だから、試合中ずっと集中を切らさず、気を抜かずにいられれば、俺にとっていい試合になると思う」
──その強烈なパンチ力に対抗するため、今回の準備で特別に取り組んだことはありますか?
「俺には素晴らしいチームがついている。どの試合でも、相手の映像を見て、みんなで分析するんだ。何が通用して、何が通用しないかを見極める。そして練習キャンプの間、それをひたすら繰り返して身につけているよ」
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ラマザン・テミロフ(フライ級7位)「ウズベキスタン初のUFC王者になるために、前へ進んでいく」
──ロニー・カヴァナ(フライ級6位)との対戦は、あなた自身が要求していたカードですね。希望が実現した今、どれほど気持ちが高まっていますか?
「自分が望んでいた試合を組んでもらえて、本当に嬉しい。この試合で自分の技術を見せて、いい戦いをしたいと思っている」
──なぜ、カヴァナとの対戦を望んだのでしょうか。相手として、どんなところに魅力を感じていますか?
「彼は前回の試合(※ロイバル戦=2026年7月『UFC 329』でカヴァナが3R 3分39秒一本負けもファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞)で、いいパフォーマンスを見せていた。それに、俺よりランキングが上だ。だから彼を選んだんだ。お互いに打撃の技術を披露できるし、いい試合になると思っている」
──カヴァナもあなたと同じように、立ち技で見応えのある試合をする選手です。今回はファンにどんな試合を約束しますか。激しい打ち合いになると考えていますか?
「神のご加護があれば、前回の試合(※エルセグ戦=2026年7月『UFCファイトナイト・アブダビ』で1R 4分21秒KO勝ち)のように、最高のパフォーマンスを見せたい。あとは試合を見てもらえば分かる。多くは語らないよ。素晴らしいショーと、素晴らしい戦いを見せるだけだ」
──昨日、「この試合の次には王者と戦いたい」と話していました。ジョシュア・ヴァン(フライ級王者)の戦い方に、あなたが有利に戦えるような隙は見えていますか?
「ヴァンは打撃で打ち合うのが好きな選手だから、いい試合になると思う。誰が目の前に立とうと、俺はいつでも戦う準備ができている。この階級に、俺にとってそれほど危険な相手がいるとは思っていない。だから、俺たちの対戦には意味があるし、いい試合になるはずだ。その舞台にたどり着いたら、どうなるか分かるだろう。俺に有利な展開になると思っているよ」
──今回カヴァナに勝てば、タイトルに近づくことになります。ウズベキスタン初のUFC王者になることは、あなたにとってどのような意味がありますか?
「ウズベキスタン初、そして中央アジア初のUFC王者(※女子はキルギスのヴァレンティナ・シェフチェンコ)になれたら、俺にとって大きな誇りになる。ウズベキスタンや中央アジアのみんなからの応援を感じているよ。ウズベキスタン初のUFC王者になるために、前へ進んでいく」
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UFCフライ級ランキングと注目選手
C ジョシュア・ヴァン1 マネル・ケイプ2 アレシャンドレ・パントージャ3 ブランドン・ロイバル4 平良達郎5 アスー・アルマバエフ6 ロニー・カヴァナ7 ラマザン・テミロフ8 堀口恭司9 アミル・アルバジ10 ブランドン・モレノ11 ス・ムダルジ12 ミッチ・ラポーゾ13 イマノル・ロドリゲス14 鶴屋 怜15 チャールズ・ジョンソン(※2026年10月23日時点)
※METAランキングでは11位にティム・エリオット、12位にスティーヴ・エルセグ、14位にタギル・ ウランベコフ、15位にアレックス・ペレス。※11月7日にLFAからDWCS、UFCデビューのマルコス・デグリが、UFC2連勝中のミッチ・ラポソと対戦。※DWCSからUFCデビューKOのビラル・ハサンは11月14日にルイス・グルレーと対戦。※11月21日にUFC3連勝中のアレッサドロ・コスタがアルバジと対戦。※UFC復帰のジョセフ・モラレスはモレノにスプリット判定負けの惜敗。※ヴァン戦以来、3連勝中だったエドガー・チャイレスは9月にエリオットに判定負け。※ケビン・ボルハスに敗れたアンドレ・リマは体重超過でナムスライ・バットバヤルに一本勝ち。