▼メインカード3 ラジャダムナンスタジアム認定ライト級タイトルマッチ 3分5R
×イゴール・ベクレフ(ロシア/王者)
KO 2R 2分39秒 ※左三日月蹴り
〇中村 寛(BK GYM/第8代RISEライト級王者/挑戦者・同級6位)
※中村が新王座に就く。

中村は野性味あふれるファイトスタイルから、“人獣”とも称される。日本拳法仕込みのサウスポーから放たれる破壊力抜群のパンチを武器に、2021年7月には大雅からダウンを奪って判定勝ち。11月にはYA-MANに判定負けを喫したが、大激闘を演じて強烈なインパクトを残す。2022年6月の『THE MATCH 2022』ではレオナ・ペタスから番狂わせの勝利を収めた。

2023年4月に直樹を破りRISEライト級王座を奪取。2024年3月のK-1との対抗戦で与座優貴に負傷判定で敗れたが、6月にタリソン“Crazy Cyclone”フェレイラをKOして再起。「RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kg Tournament」では1回戦でチャンヒョン・リー、準決勝で笠原友希、決勝でエン・ペンジェーを破り優勝を果たした。2026年3月、RWSからの刺客ペットエジアを左フックで初回KO、5月にも同じくRWSが送り込んだガイパーをヒザ蹴りで悶絶KOしている。戦績は22勝(16KO)6敗1無効試合。

王者ベクレフはIFMAロシア・ライト級(-60kg)王者。パンチの破壊力は抜群で、2024年11月の『ONE Friday Fights 86』でONEに初参戦し、ギンサンレックから右ストレートで1RTKO勝ち。12月の『ONE Friday Fights 92』では、ラジャダムナン&ルンピニーの二大スタジアムで2階級制覇したパンパヤックをパンチでKOし、ONEで2連続KOを収めた。

2025年5月にはK-1に初来日し、「第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメント」の1回戦で横山朋哉と対戦したが、延長戦2分1秒、左ボディをもらってKOで敗れている。その後はRWSに戦場を移し、2026年4月に強豪セーンマニーを右三日月蹴りでわずか48秒でKOし、ロシア人初のラジャ王者となった。

1R、サウスポーの中村は右ローを2発、前に出るベクレフは右ストレートを打つ。左右にスイッチし、動き回る中村にベクレフは前蹴り。中村にレフェリーがファイトを促す。ベクレフが右ミドルを2発、中村も左ローを返す。

ベクレフが右カーフから右ミドル、さらに左カーフも蹴る。中村は左インロー。いきなり前に出て右フックを放つ中村。ベクレフは左右ボディ。中村が左ローを蹴ると、ベクレフは右フックを打ち下ろす。オープンスコアは10-9×3でベクレフのラウンドに。
2R、ベクレフが得意の右ミドルからの右ストレート。中村は右ストレートからの左フック。ベクレフの蹴り足をキャッチすると、そのまま後ろに押し倒す中村。飛び込んでの左ボディをヒットさせた中村に、ベクレフは右の三日月、さらに左テンカオ、左ロー。中村がローを蹴るとジャブを合わせに来る。


中村がやや苦しそうな表情を見せ、ベクレフは右インローを蹴るが、その直後に中村が左三日月蹴り。下がってかわそうとしたベクレフの右わき腹にグサリと突き刺さり、ベクレフは腹をおさえて悶絶。レフェリーがストップし、中村のKO勝ちとなった。中村は刀を抜き、左右に振って鞘に納めるポーズ。

ラジャダムナン王座のベルトを巻いた中村は、リング上で勝利者インタビューに答えた。
<中村のリング上のコメント>
「ギリギリ。うーん、もうすぐ限界です。大丈夫ですけど、もうすぐ限界になります」
――1Rはスローペースで行ったと思うんですけど、それは作戦の中に入ってたんですか?
「はい、楽しみたかったからです。ね? 楽しんでる? 皆さんこんにちは! 僕、今めちゃくちゃカッコいいですよね。自分で言うのもなんだけど、凄くカッコよく見えます」
――楽しみたいっていうのはあったと思うんですけど、やはり2RでいつでもKOできるっていう自信はあったんですか?
「イゴール・チャンピオンは強いです。分かっています、理解しています。以前は分からないって言っていましたけど、ロシアン・スタイルはとてもタフで強いですよね。分かっていたので、気をつけました。慎重にいきました。それだけです」
――今回、三日月蹴りでKOしたと思うんですけど、イゴール選手にこの三日月でKOするっていうのは最初からあったんですか?
「もちろんです。だって彼は――お気に入りの技だから。僕の得意なフィニッシュ技は三日月蹴りでしょ、そうだよね? 僕たちの時間をちょうだい。いいかい? どうか僕の言うことを聞いてくれ。これって、あのRISEのあとだからね、分かるかい? RISE、僕のチャンピオンベルト。これがRISEだ! まだ足りない。もっとパワーをください。でもこれからは、僕にはもう一つ手に入れるものがある。これがラジャダムナンだ! 本当にありがとうございます。これからはラジャダムナンのベルトを誇りに持って、僕は絶対に死なない。絶対に死なない。僕には誇りがある。英語上手でしょ?」
――ファンにメッセージを。
「僕のファンに? そうだ、日本のファンの皆さん、そして今日はいっぱいのタイのファンも、そして日本のファンも来てくれています。日本のみんな、僕の友達は家族です。これが僕のパワーであり、友達のパワーなんです。本当にありがとうございます。心から敬意を」





