撮影/安村発
RWS KNOCKTOBERFEST
2026年10月10日(土)タイ・ラジャダムナンスタジアム
▼メインカード4 ラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級(-55.33kg)王座統一戦 3分5R
〇ペッシラー・ウォーウラチャー(タイ/正規王者)
判定3-0 ※49-46×2、50-45
×大﨑孔稀(OISHI GYM/暫定王者)
※ペッシラーが王座統一&防衛に成功。

大﨑はこれまでにJ-NETWORKスーパーフライ級王座、WMC日本同級王座、BOMバンタム級王座を獲得。RISEには2019年11月から参戦。2023年12月に鈴木真彦を破り第8代RISEバンタム級王座に就くと、2024年8月に大森隆之介を判定で破り王座初防衛に成功。2026年3月、志朗に判定勝ちでRISE世界バンタム級王座に就いた。

2026年6月の『RWS』にて、王者ペッシラーにラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級タイトルマッチで挑戦するはずだったが、ペッシラーが負傷欠場。チャイトーンとの暫定王座決定戦となり、初回KO勝ちで暫定王座に就いた。戦績は39勝(23KO)7敗1分1無効試合。ひとつの引き分けを挟んで12連勝中。

ペッシラーは今年4月に元同級王者のペッサマンとの王座決定戦で勝利し、王座を獲得。「LEFT HAKI」の異名を持つサウスポーのテクニシャンで、接近戦では回転の速いパンチが持ち味。ペッサマン戦では猛烈なパンチとヒザのラッシュで圧倒してのKO勝利を飾っている。これまでに52勝23敗2分。

2019年12月に初来日し、奥脇竜哉とWPMF世界ライトフライ級王座決定戦を行い判定勝ち。15歳で世界王者となった。2023年7月、RISEに来日した時は田丸辰に初回KO負けも、今年22歳になったばかり。2度のラジャダムナン王座、WPMF世界王座、True4Uの2階級王座、WMO世界王座などムエタイの主要タイトルを複数獲得。

百戦錬磨の経験値に加え直近の4試合では3つのKO勝利(そのうちの1人は那須川天心、志朗と対戦したライアン・シーハン)と勢いのある危険な王者だ。日本でもお馴染みのクマンドーイにも2022年9月と2024年8月に2度勝利している。
1R、サウスポーのペッシラーに大﨑もサウスポーに構える。ローを蹴って来るペッシラーにスイッチする大﨑。オーソドックスに戻ると前蹴り、ジャブ。ペッシラーはそのジャブをかわしながら左ミドル。大﨑も右ミドルを蹴り返す。
ジャブと前蹴りのペッシラーは距離を取り、左ミドルを当てる。大﨑は右ボディストレート。左ミドルに強い右ボディストレートを返した大﨑に、ペッシラーはすぐ左ミドルを蹴る。首相撲になるとペッシラーが左ヒジ。大﨑はロープに押し込んでブレイクを誘う。オープンスコアは左ミドルを多く当てたペッシラーが10-9×3。
2R、左ミドルを蹴って下がるペッシラー。大﨑が左フックを打って来ると一度組んですぐに離れる。大﨑は右ストレートで近付いて左ボディ。ペッシラーの左ハイをかわした大﨑が右ボディストレート。大﨑が右の三日月を蹴ると、ペッシラーはテンカオ。パンチで前に出る大﨑には左ヒジ、そして組み付く。
テンカオを合わせるペッシラーは距離を作ると左ミドルを2発蹴り、左のヒジ。大﨑はパンチで前に出るが、ペッシラーはかわすだけで打ち合わない。そして左ミドル。大﨑が右ボディから左フック、ペッシラーは左ミドル2連打、すかさず大﨑が右ストレートを打ち返すがペッシラーはかわした。このラウンドも左ミドルを当てたペッシラーの10-9×3に。

3R、じりじりと前に出る大﨑は右カーフ、すぐにペッシラーが左ミドル。前に出る大﨑にペッシラーは左ミドルを蹴り、大﨑も右ボディストレートから左フック。大﨑がパンチで前に出てくると、かわすことに集中するペッシラー。大﨑の右カーフもかわす。大﨑の右ボディストレートにすぐに左ミドルを返すペッシラー。ジャブと左ミドルで距離を作る。
ペッシラーが左テンカオから首相撲。大﨑が振りほどいて右三日月、離れ際には右フック。しかし、ペッシラーの左ミドルが快音を発して決まる。大﨑のワンツーをかわし、テンカオを突き刺したペッシラーは、大﨑がパンチを打とうとするとすぐに離れる。そしてまたテンカオ、左ミドル。大﨑はコーナーに詰めて右ストレート、左ボディを打つがペッシラーがすぐに脱出する。OPスコアは10-9×3でペッシラー。
4R、前に出る大﨑が右ボディストレート、右ストレート。かわすペッシラーは大﨑が距離を詰めると首相撲に持ち込む。ジャブと前蹴りで距離を取り、リングを広く使って回り込むペッシラー。大﨑が空振りすると左ミドル、前に来るとテンカオ。大﨑も右三日月を突き刺す。パンチで追いかける大﨑だが、ペッシラーはかわすことに専念して回り込む。
大﨑が前へ出てくるところに左ミドルを合わせるペッシラー。大﨑はペッシラーの蹴り足をキャッチすると足を掛けて転倒させるが、これは反則で注意を受ける。ペッシラーはステップを使って回り込み、大﨑が追いかけてくるところにテンカオと左ミドル、危険な距離に入ると組み付く。そして離れると左ミドルを連打。
ラウンドが終わると、勝利を確信したペッシラーは早くもコーナーに昇って腕を突き上げる。OPスコアは10-9×3でペッシラー。
5R、もうKOしなければ勝ち目がない大﨑。ペッシラーは下がって回り込み、大﨑のパンチをかわす。ジャブ、テンカオ、左ミドルを当てては大きく回り込み、大﨑が近付くと組み付いて止めてしまう。ジャブと左ミドルで距離をとるペッシラーに、大﨑は飛び込んでのヒザ。ハイキックは空振り。
ペッシラーはテンカオ、左ミドル。大﨑が右ボディストレートを打つと左ミドルを蹴り返してくる。右ストレートで大﨑が襲い掛かると組み付いて連打を許さない。大﨑は飛びヒザも出すが当たらず。そして試合終了のゴング。両者ともリングに座り、健闘を称え合った。
判定は49-46×2、50-45の判定3-0でペッシラーの勝利。王座統一に成功した。
大﨑は涙を流し、「日本の皆さん、すいません、勝てなかったです。ペッシラー選手強かったです」とコメント。大﨑にはファイタースピリッツアワードとして250,000バーツが贈られた。





