木村が足を上げると距離を取って入ってこなかったニコル
2026年9月12日(土)東京・国立代々木競技場第二体育館にて開催された『K-1 WORLD MAX 2026』。
第2部の第5試合K-1女子フライ級(-52kg)3分3R延長1Rでマリン・ニコル(スイス/No Limit Squad)と対戦し、延長R判定3-0で勝利した木村萌那(K-1ジム目黒TEAM TIGER)が、試合後インタビューに答えた。

沈んだ表情で現れた木村は「勝ったんですけれど、なんかもうなんだろう…始められてもいなかったなっていう。火もつかず、淡々とやって終わっちゃった感じで、やりたいこともやれなかったし。セコンドの声は聞けたんですけど、なんかそれを実行することもできなかったし、結構ヤバい試合しちゃったなって感じです」と、自分の思い通りにならず、盛り上がらない試合をやってしまったと反省しきり。

ニコルとは「1回スパーリングしたことあるんですけれど、スパーリングって言っても軽くなんですけれど。その時も結構やりにくい相手なんだろうなっていうのはすごい思ってて。蹴りも予期せぬところから来て。素足で試合でってなったら、もっと鋭い蹴りが意味わかんないところから飛んできて。それで結構苦労させられたというか、行けなかったっていうか。いろいろそういうのを想定して準備してきたんですけど、思ったより強かったし、思ったより来なかったっていう。自分と一緒で距離取って戦ってくる感じで。(相手が)来ないし、(自分も)行けないしってなっちゃったって感じです」と、実はやりにくい相手だというのは想定していたが、思った以上に蹴りが厄介だったとする。

「今回は同じような蹴り同士なんで、ちゃんばらになっても決着つかないかなと思ったんで、ボクシングベースでやっていこうって思ってて。1R目は蹴りで様子見て反応を見てたんですけど、1R目であんな感じになっちゃったので、 2R目でボクシングベースでどっしり構えてやろうっていうのが本来のアレだったんですけど、蹴りがひっきりなしに飛んでくるんで、ボクシングベースもちょっとビビっちゃって中途半端になっちゃったなって感じです」と、1Rは様子を見るのは作戦通りだったが、2Rからのボクシング主体で戦う作戦が上手くいかなかったと振り返った。

「ボクシングスタイルに変えたのはいいものの、蹴りが飛んできたりするし、私のボクシングスタイルってボクシングの頃からなんですけど、来たところにこう、みたいな。自分から作り上げるボクシングってあまりしたことがなくて。(相手が)来ないと始まらないスタイルなんで。だからボクシングスタイルにしたけど、行けなかったですね」と、そもそも待ちのスタイルでやっていたため、自分から仕掛けるボクシングスタイルは得意ではないと明かす。
想定していたのは「うまい具合に距離取って入ってきて、細かい動きが多かったので。もっとガチャガチャで突進してくると思ったので、それに合わせるような技を練習してたんで、結構うまいことやられたなっていう感じですね」と、相手が突進してくる対策をしていたのだという。

「前蹴りの対応もしっかりしてるなって思ったし、遠距離からシンプルに蹴る前蹴りは多分サバットでは主流なのか、その対策とかは割とできてると思ったし。私の場合は軸足がしっかり目なんで、コカされたり効いたりは無いんですけど、蹴りたくないなって思わされるような対応をされちゃったなっていう感じでした」と、相手が対策してきたことを感じたと答える。
今回の試合、点数をつけるとしたらと聞かれると「もう採点不可ですね。採点不可ぐらい、点数つけらんないぐらい。つけるレベルまで行ってない戦いでした」と、点数に表せないくらいダメだったと肩を落とす。

今後については「いやもう、元々はこれ綺麗に勝ってチャンピオンとやりたいなと思ってたんですけど、もうそんなこと言える立場でもないし。誰とやりたいとかどうやりたいとか。今回過去イチ練習環境も変えて、過去イチ練習してきた自信があったので、今は割と何も考えられないというか。どうしたらいいか。やってきたことがここまで出ないのはどうしたらいいかよくわかんないんで、今のところもう誰とやりたいっていうよりは、ちょっと自分を見つめ直したいなっていう感じです」と、勝ってタイトル挑戦をアピールするつもりだったのが白紙になったとする。
「今後の課題は、来なかった時の自分から餌を撒いたり誘ったり、自分で(試合を)構成できるように。行って引くだけじゃなくて、行ってその後もう一回追撃をしようとしないので、自分はアマ(アマチュアボクシング)上がりなんで。追撃というか、まとめる力をもうちょっとつけたいなと思いました」と、今後の課題はしっかりと見えているようだ。

今日の試合は、まだまだキャリアが少ないというのを痛感させられた試合だったということか、と問われると 「そうですね。セコンドにも言われたんですけど、結構落ち込んでたんですけど、言うてもまだ5戦目だからって慰められたりはしたんですけど。今まで前蹴りでどうにかできちゃって、あまり辛い思いとかしてなかったので。プロって甘くないし、チャンピオンなんてそんな簡単に獲れるもんじゃないんだなってよく思った。逆に今、このタイミングでそういう試合をしちゃって、いい経験には割となったかなと思います」と、得意の前蹴りで相手を制すことが出来ていたため、それが通用しなかったらどうするかとの経験値がなかったことを反省点にあげた。
しかし、そういう経験をせずにタイトルマッチに挑むよりも、この段階で気付けたのは良かったとプラスに考えているようだった。
最後に木村は「今回はもな前蹴りを期待してくれてたのに、ちょっとしか出せなかったのと、あまり盛り上がりの少ない試合をしてしまって本当に申し訳ないです。でもこの試合でかなり課題が見つかって明確に見つかったので、次戦はもっと面白い試合が前蹴りも含め、キックボクサーとして、プロとして、K-1選手として、沸くような試合を作り上げるので、もうちょっとだけ待っててほしいです」と、見つかった課題をクリアして、次にリングに戻って来る時は面白い試合をすると語った。





