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レポート

【K-1】サルシチャがアカピャンに勝利でV2へ好スタート、フェルドンクがヴァラに敗れる、トゥラエフがコプリヴレンスキーをKO、朝久泰央がフルラウンド攻めまくって判定勝ち、横山朋哉が豪快KOで初防衛に成功、木村萌那がかみ合わず延長戦で勝利、永澤サムエルが里見柚己に逆転KOで王座奪取、璃明武がついに金子晃大を破り新王者に、大久保琉唯が石田龍大にKOで王座奪取!引退試合の村越優汰がダウン奪い有終の美

2026/09/12 11:09
K-1 WORLD MAX 20262026年9月12日(土)東京・国立代々木競技場第二体育館 <第2部> ▼第12試合 K-1 WORLD MAX 2026 -70kg世界最強決定トーナメント開幕戦 3分3R延長1R〇ジョナス・サルシチャ(ブラジル)=69.9kg判定3-0 ※30-29×2、30-28×ゾーラ・アカピャン(アルメニア)=69.8kg※サルシチャが準々決勝へ進出。  サルシチャは身長191cmの“ブラジルの巨神”。25年の『K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント』ではオウヤン・フェン、ジョナサン・アイウル、ダリル・フェルドンクを倒し初優勝。前年王者として連覇を狙う。  アカピャンは25年11月の-70kgMAX世界トーナメント準々決勝でアイメリック・ラジジを左フックでKOしたものの、怪我のため準決勝を棄権。前回の松本和樹戦で再起した。  2人は昨年のトーナメント準決勝で対戦する予定だったが、アカピャンが怪我で出場できずに幻の準決勝と言われ、今回が待望のマッチアップとなる。  1R、アカピャンは右カーフ、ステップを踏んで左へ回り込む。サルシチャは右ロー、前蹴り。アカピャンは右カーフを蹴って右へ回っていく。サルシチャはジャブ、右カーフを蹴るアカピャン。  上を打って右カーフを蹴るアカピャンに、サルシチャは鋭い前蹴り。左右に構えをスイッチしてじりじりと詰めていくサルシチャに、アカピャンは右カウンターを打つがサルシチャはしっかりブロック。  2R、アカピャンが右カーフ、サルシチャは前蹴りもローブローとなってしまう。サルシチャがコーナーへ詰めるが、アカピャンは左右フックと左ボディのコンビネーション。サルシチャはジャブを伸ばしていき、下がるアカピャンに右ストレート。  3R、アカピャンが右フックを思い切りスイングし、空振りしたところにサルシチャが右フック。倒れたアカピャンだがダウンにはならず。サルシチャが左右フックとワンツーを打ったところでラウンド終了。  判定は3-0でサルシチャが勝利。ガッツポーズで金テープの雨の祝福を受けた。 [nextpage] ▼第11試合 K-1 WORLD MAX 2026 -70kg世界最強決定トーナメント開幕戦 3分3R延長1R×ダリル・フェルドンク(オランダ/インドネシア)=69.8kg判定0-3 ※28-29×3〇ロレンツォ・ディ・ヴァラ(イタリア)=69.8kg※ヴァラが準々決勝へ進出。 フェルドンクは昨年のK-1 WORLD MAX最強決定トーナメント準決勝でストーヤン・コプリヴレンスキーからKO勝ちし、決勝でジョナス・サルシチャと優勝を争った。今年4月はサルシチャと再戦し、ダウンの応酬であと一歩まで追い込んだばかりだ。  ヴァラはイタリア予選を勝ち抜いたISKAムエタイ世界スーパーウェルター級(-70kg)王者。福岡で行われた世界最終予選では、スペイン予選覇者のセルヒオ・サンチェスを判定で下した。  1R、ガードを上げて前へ出るフェルドンクはワンツーからヒザ、ヴァラもしっかりグロックして右ローを蹴る。互いのパンチがブロックの上から当たり、フェルドンクは右ボディ。至近距離から飛びヒザをボディへ放ったフェルドンクは右カーフを蹴る。  2R、ジャブを突いて前へ出るフェルドンク。ヴァラもジャブ。フェルドンクは右ミドルを蹴って右ストレート、フェルドンクがロープ際へ追い詰めて右カーフを蹴ろうとしたところにヴァラが左フックを合わせてダウンを奪う。  苦笑いを浮かべて立ち上がったフェルドンクは右ボディ、左フックからの右アッパー。ヴァラも左右フックと右アッパー。ヴァラはワンツーからのヒザで前へ出る。フェルドンクもヒザ。左ボディを打ったフェルドンクだが、ヴァラが前蹴りでフェルドンクを突き飛ばした。  3R、ヴァラは左ハイを2発、ワンツーから左ミドル。フェルドンクは右ストレートで入り込むが、ヴァラのガードはやはり堅い。コーナーへ詰めるフェルドンクは左右のインカーフを蹴るが、ヴァラは下がりながらフェルドンクのパンチをアームブロックする。ワンツーを打って下がるヴァラ。フェルドンクは右アッパーを突き上げるも決定打にならず、右フックは空振りに。ヴァラは下がりながらフェルドンクのパンチをかわしていく。  抜群のディフェンステクニックを見せた初参戦のヴァラが、常連のフェルドンクを破り準々決勝へ進出した。 [nextpage] ▼第10試合 K-1 WORLD MAX 2026 -70kg世界最強決定トーナメント開幕戦〇カスペル・ムシンスキ(ポーランド)=69.7kg判定2-1 ※10-9×2、9-10×セルゲイ・アダムチャック(ウクライナ)=69.4kg※ムシンスキが準々決勝へ進出。  ムシンスキは、25年のK-1 WORLD MAX世界トーナメント一回戦でオウヤン・フェンに僅差の判定負け。26年2月はデング・シルバに逆転KO負けと苦しんだが、今年5月に谷川聖哉をTKOで下して再起に成功した。 アダムチャックは、15年にK-1へ初参戦。その後はGLORYを主戦場に19年にはアブラハム・ヴィダレスからTKO勝ち。22年12月には原口健飛と対戦し、今年4月のルーマニア予選で11年ぶりにK-1参戦をはたしてトーナメントを制した。  1R、じりじりと前に出ていくムシンスキにサウスポーのアダムチャックは左へ回り込む。アダムチャックが左ハイ、左ストレート、ムシンスキは右ミドルハイを蹴る。コーナーを背にするアダムチャックだが、ムシンスキに攻めさせないアダムチャック。  2R、ムシンスキが右ストレートを打って来るとかわしながら左ローを蹴るアダムチャック。ムシンスキは距離を詰めるとショートのコンビネーションを回転させる。手数が少ないアダムチャックは左右のボディ。  ムシンスキはアダムチャックにロープを背負わせると右ボディからのヒザ。アダムチャックが左ボディを打って来ると、ムシンスキは右フック。終盤、アダムチャックが右フックを強打した。  3Rも前に出るのはムシンスキ。アダムチャックはロープを背負って左フックとボディのダブル。ムシンスキは左右フックと右ロー、アダムチャックは左ローを蹴り返す。  接近戦に持ち込んでショートパンチを回転していくムシンスキだが、アダムチャックも単発ながら打ち返す。アダムチャックはいきなり縦回転の胴廻し回転蹴りを放つが空振り。  判定はドローで延長戦へ。ムシンスキはやはり超接近戦で左右フック、右アッパー、ヒザ。アダムチャックは手数が出ず、再び縦回転の胴廻し回転蹴りを2度も繰り出す。  延長戦では手数の差が出たか、ムシンスキが判定2-1で勝利をつかんだ。 [nextpage] ▼第9試合 K-1 WORLD MAX 2026 -70kg世界最強決定トーナメント開幕戦 3分3R延長1R×ストーヤン・コプリヴレンスキー(ブルガリア)=69.8kgKO 2R 2分16秒 ※3ノックダウン〇ウラジーミル・トゥラエフ(ロシア)=69.6kg※トゥラエフが準々決勝へ進出。  1R、トゥラエフはジャブ、コプリヴレンスキーは右ロー。トゥラエフは豪快な左右フックを繰り出し、コプリヴレンスキーはガードの上からもらってもバランスを崩す。トゥラエフの左フックでダウンを喫した。  2R、コプリヴレンスキーはジャブを打つが、左フックでダウンを奪われる。トゥラエフは左フックを連打したかと思えば、後ろ廻し蹴りを繰り出す。攻められるコプリヴレンスキーは左ボディで飛び込むがまたも左フックでダウン。最後もトゥラエフが豪快な左フック、コプリヴレンスキーは身体を一直線にして倒れ失神KO。  初来日のトゥラエフが、2024年覇者コプリヴレンスキーを圧倒KOする鮮烈な日本デビューを飾った。 [nextpage] ▼第8試合 K-1 WORLD GPスーパー・ライト級(-65kg)タイトルマッチ 3分3R延長1R〇朝久泰央(朝久道場/王者)=64.8kg判定3-0 ※30-29×2、30-28×アラッサン・カマラ(セネガル/Emergence Le Havre/挑戦者)=64.9kg※朝久が初防衛に成功。  朝久は2021年7月にゴンナパーを延長Rで破り、第5代K-1ライト級王座に就いた。2022年2月、王者としての第一戦で与座優貴に敗れ、怪我で長期欠場に。2023年3月、与座の挑戦を受けての初防衛戦に臨んだが、判定で敗れ王座を失った。拳の粉砕骨折から2024年10月に復帰し、2024年大晦日には『雷神番外地』に参戦してYURAに判定勝ち。2025年5月の『RIZIN男祭り』ではウザ強ヨシヤをKO。  7月のK-1福岡大会にてアバラが折れた状態でダニラ・クワチから勝利をもぎ取ると、11月に稲垣柊との王座決定戦を制して第8代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者となった。2026年4月にはRIZIN福岡大会に参戦し、シンパヤックを強烈な右ボディで初回KO。無尽蔵のスタミナから繰り出す攻撃と変幻自在のファイトスタイルで、戦績は24勝(6KO)9敗。今回が初防衛戦となる。  アラッサンはアルフォセヌー・カマラの双子の兄弟。サバット・プロ-71kgトーナメント2回優勝、サバット・フランス選手権3回優勝、CDG-71kg王者などの実績を持つ。2025年11月の初来日で璃久との対戦が決まっていたが、アルフォセヌーが試合前に転倒して負傷し、代わりに急遽トーナメントに参戦してダリル・フェルドンクと対戦。延長Rまでもつれ込むタフな打ち合いとなり、アラッサンの判定負けとなったがフェルドンクを大いに苦しめた。  2026年4月の『K-1 GENKI 2026』の再来日ではスーパー・ウェルター級(-70kg)から一気に2階級下げてのスーパー・ライト級(-65kg)でKrush2階級制覇の佐々木大蔵に1R2分28秒、ドクターストップでのTKO勝ちを収めている。戦績は15勝(8KO)2敗。  1Rが始まると同時に両者左右フックで打ち合う。朝久が前に出て左ローと左右フック、カマラは右ハイも蹴る。朝久の右ストレートにカマラは右アッパー。カマラのワンツーに朝久は右ストレート、左右ローで前に出る朝久。カマラはジャブ、朝久は左ローを連打していく。ワンツーから左ボディ、そして右ロー。朝久が早いリズムで攻撃を仕掛けていく。  2Rが始まると左ハイ、前蹴り、カカト落としと猛攻を仕掛ける朝久。さらにワンツー、左右フック、左ロー、左ミドルで前へ出る。カマラは下がり、ロープ際でヒザ蹴りを突き刺す朝久。しかし、朝久のローブローで試合は中断。  再開後も前に出る朝久が前蹴り、飛びヒザ蹴り、右ロー。カマラは右ストレートを繰り出すが朝久は下がらず左ハイ、ワンツー、右フック、左三日月と攻撃を続ける。  3R、朝久はいきなりバックハンドブロー、さらにパンチの連打から右ロー。カマラは右アッパーを狙うが朝久の勢いは衰えない。朝久はノーガードになって顔を突き出して誘うが、カマラは乗ってこない。  朝久は右ハイキック、左ハイキック。カマラのワンツーは不発となり、朝久が右ローと右カーフを連打していく。その右ローに右ストレートを合わせにくるカマラ。朝久が左右フックを打つと、カマラはまたも左ストレートのカウンター。しかし、朝久は怯むことなく前へ出て左右ボディを叩き、フルラウンド攻めの姿勢を貫いた。  判定は3-0で朝久が勝利。ベルトを自分の腰に戻し、笑顔を浮かべた。  朝久はマイクを持つと「前の試合で朋哉くんがKOしたので、倒したくてリキみました。カマラはいいヤツで、ブラザーを傷つけた気持ちで悲しい気持ちでいっぱいです。毎日死にそうなくらい頑張ってきました。K-1最高なんて生ぬるいことじゃなく、K-1ナメんじゃねえよってくらい強くなるので自分に期待してもらいたいです。やったぜベイビー」と、KOを逃した悔しさをにじませ、もっと強くなると話した。 [nextpage] ▼第7試合 K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級タイトルマッチ 3分3R延長1R〇横山朋哉(リーブルロア/王者)=60.0kgKO 2R 1分25秒 ※左ストレート×トゥン・メンホン(カンボジア/Thun Sophea Kun Khmer Gym)=59.0kg※横山が初防衛に成功。 横山は2024年2月に第12代Krushスーパー・フェザー級王者(返上)となり、12月に松山勇汰をKOして初防衛に成功。2025年5月の「第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメント」では連続KOで決勝進出もレミー・パラにKO負けを喫した。11月にレオナ・ぺタスを破ると、2026年5月のK-1スーパー・フェザー級暫定王座決定戦で松山をKOで返り討ちにして暫定王者に。その後、正規王者のパラが王座を返上したため、第7代王者に認定された。パンチ、蹴りともに高い攻撃力を誇る。戦績は23勝(12KO)5敗。 メンホンは、カンボジアの格闘技クン・クメールのXtreme Cambodia Kun Khmer-60Kg王者。クン・クメールとはカンボジア発祥のムエタイと酷似した伝統的な打撃格闘技で、気持ちの強い選手が多い。メンホンは強烈なミドルキックやハイキック、ボディブローが持ち味。とても打たれ強く、打ち合い上等のスタイルでも勝負できるため、横山が苦戦する可能性もありそうだ。戦績は45勝(33KO)6敗3分。  1R、横山が右ローと左ミドル、メンホンは左右フックと右クロスで前へ出る。それを迎え撃つ横山の左ストレートをもらっても前へ出るメンホン。どんどん前へ出てくるメンホンへ横山が左ストレートのカウンター。さらに左ミドル。下がらないメンホンに横山が右フック、左三日月。  メンホンの右ストレートに左ストレートを合わせる横山。さらに右フック、左ボディ。被弾しても前進をやめないメンホンだが、攻撃の手はほぼ出ない。横山がカウンターを奪っていくが、メンホンの左フックがついに横山を捉え、横山がロープまでよろめく。  2Rが始まってすぐ、横山が前へ出て右アッパーからの左ストレートでダウンを奪う。前へ出るメンホンに対して横山は回り込み、右アッパーからの左ストレートを当てていく。メンホンの右ハイには左ストレート、さらにヒザ。横山のワンツーが連続してヒットし、メンホンは耐えきれずダウン。  横山は右ボディを打つと大きく回しての左フック、メンホンが後方にバッタリと倒れ、横山のKO勝ちとなった。メンホンは担架で運ばれるほどのダメージを負った。  初防衛に成功した横山はマイクを持つと「クンクメール最高、めっちゃいい試合できた。楽しかった。僕は武尊選手が持っていたベルトをずっと持っているので、武尊選手にはなれないけど武尊選手を超えようと思っているので期待してください。K-1最高っ!」とアピールした。 [nextpage] ▼第6試合 K-1ヘビー級 3分3R延長1R×ボクダン・ストイカ(ルーマニア)=101.8kgKO 1R 1分45秒 ※右カーフキック〇マキシム・バクラノフ(ロシア)=113.1kg  1R、ワンツーで前に出るバクラノフ。ストイカは右ローを蹴る。ジャブを突き、ワンツー、左ボディにつなぐバクラノフは後ろ蹴りも放つ。バクラノフの右カーフに足が流れるストイカは前に出てパンチを打つが、バクラノフは下がりながら右カーフを蹴る。3発目でストイカがダウン、そのままストップとなり、バクラノフの圧勝となった。 [nextpage] ▼第5試合 K-1女子フライ級(-52kg)3分3R延長1R〇木村萌那(K-1ジム目黒TEAM TIGER)=51.8kg延長R 判定3-0 ※10-9×3×マリン・ニコル(スイス/No Limit Squad)=51.1kg※本戦の判定は30-28、30-30、29-30。 木村は2001年4月12日、岐阜県出身の25歳。4歳から14歳まで空手を学び、第3回~第9回JKJO全日本ジュニア空手道選手権大会7連覇を飾る。小学4年生からはオリンピック出場を目指してボクシングも始め、2022年女子ボクシング世界選手権大会出場、第20回全日本ボクシング選手権大会女子バンタム級準優勝、第17回・第18回全日本女子ボクシング選手権大会女子ジュニア・フェザー級優勝など輝かしい戦績を収め、K-1に転向。  2024年11月にKrushデビュー戦でボクシング仕込みのパンチの技術を見せつけて初回KO勝ちを飾ると、2戦目のYuka☆戦では空手仕込みの蹴り技を多用。1Rから3Rまで、まるでジャブのような横前蹴り(モナ蹴りと命名)を顔面とボディへ次々と蹴っていき、相手を全く近づけさせないワンサイドゲームでフルマークの判定勝ち。6月の小澤聡子戦では相手を大流血に追い込んでTKO勝利を飾ると、2026年4月にはK-1に初出場。片足立ちになっただけで場内から歓声が湧き上がるなど、モナ蹴りは完全に定着。試合も完勝を収めて戦績を4勝(2KO)無敗とした。 ニコルは2021年サバット世界選手権-52kg級王者、WAKO-PROスイス女子バンタム級(-52kg)王者で戦績は25勝(1KO)6敗。サバットは蹴りのボクシングと呼ばれるほど蹴り技に特化したフランスの格闘技。木村が得意とする前蹴り、横蹴りの技術も発達しており、木村との蹴り技対決が見ものとなりそうだ。  1R、ステップを踏む木村は前足を上げてけん制。ニコルもサイドキックをボディへ蹴る。木村の前蹴りをサイドへ動いてかわすニコル。木村は左ミドルを蹴る。木村が片足を上げるとニコルは距離をとり、左右へ動く。  ニコルがサイドキックを当てるが、直後に木村の前蹴りが顔面にヒット。ニコルが右ストレートで入ってくると、すかさず前蹴りを放つ木村。前蹴りを警戒して慎重なニコル。  2Rになると木村はワンツー、ニコルも右ストレートを伸ばしてくる。再び木村が前足を上げるとニコルは無暗に入り込まず左右に動く。木村のボディへの横蹴りでニコルを転倒させる。ニコルが入り込もうとするとすかさず前蹴りを出す木村。  徐々に前に出始めた木村がワンツー、すぐに前蹴り。ニコルの右フックには左ストレートを合わせる。このラウンドもニコルが入れず、木村がけん制するシーンが多いラウンドに。  3R、木村はワンツーを打つが距離が詰まりすぐ手てクリンチになってしまう。木村は右ボディ、ワンツーをヒットさせるとすかさず前蹴りを放ってニコルをのけ反らせる。さらに木村はジャブからの左ボディストレート。木村がワンツー、ニコルは左右フックもすぐに木村が前蹴りを出す。前蹴り、ワンツーで前に出る木村を右ストレートで迎え撃つニコル。  判定は両者決め手なく三者三様のドローとなり、延長戦へ。ジャブを出すニコルに木村はサイドキックを顔面へヒットさせる。ジャブで前へ出るニコルに木村は左ボディ。木村が前蹴りで前へ出るとニコルもサイドキックで迎え撃つ。ニコルのサイドキックがボディへ。木村は片足立ちのまま移動し、前蹴りを伸ばして左ストレートにつなぐ。カウンターの前蹴りも。ニコルは右ローとジャブ、木村はワンツー。延長Rも噛み合わないまま試合終了。  判定3-0で木村の勝利となったが、木村に笑顔はなかった。 [nextpage] ▼第4試合 K-1 WORLD MAX 2026 -70kg世界最強決定トーナメント開幕戦 3分3R延長1R×ヴィトー・トファネリ(Brazilian Thai/闘英館)=69.7kg判定0-3 ※28-30×2、29-28〇ジェイジェイ・モーリス(オランダ)=69.6kg※モーリスが準々決勝へ進出。  1Rが始まってすぐ、モーリスの左ハイでトファネリはダウン。立ち上がったトファネリにモーリスが飛びヒザ蹴り、トファネリは前蹴りで応戦。ヒザを突き刺してワンツー、左ローから左ハイを蹴った後に飛びヒザとヒザを上手く使うモーリス。トファネリはガードを上げて前に出ると後ろ蹴り、右インロー。  トファネリがローを蹴るとそれに右ハイを合わせようとするモーリス。左右のヒザで前へ出たモーリスに、トファネリは右ストレート。飛びヒザ蹴りで前に出たモーリスにトファネリが右ストレート、モーリスは左ハイをヒットさせる。  2R、トファネリが後ろ廻し蹴り。近距離から飛びヒザを発射するモーリス。右ストレートからヒザを突き上げたモーリスだが、キャッチがあり注意を受ける。トファネリはワンツー、右ロー、左インロー。  左右フックを振るトファネリだが、モーリスはダッキングでかわして逆に左右フック。モーリスは左ボディからの右カーフ、トファネリは左ボディを打つがモーリスがお株を奪うような後ろ廻し蹴りを放つ。  3R、モーリスがワンツーからヒザを突き上げるが、トファネリが強打を叩きつけて前へ出る。互いに後ろ廻し蹴りを放つが空振り。トファネリの右ストレートに3連打を返すモーリスだが、パワーが落ちている。トファネリは左ローからの左ミドル、左ボディ。ラストはトファネリが左右フックを打ちながら前へ出た。  判定はダウンを奪ったモーリスが3-0で勝利。メルヴィン・マヌーフがリングに上がり、モーリスを祝福した。 [nextpage] ▼第3試合 K-1 WORLD MAX 2026 -70kg世界最強決定トーナメント開幕戦 3分3R延長1R〇ローン・パンハ(カンボジア)=69.6kg判定2-0 ※30-28、29-29、29-28×松本和樹(日本/フィリピン/K-1ジム川口ブルードラゴン)=69.1kg※パンハが準々決勝へ進出。  1R、松本はアグレッシブにインファイトを仕掛け、左右ボディと左右フック。パンハは前蹴り、ヒザ。松本の右ボディにヒザ、前蹴りを返すパンハ。松本はパンハにロープやコーナーを背負わせる。  ガードを高く上げて前へ出る松本に、パンハは左ハイを狙うが松本は下がらない。左フックからの右ボディを打つ松本にパンハはヒザ。右フックでフラつかせるなど松本のアグレッシブな攻めが目立った。  2R、パンハは時折スイッチしての左ミドル、ヒザ。松本は左ロー、右インローを蹴る。前へ出てボディを打つ松本にパンハはヒザと左右ミドルを蹴るが、松本は下がらずローを蹴る。前蹴りから左右のヒザを蹴るパンハに身体を丸めてまう松本。それでも前へ出て顔面とボディへパンチを打つが、パンハはしつこいヒザ蹴りを突き刺す。  3R、前に出る松本がボディを打ちに行くが、パンハはヒザ蹴り。ロープを背負ったパンハに松本が左右ボディ、パンハは左右のヒザ蹴りとミドルで互いにボディを攻め合う。  完全に消耗戦となり、ヒザを突き刺されながらも前に出てボディを打つ松本。パンハは右ミドルも蹴るが、松本は距離を詰めての左右ボディ。松本は飛びヒザ蹴りで勝負を賭けたが、パンハの前蹴りで転倒させられた。  判定は2-0でパンハの勝利となり、日本代表の松本は初戦で姿を消した。 [nextpage] ▼第2試合 K-1 WORLD MAX 2026 -70kg世界最強決定トーナメント開幕戦 3分3R延長1R〇ザック・パンクハースト(オーストラリア)=69.9kg判定2-0 ※28-28、28-27×2×ウィナー・PK・センチャイ(タイ)=69.0kg※パンクハーストが準々決勝へ進出。  1R、ウィナーは左ミドルから右ハイ、ワンツーを放つ。パンクハーストはワンツーと左フック、前蹴り。パンクハーストも右ハイ、前蹴りと蹴りを多用する。右ストレートを狙うウィナーだが、パンクハーストがワンツーからの左ハイでダウンを奪う。  パンクハーストはワンツーから左ミドル、ウィナーも左ハイを蹴り返す。右ストレートを打つウィナーだがパンクハーストのブロックは堅い。パンクハーストは飛びヒザ蹴り間合いを詰める。  2R、ウィナーはワンツーから左ハイ、右ロー。パンクハーストはジャブを伸ばして右の下から突き上げるような右ストレート、さらに右ローを蹴る。右アッパーを交えたコンビネーションを使うパンクハースト。  足を上げた状態から上下に蹴りを変化させるパンクハーストにウィナーはやりにくそう。ワンツーで前に出て左ハイを蹴るウィナー。  3R、前に出るウィナーを左フック、左アッパーで迎え撃つパンクハースト。スピードが上がったウィナーはパンチで攻め込み、右ローに右のショートを合わせてダウンを奪い返す。  左右の連打を繰り出し、左ハイを蹴るウィナー。スピードがあるウィナーは右ミドル、ヒザ、前蹴り。パンクハーストも負けじとワンツーを返す。ワンツーの打ち合い。ここで前に出るのはパンクハースト。左右フック、前蹴り、ヒザで疲れが見えるウィナーを攻め続ける。手を休めず最後まで攻め続けたパンクハースト。  判定2-0でパンクハーストが勝利を収めた。 [nextpage] ▼第1試合 K-1 WORLD MAX 2026 -70kg世界最強決定トーナメント開幕戦 3分3R延長1R×アルフォセヌー・カマラ(セネガル/フランス)=70.0kgTKO 3R 1分56秒 ※レフェリーストップ〇ジョニス・コリセウ(ブラジル)=69.9kg※コリセウが準々決勝へ進出。  カマラは、K-1レジェンドのジェロム・レ・バンナの刺客“最強ツインズ”。25年のMAX開幕戦ではアルビオン・モリーナをKOで沈めるも、準々決勝は試合前のアップで転倒のアクシデントがあり欠場に。今回は改めての出直し参戦となる。  コリセウは、昨年の南米予選準決勝でサルシチャに敗北。今年の南米予選は得意の蹴りを中心に戦い、ハイレベルのトーナメントを制した。  1R、左ミドルの蹴り合い。カマラがジャブを打つとコリセウは左ボディで飛び込む。ジャブとミドルの応酬から右ローを強く蹴るコリセウは、飛び二段蹴りも放つ。両者慎重な出足。  2Rが始まってすぐ、コリセウが左フックでダウンを奪う。コリセウの左ミドルにワンツーを返すカマラ。ノーモーションの右ストレートをヒットさせるカマラは、蹴りも交えてのワンツー。コリセウは左ミドルを的確に当て、右ローを蹴り込む。  3R、コリセウはカマラがパンチを打って来ると右ロー。遠い距離からのワンツーはコリセウがかわす。近付いて打とうとすると右ローを蹴られるためカマラは手詰まりに。ガードも堅いコリセウはカマラの右フックをかわすと左フックで2度目のダウンを奪う。  立ち上がったカマラだが、レフェリーはストップ。コリセウが準々決勝へ進出した。 [nextpage] <第1部> ▼第6試合 K-1 WORLD GPライト級(-62.5kg)タイトルマッチ 3分3R延長1R×里見柚己(team NOVA/王者)=62.4kgKO 2R 1分41秒 ※パンチ連打→レフェリーストップ〇永澤サムエル聖光(B Make/挑戦者)=62.3kg※永澤が新王座に就く。里見は初防衛に失敗。 里見は2023年6月のKrushで大沢文也の持つKrushライト級王座に挑み判定勝利を収め、第8代Krushライト級王座に就いた。2024年8月に永澤サムエル聖光をKOすると、11月にアーロン・クラーク、2025年2月にトーマス・アギーレ、5月にスリマン・ベテルビエフ、9月に西京佑馬を撃破。2026年2月に朝久裕貴とK-1ライト級王座決定戦を争い、延長戦で勝利して第7代王座に就いた。戦績は25勝(10KO)12敗1分1無効試合。 永澤は新日本キックボクシング協会で日本ライト級1位まで昇りつめ、トップランカーとして活躍。ジャパンキック旗揚げ後は2020年1月大会で第2代ライト級王座に就き、9月にはWBCムエタイ日本統一バンタム級王座を獲得。2022年7月にWMOインターナショナル王座も獲得して三冠王となった。2024年8月からK-1グループに参戦。最初は連敗を喫したが、2025年9月にホープの上野空大に延長戦で黒星を付けると、2026年2月には西京佑馬をKO、5月にはKrush王者の大岩龍矢を破る番狂わせを起こした。戦績は32勝(13KO)14敗4分。  1R、永澤がさっそく前に出てきたところに里見が左フックでダウンを奪う。里見は飛びヒザ、左フック。左ストレートで永澤がふらつき、右フック、左三日月も混ぜる里見。左ストレートと左三日月を打つ里見。  永澤はフラつきながらもワンツーを出して前へ出て、得意の左ボディ。永澤のパンチが当たり始めるが、永澤も左の強打を返す。永澤が左右の連打で里見を下がらせる。  2R、里見は左フックを狙うが、永澤が連打で前へ出る。里見の左フック、ヒザをもらっても前へ出て左右の連打、得意の左右ボディを入れる。里見をロープ際まで追い込むと抵抗する里見から左フックでダウンを奪う。  里見は立ち上がるがフラフラとし、永澤は左右の連打で里見をコーナーへ追い込む。ここでレフェリーがストップをかけ、永澤のTKO勝利となった。狂喜乱舞する永澤。  新王者となった永澤は「今日はみんなありがとう! やったぜ、誰が勝つと思っていたんだよ。勝っちゃったぜ! 俺がチャンピオンだ! 嬉しすぎて何を言えばいいかわかんないけど、36歳でも夢見てやっていればできんだよ。子供から大人まで夢を見せてあげたいと思います」と挨拶した。 [nextpage] ▼第5試合 K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級(-55kg)タイトルマッチ 3分3R延長1R×金子晃大(K-1ジム自由ヶ丘/FROG GYM/王者)=54.9kg延長R 判定1-2 ※10-9、9-10×2〇璃明武(K-1ジム総本部チームペガサス/挑戦者)=54.9kg※璃明武が新王座に就く。金子は5度目の防衛に失敗。本戦の判定は30-29、30-30×2。  金子は2022年2月にK-1スーパー・バンタム級王座決定トーナメントで黒田勇斗、璃明武、決勝で玖村将史を破りK-1王座戴冠。6月『THE MATCH 2022』ではRISEの鈴木真彦に惜敗も2023年9月に玖村将史との3度目の対戦で判定勝ちを収め、王座防衛に成功。2024年3月は、RISEのリングに乗り込み鈴木真彦を破り、リベンジを成し遂げた。同年7月と9月の「K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント」でも優勝。  2025年2月にマノリス・カリシスに判定勝ちで12連勝を飾ったが、5月に池田幸司にダウンを奪われ判定負け。9月に王座を懸けてのダイレクトリマッチで池田にリベンジを果たした。2026年2月、大久保琉唯の挑戦を受けて5度目の防衛戦を行うはずだったが、大久保の体重超過によりノンタイトル戦に変更。延長戦で大久保が判定で上回るも無効試合となった。戦績は27勝(13KO)3敗1無効試合。  璃明武は2021年8月に「第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント」を制して王座に就いた。2022年2月に「第3代K-1スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」準決勝で金子晃大に敗北。2024年7月に開幕した「K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント」では準決勝に進出も、金子に判定2-0で惜敗。12月は大久保琉唯にも判定で敗れた。しかし、2025年3月に池田幸司、11月に村田健悟に勝利して4度目のKrush王座防衛に成功すると、2026年5月にKNOCK OUTの乙津陸を破り3連勝中。戦績は16勝(6KO)5敗。  前述の通り、両者はこれまで2度対戦し、2度とも金子が勝利している。しかし、2度目の対戦はかなり僅差の内容となっており、絶対王者・金子にとって正念場の防衛戦となりそうだ。  1R、金子は右カーフ、璃明武はワンツーを返して左ミドルを返してジャブを突く。その後も璃明武は左ミドルを上手く当て、金子もジャブを突いて両者ジャブの突き合い。金子は右ボディも打つ。  2R、璃明武が右カーフ、金子は右ストレート。ジャブを突き合う両者。璃明武はヒザも混ぜる。ジャブの突き合いから金子が入り込んでのワンツーとボディ。  璃明武の左ボディに金子は右フックを合わせる。金子はさらに左右ボディ。璃明武のジャブにも左ボディを合わせる。璃明武は左インローの連打。  3Rもジャブを突き合う両者だが、金子が強打を放つ場面も。ワンツーから左右ボディ、璃明武も左ミドルを返す。徹底してボディを打つ金子。璃明武もジャブを突いて細かく当てる。金子が薙ぎ払うような左右フック。  バッティングで一時中断。再開すると金子が左フック、璃明武は左ミドル。強引にフックを振る金子だが、左右ボディをしっかり当てる。璃明武は左ミドルと左ロー。璃明武がワンツーと左ミドル。璃明武が左ミドルを連打し、金子が右ストレートを打つ。  本戦の判定はジャッジ1名が金子を支持したが、ドロー。延長戦へ突入する。金子が飛び込んでのジャブ、璃明武もジャブを突く。璃明武はワンツーからヒザ、金子は左右ボディ。両者頭を押し付けて押し合う展開に。璃明武はここでヒザを蹴る。  璃明武の左ミドルに金子は左右のボディ、璃明武はヒザを蹴る。璃明武は左右の連打もクリンチ。金子は右フック、左ボディ。璃明武が左ミドルを連打すると金子が左右フック連打で押し返す。  判定は2-1で璃明武が勝利、3度目の対決にして初勝利、金子の長期政権を崩した。璃明武は勝利が告げられると、マットに倒れ込んで喜んだ。  ベルトを巻いた璃明武は「金子選手とは3度目の対決で金子選手からしたら自分よりはモチベ―ションが上がらない中で受けてくださってありがとうござました。金子選手を追いかけてきて、言い合ったりしたんですけど、目標のK-1王者になれて本当に嬉しいです。デビューして8年くらいですが、最初は自分で頑張っていたんですけれどいろいろな人がサポートしてくれて、リングでは一人ですが今来てくれる人の気持ちを背負って戦っています。内容はいまいちだったんですが、気持ちで勝てたのでこれからも気持ちで格闘技を引っ張っていきます」と語った。 [nextpage] ▼第4試合 K-1 WORLD GPフェザー級(-57.5kg)タイトルマッチ 3分3R延長1R×石田龍大(POWER OF DREAM/王者)=57.4kgKO 3R 1分25秒 ※左フック〇大久保琉唯(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER/挑戦者)=57.4kg※大久保が新王座に就く。石田は初防衛に失敗。  石田は、K-1甲子園2019で優勝し、2020年2月にKrushでプロデビュー。2戦目は髙橋直輝に判定で敗れたものの、2024年6月に「第9代Krushフェザー級王座決定トーナメント」に出場すると準決勝で“狂拳”迅からKO勝ち。決勝は橋本雷汰を破り、Krush王座を獲得した。2026年2月にク・テウォンをKOして12連勝を飾ると、2026年5月に関口功誠を初回KOし、第7代K-1 WORLD GPフェザー級王座に就いた。戦績は14勝(7KO)1敗。  大久保は、2022年6月の『THE MATCH 2022』で那須川天心の弟・龍心に勝利。9月に初代Krushフライ級王座決定トーナメントを制し、プロ4戦目にして王座に就いた。2024年7月と9月の「K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント」では準決勝で玖村将史を破る番狂わせを演じたが、決勝で金子晃大にKO負け。  12月にはKrush王者の璃明武を破るなど5連勝を飾っていたが、2026年2月の金子晃大戦で体重超過。試合はノンタイトル戦に変更され、大久保が延長戦で判定3-0となったが、ルールにより無効試合となった。4月、フェザー級で新美貴士に判定勝ち。戦績は14勝(3KO)2敗1無効試合。  1R、両者慎重な出足。じりじりと前に出るのはサウスポーの石田で右ボディを打つ。大久保は左フック。ジャブから左ストレートを打つ石田だが、大久保はヘッドスリップでかわす。下がり気味の大久保だったが、いきなり前へ出ての左フック。  2R、互いにジャブを突き合い、ローを蹴る。左フックからの右ストレートを狙う大久保に、石田はじりじりと前へ出て空振りとなったが左アッパー。石田は左の三日月、続く左ストレートに大久保のアゴが上がる。ジャブを突く大久保は右ミドルも。  石田も左ミドル。ジャブで前へ出る石田に大久保は右足での崩しを仕掛けるが、石田は下がらない。石田が左ハイを蹴ると、大久保も右ハイを返す。左ストレートを連続で放つ石田。  3R、石田はジャブを突いて左ストレートを狙う。大久保も右ストレートのカウンター狙い。大久保が右の三日月、石田は左ボディ、大久保も右を返す。石田がジャブを突いて前へ、左ストレートを打って大久保をコーナーへ追いつめる。  しかしここで、大久保の右ストレートをかわして石田が左アッパーを打とうとしたところに大久保が左フック一閃。石田がダウンし、立ち上がるも足元がフラフラ。レフェリーがストップをかけ、大久保がKOで王座を奪取した。  大久保はマイクを持ち「しゃーっ!」と雄叫びをあげると、「石田選手はこの階級の中でもトップで強い選手だと思ったので、ここまで仕上げてこれたのでありがとうごいます。これからのK-1を背負って行くのは僕です。K-1最高!」と宣言した。 試合後インタビューでは「このままでは延長になるか、石田選手にあがるかもしれないと思ったので行くしかないと思った」と話し、「僕は世界を見据えているのでスーパー・フェザーに上げます。待ってろ、横山くん!」と練習仲間でもある横山に宣戦布告した。 [nextpage] ▼第3試合 63kg契約 3分3R延長1R×林 健太(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)=62.9kg判定0-3 ※28-29×3〇村越優汰(湘南格闘クラブ)=62.7kg 林は2018年12月の「K-1ライト級世界最強決定トーナメント」で優勝を果たすと、2019年3月に卜部功也に挑戦し、第3代K-1ライト級王座に就いた。同王座は2020年12月にゴンナパーに敗れ失った。2021年にスーパー・ライト級へ転向し、2023年3月に当時の王者・大和哲也に挑戦するも判定負け。その後は稲垣柊、近藤拳成に敗れて3連敗に。1年7カ月の復帰戦となった2026年5月の上野空大戦でTKO負け。戦績は22勝(14KO)13敗2分。  村越は2011年4月にプロデビュー。2014年7月に第5代RISEバンタム級王座を獲得。同王座は2015年5月にKOで那須川天心に奪われたが、2016年9月の再戦では那須川に判定2-0で敗れるも接戦を演じた。K-1には2017年12月から参戦し、2018年6月の第2代K-1フェザー級王座決定トーナメントで優勝して王座に就き、史上初のK-1とRISEの両方で王者となった。  2019年3月に卜部弘嵩の挑戦を退け初防衛に成功すると8月にスーパー・フェザー級転向のため王座を返上。11月には武尊に判定2-0で敗れるも武尊を苦しめた。2022年4月の朝久裕貴戦でKO負けを喫し、大怪我のため長期欠場。2024年9月、約2年ぶりの復帰戦を行うも中島千博に判定負け。2025年5月、斎藤祐斗から延長戦で勝利した。戦績は32勝(11KO)11敗。この試合が引退試合となる。  1R、ジャブで前に出るのは林、サウスポーの村越は左インローと右ロー&左ロー。村越は左ストレートも伸ばす。右へ回り込む村越は得意のヒザ。それでも林は前へ出て右ストレートを打ち、右ボディを打つ。  村越も負けじと左ボディ。コーナーを背負う村越だが左ヒザを林のボディに突き刺す。このヒザが何度も決まり、左ストレートも入るが、林は下がらず右ストレートを打つ。  2Rも林が前へ出て村越をコーナーへ追い詰める。村越はプッシュして林を下げての左三日月。林は詰めてのジャブ、右ストレート、右インカーフ。この右インカーフで村越の動きが悪くなり、林が詰めてジャブ、右ヒザ、右ボディ。  苦しい展開の村越はコーナーを背負ってプッシュで林を下がらせるが、起死回生の左フックでダウンを奪う。苦笑いを浮かべて立ち上がった林はワンツーで村越を追い詰める。  3Rも前に出る林。プッシュして下がらせ、右アッパーから左フックを打つ村越。林は左右のボディと右インカーフ。村越はヒザと左ストレート。村越の左ストレートがヒットするが、林は下がらずワンツーを打つ。  詰める林に村越も打ち合う。林のインカーフにバランスを崩しながらも、村越はジャブと右フック。林は右ストレート、左フック。村越を右ストレートと右フック、左ボディでコーナーへ釘付けにする林。村越も右アッパーを突き上げる。林の猛攻に村越も左で必死の応戦。  判定は3-0でダウンを奪った村越が有終の美を飾った。村越は涙を流し、リング四方へ礼をした。 [nextpage] ▼第2試合 K-1スーパー・バンタム級(-55kg) 3分3R延長1R×池田幸司(ReBORN経堂)=55.0kgKO 2R 2分15秒 ※3ノックダウン〇田邉謙心(WIZARDキックボクシングジム) =54.6kg  池田は幼稚園から始めた空手をバックボーンに持ち、アマチュアでは無敗を誇り、2019年にはK-1カレッジ優勝。同年10月にKrushでプロデビュー。2022年3月に壬生狼一輝を判定で破りKrushバンタム級王座に就いた。同王座は2度の防衛に成功。2023年12月にはRISEに殴り込み松下武蔵を判定で破ったが、2024年3月には花岡竜に敗れた。 スーパー・バンタム級に階級を上げた7月、晃貴を2RでKOして再起したのも束の間、9月永坂吏羅にダウン応酬の末初回KO負け。2025年3月、璃明武が保持するKrushスーパー・バンタム級王座に挑戦も延長戦で判定負け。しかし5月、金子晃大の相手に抜擢されるとダウンを奪っての判定勝利で番狂わせを起こした。9月の金子とのダイレクトリマッチでは判定負け。その後、大鹿統毅、橋本楓汰に敗れ3連敗となったが、5月に藤田和希に初回KO勝利で連敗脱出。戦績は17勝(9KO)10敗。  対する田邉は、斗麗、“狂拳”迅の実弟として注目を集める18歳。WIZARDキックボクシングジムが満を持して送り出す”秘密兵器”であり、181cmというスーパー・バンタム級では規格外の長身とスイッチスタイルを武器に、プロデビューから3勝(2KO)と無傷の快進撃を続けている。今回は本来のバンタム級から一階級上となるスーパー・バンタム級で池田へ挑む。  1Rが始まってすぐ、池田が右ミドルを蹴ったところでサウスポーの田邉が右フックを合わせてダウンを奪う。田邉はジャブ、右フック、左の飛びヒザ。さらに池田の右ミドルに矢のような左ストレートを合わせる。  その後も田邉は池田の蹴りに右フックや左ストレートを合わせに来る田邉。いきなりの飛びヒザでも前に出る。  2R、池田が右ストレート。田邉は池田の前足に右足を引っかけてコカす。しかし、池田がロープ際へじりじりと追い詰め、右ストレートでダウンを奪い返した。しかし、田邉は池田の右ローに右フックを合わせ、左ストレートで2度目のダウンを奪う。  立ち上がった池田に池田は左ストレートを叩き込み、3度目のダウンを奪った。3戦目でタイトルコンテンダーの池田を破るという番狂わせを起こした。 [nextpage] ▼第1試合 K-1ウェルター級(-67.5kg) 3分3R延長1R〇塚本拓真(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)=67.4kg判定3-0 ※30-28×2、30-27×マヌエル・メネンデス(スペイン/TAD)=67.5kg  塚本はK-1アマチュアを経て、2018年9月にKrushでプロデビュー。2023年の「第9代Krushスーパー・ライト級王座決定トーナメント」では準決勝で小嶋瑠久に敗れるも、小嶋の棄権で決勝へ進出、稲垣柊にTKOで敗れた。2024年1月に近藤魁成、8月には不可思から判定勝ちを収めている。2026年2月、近藤拳成と次期挑戦者決定戦を争って勝利し、5月にKrushスーパー・ライト級王者・稲垣柊に挑戦したが判定で敗れ王座奪取ならず。戦績は10勝(3KO)9敗2分。  今回はスーパー・ライト級(-65kg)から1階級上のウェルター級(-67.5kg)へ階級を上げての再起戦。2024年12月に念願のK-1初出場を果たすも佐々木大蔵に敗れた塚本は、K-1での初勝利なるか。 メネンデスは、K-1創始者・石井和義館長も将来性を高く評価するというスペイン期待の新鋭。約1年前に来日すると、大阪・正道会館総本部で日々研鑽を積み、K-1参戦に向けて準備を重ねてきた。アマチュアでは2026年KWU SENSHIアマチュア・ワールドカップ-70kg級優勝、2024年FEKMフルコンタクトルール-71kg級優勝など輝かしい実績を誇る。日本で培った経験を武器に、K-1デビュー戦で塚本撃破を狙う。戦績は2勝(1KO)1敗。  1R、塚本は右ロー、右ストレート。メネンデスがワンツーで前進して塚本はコーナーへ詰められるが、右カーフを蹴っていく。メネンデスはブロックを固めて右ローを蹴るが、塚本はブロックの隙間を縫うような右ヒザを突き上げる。さらに右ヒザをボディにも突き刺す塚本。  2R、メネンデスが右ロー連打。塚本は右ボディストレートと右カーフ。メネンデスが左右フックで前進し、塚本を後退させるが、すぐに塚本がワンツー連打と右カーフで押し返す。ブロックを固めるメネンデスのボディへヒザも突き刺す。  再びワンツーで前へ出るメネンデスだが、塚本が打ち返すとブロックを固めて丸くなり、右カーフを蹴られる。残り10秒、塚本がワンツーの連打でコーナーへ追いつめた。  3R、メネンデスが前へ出ていくが、塚本は右クロス。さらに前へ出てくるメネンデスに左ヒザを2度突き刺す。さらに右カーフ。左奥足ローも蹴っていく。それでも前へ出てくるメネンデスだったが、塚本の右ストレートをもらう。ブロックは堅いメネンデス。  ならばと塚本は右カーフ、メネンデスもワンツーで前へ。塚本の右ストレートでのけ反るメネンデスだが、ブロックを固めて前へ出る。塚本のヒザにメネンデスもヒザを返す。塚本は右ストレートの連打でメネンデスを下がらせ、最後にワンツーの連打を叩き込んだ。  タフなメネンデスに手を焼いたが、判定3-0で塚本が勝利した。 [nextpage] ▼プレリミナリーファイト K-1フェザー級 3分3R〇倉田大珠(朝久道場 KING TEAM KURATA)=57.3kg判定3-0 ※29-26×3×宮﨑頼悟(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)=57.3kg  1R、開始同時に前へ出て攻めるのはサウスポーの倉田。右アッパーからの左フックでさっそくのダウンを奪う。さらにワンツーのラッシュで攻めまくる倉田に宮﨑はコーナーやロープを背負いながら応戦。  右の三日月を蹴る宮﨑。倉田はラッシュを止めて左ストレート、右フック。宮﨑は右の三日月を狙い撃ちにする。残り10秒、再びワンツーの連打でラッシュをかける倉田。  2R、宮﨑はテンカオ、右三日月とボディを攻め、倉田は左ストレートで前に出る。ワンツーと右ヒザの連打で逆にラッシュをかけて倉田にロープを背負わせる宮﨑だが、倉田の左ハイキックでダウン。  倉田は宮﨑をコーナーに詰めて左ハイ、ワンツー、左ストレートから右フック。宮﨑はジャブを突いて体勢を立て直し、右の三日月と右ヒザ。倉田は左ハイを蹴るがガス欠気味で宮﨑に押される場面も。  3R、倉田はワンツーで前に出るが、宮﨑のジャブで後退。宮﨑が手数を増やし、倉田はパンチを被弾する。クリンチでしのぐ倉田。それでも左ストレートを返すが、宮﨑のワンツー連打。宮﨑は右の三日月から右ハイ、倉田は左ストレート。苦しい状況の倉田だが、被弾しながらも耐える。  最後は危ない場面もあった倉田だが、大差の判定でデビューからの2連勝を飾った。
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