宮原「僕が勝った方が盛り上がる」

UNLIMITEDルール2戦目となった6月の神保克哉戦では、グラウンドでのヒジで神保を流血させてTKO勝利を収めた。木村との一戦は自他ともに認める注目カードであり、KO決着が期待される一戦。宮原は「僕が予想外のところで木村選手に勝った方が盛り上がると思う」と語った。
――前回6月の神保戦は宮原選手がグラウンドでのヒジでカットし、TKO勝利という結果でした。あの試合を振り返っていただけますか?
「組みは自分の方が経験値があると思っていたのですが、組みで勝負することはリング上で決めた感じですね。もっと打撃戦になるのかなとか色々と考えていたんですけど、リングで神保選手の体を見た時、普段練習している人の方が体がでかいなと思ったんですよね。それで組みでもいけると思って決めた感じです」
――宮原選手は普段の試合でもリングに上がった段階で作戦や戦い方を考えるのですか?
「そうですね。いつも絶対にこれをやろうと前々から決めている作戦というのものはなくて。その場の自分を信じてというか、自分の感覚に頼って戦っていますね」

――UNLIMITEDをやる上で組みの練習にはかなり力を入れているのですか?
「そうですね。KNOCK OUT参戦にしてからは、そっちに時間を使うようにしています」
――いざ組みの攻防になって、自分の方が組みでは強いという手応えはありましたか?
「(組みが)神保選手の土俵じゃないことは、やりながら分かりました。ただそこを突いて勝ちに徹する戦い方になっちゃったかなというのはあります」
――フィニッシュにつながったヒジも含めて、グラウンドでの打撃が違和感なく出ていたと思うのですが、自分でも自然に出せていたという感覚はありますか?
「組みを混ぜながらの打撃というのが、UNLIMITEDルールの一つのポイントになると思っていて。ただの組みだけではなく、組みからの打撃、打撃からの組み。そこをスムーズに移行できる選手がUNLIMITEDでは強いのかなと思います」

――UNLIMITEDはMMAと違ってトップキープやコントロールすることに時間を使うより、いかに一発打撃を入れておくかが求められると思います。
「そうですね。MMAではちゃんと時間を使って相手をコントロールして、いいポジションを取ってから打撃を入れることが多いと思うんですけど、UNLIMITEDはそこでの時間の勝負かなと思います。それはカーライル戦で自分がやられたことで、カーライル選手は組みが強い選手というイメージだったんですけど。組みから打撃に行くまでがめちゃくちゃ早かったんですよね。カーライル選手もルールをかなり研究して、ルールに合わせた戦い方をしているんだなということに試合をやってみて気づきました」
――そういった意味では昨年末のカーライル戦でUNLIMITEDを1試合経験したことが大きかったようですね。
「めちゃめちゃ大きかったですし、UNLIMITEDは初参戦の選手には分からないことが多いルールだと思います。ちょっと話がそれますけど、最近キックの選手で『UNLIMITEDは面白そうなルールだから興味がある』や『自分はUNLIMITEDルールが向いている』と言って、UNLIMITEDを喧嘩みたいなルールだと思って挑戦する選手もいるじゃないですか。僕はそれは全く違うと思うんですよ。それは僕がカーライル選手に負けて、このルールに向き合えたからこそ分かったことなんですけど。UNLIMITEDルール=過激なルールみたいな印象があると思いますが、そのくらいの考えでルールのことを研究しないでやると(UNLIMITEDでは)勝てないと思います」

――今回は木村選手と対戦することになりました。お互い立ち技をバックボーンに持つ選手同士、どんな試合をイメージしていますか?
「逆にどんな試合をイメージしています?」
――あくまで私見ですが…木村選手は一発の破壊力やスピード、宮原選手はタフさや削る攻撃に長けているというイメージです。
「もし僕が勝つとしたら、そういうところを活かした展開、後半勝負というか、自分が木村選手の攻撃をしっかり凌いで…という形になると思います。木村選手のパンチは一級品で、どこかでパンチをもらうことにはなると思うので、どれだけ自分のタフさでそれに耐えて、自分の時間に持っていけるか。そこが自分が勝つパターンというか、自分が勝つイメージですね」

――あとは宮原選手がどう空手技をUNLIMITEDに適応させるかもポイントかなと思います。
「僕も自分にしかできない技を研究したいし、それこそUNLIMITEDをやってみて、盲点になっているところというか、こういう攻撃が当たる・効かせられるというところが幾つかあるんですよ。UNLIMITEDはあらゆるポジションからの打撃が可能なので、そこを活かしたズルさみたいなものは自分にはあると思います」
――多くの人がこの試合にはKO決着を求めていると思いますが、ずばりKO決着になると思いますか?
「自分の試合だからということではなく、お客さん目線でもこの試合を面白いカードだと思ってもらえていると思います。僕がKOを見たいファンもいれば、木村選手のKOを見たいファンもいるだろうし、色々な結末を見たい人がいるなかで、僕が予想外のところで木村選手に勝った方が盛り上がると思うので、それを試合で見せたいですね。勝負は必ずKO決着になると思います」
――今大会はバリエーション豊かなマッチメイクと選手が出る大会ですけど、どんな自分をアピールしたいですか?
「すごく綺麗な戦いではなく、自分と木村選手にしかできないような迫力もありつつ、少し過激な戦い方もある。周りの期待に相応しい試合をしたいなと思っていますね。もちろん勝ちたいのは勝ちたいですし、僕と木村選手が75㎏でUNLIMITEDルールで戦うからこそ見せたいものもあるので、それを見て欲しいです」






