2026年9月12日(土)東京・国立代々木競技場第二体育館『K-1 WORLD MAX 2026』にて、【株式会社 匠隼 PRESENTS】K-1 WORLD GPフェザー級タイトルマッチ3分3R延長1R で、王者・石田龍大(POWER OF DREAM)に挑戦する大久保琉唯(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER)のインタビューが主催者を通じて届いた。
大久保は、2024年のK-1 -55kg世界トーナメント準決勝で玖村将史を判定で下し、決勝で金子晃大と戦い準優勝。今年2月の金子晃大戦は有利な試合展開ながらも体重超過でノンタイトル戦となり、勝敗なしに。4月はフェザー級へ階級を上げ新美貴士から勝利を収めた。
爆発的な力を出せるんじゃないかな
――王者の石田チャンピオンとの試合が決まりました。階級を上げた2戦目で王座挑戦に対しては、どう思っていますか?
「いや、早いなと」
――早い?
「はい。いや、それは世間一般の声として早いと。でも、僕は新美(貴士)選手に勝ちましたし、もう上は2人しかいないと思ったので、次くらいに来るんじゃないかなとは思っていました」
――石田選手は、兼田将暉選手と戦うのでは? という声もあったかと思います。
「次、俺なんじゃないかなと思っていたんですけどね。兼田選手は1年以上試合をしていなかったから」
――そこで自分がタイトル戦に選ばれたと。
「楽しみだなと思っています」
――ファンの「早いんじゃないか?」という声に対してはどう思ってるんですか?
「もちろん、そういう声というか、あの2人がSNSで盛り上がっていたり、僕が喧嘩を売ったりもしていましたし。ファンがどう思うかはわかんないですけど、僕が正直に思うのは、僕だから石田選手に勝てるんじゃないかなと。正直、兼田選手だと厳しいと思っています」
――石田選手に勝てるのは自分だと。
「客観視すると、石田選手と兼田選手の2人のリーチ差もそうですし、同じサウスポー同士ですからね。兼田選手にとっては、相性が悪い相手なのではないかと思います。僕だから石田選手に勝てるんじゃないかなと思っています」
――その自信はどこから来るんですか?
「積み上げてきたっていうのもそうですし、今回の試合で爆発的な力を出せるんじゃないかなと思っています。2月のこともありましたから」
――今年2月の金子晃大戦の体重超過ですね。
「試合が目前の中で、自分で失ったっていうのはすごく悔しかったし。やっぱり今でも、ふとした時に思い出すようなこともあります。でも、今回の9月12日の試合が、僕の誕生日ということもあって、爆発的な力を出して勝てるんじゃないかなと思っています」
――誕生日にタイトル戦は、たしかに運命的なものを感じますね。
「はい、ちょっと感じますね。波が来ているなって思います。2月の失敗があって、今回は誕生日にタイトル戦。賛否両論はあると思いますけど、そこを越えてひっくり返した時に、リターンが大きいのかなと」
――それを考えると、前回の新美戦の勝利は大きかったですね。
「自信にはなりましたが、でもちょっと仕上がってない感じがあったんです」
――仕上がっていない?
「イメージしたものとは違うなと。2月を引きずっていたせいなのか、4月の時はまだちょっと自分の中では集中できていなかったですね」
――トラウマみたいなものがあったんですね。
「なので、今回がすごく楽しみですね」
――石田チャンピオンとは、SNSで“やる、やらない”論争がありましたね。
「まあ僕は普通に、次相手してやるからっていう感じでいて」
――それが違ったと。兼田選手の次というイメージでしたね。
「もちろん、チャンピオンなんで上から発言してもいいと思うんですけど、いやいやそうじゃないぞと。なんで俺が後ろなの? 次だろ、俺と思って」
――兼田選手は1年以上の休養があって、なぜ自分がその列の後ろなんだと。
「格闘技って、実力だけじゃないんですよねって。それは遠回しに全部を含めてSNSで発言したんですよ。そうしたらなんか石田選手が、自分のことを言われちゃったと思ったのか、ちょっとなんか悲しかったです。じゃあ、お前は標的じゃないからいいやみたいな感じになってしまって」
――なるほど。石田選手の勘違いだと。
「目先のことしか見れていないというか。そうじゃないよと。ただ俺はもっと自分の方に回ってくるように発言したし、そういうところが違うなっていうのはありましたね」
――石田選手には、どう伝えたかったんですか。その本質というか真意は。
「回りくどい言い方でしたけど、あそこで、俺がやるというのは、なんかちょっと下品だなと思って」
――SNSで俺がやりますっていうのは、ちょっと品がないと。
「チャンピオンに対して、俺がとアピールするのは下品だなと思います。何なんですかね、女心というか。恋愛みたいな、上品な駆け引きが必要じゃないですか。スイーツの奥深さみたいな感じですかね」
――うまいこと言いますね。
「甘さにも、いろいろな深みがあるんです。残念ながら、そこを汲んでくれなかったですね、チャンピオンは」
――ご自身が、チャンピオンになった後の展開はどう考えていますか。
「限られた格闘技の人生の中で、ファンの人が望んでいることだったり、自分もどんどん世界へ出ていきたいので、まずはチャンピオンになってからですね」
――K-1の中だけで考えると、次は兼田選手と新美選手の勝った方と戦うのでは?と思ってしまいますが、どうなんでしょうか。
「そこだけだと面白さがないんですよね。決まった道だとつまらなくなってしまいます。今回のカードは、あまり予想できなかったと思います。なんで大久保なんだと。そういうのが多分足りないんですよ。意外性がないとつまらないです」
――たしかに。
「もっとファンの人が楽しめる試合をやっていきたいですね。ストーリー性があるカード」
――ちなみに石田選手はどう評価してるんですか?
「ちゃんと強い選手だと思います。全部できますし、ガードもうまい。強い選手だからこそ、すっごい価値のあるベルトだなっていうのはあります。もちろん知名度とか、そういう部分においては、ちょっと一旦置いといて。強さだけで言ったら、本当にこのフェザー級の中で全団体通してもトップだと思うので、この選手に勝つことはでかいです」
――前回の関口戦見てどう思いました?(石田のKO勝ち)
「一瞬で決まっちゃったんで、参考にはならなかったですけど、それが彼の強さだと思います。ただそこの作戦も、こういうことをやって当てたんだなっていうのも見えてくるし。俺は簡単にいかないですよ。今回のテーマは、とにかく圧倒です」
――それはKOを含めた判定ということ?
「まず勝つ。そして、チャンスがあれば倒す。出稽古もしていて、倒す感覚もあるので」
――シーザージムとか出稽古は、かなりやっていますよね。
「はい。勉強になっています。新美選手はすごく強い選手なんで、僕のいいところが出なかったっていうのもありましたが、それでも少しずつ形になってきています。KO出来なかった頃は、アンチがいろいろと言ってきて、それでKOできるようになって黙らせたと思ったら僕がやらかして。次は、チャンピオンにならないと黙らない状況なので、結果を出して見返してやりますよ」
――大久保選手の試合は、いつも評価がシーソーのように上下に揺れ動くイメージですね。
「それが面白いじゃないですか。しかも誕生日なんで、本当にこれがまたいい。なんか気合いが入るんですよ、いつも以上に。いや、マジでベルトを取りますよ。楽しみにしていてください!」