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【UFC】朝倉海がアオリ・チロンに左ハイ効かせて2連続KO勝利「ビッグマッチを」。鶴屋怜がボルハスに1R 一本勝ち! ソン・ヤヤドンがウマルKO、ゴミスがシャオナンにヒジ打ちKO、スムダルジがペレスに判定勝ち、元K-1王者リュウ・ツァーがUFCデビュー戦KO勝ち、DWCSハサンが鮮烈KO、体重超過のリマがバトバヤルをギロチン! ポライシュトリが元ONE王者ジンナンを衝撃ハイキックKO!

2026/08/29 15:08
 2026年8月28日(金)の『ROAD TO UFC』準決勝に続き、8月29日(土)15時30分から中国・上海オリエンタルスポーツセンターにて『UFC Fight Night: Nurmagomedov vs. Song』(U-NEXT/UFC Fight Pass配信)が開催された。日本からバンタム級で朝倉海(JAPAN TOP TEAM)と、フライ級で鶴屋怜(THE BLACKBELT JAPAN)が出場した。 (C)Zuffa LLC/UFC  元RIZINバンタム級王者の朝倉は、2024年12月のUFCデビュー戦で階級を下げて、いきなり当時のフライ級王者アレッシャンドレ・パントージャに挑戦も、2Rにリアネイキドチョークで一本負けで戴冠ならず。25年8月にはティム・エリオットにもギロチンチョークを極められ、2連敗。  しかしバンタム級に戻して、26年5月30日の前戦でキャメロン・スモザーマンと対戦、1R TKO勝ちで初勝利を掴んでいる。その後、すぐに普段の練習に戻り、前戦前のファイトキャンプと同じ強度で取り組んできたという。そのため体重もキープし、減量もほぼ無く、最後の水抜きのみの状態となっていた。 (C)Zuffa LLC/UFC  会見・公式インタビューでは「フライ級ではこんなふうに短い期間で次の試合に出ることはできませんでした。前の団体(RIZIN)では、怪我をしていないときにはたくさんの試合に出ていました」と、バンタム級に戻したことで減量のダメージが蓄積せずに連戦に臨めると語っていた(※朝倉海 試合リポートはこちら)。 (C)Zuffa LLC/UFC  鶴屋は、5月30日の前戦マカオ大会で、1年2カ月ぶり復帰戦を当初のへスス・アギラーの欠場により、急遽ルイス・グルレー(米国)に変更。一階級上のバンタム級で対戦し、1R 3分19秒、リアネイキドチョークで一本勝ち。ジョシュア・ヴァン戦からの再起を果たしている。今回は本来のフライ級に戻しての試合で125ポンドでクリア。+1ポンド許容を使わずパスしている(※鶴屋怜 試合リポートはこちら)。 (C)Zuffa LLC/UFC 『UFC Fight Night: Nurmagomedov vs. Song』速報 ▼バンタム級 5分5R ※選手名から前戦〇ソン・ヤドン(中国)24勝9敗1分(UFC 13勝4敗1分)5位 136lbs(61.69kg)[2R 1分48秒 TKO] ※右ストレート→鉄槌×ウマル・ヌルマゴメドフ(ロシア)20勝2敗(UFC 8勝2敗)3位 135.5lbs(61.46kg)  ダゲスタンのウマル・ヌルマゴメドフは、プロ12戦無敗で2021年にUFCに参戦。オクタゴン6連勝で25年1月にメラブ・ドバリシビリとタイトルマッチも判定負け。  25年10月のマリオ・バティスタ戦で判定勝ちすると、26年1月の前戦でデイブソン・フィゲイレードに判定勝ちで2連勝中。  中国のソン・ヤドンは、2023年にリッキー・シモン、クリス・グティエレスを相手に連勝で2024年3月にピョートル・ヤンと対戦も判定負け。 2025年2月にヘンリー・セフードと対戦し、パンチとカーフキックで攻勢になるも3Rにヤドンのアイポークでセフードが続行不可能となり、テクニカル判定で勝利。   26年1月にショーン・オマリーに判定負けも、5月の前戦でデイブソン・フィゲイレードを2R ギロチンチョークに極めている。今回は母国で連勝なるか。強い体幹から放たれる右の強打、左フックの返し・回転力のある打撃のヤドン。近年はテイクダウンの融合がその打撃にも奏功している。  1R、サウスポー構えのウマルにオーソのソン・ヤドンは右の蹴り。左ローの引き際にローシングルからテイクダウンはウマル! そこに左のギロチンチョークを合わせるソン・ヤドンだが、ウマルは首を抜いてハーフでトップに。  左で脇差すソン・ヤドンはバック狙いもウマルも回転して離れる。しかし立ち上がりに成功したソン・ヤドンはワンツー。近づくと、ウマルが突き放し、ソン・ヤドンが後方に倒れる。  圧力をかけるソン・ヤドン。ブザー。ウマルのラウンドに。  2R、ジャブを突くソン・ヤドンに、右回りのウマル。左ハイを打ったウマルは上体を上げさせてダブルレッグに。スプロールして切ったソン・ヤドン。  左ハイのウマルはワンツーの左。頭が当たり苦笑する両者。左から右スマッシュのソン・ヤドン。さらに左。  テイクダウンの動きのウマルに右! 頭を下げて入ったウマルのテンプルをかすめて右首筋にヒット! 失神して糸が切れたように倒れたウマルに鉄槌! レフェリーが間に入った。  場内は総立ちの大歓声! 右瞼が切れているソン・ヤドン。セコンドのユライア・フェイバーが駆け寄る。倒れたウマルをハビブ、ウスマン・ヌルマゴメドフらが起こし、ケージを降りた。  試合後、ソン・ヤドンは、「ダナ・ホワイト、次は誰だ? 次は誰だ? ダナ、信じてくれ。チームメイト全員が俺を信じてくれているし、俺自身も自分を信じている。勝利を掴む。俺たちは選ばれた存在だ。ここにいるべきだ。そう、俺は……タイトル戦だ。なぜタイトル戦を組まないんだ? 言っておくが、今日じゃないかもしれない、明日でも来月でもないかもしれない。だが、俺は中国人初のチャンピオンになる。タイトル戦のチャンスをくれ。タイトル戦を! (2ラウンドの開始時に満面の笑みを浮かべていたが?)2ラウンドにどこでポジションを取るか? 何を生み出すか? 相手を痛めつけることか? どこで仕留めるか? どうやって倒すか? 俺には自分自身と……俺のなかのキングがいる。信じてくれ、俺はこの戦いに勝てる。俺はこいつをKOすると言ったし、実際にやってのけた。今日、それを証明したんだ。 (この瞬間まで長い道のりだった。2017年、君はまだ10代で、ここ上海でUFCデビューを果たした。今のこの勝利、そしてこの瞬間は、どんな意味がある?)9年前……。俺はこの舞台に留まり、戦い抜けると証明したかった。そして9年後、それを証明したんだ。俺が最高だ。世界一の、最高の中国人ファイターだ」と語った。 [nextpage] ▼女子ストロー級 5分3R〇デニージ・ゴミス(ブラジル)13勝3敗(UFC 7勝2敗)※UFC5連勝 115lbs(52.16kg)[1R 4分49秒 TKO]×ヤン・シャオナン(中国)19勝6敗(UFC 9勝5敗)115.5lbs(52.39kg)  1R、関節蹴りのシャオナン。サウスポー構えにスイッチするゴミスはオーソに戻して右フック、左ハイがヒット! さらに左右に後退も作り直したシャオナンは右カーフ。  シャオナンの左にゴミスは右オーバーハンド! ここも下がったシャオナンは左サイドキック。右前蹴りのゴミス。シャオナンは左関節蹴り。右を当てたシャオナン。ゴミスは右オーバーハンドを返す。組んだシャオナンを引き剥がすゴミス。離れ際に右を突くシャオナン。左右から前蹴りも。  シャオナンは左の蹴りのフェイントから右ストレートを打ち込むが、そこにゴミスは右ヒジ! カウンターで被弾したシャオナンはヒザが落ちる。そこに左から右を連打したゴミスはパウンド。レフェリーが間に入った。試合後、ゴミスは「様々な苦労を乗り越えてやってきた。(次?)誰とでも戦う」と語った。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R ※試合見どころ×アオリ・チロン(中国・内モンゴル自治区/Fight Ready)26勝14敗(UFC 4勝6敗1NC)135.5lbs(61.46kg)[2R 0分34秒 TKO] ※左ハイ→右アッパー左右連打〇朝倉 海(日本/JAPAN TOP TEAM)23勝6敗(UFC 2勝2敗)135.5lbs(61.46kg) (C)Zuffa LLC/UFC  元RIZINバンタム級王者の朝倉海は、2024年12月のUFCデビュー戦で1階級下げたフライ級で参戦。いきなり王者アレッシャンドリ・パントージャのベルトに挑戦するも、2R リアネイキドチョークで一本負け。25年8月の2戦目で当時フライ級11位のティム・エリオットと対戦し、2Rにギロチンチョークで一本負けで2連敗。  26年5月30日の前戦でバンタム級に戻すと、UFC1勝2敗のキャメロン・スモザーマンと対戦。右カーフキックを効かせて1R1分50秒、左フックでKO勝ち。オクタゴン初勝利を飾っている。32歳。  対するアオリ・チロンも、UFCではフライ級からの転向組。朝倉海と同じ1993年生まれで、モンゴルの遊牧民として育ち、その名はモンゴルで「宇宙」を意味するという。  散打ベースのストライカーで、MMA26勝13敗と戦績は多く、9KO・TKO、1一本勝ち、16の判定勝ち。黒星は2つのKO・TKOと3一本負け、8判定負けとなっている。  2009年に散打を始め、中国の西安体育学院で、中国人初のUFCファイター・ジャン・ティエチャンやヤン・シャオナンを育成した趙学軍(ジャオ・シュエジュン)コーチの下でトレーニングを始めた。  2012年内モンゴル全国運動会52kg級、2013年内モンゴル散打トーナメント56kg級優勝などの実績をあげて、2013年にMMAに転向。2015年には、CKF(Chinese Kungfu Championships)でプロMMAを戦っていることが確認されている(中国の地方大会で20勝9敗)。  2016年に100%Fightのバンタム級ワンデートーナメントで優勝すると、2019年にWLFでもバンタム級王者に。WLFライト級王者のロン・ジューとともに防衛に成功すると、21年4月にUFCデビュー。  フライ級でジェフ・モリーナとファイト・オブ・ザ・ナイトの激闘も判定負け。同年11月に堀口恭司の盟友コディ・ダーデンにも判定負けでオクタゴン2連敗。  朝倉海と同様に、UFC3戦目でWLF時代のバンタム級に戻すことを決意。スモザーマンとは異なる“キャメロン”エルスと対戦し、右アッパーから左ボディ、右ストレートでダウンを奪いパウンドアウト。UFC初勝利を飾っている(このエルスも、スモザーマン同様にこの試合を最後にUFCをリリース)。  バンタム級2戦目でもジェイ・ペリンとの打ち合いを制して判定勝ち。  現在、UFCバンタム級では4勝3敗1NCの勝ち越し中で、敗れた相手は、メディアパネルランキングで現在6位のアイマン・ザハビと12位のラウル・ロザスJr.、そして、26年5月の前戦、朝倉海が初勝利を挙げたマカオ大会で2R TKO負けしたコディ・ハドンの3選手。ヘンリー・セフード率いるFight Ready MMAで練習する。  アオリ・チロンは、スタンスの広い半身気味の構えから、対グラップラーには手の位置は低く、細かい前後のステップで右の強打、近い距離でも右アッパー、左ボディと、基本はスモザーマン同様にパンチの選手。  蹴りは左右下段と三日月蹴り、跳びヒザ蹴りはその場跳びでも前進しても打っており、注意が必要だが、直線的な攻撃が多い。  2戦前のコディ・ギブソン戦では、ギブソンのスイッチしてのインローにカウンターの右ストレートでダウンを奪うなど、半身の遠い奥手を踏み込んで真っすぐに突き刺して初回TKO勝ちを収めている。  一方で直線的な動きで顔の位置が変わらないこともあり、パンチも蹴りも打ち終わりを狙われるなどディフェンス面に課題があり、UFCスタッツでは、1分間の被弾した有効打数は5.56と少なくない。  また、前後に大きく開くスタンスのため、前足をダニエル・マルコスにカーフで蹴られてダウンを喫するなど、散打スタイルのリスクも孕んでいる(その後は互いにローブローの蹴り合いでノーコンテストに)。  スピード、コンビネーションともに朝倉海が上で、アオリ・チロンの5月の前戦では、ケージに詰まっての組み際にハドンのボディヒザを受けてダウン、TKO負けを喫しているように、朝倉のカーフキック、速い飛び込みで角度のある攻撃、近距離でのパンチ、ヒザと、朝倉の武器がハマる相手だ。  そしてこれまでの相手が示してきたアオリ・チロン攻略のひとつに、テイクダウンからの削りがある。アオリ・チロンのUFCテイクダウンディフェンスは60%と高くなく、15分の平均テイクダウンは1.11。つまり、自ら組むことはあまりなかった。  互いに種類の異なるストライカーのなか、これまでのスタッツを越える動きがどうみられるか。テイクダウンプレッシャーがその後のスタンドにも影響してくるため、ここまではあまり見ることができなかった「進化」した朝倉のMMAグラップリングが見られる可能性もある。実際、朝倉はスモザーマン戦でもテイクダウンを狙っていたことを明かしている。  5月30日のバンタム級初戦から「すぐに試合を」望んだ朝倉にとって、8月29日の上海大会は、時差が1時間とほとんどなく、近くて理想的な調整が可能な場所。  同時に、前日の『ROAD TO UFC』も含め、地元での戦いに、UFC PIを上海に持ち、アリゾナのFight Ready MMAでも練習するアオリ・チロンは、エディ・チャコーチらとの対戦相手の徹底研究と、地元の利を活かしたコンディションで臨むだろう。そして何より“ホーム”のファンの応援は、ファイターを強く鼓舞することになる。  朝倉はYouTubeで、「アオリ・チロンはマカオの大会も出ていて、当日は見れてなかったんだけど、試合終わって同じバンタム級の選手だから後でチェックして、その試合では負けてるんだよね(コディ・ハドンに2R TKO負け)。勝った選手が来るかなと思ってたけど、まさか、中国上海でやるってことで、相手の地元の選手とやるってことで、“ドアウェイ”になりますね」とアウェイ戦に覚悟。  その上で、「今年の初めに『3試合やって3試合勝つ』っていう目標を立てていて、今回いいペースで試合組んでもらえたんで、しっかり勝って(年内に)もう1試合っていうのを目標にやっていきたい。相手もしっかりUFCでも10戦やって、すごい経験もある侮れない選手。自信はあるけど、しっかり戦略立てて準備して、また今回もKOを狙っていきたいと思います。これはもう100%、絶対面白い試合になると思います」とKO決着を予告した。  そして、「RIZINの頃のバンタム級の俺の実力じゃなくて、もうその時よりはかに強くなってる。金原(正徳)さんがコーチになってくれてから、この期間ずっと成長してるんで、そこを楽しみにしてもらいたいなと」、成長を見せたいとした。  同じ1993年生まれで、散打・空手というそれぞれのストライキングバックボーンからMMAに転じたアジアの2人は、UFC3戦目で適正階級に戻して勝利をあげている。異なるのは、アオリ・チロンがそこから7試合をこなしていることだ。互いのMMAの進化が問われる、上海決戦だ。  1R、ともにオーソドックス構え。中央を取るアオリ・チロン。右回りの朝倉。左前手を伸ばすアオリ・チロン。朝倉は左インロー。アオリ・チロンは左前蹴り。入りのフェイントの朝倉は左ミドルハイ。バックステップとブロッキングのアオリ・チロン。まだ少し遠い。  慎重な両者。フェイントから右ロー。もう1発。アオリ・チロンも左ロー。詰めるアオリ・チロンに右回り。左前蹴りのアオリ・チロンに左ジャブを突く朝倉。左前手のフックの朝倉。かわすアオリ・チロン。  アオリ・チロンの右を右にかわして自ら組んだ朝倉だがともに左で差すと、アオリ・チロンは朝倉が抜こうとした左手を脇に挟むが抜く朝倉に左フックを狙う。突き放してかわした朝倉、追って右ジャブから左ボディ。右に回ってかわすアオリ・チロン。  ここから中央を取る朝倉。右回りのアオリ・チロンは右カーフを当てる。さらに大きな左フックは空振り。頭にガード固めるアオリ・チロンに詰めて左ボディは朝倉。  ともに左フックは空振りも詰めるのは朝倉。左ジャブ。さらに右から左、右アッパーを突く。左前蹴りのアオリ・チロンに右アッパーを肩口に当てる朝倉。アオリ・チロンは離れ際に左を狙う。  押し込まれたアオリ・チロンだが左前蹴り。朝倉は右を突いて、アオリ・チロンの左をかわして右フック! 下がるアオリ・チロンを追って、右フック。そこに右のカウンターを狙うアオリ・チロン。朝倉は左を振って追うと、ともに左ジャブはアオリ・チロンがヒット!  アゴが上がった朝倉はバックステップ。アオリ・チロンの跳び蹴りからの右のスーパーマンパンチはヒットせずとも場内が沸く。  前に出るアオリ・チロンは左前蹴り。落ち着いてさばき右ローを当てる朝倉。頭を振って効いてないと仕草のアオリ・チロンが詰めると、朝倉は右カーフ。  ガードを下げてきたアオリ・チロンは右カーフ、左前蹴り。朝倉は右フックで歩いて前に。ジャブを見せて右から左フックの飛び込みもアオリ・チロンはアイポークと主張。ビデオで確認し、離れ際に朝倉の左手が顔を軽くこすっている。場内はブーイング。再開。  左前蹴りのアオリ・チロン。左インロー。もう1発。右回りの朝倉を追って跳び蹴りの動きを見せる。朝倉は右カーフ。前足を引いたアオリ・チロンの足をかすめる。朝倉のプレスに右前蹴りから左フックのアオリ・チロンをかわす朝倉。左右に頭を振って追う朝倉。  朝倉の右フックの入りに、右アッパーを合わせたアオリ・チロン! しかし朝倉は詰めるとアオリ・チロンは左前蹴り。左フックの朝倉をダックしながら右を合わせに行く。朝倉はここで左ミドル。アオリ・チロンの詰めに、朝倉はUFC初のダブルレッグに入るが、スプロールするアオリ・チロン。  そのまま右で差してケージまで押し込む朝倉に、アオリ・チロンは左小手。頭をアゴ下につける朝倉は左ヒジ。アオリ・チロンも右掌底。右で深く差して押し込む朝倉は左の細かいパンチ。右に抜けようとしたアオリ・チロンに左でも脇を差して両差しに。背中でクラッチした朝倉は崩しも、残すアオリ・チロン。クラッチを解いた朝倉は左ヒジを突いてブザー。朝倉のラウンド(※ジャッジは1R 3者が10-9で朝倉を支持)。 「(右で)狙ってる」という朝倉に「(相手が)頭下げるからアッパーとボデイ」「プレッシャー嫌がっているからもっとかけろ。スイッチしてもいいから。もっと近くていい。クリンチしてもいいから。よくタックルいけた」とセコンドの声。  2R、グローブタッチ。左前蹴りから入るアオリ・チロンが圧力。左ジャブの朝倉は、左で飛び込み。そこに右ストレートを狙うアオリ・チロン。かわす朝倉。左右のアオリ・チロンに場内から大歓声。  左フックの朝倉にブロッキングのアオリ・チロン。ガード高いアオリ・チロンに右の長いアッパーを突く朝倉。さらに右フックを見せる。  右を見せておいて右足前にした朝倉は、アオリ・チロンがその右をかわして右に頭を傾けところにそのまま歩いて左ハイキック! ガードするもずれたアオリ・チロンは被弾。効かされたアオリ・チロンは後退。詰めた朝倉は右アッパー、左フックでケージに詰めると左右連打。ダウンしたアオリ・チロンのボディにヒザを連打し、左のパウンドを打ち込むとレフェリーが間に入った。朝倉はバンタム級2連勝!  RTUに続き、朝倉海のYouTubeチームのサエさんの通訳の横で朝倉は、英語で「ワッツアップ、シャンハイ。サンキュー・ソーマッチ。アイ・ワズ・ベリー・ハッピー。僕の打撃は最高ですよね?」と語ると、アオリ・チロンの敗戦にブーイングの会場。司会から「これはあまり友好的な反応ではありませんね。海、2連勝の次は? バンタム級での目標は?」と問われると、「ビッグマッチがしたい、ビッグな相手と」とアピールした。 [nextpage] ▼フライ級 5分3R〇スムダルジ(中国)20勝7敗(UFC 7勝4敗1NC)125lbs/56.70kg[判定3-0] ※29-28×3×アレックス・ペレス(米国)26勝11敗(UFC 8勝7敗1NC)126lbs/57.15kg  1R、サウスポー構えのスムダルジにオーソのペレスは右オーバーハンドで飛び込み。さらに左右の連打で詰めるが、組みには行かない。  左ローはスムダルジ。右ジャブ。ペレスは右を突くが、回るスムダルジは左前蹴り。左インロー。詰めて右アッパー連打、クリンチボクシングを狙うペレス。  左三日月蹴りを狙うスムダルジ。ペレスは右ロー。スムダルジは左ボディストレート。さらに左インローをダブルで当てる。  左インローのスムダルジに、詰めてダブルレッグテイクダウンのペレス。足首をまとめられているスムダルジは座りながらボディにパンチ。ペレスは残り10秒で身体を放して中腰でパウンド。有効打のスムダルジのラウンド。  2R、右ボディのペレスに、サウスポー構えから左インロのスムダルジ。左右からニータップ狙うペレスをさばくスムダルジはオーソでジャブ突きアウトボクシング。サウスポーになり左インローも、右を突いて前に出たペレスはダブルレッグテイクダウン。  立つスムダルジをリフトしてテイクダウンも、再び立つスムダルジがケージ際でクラッチ切って正対、離れる。  左インローのスムダルジ。さらに左も、潜ったペレスがボディロックテイクダウン! クローズドガードのスムダルジは下からヒジ。押し込むペレスは細かいパウンド。横に寝かせてニーシールドのスムダルジに鉄槌も、下のスムダルジも左手を掴んでヒジ。ペレスのラウンドか。  3R、中央を取り、バックスピンキックのスムダルジ。ガードするペレスにスムダルジは左インローを2発。さらにもう1発。ペレスは右オーバーハンドで組みに行くと、跳びヒザを狙ったスムダルジ。なおも組むペレスだがクラッチは切れた。  ガード固めて前に出るペレス。右のダブルでケージに詰めてシングルレッグに移行する。右小手のスムダルジ。ペレスの頭が下がると左跳びヒザ蹴りを狙う。シングルレッグで引き出そうとするペレス。ニンジャチョークを狙うスムダルジは片足立ち。  崩そうとするペレスに、引き込む形でバックで回したスムダルジだが、ともに立ち合い。残り20秒でペレスはシングルレッグも引き出せず。スムダルジはバックスピンキックも回ってかわしたペレス。判定は3-0(29-28×3)でスムダルジが勝利。 [nextpage] ▼ライトヘビー級 5分3R ※試合見どころ〇リュウ・ツァー(中国)4勝1敗(UFC 1勝0敗)※元K-1 WORLD GPクルーザー級王者 206lbs/93.44kg[1R 4分26秒 TKO]レヴィ・ホドリゲスJr.(ブラジル)5勝2敗(UFC 0勝2敗)206lbs/93.44kg※ジュニア・タファ(豪州)7勝6敗(UFC 3勝6敗)  ライトヘビー級で、元K-1 WORLD GPクルーザー級王者のリュウ・ツァー(中国)が登場。地元でのUFCデビュー戦に向け、前日計量では筋骨隆々の206ポンド(93.44kg)でクリア。対するUFC2戦目のレヴィ・ホドリゲスJr.(ブラジル)も同じ206ポンドで計量をパスした。 “中国の進撃の巨人”の異名を持つリュウ・ツァーは、第4代K-1 WORLD GPクルーザー級(90kg)王者、K-1 30周年記念無差別級トーナメント優勝、ISKA K-1ルール インターコンチネンタル・スーパークルーザー級(-95kg)王者、2023年中国キックボクシング選手権-90kg級優勝、2017年中国全国散打優勝試合準優勝などのタイトルを持つ。  キックボクシング18勝(14KO)3敗。2016年に16歳で散打を始め、2017年に大東翔クラブでウェイ・ルイに出会い、18年にプロデビュー。23年にK-1無差別級トーナメント優勝、24年3月にシナ・カリミアンをKOに下して、第4代K-1 WORLD GPクルーザー級王者となっている。  並行して23年5月にはWLFでMMAデビューも果たしており、MMA3勝(3KO・TKO)1敗。24年9月のK-1でマハムード・サッタリに判定勝ちで初防衛に成功後、MMAに専念していた。  身長195cm、MMAでは205ポンド(93.0kg)のライトヘビー級で戦い、オーソドックス構えからK-1時代同様に強いカーフキックを武器に、散打ベースの組みでもテイクダウン耐性を持つ。強い腰と小手からの内股でテイクダウンを奪うなど、MMAの適正を見せている。  しかし、2024年10月の『Happy Elephant MMA Champions League』マカオ大会では、当時3勝無敗のイヴァン・ジニディスキイ(ロシア)を相手にテイクダウンの圧力を乗せた打撃を受けて後退して左を被弾。ボディロックやダブルレッグテイクダウンで下になり、最後はバックマウントからのパウンドでTKO負け。テイクダウン後の動きに課題を残している。ジニディスキイはその後、『ONE Friday Fights』で2連勝し、MMA7勝0敗の強豪だったが、それ以上の猛者が集うUFCでいかに戦うか。  対するホドリゲスJrは、リュウ・ツァーと同じ29歳。当初、リュウ・ツァーと対戦予定だったジュニア・タファの欠場により代役で参戦する。身長191cm・リーチ197cmのリュウ・ツァーに対し、ホドリゲスJrは身長183cm・リーチ194cmとリュウ・ツァーより小さい。ムエタイの黒帯を取得しており、キックボクシングやボクシングを含めた打撃試合も経験しているが、リュウ・ツァーほどの実績は無い。  アマチュアMMAで7戦全勝・すべて1R決着をマークしてプロMMAでは5勝1敗。LFAで3勝を挙げ、2025年のコンテンダーシリーズ(DWCS)で当時無敗のコロンビアのフレディ・ヴィダルと対戦し、1R TKO勝ちもドーピング陽性判定により結果はノーコンテストに。その後、怪我の治療による薬物反応と認められ、26年7月のオクラホマ大会でUFCデビュー。フェリペ・フランコと対戦し、2Rに左ジャブ、右ストレートを浴びて後退し、テイクダウンで下になるとあっさりマウントを許してパウンドでTKO負けを喫している。  前に出てのオーソの打撃はスピードに欠け、さらにグラウンドに難があるため、リュウ・ツァーとしては長い打撃で圧力をかけ、テイクダウンも混ぜたMMAで上回りたいが、組み技の進化はいかに。  GLORY王者のアレックス・ペレイラやイスラエル・アデサニヤ、散打ベースのムスリム・サリコフらのように立ち技で頂点を極め、MMAに転向した選手は少なくない。また、近年のUFCはよりスタンド打撃が重視された展開が増えており、ケージレスリングを習得したリュウ・ツァーは、師匠のウェイ・ルイとともに世界最高峰のUFCでその武器を発揮できるか。  1R、ともにオーソドックス構え。先に右で詰めるホドリゲスJrに、リュウ・ツァーは右カーフ。さらに左ミドル。その打ち終わりに左から右のホドリゲスは右を当てる! 若干崩れたリュウ・ツァー。ホドリゲスはカーフに怯まず振って来る。さらに左で差してケージまで押し込み。  差し上げるリュウ・ツァー、突き放す。前に出るリュウ・ツァーは右カーフ! 下がったホドリゲスに左右で前に出るが、ホドリゲスは押し戻す。しかし蹴られた足が前に出ずに手打ちに。  そこに首相撲ヒザのリュウ・ツァー! ジャブから右を、さらにケージに詰めて高速ラッシュも金網背に凌ぐホドリゲスは右を打ち返す! さらに右フックにリュウ・ツァーは内側から右! ホドリゲスは前のめりにマットに倒れた。  リュウ・ツァーがKO勝ち! 今大会初の中国人選手の勝利に、上海の観客は総立ちとなった。  UFCデビュー戦を地元でKO勝ちした元K-1王者リュウ・ツァーは「上海では何度も戦ってきましたが、今夜のような素晴らしい雰囲気は初めてです。何千人もの人が集まって、皆さんが声援を送ってくれました。ありがとう。(激しい打ち合いになりました)ええ。対戦相手も非常にタフでした。何度かめまいがするほどでした。でも、皆さんの応援が背中を押してくれていると感じて、絶対に倒れるわけにはいかないと思いました」と語った。 [nextpage] ▼フライ級 5分3R〇ビラル・ハサン(インドネシア)10勝0敗(UFC 1勝0敗)※DWCS 2026出身 124.5lbs/56.47kg[2R 2分28秒 TKO]×ニルソン・ロハス(ペルー)9勝1敗(UFC 0勝1敗)124.5lbs/56.47kg  2026年のDWCS第1週で45秒 TKO勝ちしたフライ級のビラル・ハサン(インドネシア)は、朝倉海、鶴屋怜が出場する8月29日の『UFC Fight Night: Nurmagomedov vs.Song』上海大会でニルソン・ロハス(ペルー)との9勝無敗対決に臨む。  1R、サウスポー構えからスイッチして左右の蹴りのハサン、オーソのロハスは右で飛び込むが、そこに左ストレート、さらに左三日月蹴りを腹に2発突く。  さらにロハスの蹴り足を掴んでテイクダウン。中腰でパウンド! 背中を見せたロハスのバックに回り立ち際にヒザ。鼻血を出した左右のロハスを右前手フックで崩す。さらにケージに押し込み左ヒザ。ハサンが左の攻撃でコントロールしたラウンド。  2R、プレスをかけるロハスに、ハサンは左ミドル。しかし、続く右の蹴りにロハスは右! バランスを崩したハサンはダウンもすぐに立つ。  左右を上下に突いて前に出るロハス、ハサンの右を警戒して肩を前にするが、半拍ずらしたハサンは右ストレート!   打ち抜かれたロハスがダウン。ハサンのパウンドにすぐにレフェリーが間に入った。  ロハスにMMA初黒星をつけたハサンは恒例の勝利のムーンウォーク! DWCSから18日インターバルでKO勝ちに、マイケル・ジャクソンの誕生日を祝福した。  ハサンは「調子はどうだ、中国、上海、愛してるぜ。マイケル・ジャクソン、誕生日おめでとう! (試合は逆境に立ち向かう必要があったね)ああ、間違いなく。思っていたよりずっと大変だった。彼がタフな相手だとは分かっていたし、何しろ無敗の選手だったからね。お互い同じ戦績だったけど、自分のスキルとセコンドを信じていた。チャールズ・ピアソン、ディアス、そしてセコンドにいてくれた父に感謝したい。大事なのは『どこにいるか』じゃなくて、『誰と一緒にいるか』なんだ。周りの人たちを信じていたし、神が用意してくれた計画を信じていた。これが人生における自分の使命だと心から感じているよ。アルハムドゥリッラー(神に感謝)。だから、そのプロセスを信じて、何より楽しむことを大切にしたんだ。(フライ級の他の選手たちにメッセージは?)ああ、フライ級の仲間たちへ。さっきの退屈極まりない試合を見たろ? アンドレ・リマの試合さ。ポルトガル語で何て言うか分からないけど、スペイン語なら……“あんなことはしちゃダメだ”」と語った。 [nextpage] 【プレリム】 ▼フライ級 5分3R〇アンドレ・リマ(ブラジル)12勝1敗(UFC 5勝1敗)127lbs/57.61kg※体重超過[3R 3分03秒 ギロチンチョーク]×ナムスライ・バトバヤル(モンゴル)10勝2敗(UFC 0勝1敗)※RTU4優勝 126lbs/57.15kg  1R、ともにオーソドックス構え。先に圧力かけるリマ。バトバヤルは左右にステップ。リマは右ロー。バトバヤルの右にもう1発右ロー。バトバヤルの左インローがローブローとなる。中断、再開。  オーソから左ハイを見せるバトバヤル。リマは左右から左ミドルを当てる。回るバトバヤルに右オーバーハンドがかすめる。バトバヤルは頭を下げて左右フックも、すぐに圧力をかけるリマ。右カーフを効かせる! ケージづたいに回るバトバヤルに左ミドルをヒットさせるリマ。バトバヤルのワンツーをスウェイ。  2R、左右のオーバーハンドのバトバヤルに、頭が当たっていると指摘するリマ。再開。左から右オーバーハンドのバトバヤルはガード上に叩き込む。リマも右ストレートを顔面に打ち込むと、冷静に右カーフ。バトバヤルは左ロー。詰めるサウスポー構えのリマに対し、サウスポー構えになるバトバヤルだが、スイッチオーソで右。かわしたリマは左ミドル!  鈍い音を立ててヒットするリマのミドル。右を突くバトバヤル。ブザー。ここもリマのラウンド。  3R、圧力をかけるのはリマ。左ミドル。バトバヤルの右ローをしっかりチェック。バトバヤルは右で飛び込むとさばいてにやりと笑う。サウスポー構えになるバトバヤルに左ローを当てるリマ。左オーバーハンドで飛び込むバトバヤルをいなして右前手フックから距離が近くなったところでギロチンチョーク!  中腰で耐えたバトバヤルを後方に回してマウントになって絞めたリマ。腰を押そうとするバトバヤルだが、最後はリマが背筋を使って絞めると、鼻血を出したバトバヤルはタップ!  体重超過のリマがUFC5勝目を挙げた。 [nextpage] ▼フライ級 5分3R ※試合見どころ〇鶴屋 怜(日本/THE BLACKBELT JAPAN)12勝(4KO・TKO/6SUB)1敗(UFC 3勝1敗)125lbs(56.70kg)[1R 4分14秒 リアネイキドチョーク]×ケビン・ボルハス(ペルー)11勝(8KO)6敗(UFC 2勝5敗) 126lbs(57.15kg) (C)Zuffa LLC/UFC 24歳の鶴屋は、MMA11勝1敗(UFC2勝1敗)。第8代フライ級キング・オブ・パンクラシストとして『ROAD TO UFC』シーズン2に出場し、24年2月に優勝でUFCと契約。24年6月の本戦デビューでカルロス・ヘルナンデスに判定勝ち。  25年3月の『UFC 313』で、現フライ級王者のジョシュア・ヴァンと激闘の末に判定負けでキャリア初の黒星を喫した。  2025年8月にはモンゴルのニャムジャルガル・トゥメンデムベレルとの試合が発表されていたが、負傷欠場。26年5月の前戦マカオ大会で1年2カ月ぶりの復帰戦、当初はフライ級でへスス・アギラーと対戦予定だったが、アギラーの欠場により、バンタム級でルイス・グルレーと対戦。  初回に、サウスポー構えからの左を当てた鶴屋は組んで3分19秒、リアネイキドチョークで一本勝ち。ヴァン戦からの再起を果たしている。  対するペルーのボルハスは28歳。MMA11勝(8KO)5敗でUFC2勝4敗。22年にインカFCフライ級王座につくと、23年8月のDana White's Contender Seriesでヴィクター・ディアスに判定勝ちでUFCと契約。  23年11月のUFCデビュー戦では、現王者のジョシュア・ヴァンに判定負けも、初回に踏み込んでのワンツー、内側を突く右の打ち下しでヴァンからダウンを奪っている。  24年5月にアレッサンドロ・コスタと対戦し、右カーフを被弾し、2R TKO負けで2連敗も、25年3月にロナウド・ロドリゲスにまたもワンツーの右ストレートでダウンを奪う判定勝ちでオクタゴン初白星。  25年8月にスムダルジと対戦すると、サウスポー構えの長い弾幕に苦戦。飛び込んでの右を当て、自らシングルレッグを仕掛けるもテイクダウンを防がれ、最終回に離れ際の右ヒジを受けて崩れるなど判定負け。  26年2月に柔道・サンボベースの無敗のイマノル・ロドリゲスと対戦。初回にワンツーで飛び込んできたロドリゲスに近距離でカウンターの左フック、さらに追い打ちの右フックでダウンを奪い首相撲ヒザで崩すも、ロドリゲスのレッスルアップからの小外刈に下に。2Rにケージに詰められての右にダウンを喫し、パウンドTKO負け。再び2連敗を喫した。  しかし、26年6月の前戦、堀口恭司vs.マネル・ケイプが行われたMETA APEX大会で金星。  ボルハスの3ポンド体重超過により、129ポンドのキャッチウェイトで11勝無敗・UFC4連勝中のアンドレ・リマと対戦すると、アウトボクシングを駆使し、パンチのヒット数を増やしたボルハスがリマに判定勝ちで、無敗のプロスペクトに初黒星をつけている。  ボルハスは、空手・ムエタイがバックボーンのルタ・リーブリがベースだが、前に出る圧力と手数を出すストライカーで、変則的なステップで蹴りからパンチのコンビネーションも多彩。  右三日月蹴りを刺して、そのまま着地前に右ストレートや、左ハイからそのまま前方に左足を着地させての右ストレートは空手の動きが応用されている。  サークリングしながら前足のピポットで後ろ足でストップして左ジャブ、右ストレートの飛び込みにはヴァンも対応できずにダウンを喫している。  カウンターのテンカオ、相手が下がれば跳びヒザ。右後ろ廻し蹴りと蹴り技も多彩で、下がりながらのワンツー、特にインサイドを突く右ストレートが最大の武器。  一方で、UFCでのテイクダウンの成功率は0%となっており、自ら組むより、テイクダウン防御率73%のディフェンス力を駆使して、16戦で一本負けは7年前の『Combate 53』で左ハイを効かされてのリアネイキドチョークでの1敗のみ。  ペルーのアイヴァン・イベリコ率いるPMAC(Pitbull Martial Arts Center)所属のボルハスは、UFCのガストン・ボラニョス、元PFL王者のヘスス・ピネド、エンリケ・バルボーザらとトレーニングを積んでおり、寝技での対処も穴ではない。  連勝のプロスペクトキラーのボルハスはスタンドで危険な相手だが、前戦でバンタム級ながら、サウスポー構えでシャープなワンツーを効かせてがぶりからバック、RNCを極めた鶴屋にとって、スタンドから組みの繋ぎの進化に注目のUFC4戦目となる。  ボルハスは、UFCのMETAランキングでは10位(※メディアパネルランキングではランク外)。トップ10に入っているボルハスを下せば、鶴屋が希望する上位ランカーとの対戦も見えてくるフライ級のチャレンジマッチとなる。  1R、グローブタッチからすぐにローシングルに入った鶴屋。スプロールするボルハスを手繰り右で差して組んでボディロックから横に崩してテイクダウン! ハーフからパウンド、左ヒジ。金網に背中を立てて座るボルハスだが、鶴屋は両足を束ねてから横に寝かせると、ボルハスはクローズドガード。すぐさまパウンドの鶴屋。  足を解きニーシールドに変える鶴屋。中腰で強いパウンドを打つ鶴屋。ボルハスが足を効かせると、両足を束ねてパウンド連打! 足を抜いて立つボルハスのバックを奪い、左手を左足で縛ってリアネイキドチョーク! タップを奪った。鶴屋はUFC2連勝。「やったぜ俺。最高!」と叫んだ。  ケージインタビューでは「アイ・ラブ上海、アイ・ラブUFC。バックを獲れれば極められると思っていたんで。1Rで極めようと思っていたので。さっくり、いっちゃいました。また次も一本で勝つんで、ランカーお願いします」と、フライ級ランカーとの対戦をアピールした。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇ショーン・ウッドソン(米国)14勝2敗1分(UFC 8勝2敗1分)145lbs/65.77kg[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×ジャック・ジェンキンス(豪州)14勝5敗(UFC 4勝3敗)145.5lbs/66.00kg  ウッドソンは身長189cm、リーチ198cm。  1R、ともにオーソドックス構え。ジェンキンスの入りに長い右を突くウッドソン。右ハイはかわしたジェンキンスだが、ウッドソンはジャブ&右カーフ。左から右で飛び込むジェンキンス。  間合いを作って右カーフのウッドソン。スイッチしてサウスポー構えからオーソに戻してワンツーの右でジェンキンスはタイミングダウンもすぐに立つ。左フックのジェンキンス。高い左ヒザを突く。  2R、オーソで入るウッドソンは右カーフ。サウスポー構えになると、ジェンキンスは左を上に振ってダブルレッグ。離れ際に右ヒジを突く。右の蹴りでスリップしたジェンキンス。押さえ込むウッドソンをスイープしてトゥプを奪うジェンキンスはバックに回り、右足をかけて左足もかけてバックに。  リアネイキドチョークを狙うと、ウッドソンは長い手で背後のジェンキンスにパンチ。嫌ったか、ジェンキンスはバックからトップに移行すると、下のウッドソンはクローズドガードを解いて立ち上がり。ウッドソンが組んでブザー。  3R、右ローで詰めるウッドソンに、ジェンキンスは左フックで前に。しかしウッドソンも右を伸ばして、左右でジェンキンスを下がらせる。右から左フックのジェンキンスはダブルレッグ! 切るウッドソン。詰めるジェンキンスは左ロー、右ハイをガード上に当てる。右から左フックのジェンキンス。ウッドソンはケージ背に。  ダブルレッグのジェンキンスは左足をかけようとするが遠くてかからない。なおもダブルレッグで押し込むが、ウッドソンは首相撲ヒザ。ブザー。判定は2-1に割れ、ウッドソンが勝利。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇フランチェスコ・ヌッツィ(イタリア)12勝2敗2NC(UFC 1勝0敗)(PFL 1勝1敗1NC)136lbs/61.69kg[1R 1分00秒 TKO]×シャオ・ロン(中国)27勝12敗(UFC1勝3敗)135lbs/61.24kg  1R、いきなり跳びヒザのロン。サウスポー構えのヌッツィはスリップもすぐに立つ。ヌッツィは右前手を伸ばして左ストレートも、ロンはアイポークを主張。  再開。左ハイのヌッツィ。さらに左ストレートをかるめると、動きが止まったロン。  ヌッツィの左右連打にヒザをマットに着くと、そこにヌッツィは中腰で左を連打! レフェリーが間に入った。  緊急デビューのヌッツィがTKO勝ち。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇ヘクトル・サンティアゴ(ブラジル)7勝1敗(UFC 1勝0敗)135lbs/61.24kg[2R 0分53秒 TKO] ※右オーバーハンド→右ストレート×ローレンス・ルイ(ニュージーランド)8勝2敗(UFC 1勝1敗)135.5lbs/61.46kg  1R、ともにオーソドックス構え。サンティアゴの左ジャブ、左右にブロッキングのルイはサークリング。右前蹴りも蹴り足を掴んだサンティアゴがテイクダウンもすぐに立つルイ。ルイは右カーフ。  サンティアゴの入りにルイはタイミングよく組むが、切るサンティアゴは左ボディ。ルイの右ローに右を狙う。ワンツーフックのサンティアゴ。右を打つ。有効打のサンティアゴのラウンド。  2R、右カーフのルイに、サンティアゴは左右フック、右オーバーハンド! 後退したルイに、最後はしっかり右ストレートでダウン奪いパウンドアウト。立ち上がったルイだが、崩れてケージにもたれかかる。緊急参戦でUFCデビューしたサンティアゴが勝利。 [nextpage]▼女子ストロー級 5分3R〇ジュリア・ポライシュトリ(ブラジル)15勝6敗(UFC 3勝3敗)118.5lbs/53.75kg※体重超過[1R 3分06秒 KO] ※右ヘッドキック×ション・ジンナン(中国)19勝4敗(UFC 0勝2敗)117lbs/53.07kg※体重超過  1R、ともにオーソドックス構え。左ミドルのポライシュトリの蹴り足を掴んでパンチのジンナン。後ろ廻し蹴りも。  ポライシュトリの蹴りをキャッチしたジンナンに、ポライシュトリは左! 左右で詰めると首相撲も離れたジンナン。  詰めるポライシュトリ。ジンナンの右に左を突いたポライシュトリ、ジンナンが左に頭を動かしたところに右ハイキック! ジンナンがダウン。すぐにレフェリーが間に入った。 [nextpage]▼ウェルター級 5分3R〇キャム・ネルソン(カナダ)8勝1敗(UFC 1勝0敗)170lbs/77.11kg[判定3-0] ※29-28×3×メン・ディン(中国)35勝11敗(UFC 0勝2敗)170lbs/77.11kg  1R、ともにオーソドックス構え。ワンツーから左の蹴りに繋ぐディン。ネルソンも右カーフを返す。サウスポー構えにスイッチしたディンは左ストレートを当てる。さらにネルソンと右が交錯。レベルチェンジからネルソンがシングルレッグテイクダウン。  ハーフからディンの下の右手首を後ろから掴んで左でパウンド。ケージに押し込み連打。手首を外したディンが頭を起こすと首を狙って寝かせてパウンド。  2R、開始早々、後ろ蹴りを腹に突くディン。顔を腫らしながらも左右の前蹴り。ネルソンは右ミドル。ディンは左ミドルも、ネルソンが圧力。ディンは歩いて左インロー。ワンツーの右がかすめる。  詰めるネルソンは2R 残り半分でダブルレッグテイクダウン! 立つディンを再びテイクダウンしてマウントでブザー。  3R、左右で詰めるディンにネルソンは2度のテイクダウントライも切るディン。なおもダブルレッグでケージまでドライブするが、突き放すディン。ネルソンは4度目の組みに。四つにして離れたディン。右オーバーハンドから5度目、6度目のダブルレッグも突き放すディン。  差し上げるディンに7度目の組みを背中を見せて足を抜いたディンだが、そこにすぐについたネルソンがボディロックテイクダウン! 押さえ込んでブザー。  判定3-0(29-28×3)でネルソンが勝利。「ショートノーティスだったが勝てて良かった。以前のコーチが亡くなった。この勝利を彼に捧げたい」と語った。
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