4月7日(日)にアリーナ立川立飛で開催される「QUINTET Fight Night 3 in TOKYO」に、チームレスリング&チームRIZINの参戦が濃厚となった。
2月3日のQUINTET女子ワンマッチで石黒遥希に腕十字で一本勝ちした湯浅麗歌子が試合後、「QUINTETは男子が盛り上がっていますが、4月7日、同じ場所で女子のQUINTETが開催されます。男子と同じように女子もレスリング、柔道、MMAチームに出てほしいです。今日はゲスト解説に私の憧れの山本美憂選手が来てくれているので、レスリングの女子強豪チームで出てくれたらうれしいです」と、ゲスト解説を務めた山本美憂に4月大会にレスリングチームを率いての参戦をリクエスト。
山本も「強いレスラーを集めて4月に参加できたらいいなと。グラップリング強化のために自分にとってもいい機会。ちゃんと当日までに集めてきます」と呼びかけに応じた。さらに「あと、ここで私も誘わなくては。MMAにも来てください。チームは作らなくていいから」と湯浅にMMA挑戦を打診。これに湯浅は戸惑いながらも「出たい気持ちはあるんですけど……ちょっと頑張ります」と返答した。
試合後の会見では、山本がRIZIN榊原信行実行委員長とともに出席。QUINTETについて、「ポイント制じゃないからスピード、展開が早くてとてもアグレッシブで良い試合ばかりだった。すごく勉強になった。今回このレベルの試合を見ていて、自分の一番弱いポイントがグラップリングなので、私にとっても強くなるいいチャンス」と、あらためて参戦に前向きな姿勢を見せた。
山本とチームのQUINTET参戦を後押しするRIZIN榊原委員長は、「本当にRIZINとしては”変なことする年”にしようと思っているので、そろそろQUINTETも荒らしてやろうかなと。RIZINと絡む以上は、変なことになる(笑)。チームRIZINとして送り出すこともやぶさかではないし、女子のレスリングチームとしては村田夏南子も浅倉カンナも美憂のKRAZY BEEにいるあいもいます。レスリング系で抑え込む力があるので、総合の中で使える技を学ぶ良い機会だと思います。神取忍さんも女子チームに入ってもいい。
秘密兵器として、ギャビ(ガルシア)というとんでもない選手もいるので、思い切ってサク(桜庭和志)とギャビのエキシビションでもいい。せっかくなので中途半端に関わるのではなくいろんなことができたら面白いと思う。湯浅選手は美憂と同じ階級かな、RIZINにチャレンジしてほしいし、女子選手だけと言わず、男子も含めてQUINTETからRIZINにも上がってほしい。ハイサム選手はRIZINに向いてると思うし、アーセンがQUINTETというのもある。あとはプロデューサーの桜庭さん次第ですね。僕の変なことにどこまで付き合えるか」と、美憂参戦のリクエストについてQUINTET側に新たなボールを投げ返した。
一方、山本をQUINTETに勧誘した湯浅は、山本とRIZINがチームを集めることを聞いて、「強い人とやるとワクワクしちゃうんです。勝負事なんで勝ち負けがあるけど、自分がその対戦相手のところに行くまでにしっかり練習して、モチベーション上がるくらいの選手とできるのが一番楽しいので、強い選手をぜひ集めてほしいです」と期待を寄せたが、自身のMMA挑戦については、「総合に興味はあるんですけど、今年は世界選手権が6月、そのあとにADCCもあります。いま寝技で1週間で34~35時間くらい練習しているんですが、その中で総合をやるとなると練習しなきゃいけない項目がいっぱいある。総合でそれを頑張っている人たちを尊敬しているので、自分がやるならちゃんとその全部の練習をしてから出たい。その練習を全部できる環境が整うならやりたい」と慎重な構えを見せた。
石黒遥希「どの体勢になっても極められる強さを感じた」
「(湯浅の強さは)極めをとにかく狙われて、どの体勢になっても、ここに行ったら極められるというのが感じられました。そういう極めの強さは、今まで体感したことがないものでした。世界のレベルがよくわかったけど、これから何年もかけて湯浅さんに近づけるように、と改めて思いました。
(プロの、ワンマッチで)すごい緊張しました。でも気合が入ったので楽しく試合することができました。私が思っていたプランで最初はできたのがよかったです。
(団体戦については)私のチームでは組めないと思うけど、出られるようにはしていきたいです」