2026年9月5日(土)神奈川・横浜武道館『REMY presents KNOCK OUT.68 ~KNOCKIN' on the WORLD~』(U-NEXT配信)にて、KNOCK OUT-BLACK -59.0kg契約3分3Rで対戦する古木誠也(REX GYM)と勇志(テツジム関西)のインタビューが主催者を通じて届いた。
古木「今回もKOするのでそこを楽しみに」
古木はフルコンタクト空手で多数の優勝・入賞歴があり、持ち前の破壊力で2022年12月に工藤“red”玲央を初回KOしてKNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級王座に就いた。初防衛にも成功したが、2024年12月に体重超過、王座を返上した。2025年4月に階級をフェザー級に上げると9月にはSBの内藤凌太に判定勝ちしてKNOCK OUT-BLACKフェザー級王者になり2階級制覇。11月、SBのS-cupに参戦も1回戦でサタントンに敗れ、2026年2月の防衛戦でチュームーシーフーにKO負けして王座を手放した。6月、河崎鎧輝に初回KO勝ちで再起すると7月にも偉武KICKにも初回KO勝ち。戦績は16勝(12KO)5敗。
6月・7月と連戦し、また1カ月半のスパンで試合に臨む彼は、この試合に向けてどう意気込んでいるのか?
──前回、7月の偉武キック戦は1R1分での速攻KOでした。あの試合を今振り返ると?
「相手選手の攻撃がコンパクトで、思ったよりスピードも速かったので、ちょっと焦った部分もあったんですけど、無事にKOで勝ててホッとしてます」
──驚きつつも、気を引き締めて倒した感じだったんですか?
「そうですね。ただ、もともとああいう感じで行こうとは思っていたので、ちょっと焦ったというのもありましたけど、普通に倒せてよかったです」
──6月の代々木から2カ月連戦でしたが、そこは問題なかったですか?
「そうですね、全然大丈夫でした」
──常葉での試合は初体験でしたが、そこは?
「場所が変わったからどうというのは全くないんですけど、常葉の施設はとてもよかったです。食事がすごくおいしかったし、あと減量してたので、試合後のアイスクリームがおいしかったです」
──ソフトクリームはみんなに好評でしたからね(笑)。そこから1カ月半で、また次の試合となりました。今回対戦する勇志選手は、どんな印象ですか?
「普通に強いですね。スピードも速いですし、ガンガン来るし、パンチもうまいですよね。自分が油断しちゃうと一発で効かされちゃうなという感じがして、苦手というか、やりづらいタイプだなと思います」
──過去に対戦した相手で、似たタイプというと?
「ルールは違うんですけど、サウスポーというのもありますし、サタントン選手みたいな感じかなとは思います。距離が掴みにくいところが」
──では、いつもよりもそういう部分に警戒して練習、対策をしている?
「そうですね、対策はいろいろ練っています。サウスポーにはちょっと苦手意識もあるんですけど、自分のスタイルは変えずに行くつもりです。深いところは言えないですけど、サウスポーの人との実戦練習もけっこう増やしてます」
──その他に、今回の試合で特にテーマにしていることはありますか?
「いつもそうなんですけど、ディフェンスですね。テーマというか、いつもディフェンスが課題なので、そこは変わらず意識していきたいです」
──以前は蹴りとのバランスが課題、と言っていた時期もありました。そこは自分の中では、すでに解消されている?
「解消というか…蹴りも出せているとは思うんですけど、今は蹴りよりもガードの方を意識している感じです」
──前回は1カ月、今回は1カ月半という速いペースでの連戦ですが、それは自分に合っている感じですか?
「試合のペースが変わったからといって、特に変わったことはないんですけど、やっぱりどんどん試合していきたいですし、今はすごく合っていると思います」
──前回の偉武KICK選手といい今回の勇志選手といい、初参戦で他団体のチャンピオンクラスという選手が続いていますよね。そこはどうですか?
「どんな相手でも言えることなんですけど、やっぱり他団体を背負ってきているので、団体同士の対決になるじゃないですか。そこで負けられないなという思いはありますね」
──その「KNOCK OUTの選手として負けられない」という思いって、以前より強くなってますか?
「強くなってますね。やっぱり、自分は『KNOCK OUTの選手』として闘っているから、そこで負けちゃうと、KNOCK OUT自体の価値が下がっちゃうことになるので。KNOCK OUTが舐められないようにしないと、とは思います」
──今回勝てば3連勝です。この先にあるのは、やはりBLACKフェザー級のタイトルですよね?
「そうですね。やっている以上は、狙っていきます。このまま勝っていって、年内には挑戦できるようにしたいですね」
──そして今回は地元に近い横浜での試合ですが、そこは?
「自分は高校が横浜だったので、他の土地よりも、馴染みはあります。ただ、試合するのには変わるところは全くないですけど」
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
「今回もKOするので、そこを楽しみにしていてください」
勇志「蹴りやったら俺の方が上」
勇志は空手をバックボーンに持ち、NKB日本キックボクシング連盟で活躍。2024年12月、NKBフェザー級王座に就いた。2026年5月には『RIZIN.53』に出場し、麻太郎に判定勝ち。KNOCK OUTには今回が初参戦となる。戦績は12勝(5KO)3敗2分。
大阪から初参戦する元NKBチャンピオンは、KNOCK OUT出場、古木戦決定に「ビックリした」という。そんな彼がこの一戦に抱く思いとは…?
──勇志選手は今回が初参戦になりますが、KNOCK OUTにはどんなイメージがありますか?
「ヒジありもヒジなしもあって、オープンフィンガーグローブ(OFG)の試合もあって、めっちゃルールが多くて面白い団体だなと思ってます。2018年に僕がデビューした時に、お母さんがグローブを買ってくれたんですよ。その時に、『お母さんをKNOCK OUTに連れて行ってね』という手紙がつけられていて、それがやっと叶えられて、よかったなと思ってます」
──そんなことがあったんですね。KNOCK OUTで気になっていた選手とか、闘いたいと思っていた選手はいましたか?
「いや、考えたことがなかったんですよね。まず、KNOCK OUTからお声をかけていただくっていうことがあると思ってなかったので。今回、古木選手とやるというのも、全然予想もしてなくてビックリしたぐらいで(笑)」
──いきなり前チャンピオンですからね。
「そうなんですよ! ホントに、『いきなりいいんかな』と思って」
──でも、勇志選手の前回の試合は6月のNJKFで、そこでも元チャンピオンの選手に勝利していますよね。チャンピオンクラスに勝利してまた他団体に乗り込むわけなので、流れとしてはいいんじゃないですか?
「確かに、いい流れやとは思うんですけどね。でもやっぱり、『いきなりそんな強い人とやってええんかな』とは思ってます(笑)」
──でももちろん、やるからには勝つつもりですよね?
「そうですね。でも、みんなが『負ける』『負ける』って言ってくるから、じゃあやってやろうかなっていう考えやったんですよ。逆に、俺が倒されへんかったら強いんちゃう?」と思って。そのドキドキの方が勝ってしまったんで『やる』って言ったんですけど」
──では、倒されないどころか、勝ったら…。
「俺も、自分でびっくりしますけどね(笑)。今回はとりあえず、最後まで立っとけばいいかなっていうのが目標ですけどね」
──そうなんですね。
「はい。どの試合も『絶対勝つ!』っていうのは思ってなくて。『最後まで立ってたらいいかな』っていうのが一番の目標というか。その次に『勝たなアカン』っていうのが来るんですけど、でも試合が始まって、ゴングが鳴った瞬間には『勝たなアカン』と思って必死なんですけどね。でもやっぱり…ケガも何もなくリングを降りるのが、みんなの一番の望みかなとは思ってますけど」
──ではその古木選手との対戦で、一番警戒しなきゃと思っているのはどういうところですか。
「やっぱりパンチですかね。パンチでのKO率が高いので。たぶん、蹴りやったら俺の方が上なんですけど、パンチやったら、たぶんボコボコにやられるから、どうなんかなと思って。でも逆に、俺もパンチでやり合いたいなっていうのもあるんですけどね。まあパンチだけは気をつけなアカンなとは思ってます」
──警戒しつつ、でもやり合いたい?
「はい。俺が失神するっていうのはあんまり考えてないんですよ。今まで失神して倒れたこともないんで。効かされて倒れるっていうのは、たぶんボディぐらいですね。他では失神させられたことはないんで、ちょっと楽しみやなと思ってて」
──逆に自分が攻めるイメージは、どう作っているんですか?
「俺は、作戦は立てないんですよ。だから相手の動画もあんまり見ないんです。お父さんが、3歳から空手を教えてくれてるんですけど、基本的にはお父さんが作戦立ててくれて、『こうやってやんねんぞ』って言われてるヤツをやるだけなんで。だから俺自身は正直、動画もあんまり見てないし、あんまり相手の顔も知らんくて、名前も知らんことが多いんですよね。メッチャ強かったらビビるじゃないですか(笑)。だから見ないです」
──なるほど(笑)。では、今回もお父さんの作戦に沿って、対策練習をやっているところですか?
「いやそれが、お盆休みでジムが開いてなかったんで、 1週間練習できてないんですよ(笑)。ジムの代表がタイに旅行に行ってもうて、おらんくなって。大丈夫かなと思ってて、ジムにクレーム入れようと思ってます(笑)。今日(18日)の夜から練習は再開できるんで」
──あと八角形リング、「KNOCKTAGON」も初めてだと思いますが、何かイメージしたりはしていますか?
「いや、それもよく分かってなくて。何しろ、まだ試合モードにも入ってないんで」
──ああ、そうでしたね。
「試合が決まったのがわりと最近で、6月に試合したからしばらくゆっくりして、年末に1試合ぐらいできたらいいな、ぐらいで思ってたんですよ。でも、終わってすぐ決まってたから。『ゆっくりできへんのかー』と思って。ちょっと、これ終わったらゆっくりさせてもらいます(笑)」
──心置きなくゆっくりできるように、勝たないとですね(笑)。でも実際、前チャンピオンの古木選手に勝ったら、KNOCK OUTでも一大事ですよ。
「もう、分かんないです。『頑張って勝ちます』ぐらいしか言えないです(笑)。実際、リングに立ってみないと、すごいパンチなのかもしれんし、逆に俺がラッキーパンチで倒すかもしれへんし。実力で勝つかもしれへんし」
──そこは、やってみないと分からないと。ところで今回の試合にあたって、NKBを背負って闘うという気持ちはありますか?
「いや…あんまりないです。それやったら、NKBの現役チャンピオンを出してあげてほしかったです。俺はもう『元チャンピオン』なんでね。もうずっと言うてるんですけど、団体を背負うとかじゃなくて、ウチはお父さんがずっと空手の道場をやってるんですよ。俺が空手を始めたのが3歳の時やったから、23年目かな。俺は『お父さんの教えが最強』っていうのをみんなに伝えたくて、リングに上がってるんです。やっぱりそこが一番ですね。で、まだまだ『よう頑張った』とか『よう勝ったな』って認めてくれたことがないんで、認めさせるのが一番の目標です」
──そうなんですね。
「勝っても怒られますからね。やっぱり師匠やし、父親やし、そのへんは厳しいと思います」
──では、今回勝ったらその先は…?
「せっかく古木選手に勝ったら、ベルトぐらいは挑戦させてもらえたらうれしいなとは思います。たぶん、古木選手が一番ベルトに近い選手やと思うし、一番強いなって思ってるんで」
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
「やっぱり蹴りですかね。あと、入場曲もオリジナルで作ってもらってるんで。あと、今年の3月に愛犬が亡くなったんですけど、ガウンにその愛犬をモチーフにした絵が描かれてるんですよ。それにも注目してもらえたらうれしいです」