第7代世界ストロー級チャンピオン・猿田洋祐(和術慧舟會HEARTS)が11月30日付けで、同王座を返上した。
約2年に渡りタイトルを保持していた猿田。2017年10月、舞浜アンフィシアターにて行われた澤田龍人(AACC)との王座決定戦で4RKO勝利を収め、第7代世界ストロー級王座を戴冠。2018年5月には村田一着(NEW GROUND)の挑戦を1RKO勝利で退け、初防衛に成功している。
また2019年1月にはジョシュア・パシオの保持するONE Championship世界ストロー級王座に挑戦。パシオを判定で下し、僅か2戦目で同団体の王者となる。2019年10月に両国国技館で開催されたONE Championship100回記念大会「ONE :CENTURY」で行われた修斗vsパンクラス王者対決ではKOP北方大地をパウンドアウトし、大将戦で勝利。対抗戦をイーブンに待ち込んだ。
今回の返上の主な理由は、期限内に防衛戦を行う事が困難となった事。そして今後、ONEChampionship世界ストロー級タイトルの王座返り咲きを狙う為、タイトル返上となった。
現在、ONEストロー級の王者はジョシュア・パシオ(フィリピン)。11月にはレネ・カタラン(フィリピン)に2R 肩固めで一本勝ちし初防衛に成功したばかりだ。
上位には10月に北方を下した猿田、王座挑戦で敗れたレネ・カタラン、そして11月にポンシリ・ミートサティートに判定勝ちした内藤のび太、『小脳のう胞』と診断され規定に沿わず欠場を続けている鈴木隼人、5月に内藤に判定負けも8月にステファー・ラハディアン、11月にパン・シューウェンにいずれも腕十字で一本勝ちし2連勝中のアレックス・シウバ(ブラジル)らがつけている。
11月にミャオ・リータオを跳びヒザで下したジェレミー・ミアド(フィリピン)、そのミアドに2月に89秒KO負けも11月にムハマド・イムランにTKO勝ちし復活を遂げているデェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)も控えており、1つの黒星でランクが入れ替わる状況となっている。
果たして猿田は2020年4月の日本大会での王座挑戦を実現できるか。
◆猿田洋祐「2020年4月のタイトルマッチ実現に集中していく」
「この度、防衛期限内にタイトル防衛戦を行う事が難しくなり、世界ストロー級のタイトルを返上させて頂く事となりました。
格闘技を始めてから、修斗のベルトを目標にしてきましたが、自分の腰に巻くまで10年を要しました。怪我で思うように試合が出来なかったり、何度かチャンスを頂いてもなかなか自分のものに出来ず、諦めかけた事もありました。苦労してチャンピオンになった分、このベルトに対する思い入れは誰よりも強いと思っています。また修斗のベルトを巻けた事で全ての事が変わったし、変えられたと思っています。ONE Championship参戦へと繋がったのもこのベルトのお陰でした。
修斗の世界王者になる事で周りの環境など様々な事が変わり、選手としても確実に大きく成長させてくれる。これからこのタイトルを目指す選手の皆さんには、この流れを更に大きなものにできるよう期待したいです。そして修斗での素晴らしい経験を経て、修斗、またはONE Championshipの舞台で戦える事を楽しみにしています。
これからはONEChampionship世界ストロー級王座返り咲きを第一目標として活動していきます。来年4月(5日)に予定されている日本大会でのタイトルマッチ実現に集中していきます。ベルトは返上しますが、修斗を代表して世界と戦う気持ちに変わりはありません」