平本「朝倉未来はスロースターター」、青木「『ルールをハックする』のが上手」
京セラドーム大阪で、青木真也(BAMF)は朝倉未来(ジャパントップチーム)と71kgのRIZINライト級で戦う。番組の100人勝敗予想では、朝倉未来勝利が75票、青木真也勝利が25票という結果となると、青木は「そうですよね」と頷いた。
その意味を問われ、「うん、人気投票ですからね。なんか青木真也応援してる奴は“こじらせ”てますよね。気持ちは分かんのよ。世の中で“シャイン”して生きるには、やっぱ朝倉未来応援してる奴の方が人生は幸せだと思う」と、自虐的に語り始めた。
鈴木アナウンサーの「でも、青木真也選手と言ったら『空気を読んではいけない』でお馴染みで、そういう空気をぶち壊す底力を持っています」の紹介に、大沢氏も「僕ら世代は“正直、青木君が負ける”っていう評判のなかで本当に勝ってきてるのを見ているから“食らっちゃってる”ところがある」と、キラー青木の怖さを語る。
そんななか、朝倉と対戦している平本は、朝倉のウィークポイントを指摘する。
「朝倉未来って意外とスロースターターというか、1ラウンドが強い人にあんま強くないイメージあるんですよ。僕だったり(ヴガール)ケラモフだったり、ルールは違うけど、YA-MAN戦とか。(朝倉は)1Rにある程度いい勝負したら判定まで持っていってポイント取ってとか上手くやるんですけど、その朝倉未来がエンジンが上がる前の温まりきれてない1Rから青木さんはやっぱり凄まじいものがあるんで。1Rが強い相手からガーッて来られると“あれ? 違うぞ”っていうか、なんかテンパっちゃうイメージがあります」と、朝倉がスロースターターであるという。
さらに「朝倉未来の今の緊張感とか見てるとどうなんだろうなと思います。なんかあんま緊張感がなさそうだなっていうか。別に私生活を見てるわけじゃないんで何とも言えないですけど、動画を見てもそういうのは表情に出るなとは思いますね」と、緊張感が欠けているとした。
青木は「平本さんは朝倉さんのこと好きなんですね」と感心。
「まあはい、倒すためにずっと。心とかそういう部分も感じ取った方がいいと思っていて」と、平本は「倒すため」に朝倉の心理面から感じ取れるものを察知してきたと語った。
青木本人は、朝倉未来をどう評価しているのか。
「朝倉未来は“時代を掴んだ人”だよね」と、青木は言う。
「“時代にうまく乗ったな”っていう印象。ちょっと角立つかもしれないけど、試合もそうだけど“ルールをハックする”のが上手だよね。そういう子だなっていう印象で。まあ俗に言う分かりやすい格闘技選手じゃないというか、格闘家じゃないなとは思うんですけど。それが良さとしてもね」と“時代の寵児”を独特の表現で評した。
斎藤裕、クレベル・コイケを再戦で下している朝倉。対戦相手を研究し、得意な部分を封じ込め、膠着ブレークなどRIZINルールも利して相手を上回る。
MMAファイターとして23年目。大阪で64戦目を迎える青木がRIZINに前回参戦したのは、2015年12月29日の桜庭和志戦以来。当時は、 1R10分/2・3R5分の変則ラウンドで、青木は1R 5分を越える5分56秒、セコンドのタトル投入によるTKO勝ちでレジェンド越えを果たしている。
その間、ジャッジも全ラウンド通したトータルマストから、各ラウンドで優劣をつける(デュアル)マストシステムに変わり、5分3Rが基本となった。
青木は「それがいいとは思わないけど、“MMA”と言われるものになったよね。でも『15分一本勝負』だから。5分3ラウンドって、マークシートの取り合いみたいな試合すんじゃん。29-28みたいに。だから面白くなくなってる。次の次ぐらいでいいから、15分一本勝負にしたらいいんだよ。で、タイトルマッチだけ、30分一本勝負」と、ラウンド毎のポイントの取り合いではなく、試合をフィニッシュすることに重きを置いていると語る。
「今でも格闘技界とかでよく使われる『100回やって1回しか勝てなくても、その1回を最初に持ってくる自信がある』って言ったのは、青木君ですからね」という大沢氏。
青木は「(前評判で)9対1だとしても一発目で(勝ちを)持ってくりゃいいなってずっと思ってたんで、目ぐり合わせというか」と勝負のあやを語るが、もちろん青木本人は、今回の勝率を25%とは思っていない。1を最初に持ってこれる自信は、その実力があってこそ。43歳のサバイバーは、世間の空気を読まず、虎視眈々と大阪ドームを震撼させる瞬間を描いている。
ライト級で行われるこの一戦、最後に笑うのは、青木か朝倉か。
番組後半では、青木と平本の両者が、ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)vs.AJ・マッキー(米国)のダブル王座戦を語るなど、必見の内容となっている。











