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2026年9月10日(木)京セラドーム大阪で開催される『超RIZIN.5 浪速の超復活祭り』に向け、8月17日『超RIZIN.5 超緊急追加カード発表&国民超予想SP』がRIZIN公式YouTubeとABEMAにて同時生配信された。
大阪大会でブラックパンサー・ベイノア(AKA)vs.宇佐美秀メイソン(team VASILEUS)のオープンフィンガーグローブのキックルール(3分3R)が発表されるなか、後半に青木真也(BAMF)と平本蓮(剛毅會)が登場。両者がそれぞれの試合について語った。
番組での「100人勝敗予想」で平本勝利が62票、カルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)勝利が38票という結果となったフェザー級戦について、青木は「2人ともストライキングに長けた方だと思うんですけど、それ故に今回はグラウンドをやってほしいですね」と、打撃を軸にしながらもMMAでの展開に期待。
平本も「やっぱり2年間試合がない分、試合を意識していない練習で地力を積むことがすごいできたんで、大塚(隆史)さんたちとレスリングをやってきた意味が発揮されると思います」と、組み技も融合された試合になるとし、SNSでの予想が“逆神”と呼ばれ、ことごとく裏目に出ている大沢ケンジ氏に「試合当日、大沢さんに『ダウトベックKO勝利』予想ツイートしてほしいです」と笑顔で語った。
青木は、平本vs.ダウトベックについて、「今回は相四つなことがポイントじゃないか。お互いに右(足)前で。普通サウスポーの人は対サウスポーをあまり得意としないけど、それを苦手としない両者がやるからどうなるんだろうなっていう興味深さがあります」とサウスポー同士の戦いがキーになるという。
平本も「僕もダウトベックに対して、純粋にテイクダウンとかそういうのを意識するよりも、やっぱあの左のパンチが一番警戒すべき点だと思います。どこかでタックル──競い合った時にダウトベックが(テイクダウンを)混ぜてくると思うんですけど、寝てからの展開は別に特に心配ないんで、それよりもこのパンチを警戒したいというか、どれだけ打ち込めるか」がポイントになるとした。
「でも平本さんはもらっても効くんですかね?」という青木。
平本は「ダウトベックはタイミングが上手いなと思います。力むタイミングを外すというか、やっぱり力んでる時にバンって食らっても衝撃は耐えられる」と、ダウトベックが緩急をつけることで相手に効かせていると返した。
青木は「K-1(出身)の人はやっぱり打たれ強いですよね。下半身が異常にしっかりしてるから」と、平本の体幹・体力の強さを指摘する。
大沢氏からフィジカルトレーニングの効果について問われた平本は、「フィジカルを鍛えてパンチ力が上がるとかキック力が上がるとかは別にあんまりなくて、僕がフィジカルトレーニングやってる理由は、どんだけ組まれても切って切って、次の強い攻撃をずっと一定して攻撃できるように──あくまで体力の部分ですね。だからあんまりパンチ力とは関係ないと思うけど、やっぱり2年間ぐらい積んできたのもあるので、全体を通して、苦しい試合になったとしても競り勝つというか、苦しい試合になればなるほど自分の方が有利なんじゃないかなとは思います」と、相手の組みを切っても、軸をブラさず強い打撃を保ち、それが後半でも落ちないとした。
ボクシングでカザフスタン全国大会優勝の実績を持つダウトベック。巧みな左のポジショニングから相手のガードを抜く角度でパンチを放ち、上下に打ち分ける。
笹原圭一事業部長は「お互い打撃がすごく強く、ダウトベックはこの前の試合でも萩原京平選手があれだけ警戒していても左を当てた。それを平本選手がどうかいくぐって当てるのかがむっちゃ楽しみですね」と期待を寄せる。
青木が「すごい綺麗なサウスポーですよね。サウスポー対サウスポーでも基本に忠実ですよね」と評すると、平本も「カザフスタンってアマチュアボクシングがすごく強い。よくある旧ソ連のボクシングスタイルというか、ステップを使って旧ソ連のボクシングをほんとに綺麗にやる選手なんで、自分としてはいろいろ楽しみな部分があって。やってみて、あとは探ろうかなっていう感じですね」と呼応した。
「その上でダウトベックは蹴れる」と、青木は上下の打ち分けがパンチのみならず蹴りでもあると指摘。
平本はそこも十分に把握し、「そうですね、意外に蹴りますね。すごい距離からローだったり。あのパンチの警戒があるから(蹴りも)入るんだろうなっていう感じはあるんですけど。僕の方が蹴れると思います。いい対策はできてると思います」と、ダウトベック分析が進んでいることをうかがわせた。
懸念点は、2024年7月の朝倉未来戦以来となるMMAでの復帰戦だ。しかしその点に置いても平本はK-1からMMA転向時の空白期間をアジャストさせたことで慣れているという。
「僕、毎回戦い方を変えられるんで、そこは強みかなっていうのと、結構、2年間試合できなかったりとかするのは、K-1時代の契約で慣れてるんで、あんまりその辺は心配ないかな」と語り、さらに今年5月に神戸のリングで皇治とボクシングルールで対戦したことを「良かったですね」と、大観衆の前で本番を戦ったことが活きるとした。
「“ウチの皇治”の無駄遣いですね」と皇治にMMAを指導した青木は苦笑。
平本は、MMAでは2年2カ月ぶりの実戦、対MMAストライカーのダウトベックとの試合に向け、練習でも本番さながらの“ガチスパー”のなかで、養っていることがあるという。
「一番相手を考えて作りますね。“自分をぶつける”とかになると、いろいろやりたいことが増えてブレが出るんで、絶対、徹底的にこう決めたらもう絶対それで作るっていうか、パターンを何回も考えて、結構本気で(練習相手に)殴ってもらったりとかして、“これ危ねえな”とか(体感して)もう試合に向けてだいぶ作り」と、ガチンコ練習で目を慣らして、本番に臨むという。
「本気で殴ったら危なくないですか?」という青木に、平本は「でもそれをしっかりガードっていうか、やっぱそんぐらいの本気でやんないと覚えないですよ。結構ガチンコでやります。相手が加減してやってきたら練習にならないんで『本気で殴りに来い』って。腫れたりとかはありますけど、全然骨折とかはないですね。やっぱりちょっと“外せる”んで」と、ディフェンスに自信。
なおも青木から「怖くないですか?」と問われると、「いやでもそれ(試合前に)やらない方が怖いですね。やっぱ落ちますよ、目の反応とかが。それを練習でどんだけ(本番に近い形で)持っていけるか意識して。今回も(宇佐美秀)メイソンのジムに行って、メイソンとバチバチにやったりとか、すごいいい強度ではある。だからやっぱ立ち技の人とそこまでの強度でできるっていう安心感があります。今回めっちゃ入れてますね」と、立ち技専門職のファイターとの高強度のスパーリングで、MMAファイターとのスタンドで差がつくとした。
ガチスパーではあるが、相手の本気の打撃を、いかにコントロールするかに重点を置いているという。
「基本もらわないようにディフェンスは徹底的に意識します。めっちゃ“殴り合う”じゃなくて、しっかりブロックして返してっていうのを軽くやっちゃうとそれ(本番で)出ないんですよ。その思いっきりの相手をどれだけコントロールできるかっていうか。自分は思いっきりは打たないですね。その中で相手が思いっきり来ると、(自分が)軽く打っても簡単に倒れるんで。どれだけその思いっきりの戦いの中で抜いてできるかを意識して、それが試合に出る。試合も思いっきり振っちゃったらやっぱ当たんないのと一緒で、力抜けてる時が一番強いんで、それを試合で出せるように意識してやるようにしてます」と、実戦のスピードのなかで脱力して的確な打撃を当てることをイメージしている。
鈴木芳彦アナウンサーは、似た例として、大阪大会で元王者ヴガール・ケラモフとの大一番に臨む高木凌が、試合での違和感をなくすため、日頃からボクサーやキックボクサーの強豪選手とも激しいガチスパーリングを重ねて“ゴールデンライト”を強化していることを挙げる。
しかし、青木は「絶対に3年後とか4年後に後悔するから。この答えは今は、出ないから。俺なんてこんなつぶしがきかない職業、長くやった方がいいと思ってるから、できるだけ昔からダメージを抑えるようにしている」と、警鐘を鳴らす。
平本も「まあでも練習ではダメージは溜まると思う。僕は逆にだから強い人とやる時と絶対にボコれる奴とやる時を分けてます」と、ガチスパーのなかで倒す感覚を磨くサバイバル戦があると明かす。
青木は「平本さんが言うのはさ、ある種、上にいるじゃん。“平本蓮の屍”がいっぱいいるから」と指摘。
平本も「そうですね、それはあると思う。同じジムでボロボロになってる奴がいる。まあしょうがないです。やっぱそこを勝ち獲らないとダメだっていう、空手的っていうかキックボクシング的かもしれない。ただ、なんかそれやった方が自分の調子は上がります。そこで意地悪っていうか、気が狂ってないとダメ。試合でもやっぱ優しさ出ちゃうから」と、勝負に向かう厳しさを語った。
MMAグラップラーとして同じように高い強度で無双し、ある時期には多くの量もこなしてきた青木と、ストライカーとしてダメージのリスクとの狭間で強度と技術を高めてきた平本、それぞれの強さを求めるやり方が表れた対話となった。















