「そこだけに重点を置いてやってきた」こととは?

――クレベル選手の打撃が変なリズムっていうか、なかなか読みづらいっていうか、やりにくそうだと思ったんですけど、実際やっててその辺はあったのか、それとも途中から慣れてきたのか?
「みんなやりづらいっていう理由が分かるというか、本当にやりづらくて。一番やりづらかったのがリズムというより、こんな打たれ強いの? と思って。なんで倒れないのかなっていう。顔とかも切れてたし、途中両眼もこう(目を細める)なっていたので、それでも前に出てくるんだっていう、そういうやりづらさがありました」
――あまり組ませなかったって言われてたんですけれど、スタンドでボディロックを取られてる時に、秋元選手がずっと小手を巻いていて。知識として小手を巻くのが常識として存在したとしても、クレベル選手にあそこまで巻き続けて脇をくぐらせなかったのが印象に残ってるんですが、自身でどういうふうに捉えて戦ってました?
「僕は2年前に元谷さんにあそこの部分でやられて。何カ月もかけてそこを研究したというか、そこだけに重点を置いてやってきて、それが活きたのかなっていう」

――小手の部分は朝倉未来選手がクレベル戦で非常に使ってた部分だったと思います。朝倉選手の動きのアドバイスがこの試合に活きたというところもありますか?
「『バックを取らせない方がいい』って教えてもらってたので、徹底して。バックを取らせても大丈夫だろうなと思ってたんですけど、そこまで行かせないっていう。どんどん離して、っていうのを意識してやってました」
――もしグラウンドになったとしても、そこから立ち上がる、あるいはリカバリーする術っていうのは練習で持ってきていた?
「っていうか試合中の心境的に、寝技ができないって結構言われてたので、『見ろ見ろ』と思って、すごい楽しみながらやってましたね」
――怪我をされて2Rは流し気味だったという話だったんですが、スタンドでコーナーにプレッシャーをかけて追い詰めていって、手を出せそうなタイミングで左を出さなかったのは、使えなそうだから出さないって感じだった?
「めちゃくちゃ痛くて…こういうの言うと冷めるんで言いたくないんですけど、試合1週間前ラストの練習で左の拳を脱臼しちゃって。打ったら嫌な予感するなとは思ってたんですけれど、試合だったらぶち壊れてもいいやと思ってたので。1R目で打ったらやっぱり違和感が出ちゃって。これは2R目使ったら本当に壊れるなと思って、2Rは前手とたまにヒザ蹴りも出したりして。3R目にまた出し始めたんですけれど。そんな感じです」
――無理してKOを狙うためだったりとか、あとはめちゃくちゃ追い込まれてるような状況じゃないから使わないっていう感じで、ある意味余裕があった?
「左が使えないからって他の武器がないかって言われたら、僕は別にそうじゃないので。最近右のフックも強くなってるし。なので左を使わないっていう選択肢をしただけです」
「そうですね。今回は左で倒す作戦じゃなくて、正直右アッパーか右フックかなと思ってたんですよ。その2つとも当たったのに倒れなかったので予想外の部分もあったんですけれど、上手くいったので良かったかなと」
――組まれても寝技にはいかなかったっていう状況でしたけども、青木選手との練習はやっておいてよかったなっていう感じではありましたか?
「これで仮にまた組みの展開にならずに勝ってたとしても、やってる意味あるなというか。本当にいまだにボコボコにされるんですけれど、これがなければ多分成長も止まっちゃうなと思って。また手が治ってから、ゆっくり青木さんだけじゃなく、いろいろな専門の方にもお願いして、もっとバケモノになろうかなという」
――試合前、時計屋さんに行く動画を拝見しまして、とんでもない高価な時計を見てましたけれど、勝った後にまた行きますか?
「いや、買ってしまっちゃって(笑)。勝つぞっていう自分にプレッシャーをかけて。もう勝たなきゃ破産だぞぐらいの勢いで買いました」
――お値段は聞かない方がいいですか?
「それはいいじゃないですか(笑)。ボーナス欲しい。KOしてないけれどお願いします(笑)」







