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【ONE FF】アゼルバイジャン無敗のアリショフがモンゴルのバータルフーをクリンチアッパーでパウンドアウト、バンタム級MMA新王者に=7月31日(金)『ONE Friday Fights 164&The Inner Circle 24』

2026/07/31 21:07
【ONE FF】アゼルバイジャン無敗のアリショフがモンゴルのバータルフーをクリンチアッパーでパウンドアウト、バンタム級MMA新王者に=7月31日(金)『ONE Friday Fights 164&The Inner Circle 24』

(C)ONE Championship

 2026年7月31日(金)タイ・バンコクのルンピニースタジアムにて『ONE Friday Fights 164&The Inner Circle 24』(U-NEXT配信)が開催された。

▼第4試合 ONEバンタム級(※65.8kg)MMA世界タイトルマッチ 5分5R
×エンク・オルギル・バータルフー(モンゴル/Team Tungaa)王者 14勝4敗
[2R 2分52秒 TKO] ※右クリンチアッパー→パウンド

〇エルベク・アリショフ(アゼルバイジャン/ロシア/GM Gym)挑戦者 11勝0敗
※アリショフがMMAバンタム級新王者に。

 バータルフーの師匠は、K-1 MAXや戦極、LFCで活躍後、2014年8月にONE FC 19で大石幸史に判定勝ちで王座を獲得したジャダンバ・ナラントンガラグ。

 その弟子であるバータルフーは、十代の頃、素手でひたすら鉱山採掘に明け暮れ、その後、同じように原始的な道具を使って木を伐採するという過酷な一年を過ごした。彼の実用的な強さは、想像を絶するほど過酷な労働環境で鍛え上げられたものだという。

 レスリング・テコンドーをベースに『ONE Friday Fights』で2連勝し、2024年8月に本戦デビュー。2023年8月にジャンロ・マーク・サンジャオにキムラロックで一本勝ち。2024年1月にアルテム・ベラーには跳びヒザからの連打でTKO負けも、2024年8月にカルロ・ブーミナアンを肩固めで極めて再起。2025年1月にはアーロン・カニャルテを1Rで再びキムラに極め、3月にはジェレミー・パカティウに判定勝ちで3連勝。

 25年12月にONEバンタム級王者・ファブリシオ・アンドラージに挑戦し、4R リアネイキドチョークで一本勝ち。ナラントンガラグ以来11年ぶりモンゴル人ONE王者となった。37歳。

 対する27歳のアリショフは、柔道ベースのアゼルバイジャンファイターでチーム・チンギス・アラゾフ所属。アマチュアでも無敗。2018年IMMAFジュニア世界選手権フェザー級を制している。

 プロMMA10戦全勝、90%のフィニッシュ率を誇り、そのうち8勝をサブミッションで極めている。ロシアColosseum MMAライト級王者からHardcore MMAでも4連勝。ONEでの2回の出場は、いずれも圧倒的な強さを見せつけ、25年8月にジェレミー・パカティウを2R 肩固めに極めると、11月にとカルロ・ブミナアンを2R リアネイキドチョークで下している

 公式インタビューでバータルフーは、「アリショフはパカティウとブミナアンを仕留めたが、私は以前彼らと対戦したことがある。私はどちらの試合も3ラウンドまで戦った。彼はより早く決着をつけたので、それらの試合結果から判断すると、彼はかなり強く、もしかしたら私よりも強いかもしれない」と警戒。

 チーム・トゥンガアとシャンダスMMAを代表する王者は、「これまで対戦してきた相手もこれから対戦する相手も、それぞれ独自のスタイルと個性を持っています。特に好みはありません。ただ言えるのは、ONE Championshipが誰を相手に用意しようとも、私は準備万端だということです。ファブリシオとの試合では、彼の打撃を少し警戒していました。今回は、対戦相手はグラップラーです。実際のトレーニング内容は毎日同じですが、相手がグラップラーなので、少し変更を加えました。それは秘密にしておきますが、リングで披露する準備はできています。エルベク・アリショフは明らかに強敵。だけどもちろん、彼にも弱点はある。私もそれに気づいている。世界チャンピオンでさえ、どんなファイターにも弱点はあるもの。私は彼の弱点を見つけ出し、それを彼に対して利用するつもりです」とアリショフを強敵と認めるも、弱点があると指摘。

 さらに、「彼はラスボスじゃない。これからもっと強い敵と戦うことになるだろう。これはただ、私が毎日やっていることなんだ。しかし、対戦相手は私にとって新たなスタイルを提示してくれる存在であり、それを理解する必要があることは認めざるを得ません。これほどの実力を持つ相手と対戦したことはこれまで一度もありません」と、防衛戦を前に挑戦者が自身に「新たなスタイルを提示してくれる」と進化を語っている。

 対するアリショフは、「私のレスリング技術は、ONE Championshipだけでなく、あらゆる団体を含めてもMMAで最高だと自負している。相手にプレッシャーをかけ、隙を与えず、自分の仕事をこなし、自分のプレースタイルを押し付ける男、それが私だ」と組みに自信。

 続けて「バータルフーはこの階級にしては非常に力強く、体格も大きく顎も頑丈だ。型破りな打撃を繰り出し、多彩な攻撃を駆使する。グラップリングでは、関節技や絞め技が非常に得意で、非常に危険な存在だ。そして最後の最後までフィニッシュを狙う。彼が後退した試合は一度もない。

 しかし、私もグラップリングの技術に優れ、絞め技も強い。それに、私のパンチの方が切れ味も鋭いと思う。彼ほど打撃を受けないし、そもそも打撃を受けないように心がけている。バータルフーはこれまで数々の厳しい戦いを経験してきたが、何度もダウンを喫している。彼は常に全力で挑むタイプだが、私は不必要なリスクは避けるようにしている。私は非常に慎重で、対戦相手を厳選するファイターだ。結局のところ、これは意志の戦いになると思う」と、ともにグラップラーながらスタイルが異なり、最後はそれを押し通す「意思の戦い」になるとした。

 1R、ともにオーソドックス構え。中央を取るアリショフ。バータルフーはバックキックから入る。アリショフの右ローに右を突くバータルフー。左でと煮込むバータルフーだが慎重。アリショフはダブルレッグテイクダウンも、スクランブルですぐに立つバータルフーは、アリショフのギロチンチョークのクラッチをさせずに立ち上がる。

 今度はバータルフーから組んで四つ。押し返して首相撲のアリショフに足払いのバータルフー。そこに互いにヒジ。バータルフーもクリンチ右アッパー。離れるアリショフ。

 中央を取るバータルフーは右の後ろ廻し蹴り。さばくアリショフは左ジャブ。なおもバータルフーは後ろ廻し蹴り。アリショフのシングルレッグを差し上げ、コーナーに押し込みクリンチ。コーナー背に首相撲ヒザのアリショフに、押し込むバータルフーはクリンチアッパーを突き上げる。

 2R、開始早々ダブルレッグテイクダウンのアリショフに、下のバータルフーはキムラクラッチから立ち上がると、左右連打から右で差してコーナーに押し込み。

 コーナーを出たアリショフはヒジで離れる。右を突き、首相撲ヒザのアリショフにダブルレッグのバータルフー。差し上げるアリショフのヒジとバータルフーのヒザが交錯。右ハイから組んだバータルフーはクリンチアッパー。

 腕を手繰るバータルフーを剥がしたアリショフは首相撲から右のクリンチアッパーを3連打! 倒れたバータルフーにアリショフはパウンド3発! レフェリーが間に入った。

 アリショフがMMAバンタム級新王者に。周囲に感謝の言葉を述べたアリショフは、「この5カ月間、人生最も苦しい時間を過ごしてきました。バータルフーは今までで一番強い相手でした。自分を信じて戦いましたが、テイクダウンはできず。でも自分の打撃も信じていました」と語り、ベルトとともに5万ドルボーナスも獲得した。

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