2026年8月2日(日)東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT.66』(U-NEXT配信)にて、KNOCK OUT-REDライト級3分3Rで対戦するバズーカ巧樹(菅原道場/BRAID)と吉田凜汰朗(VERTEX)のインタビューが主催者を通じて届いた。
今は練習中も『集中』を意識
バズーカはKNOCK OUTでの前戦、剣夜戦は後日裁定が変更となってドローに終わった。ここしばらく本領発揮できていないというバズーカは、この試合にどのように臨もうとしているのか?──KNOCK OUTでの前回の試合は3月の剣夜戦でしたが、試合後になって裁定がドローに変更となりました。あの試合を今振り返ると?
「最初にダウンを取られて、油断してしまったという感じですね。後半、反撃したのは当たり前の話で、あそこでダウンを取られずにしっかり闘っていれば普通に勝てたので、本当に自分がダメだったという感じです」
──その後、5月に地元大会で勝って、保持しているWMAF王座を防衛していますよね。その試合はどうだったんですか?
「勝ったには勝ったんですけど、その試合も同じく、1Rにダウンを取られちゃって、またダウンを取り返してという感じで。やっぱり最初の油断が反省点ですね」
──ではこのところ、ちょっと本領発揮できていない試合が続いている?
「以前は1Rにダウンを取られるとかってことはなかったんですけど、直近は全部1R、しかもその前半の方でダウンを取られているので、本当に最初の油断がポイントな気がしますね。そうならないように、今は練習中も『集中』を意識してやっています」
──今回はNJKFでベルトを持っている吉田凜汰朗選手との対戦ですが、印象は?
「正直、知らない選手だったんで印象も何もないです。ただチャンピオンということで強い選手だとは思うので、油断せずにしっかり闘って、ちゃんと勝とうと思います」
──しばらくKOが見られていないので期待もされていると思いますが、そこへの意欲は?
「もちろん毎回、『倒す』という気持ちで闘ってはいますが…ただ今回の場合は、相手もしっかり逃げずに闘ってくれれば、自然とKOになると思います」
──REDルールでの出場は久しぶりで、オープンフィンガーグローブ(OFG)は…。
「REDルールでは初めてですね。ONEとUNLIMITEDではやりましたけど。でもUNLIMITEDの大沢文也戦(24年12月)は正直、OFGらしさを感じてなくて、ちゃんとOFGで闘ったというのはONE(24年3月)ぐらいですね」
──実際、OFGを着けての練習の手応えはどうですか?
「距離感とかガードとかは、ほんの若干変わったりはありますけど、そんなに大きな違いは感じないですかね。ただボクシンググローブと比べてOFGの方が、パンチをもらった時にあまり脳にダメージが残らないかなという印象はありました。OFGでダウンしたこともあるんですが、ダウンした後も、動けたイメージがあるので。そこはむしろラッキーというか」
──相手の情報はあまりないということでしたが、練習では対策よりも、自分の力を伸ばしていっている感じですか?
「はい。全く対策とかはやってなくて、自分の体をしっかり作ることだけ考えてやってます」
──昨年あたりからは龍聖選手や軍司泰斗選手と一緒に、ノップ・トレーナーの元で練習していますよね。
「はい。越谷で練習しているんですが、今はそれがほとんどというか、例えば週6日練習するとしたら、4日ぐらいはそこに行っている感じですね」
──では完全にそこがメインになっているんですね。では、練習のやり方とかスタイルも以前とはだいぶ変わっているのでは?
「今は本当に『キックボクシング』という競技を勉強している感じですね。今まで菅原道場でも、もちろんキックボクシングを学ばせてもらっているんですけど、そこでは気持ちの面を中心に、すごく鍛えられていた感じなので。今は細かい技術も含めて、キックボクシングという競技に対する技術を学ばせてもらっています。特に軍司君とか龍聖とか、本当に日本や世界でトップの実力がある選手たちと一緒に練習できて、本当に勉強させてもらっています」
──その2人は6月、7月と大きな舞台で連勝していますよね。
「はい。やっぱり負けてらんないという気持ちは強いですね」
──では今回勝って、KNOCK OUTでのこの先については、どう考えていますか?
「いろいろ考えてることはあるんですけど今はまだ自分には言う権利はないと思うので。結果を出してから言おうと思ってます」
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
「相手とは経験が違うので、技術でも気持ちでも、全ての面で上回っているというところを見てほしいですね」
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NJKFの切り込み隊長としてやっていければ
吉田はNJKFで複数のタイトルを獲得。現在は4連勝中の強豪が新たにKNOCK OUTのリングに上がる。元王者・バズーカとの対戦に、吉田は何を思うのか?
──吉田選手はKNOCK OUT初参戦になりますが、これまでどんな印象でしたか?
「今、日本でも本当に最前線の団体で、いろんな団体から主要選手がどんどん集まってきていて、本当に日本一に近い舞台なのかなと思っています。自分は世界を獲ることを目指していて、まず日本の最前線に立ちたいと思っているんですけど、KNOCK OUTはヒジありキックボクシングで強いと言われている人も集まっているので、自分の力を証明するためにも出たいと思っていました」
──気になっている選手とか闘いたい選手はいますか?
「闘いたいのは久井大夢選手、あと重森陽太選手の2人ですね。KNOCK OUTの自分の階級では完全にトップ戦線の2人というイメージが自分の中では強いので。その他にもKNOCK OUTライト級、スーパーライト級でやらなきゃいけない選手はたくさんいるとは思うんですけど、自分が一番、闘って強さを証明できるのはこの2人かなと思ってます」
──今はトーナメントを制してタイトルも獲得したり、外国人との対戦も乗り越えて4連勝中ですよね。好調の理由は何だと思っていますか?
「自分の中で、スタイルが完全に見えてきたのが大きいですね。4連勝の前、初めてオープンフィンガーグローブ(OFG)で闘った健太戦(25年6月)で、スイッチするスタイルをけっこう確立できた感じがあったんです。自分の距離を自分で理解して、自分の体に合った闘い方が今は完全にできていて、迷うことが少なくなったのが1つの理由かなと思っています」
──そんな中、今回はバズーカ巧樹選手との対戦ですが、相手の印象は?
「バズーカ選手は、もちろん昔から知っている選手で、戦績も多くてベテランの選手というイメージではありますね。わりと手足が長くて、体の特徴みたいなところは自分と多少似ている部分があるのかなと思っています」
──一番警戒すべきと思っているところは?
「左ミドルを蹴っていって、左を意識させたところでバックブローを当てるイメージがあるんですよね。相手が空振りしてから回ってくることが多いと思うので、その対策はずっとやってきました。特徴的な動きがけっこう多いと思うんですけど、そこに気をつけるというか、そこに合わせていこうかなとは思っています」
──最終的にどういう試合にして、どう勝ちたいですか?
「KNOCK OUT初参戦なので、自分を知らないお客様が、自分の所属団体の会場に比べたら圧倒的に多いと思うんですよ。それもあって、お客様が見たいのはKOだと思うので、KOで勝ちたいですね。あと、試合の時の自分らしい空気感だったりとか、気持ちとかを全部出せたらいいなと思っています」
──フィニッシュは何が一番理想的ですか?
「KO自体そんなに多いわけではないんですけど、倒す時は右のかぶせのストレートとか、左フックなどで効かせてから、結局、右ストレートみたいな形が多いですね。 一番自然に出て倒せる攻撃は、やっぱり右のパンチかなと思ってます」
──ヒジ、ヒザに関しては?
「ヒジで切ったことももちろんありますし、ヒジもヒザもどちらも、自分的にはけっこう武器にしています。普段の練習の中でも、スパーリングとかではしっくりくるような形で仕留められる時も全然あるので、自信はメチャクチャありますね」
──今回はOFGでの試合です。先ほど出たように健太戦以来2回目だと思いますが、あの試合は壮絶な殴り合いでしたね。
「そうですね、試合後は顔が変わっちゃいました(笑)。OFGは、距離がボクシンググローブとは全く違うなというのと、ガードの仕方も全く変わってくるなと思いました。だからOFGの試合前は練習でも常にOFGを着けて、ちゃんと慣れておくことがすごく大切だなと、あの試合で気づいて。ただOFG自体は、自分的にはけっこう好きですね」
──そうなんですね。
「はい。頭にパンチが当たった時の硬い感じとかがすごく新鮮で。ここから先、自分が見据えている『世界』という部分でも、OFGムエタイというのは一番やっていきたいところではあるので、その始まりの一戦になるのかなと思っています。すごく楽しみですね」
──今回勝って、KNOCK OUTにも継続参戦したいという意思はありますか?
「それはもちろんあります。リアルに考えたら、KNOCK OUTの同じ階級の選手がNJKFに来て闘うより、まだ知名度的にも実力的にも、自分が動いて知名度をつけていって、KNOCK OUTのリングで勝つことによって、『NJKF所属の選手なんだな』というところも少しは見てもらえると思うんですよね。だからNJKFを背負って、KNOCK OUTに継続的に参戦させてもらえるような内容を見せたいなと思っています」
──NJKFの切り込み隊長的な立場になれればというところですね。
「そうですね。NJKFはずっと昔から、ヒジありのキックボクシングで『打倒ムエタイ』を掲げてやってきています。KNOCK OUTにも、強力な海外選手だったりがたくさん出ていますよね。だから自分が作り上げてきたヒジありのキックボクシングを生かして、しっかりとNJKFの切り込み隊長としてやっていければいいなと思っています」
──今回はライト級での試合ですが、階級についてはどう考えていますか?
「普段、NJKFのスーパーライト級でやっていて、それが63.5kgリミットなんです。KNOCK OUTのライト級が62.5kgで、スーパーライト級が65kgですけど、自分は両方やれるので、KNOCK OUT側に提示していただいた試合を、本当に断ることなくやりたいなとは思ってます」
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
「KNOCK OUTのファンの方だと、僕のことを『はじめまして』の方がメチャクチャ多いと思うので、入場から退場まで、自分の試合内容も含めて本当に自分が一番大切にしている武道の礼節の部分を見てほしいなと思います。試合ではもちろん殴り合うんですけど礼節というところをすごく大事にしていて、当日もしっかり見せたいと思っているので」
──ちなみに、武道は何かやっていたんですか?
「いえ、もともと別にバックボーンとかは特にないんですけど。自分のジムの会長がすごく大切にしているのが礼節の部分で、自分がちっちゃい時にジムに入った頃から本当に教わった部分なんです。特に何をするというわけでもないんですけど、自分の立ち振る舞いとかにそこは全部見えると思うので、会長と作り上げてきたものを、試合内容と、それ以外の全部で見せたいなと思っています」