サバテロはエスケープは上手だけど──
しかし、スタミナ面では不安が残る。23戦して11試合が判定のサバテロはBellator時代には5R戦も2回経験しており、RIZINでも無尽蔵のガソリンをフルに使って強豪から勝利をもぎ取っている。一方鹿志村は17戦して10試合が1Rでの勝利である反面、判定4試合のうち3試合は負けている。唯一の判定勝利である2025年11月の安井飛馬戦も、勝ちはしたが後半明らかなスタミナ切れを起こしていた。
この点について鹿志村は「確かにそれはありますね。(サバテロは)ガスはあると思うんで」とスタミナの差を認めつつ、「逆にサバテロを漬けてやろうと思うんですよね」と驚きの発言。
「テイクダウンをされて、スイープして、抑え込む。極めなくていいと思ってるんですよ、今回は。MMAだと極めるってすごく難しい。サバテロって、エスケープは上手ですけど、抑え込まれるってシチュエーションは多分あんまり経験してない」と意外なサバテロの穴を指摘。
常に動き続けるサバテロを抑え込めるのかとの質問に対しては「ビタッと動かさないじゃなくて、ずっとポジションを取り続ける。例えば僕がマウントを取る、サバテロは絶対ブリッジの力が強い、じゃあ次はバック。落とされたらサイドバック、そこから次はサイドポジション。全部付いていく」と、相手の動きに合わせつつ有利なポジションを取り続ける、いわば“柔術的な漬け”でサバテロをコントロールし続けるつもりだと鹿志村。様々な勝ちパターンを用意していることを明かした。
「僕とサバテロの試合は100%面白くなるのは間違いないんで。ただ一般層にウケる試合をしようとは別に思っていないんで。僕は僕が納得できる試合でしっかり勝って、ベルトを巻いてシャンパンをぶちまけたいと思います」勝利への決意を語った。
サバテロの出場が先に決定している状況の中で挑戦者となった鹿志村は、順当な挑戦者ではないかもしれない。しかし佐藤将光や後藤丈治らかつてサバテロと対戦した選手たちが「ワンチャンあるかもしれない」と語るなど、アップセットの可能性を確かに秘めている。7月18日、広島で大番狂わせの王座交代が見られるのか。






