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【イノベーション】片島聡志がダウン奪い蒔に完全勝利、団体対抗戦は弘がジャパンキックの菊地拓人を破る

2026/07/09 17:07
【イノベーション】片島聡志がダウン奪い蒔に完全勝利、団体対抗戦は弘がジャパンキックの菊地拓人を破る

ハイキックを放つ片山(C)JKI

JAPAN KICKBOXING INNOVATION「UNRIVALED-4」
2026年7月5日(日)東京・品川インターシティーホール

▼第7試合 メインイベント スーパーファイト2 54kg契約 3分5R
×蒔・センチャイジム(センチャイムエタイジム/INNOVATIONバンタム級王者)
判定0-3 ※46-49×2、46-48
○片島聡志(KICK LIFE/元WPMF世界スーパーフライ級王者、元WPMF日本スーパーフライ級王者)


 翔・センチャイジム、貴・センチャイジム、壱・センチャイジムなど多くの和製ナックムエ(ムエタイ選手)を輩出してきた在日ムエタイジムの雄、センチャイムエタイジム。現在の看板選手の一角、蒔(マクト)は、昨年7月6日、INNOVATIONバンタム級王座決定戦で翔力に勝利、プロ9戦目でチャンピオンとなった。

 そんなINNOVATION王者の気鋭が元WPMF世界スーパーフライ級王者であり、日本軽量級を代表するベテラン強者、片島と対戦。これがメインイベントに相応しい大激闘となった。

 1R、5回戦だからこそか、長いリーチを煙のように燻らしムエタイ特有のリズムで様子を見る蒔に、ムエタイ討伐経験豊富な片島は、躊躇なく狙いすました左フックでぐらつかせ、前日計量の会見時に「ガツガツいきたくない」との言葉さえフェイントの一環であったかと思える猛烈なラッシュで早々にダウンを奪う。


 2R、逆転を狙い右ストレートの強打を振るう蒔に対し、涼しげに多彩な技巧を披露し翻弄する片島。だが、そこを超えて激しく攻める蒔の気迫は凄まじく、片島楽勝の空気はすでにない。時として逆転を予感させる蒔のヒットも見られる。

 3R、猛然と前進する蒔に片島もギアを上げて応戦。すると片島のヒジ打ちが蒔の頭部を斬り裂き、別種のテクニックでも差をつける。ラウンド終了後のジャッジ判定経過発表では、三者とも29-27で片島を支持。

 4R、蒔は直撃すれば一発逆転の危険な拳と蹴り脚を繰り出し続ける。そこを時として涼しく、または熱く、硬軟自在に受け止め、攻め返す片山。身長5cm低い片島が(普通は長身が有利とされる)首相撲でも蒔を翻弄して的確なヒザ蹴りを叩き込む。

 5R、両者とも持てる力を出し切らんばかりに攻防をヒートさせ、右ハイキックをクリーンヒットさせる片島。ひと回り以上(片島35歳、蒔22歳)の年齢差を技巧の差に置き換える具合で試合を作品として仕上げようとする。それに抗う蒔は、試合終了のゴングが鳴る瞬間まで諦めることはなかったが、完敗の納得はユナニマスデシジョン(判定3-0)を聞く前に全身に表していた。

 片島は、今年5月に生まれたばかりの長男と突然リングに上げられて愚図る長女と、奥さんと一緒に満面の笑みで念願だったという完勝の家族記念写真に納まった。

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