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インタビュー

【K-1】実業家・兼子ただしが語る『THE MASTERS』の魅力「社会でバトルしてる人たちがK-1でバトルする」「マスターズには敗者はいない。出た人間は全員が勝者なんです」

2026/05/23 19:05
【K-1】実業家・兼子ただしが語る『THE MASTERS』の魅力「社会でバトルしてる人たちがK-1でバトルする」「マスターズには敗者はいない。出た人間は全員が勝者なんです」

K-1マスターズに大いなる魅力と可能性を感じているという兼子氏

 K-1が2023年から年に1度開催している、40歳以上を対象とした『K-1アマチュア~THE MASTERS~』。昨年から出場し、大会スポンサーも兼ねている元プロキックボクサーの兼子ただし氏にマスターズの魅力と大会に懸ける想いを聞いた。

 兼子氏は高校を中退、荒れた少年時代を過ごして少年院に収監されていたこともあったが、キックボクシングでプロデビューして日本ランキング1位にまで上り詰めた。スポーツストレッチ専門店「SSS(スリーエス)」を経営し、実業家として成功。著書も多数あり、メディアにも多く出演している。

強力な事実を10やった方が勝てる


――昨年の『K-1アマチュア~THE MASTERS~』(以下マスターズ)に初出場されて、どんな感想をお持ちですか?

「僕が思っていたより参加希望の方が多くてよかったなというのと、自分の話で言うと久しぶりに試合をして、興奮というか緊張というか、やっぱりこの競技は面白いなと思いましたね」

――マスターズという大会自体の良いところはどう感じましたか?

「年齢を重ねた人たちがやっているので、試合のパフォーマンスは若い人たちに比べれば落ちると思うんですけれど、みんな大人なので普通の選手よりも戦う場面が多いんです」

――と言いますと?

「まず試合で戦うじゃないですか。そして年齢とも戦わなければいけない。参加費を払って、仕事の時間も削ってやるので、経済的にも戦わないといけない。だから、相手と戦って、自分と戦って、社会と戦って、リングに上がるんです。ある意味、普通の選手よりいろいろ戦ってるんじゃないかと僕は思ってるんですよね。それがマスターズの価値だと思っています。プロの選手とはまた違った角度の価値があるなと思っています」


――実業家としても成功されている兼子さんから見て、マスターズの可能性をどう感じていますか?

「どの企業も自分たちの認知を高めることが必要だと思うんですよね。その認知の究極の、ブランディングとでも言いましょうか、それになるなと僕は思ってるんですね。それがマスターズの一つのあり方になればいいなと思っています。結局、会社の社長って一番のテーマは自分の発言の浸透力なんですよ。

 お客さんに対しても、従業員に対しても、いいことを言う社長はいっぱいいるんです。自分の事業の良さを、メリットを話せる社長ばっかりだと思うんですよ。でも、大概その話を聞いてくれてないんです。会社の社長のテーマは実はそこなんですよ。

 発言の浸透力が弱いか強いかで事業が成り立つかどうかが決まると僕は思うんですね。フェイクは浸透力が弱い。リアルは浸透力が強い。何でそれを分けるかって言うと、要は本当にやっている人間とやっていない人間とは人って意外と分かっているんです。

 従業員は社長の言っていることが真実なのか、社長の金儲けに付き合わされているのか、これに迷うんですよ。だから、従業員に社長の金儲けに付き合わされてると思われているところは離職率が高いです。

 でも、社長の言っていることの浸透力が高い、言っていることがリアル、本当だなと思うところは離職率が低くて、事業の利益も出しやすいんですよね。とすると、会社社長の威厳というか、発言力を持つには、その方がリアルな人に見せる。そこが重要なんですよ。

 力のない弱い広告を1000やるんだったら、強力な事実を10やった方が僕は勝てると思います。僕は今まで他の分野でもそうですけれど、リアルな10という材料を持って今まで成功してきてるんですね。僕と同じような業界で1000の広告を打ちまくっている人もいますけれど、僕には勝てません。

 結局、従業員も僕を見る、周りのお客様も僕を見る。1000より10のリアルが勝つのはもう実証済みなんです。だからこの10を作るのに、マスターズに出場するというだけで僕はそれが成しえると思っています」


――試合出場が事業にフィードバックしてくると?

「そうです。口だけじゃなくて、やることをやっているなと。自分を管理して練習をして、遊ばないで練習に取り組んでいる姿勢を見たら、その人が変な嘘をつくわけないってみんな思いますよね。発言力に信憑性が出るわけです。

 いつも仕事が終わったらキャバクラに行って飲みまくってる社長が『俺たちは社会貢献だ』って言っても、みんな信用しないですよ。そこが業績を上げられないことなんだって気づいてないんです。人は、リアルな人の気持ちを信じるじゃないですか。その一つの表現としてマスターズに出て、勝っても負けてもどっちでもいいんです。マスターズの場合は、僕は出ただけで勝ちだと思っているので。

 他の競技は違いますよね。勝たなければダメなんですけれど、マスターズだけは出るだけでも勝ちだと思ってますね。出場した背景、生活状況などを動画にまとめて出したら、こんなに頑張っている人なんだってブランディングは完成なので。

 マスターズに出場したという動画に残ったことが自分の事業を大きくするし、人間としての魅力を大きくするってことは確実だと思っているので、このことが広まれば出る方は大勢いると思います」

――話が逸れますが、BreakingDownにもいろいろ事業をやってる方も出場しているじゃないですか。自分の会社名を上げるために。それについては兼子さんはどう思われてるんですか?

「人力(じんりょく)って言葉を僕は使うんですけれど、人力っていうのはその人の人間に勉強する内容があるのか、尊敬する内容があるんだったら、僕はたくさんの価値があると思うんですね。僕、もともと不良なので嫌いじゃないですよ。でも、それが勢いとか不良とか暴力的なことだけだと価値は高くはできない。限界値がありますね。だから同じレベルを繰り返すしかない。

 質を高めることは僕はちょっと難しいんじゃないかなと思います。でもマスターズだったら、僕の業界でも全く違う業界でも企業価値が上がっていったり、例えば国際的になっていったり、学術的・論文形式になったり、質を高めるのは無限大だと思うんですね。不良の喧嘩の延長戦のストーリーだと限界値が早いかなと思っています」

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