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インタビュー

【RIZIN】平本蓮、皇治戦に向け「正直、アドレナリン」が上がるも「ポカしないように」。「9月は“コイツとやりたいな”という相手はもう自分の中で決まっている」=5月10日(日)『RIZIN.53』

2026/05/08 20:05
 2026年5月10日(日)兵庫・GLION ARENA KOBE『RIZIN.53』に出場する選手の個別インタビューが、8日(金)神戸市内にて行われた。  セミの第10試合でエキシビションの「RIZINスタンディングバウト特別ルール」(3分3R ※無差別級、10オンスグローブ着用、判定無し)のボクシングマッチで皇治(TEAM ONE)と対戦する平本蓮(剛毅會)がインタビューに答えた。  平本は、「守りに徹してくる相手を倒すのはすごく難しい部分があるんで、自分の中ではある意味、試練のような試合。そこでしっかり倒し切れば“やっぱパンチ力、平本ヤバいな”って思ってもらえると思うんで。しっかり自分のボクシングをして強さを見せられたらいい」と語った。  9月10日の『超RIZIN.5 浪速の超復活祭り』(京セラドーム大阪)では、MMAでの復帰が決定済み。今回は、本格復帰に向けた「試運転」の意味合いもある。 「そこがどうしてもやっぱり『試合』って感じに自分もなってしまうんですけど、そういう風に先が決まってる時の戦いってポカしちゃったりとかって結構あったりする。自分はその辺がないようにしたい」と気を引き締め、「9月はもちろん、“コイツとやりたいな”という相手はもう自分の中で決まっていて、その辺もこの試合が終われば言っていけたら」と、MMA復帰戦の相手の照準は定めていると明かした。  平本は2014年11月、高校1年生でK-1甲子園2014優勝を果たし、15年にキックボクシングでプロデビュー。K-1、 Krushのリングで活躍し、17年にはK-1ライト級世界トーナメント準決勝でゴンナパーを破る大金星を挙げ準優勝。18年には、日本人選手相手に無類の強さを誇ったゲーオから2度ダウン奪い、初めてゲーオをKOした日本人として伝説越えを果たした。その後、K-1のリングから離れる。  19年末、BELLATOR JAPANにキックボクシングルールで電撃参戦し、芦田崇宏から1Rに3つのダウンを奪う白星。MMA転向を表明したのち 20年大晦日、萩原京平相手にMMAの洗礼を受けデビュー戦は黒星発進。米国修行を挟み約1年3カ月ぶりとなった22年3月の復帰戦では鈴木千裕相手に判定負け。その後は鈴木博昭、弥益ドミネーター聡志に勝利しMMA2連勝を飾る。大晦日にはスタンディングのエキシビションで出場し、梅野源治を左フックでダウンさせた。23年4月には元王者の斎藤裕を相手にスプリット判定で惜敗を喫し、大物狩りならず。その後も剛毅會で鍛錬を積み、約8カ月ぶりの再起戦となった23年大晦日、YA-MANとフルラウンドの激闘の末、判定3-0勝利。  24年7月、かねてより熱望していた朝倉未来と対戦。1Rに左ストレートをヒットさせパウンドTKO勝利を飾った。その後、現役引退を表明し競技を離れていた朝倉未来の復帰を受けての再戦が大晦日のリングで発表されるも、25年5月に用意されたその舞台は負傷欠場。26年4月の会見で1年以上を経て待望のMMA復帰が発表されたその矢先、今回これまでも舌戦を演じてきた皇治を相手にスタンディングバウトに臨むことが決定。打たれ強さを誇る皇治との“肩慣らし”で、MMA復帰戦に向けて、怪我の回復のみならず、さらなる磨きのかかった打撃を見せつけるか。  皇治は、K-1 WORLD GP第4代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント第3位、ISKA世界ライト級王者。父の影響で4歳から始めた日本拳法、空手で好成績を残す。16年よりK-1を主戦場に、スタミナを最大の武器に、武尊らと激闘を繰り広げると「大阪に皇治あり」を満天下に知らしめた。20年7月にRIZIN電撃参戦を発表すると、9月に那須川天心、大晦日には五味隆典と対戦し、一躍注目を集める。21年開催のキックトーナメントでは白鳥大珠に決勝で敗れ準優勝。その大晦日にはYA-MANに判定負けを喫した。22年3月の再起戦で梅野源治に勝利すると、その後はHEATや3150ファイトで激闘を演じた。次なる標的をフロイド・メイウェザーに定めると、9月に用心棒のジジをKO、11月には秘蔵っ子のイングラムとドバイでエキシビションマッチを行った。  23年4月には地元大阪で同じくK-1から転向した芦澤竜誠に判定で惜敗し引退を示唆。その後、6月にMMA転向を発表し、研鑽を積む。大晦日、三浦孝太相手にMMAデビュー戦で三浦の代名詞たるサッカーキックを連打しTKO勝利し話題をさらう。24年7月には同じくキックから転向した芦澤竜誠とMMAで再戦したが判定で敗れ、ルールセットを変えてのリベンジとはならなかった。25年3月、当て逃げの疑いで書類送検されると、5月の東京ドームで禊の一戦よろしく体重差30kg以上の反則王シナ・カリミアンとスタンディングバウト特別ルールで対戦し、勝敗なしのドロー。これまでボクシング形式のエキシビションは1勝1敗4分で、今回再びRIZINスタンディングバウト特別ルール(判定無し)での参戦、かねてより因縁のあった平本と“ホーム”ともいえる神戸で拳を交える。  平本との一問一答・全文は以下の通りだ。 [nextpage] 平本「絶対もらわないし、自分だけが当たる」 ──大会まであと2日となりました。現在の心境はいかがですか? 「穏やかに過ごしてます」 ──今回、1年10カ月ぶりの試合となります。対戦相手の皇治選手の印象を教えてください。 「本当にあのバッティングだけ気をつけようかなっていう感じですかね。もちろん3分3Rのボクシングなんで、やっぱり守りに徹してくる相手っていうのは、倒すのはすごい難しい部分があるんで、自分の中でいわば、ある意味試練のような試合というか、そこでしっかり倒し切れば“やっぱパンチ力、平本ヤバいな”っていう風にファンの皆さんにも思ってもらえると思うんで。気持ちでとにかく──だからといってなんかムキに倒し行ったりとか、そういうわけではなく。しっかり自分のボクシングをして、自分のそういう強さを見せられたらいいかなとは思いますね。まあ、ただボクシングなんで、僕は本業MMAなんで、9月の試合がまたより楽しみになるような感じの試合を、一応、エキシとは言え、こういうふうに決まった試合なんで、盛り上げたいなとは思います」 ──ご自身でどんな試合展開になるとイメージしていますか。 「あいつがまず頭突きしてきたら、俺、ヒジ打ちでもヒザ蹴りでもなんでも入れてやろうと思ってるんで、マジで。その辺まあ楽しんみにしていてください──そういう冗談は置いといて、しっかり相手も一応、ラストチャンスぐらいに思って、多分しっかり殴りに来ると思うんで、自分自身も楽しみですね。皇治と殴り合えるのが」 ──YA-MAN戦以来、2年半ぶりぐらいの公式会見出席ですがいかがですか。エキしビションとはいえ、緊張感とか楽しみみたいな感覚はありますか? 「そうですね。そこが怖いところであって、緊張感が全くなさすぎて(苦笑)、どうやって今、緊張しようかなって思ってるんですけど、そんぐらいなんで、まあ楽しもうかなと思います。ショーなんであくまで。楽しもうかなっていう感じですかね。とはいえ、せっかく見に来てくれるお客さんがいるんで、そういうRIZINの空気を、今からまたこう噛みしめるというか、また自分のリングに上がる。形はMMAの試合ではないですけど、こういうエキシビションっていう形でも、皆さんの前で久々にリングに立つことができるんで、実際、自分がK-1抜けて、契約の問題もRIZIN出るまで2年近くありましたけど、そんぐらい割と空いたというか、自分の中でもすごい人間として成長するのに必要不可欠な年を去年は過ごしてきたと思うんで、そういう自分のなんか変わってきた姿勢なんかも、こうやって試合、エキシですけど、見せられたらいいなと思います」 ──エキシビションとはいえ、平本選手の復帰をすごい楽しみにしてるファンの方がいっぱい会場に来ると思うんですけども、毎回、平本選手は入場シーンもすごくこだわっていらっしゃる。今回、その辺は? 「今回はボクシングなんで、MMAのパンツと違って結構、派手にできるというか、シューズもあったりとかするんで、ちょっと結構いい感じの衣装を作れたんで、その辺、僕が一番そういう魅せる仕事っていうのは、楽しいことを提供できている自信があるんで、その辺も楽しんでもらいたいなと思います」 ──先日、ボクシング界のレジェンドのテレンス・クロフォード選手との共同ビジネスの会見をされて、世界に向けて一段階ステップアップした感覚もあるかと思いますが、その辺はいかがでしたか。 「クロフォードと食事した時に、自分がちょっと聞きたかったボクシングやる、そういうコアな部分の真髄というか、ポイントというか、そういうのを聞けたんで、その辺は自分の動きの中で、すごいいいヒントというか、すごいいい感じのマインドをいただけたんで、その辺は動きに出てくるかなっていうのもありますし、クロフォードが次、日本また来た時に自分の試合を見た時に、まあ皇治としょうもないボクシングしていてはちょっと恥ずかしいんで(笑)、皇治相手でもしっかりとしたボクシングのスキルがあるっていうこと見せられる試合になったらいいなと思います」 (C)abc株式会社 ──先日はお父様と練習されている画像を投稿されてましたけど、今回はセコンドにつくのでしょうか。 「はい、自分の父親がつきます。梅野(源治とエキシビション)とやって以来ですかね。あの時ぶりかな。父親がいると安心するというか。やっぱり父親と始めたボクシングが、僕の格闘家として始まったストーリーの一番最初なんで。いつも僕はこの父親のボクシングスキルに活かされてきたんで、どんな時も。それを存分に見せられる機会がいつかあったらいいなと思ってたんですけど。こういう形でまたボクシングの試合が決まったんで、ちょうどいい試合になるかなっていう。自分の動きを見てほしいです、とにかく」 ──今回の試合は、9月の試合に向けてファンから見たら楽しみな試合ではあると思うんですけど、平本選手から見たら9月の試合に向けた調整の一環としての役割みたいなのが大きいと思うんですけど、その辺はどういう風に捉えてこの試合に臨むのでしょうか。 「自分のモチベーションは本当、ファイトマネーだけではあったんですけど、久しぶりにこうしてリングに上がるっていうのは、調整として、まあいいんじゃないかなとは自分でも思ったんで。9月がもうMMAの試合になるんで、そこがどうしてもやっぱり『試合』って感じに自分もなってしまうんですけど、そういう風に先が決まってる時の戦いだったりとかって、ポカしちゃったりとかって結構あったりすると思うんで。自分はその辺がないようにしたいなっていうのがあるんで。9月はもちろん、こいつとやりたいなという相手はもう自分の中で決まっていて、その辺もこの試合が終われば言っていけたらいいなと思うんですけど。まずは明後日の試合に集中しようかなと思います」 ──ちょっと聞いてびっくりしたんですけど、ポカする可能性がご自身の中にはあって、そこを警戒しつつリングに上がろうと? 「どんな試合も『絶対』はないんで。やっぱどんな相手でも怠惰というか、そういう傲慢性が出た時って絶対勝てないと思って自分はアマチュアの頃から、常日頃そういう気持ちを持たないようにしてますね」 ──さきほどの「調整」面的なところで、久々のリングに上がるというところで、ご自身のどういった動きを確認したいですか。 「やっぱりマット感とかリングのロープ感だったりとか、普通ボクシングのロープってもうちょい伸びるというか、ロープ際のこういうダッキングだったりっていうテクニックが使えるんですけど、RIZINのロープはMMA仕様なんで、その辺しっかり硬いというか、そういうのは難しいと思うんですけど、逆に自分は本業はMMAなんで、その辺のリングの感触であったり、RIZINのリングを大舞台で味わうっていう、そういう部分が自分の中では収穫になるんじゃないかなっていうのと、あと広さとかですよね、空間的な。こんぐらい広いのかっていう再確認というか。ホンチャンのMMAの試合が始まる前に、そういうリングの広さだったりっていうのを自分で目視して、しっかり踏んで相手と戦うっていう経験ができるっていうのは、自分にとってはすごいいいんじゃないかなとは思います」 ──フィニッシュを狙っていく中で、多少ダメージを負うリスクみたいなものも負って戦う感覚もありますか。 「どういう意味ですか? ガンガンいくかってことですか? 自分のボクシングではそういうのはないですね。絶対もらわないし、自分だけが当たると思います」 ──会見も非常に笑顔で、すごくリラックスした雰囲気が伝わるんですけど、やっぱり久々の舞台ということで、今まで以上にワクワクしてる感じなんですか。 「はい、ちょっとまあ正直……あのなんか皇治相手にこんな感じになってるのが、ちょっと恥ずかしいですけど、久々にこういうリングに関してはすごい楽しみになってるんスね。正直、アドレナリンというか。一応、エキシとはいえ、まず最初に9月の試合が決まって、そこからこれがまた決まって、まず9月の試合が決まった時点で、まあ自分のやっと見える、その先の目標ができて、まずそれでモチベーション上がってましたけど、まあなんだかんだ、この5月に(試合を)挟むことによって、さらにこうモチベーション高い毎日を過ごしてきたんで、正直、内心はすごい楽しみにしています」
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