海人との因縁に決着をつけたグレゴリアン、次はタイトルショットが確定している(C)ONE Championship
2026年4月29日(水・祝)東京・有明アリーナにて開催された『ONE SAMURAI 1』(U-NEXT配信)で、海人を1R1分51秒でKOしたマラット・グレゴリアン(アルメニア)が試合を振り返った。

試合は序盤に圧力をかけて前に出ようとしたグレゴリアンに、海人が下がらず逆に前へ出て圧をかけグレゴリアンにロープを背負わせたが、グレゴリアンの右フックでダウン。立とうとするも足が動かず、グレゴリアンのKO勝ち。海人はプロ73戦目で初めてのKO負けとなった。グレゴリアンにとってはキャリア70勝目を飾ったKOだった。
「あのオーバーハンドライトが命中して彼が倒れた時、これまでの努力が報われたと感じました。キャンプで見てきたことが全て、まさに思い描いていた通りに実現したんです。私は冷静さを保っていました。感情は一切入り込む余地はありませんでした。ただ、自分がやるべき仕事をやり遂げるだけだったのです」
この試合は2025年3月の日本大会で決定していたが、グレゴリアンが計量&ハイドレーションテストの規定時間内に現れず、規定時間外にパスしたことが原因となり、海人が試合を拒否。両者の間に因縁が生まれた。
「これはライバル関係に終止符を打つ完璧な方法だった。まさに理想的な結末だった。ONE SAMURAI 1に向けては、いろいろと騒ぎ立てられたが、リング上では全てを封じ込めた。試合は速く、クリーンで、勝利に疑いの余地はなかった」とグレゴリアン。

ONE Championshipでの自己最速ノックアウト勝利でもあったが、「私は昔から完璧主義者なので、常に何か改善できる点があると思っています。もしかしたら、最初からもっとキレのあるプレーができたかもしれないし、もっとアグレッシブに、あるいはもっと正確にプレーできたかもしれない。でも、勝利は私が思い描いていた通りの展開だった。圧倒的で、コントロールされた、決定的な勝利だった」と、さらに完璧な勝利が出来たかもしれないと満足することはないという。
大会後の記者会見では「最初の頃は彼に2回目のチャンスを与えるということに対して、自分はポジティブではなかったですけれども、日本で試合をやるんだったら受けると。日本のファンもいますし、日本のメディアの方もいますし、なのでこれは日本でやらなければならない試合だと思っていました」と、日本大会でなら海人との決着戦をやるべきだと思ったとコメント。
「会場の雰囲気は別格でした。到着した時から、舞台裏にいた時からずっと感じていました。本当に素晴らしいイベントでした。一晩中、エネルギーに満ち溢れていました。そして、あの観客の声を聞いた瞬間、鳥肌が立ちました。日本には格闘技の文化が深く根付いています。この大会に参加できたこと、そしてファンの方々から尊敬の念を得られたことは、本当に大きな意味があり、特別な経験でした」と、日本での試合、そして日本のファンは特別だとする。
試合後のリング上では、次の試合はタイトルマッチになることが告げられ、現ONEフェザー級キックボクシング世界王者スーパーボンが相手となれば3度目の対決となる。
過去2戦はいずれも判定までもつれ込んだが、グレゴリアンは「今の私は以前よりも完成された。より賢く、より冷静になったが、それでも危険な存在だ。私はすべての戦いから、特に彼との戦いから多くを学んだ。次の試合では、これまでとは違う自分を見せるつもりだ。相手をコントロールし、圧倒し、フィニッシュしたい。今回は判定に持ち込みたくない。自分の手で決着をつけたい」と、長年のライバル関係をKOで終止符を打ちたいと語った。



