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レポート

【DEEP】水野が牛久に判定勝ちでフェザー級暫定王者に、大原が倉本との再戦を初回TKO、村元が力也に一本勝ち、鹿志村が平松のローをヒザでカットし16秒負傷TKO勝ちでバンタム級王者に、知名が杉山に判定勝ち戴冠。関原が健太との親友対決制す、瀧澤が雅TKOで涙の連敗脱出、狩野が中村に判定勝ち、泉が山本を完封。赤沢が金田一TKOでRIZIN GPに名乗り、小崎蓮が窪田に競り勝つ

2026/05/03 18:05
 2026年5月4日(月・祝)、横浜BUNTAIにて『宗明建設Presents DEEP 131 IMPACT』(U-NEXT、DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ)が開催された。  5大王座戦が並んだ同大会で佐伯繁代表は「25年前に第2回大会をやった会場(2001年8月18日・横浜文化体育館)でいい会場だなと思いました。30周年まではいきたいんで、あと5年は頑張ります」と語った。 水野新太が牛久絢太郎をジャブで制して自ら組んでフェザー級暫定王者に ▼第15試合 DEEPフェザー級暫定王座決定戦 5分3R×牛久絢太郎(アメリカン・トップチーム)65.60kg[判定0-5] ※28-29×4, 27-30〇水野新太(フリー) 65.80kg※水野がフェザー級暫定王者に  DEEPフェザー級正規王者の青井人が防衛戦のスケジュールが合わないため、元RIZIN&DEEPフェザー級王者の牛久絢太郎と(ATT)、25年のDEEPフェザー級GPで優勝した水野新太(フリー)が「暫定王者戦」で対戦が決定した。  第2代RIZINフェザー級王者の牛久は、RIZINで太田忍、佐藤将光を相手に判定で連敗から、25年5月のDEEPバンタム級王座に挑戦も福田龍彌に判定負け。11月の前戦で椿飛鳥をヴォンフルーチョークで極めて再起を果たした。現在はアメリカントップチームに所属、31歳。  水野は8勝1敗の22歳。25年3月の1回戦で芦田崇宏に1R TKO勝ちすると、5月の準決勝で海飛と激闘の末の判定勝ち。8月の決勝では高橋遼伍に長い右ジャブで自身の距離で戦い判定勝ちでフェザー級GPを制している。先輩の石司晃一、そして大塚隆史の指導を得て、試合毎に武器をあらたにする水野は3月、5月、8月、12月の連戦で青井が持つ王座に挑んだが、判定4-1で初黒星。戴冠ならなかった。 牛久「25周年のメインということで最高の試合をして、思いっきり仕留めに行きたいと思います。皆さん応援お願いします」 水野「25周年のメインで牛久選手っていう最高の相手と、リスペクトを持って戦えることを誇りに思って、明日は僕が勝って世代交代します」  1R、ともにサウスポー構え。ステップインして右フックの牛久。水野はスタップバックでかわす。足を触りながら右を振る牛久。互いにワンツーで圧力かける水野に体を入れ替えて押し込む牛久は四つのままクラッチして投げ。残してケージ背に2回、戻す水野。四つから体を入れ替える水野、両差しにするとブレークに。  右ジャブを突く水野。牛久はバックフィストもかわしてボディ打ちの水野は組んでボディロックテイックダウン! すぐに立つ牛久にバッククリンチの水野は細かいヒザ。さらに背後から崩しながらパンチも。  2R、右前手ジャブ、フックの水野に牛久は右フック、ロー。圧力をかける水野はワンツーの左ストレート。ブロッキングの牛久をケージに詰めて押し込み。離れた水野。右ロー。牛久の右をかわして左右も、牛久も左を返す。  牛久の飛び込むパンチに目が慣れてきたか水野はバックステップでかわしてジャブからワンツーで前に。ケージに詰まった牛久に右で差す水野。ブレーク。  自ら組むことで牛久の組み手にさせない水野。  右前手フック、ジャブ多用の水野。牛久も右を突く。左カーフを当てた水野。牛久の左右の飛び込みに左フックを届かせる水野はインローも。さらに右ミドルハイをガード上に当ててゴング。  3R、先に前に出る水野。中央を取る。右フックを当てる牛久に、水野は前に。右ジャブをダブルで突くと、牛久も右フックを返す。ジャブで前に出る水野。回る牛久は左右フックもかわす水野、右フックの打ち終わりに組んだ水野が押し込み。  左目を腫らす牛久、相手に手を向けて「警告」。再開。右ジャブをこつこつ突く水野に、ワンツーで押し戻す牛久はシングルレッグ、ケージから引き出そうとするが、ケージに戻す水野。牛久はバックヒジも、かわした水野は左で差してケージに押し込み。ブレーク。  残り2分。右カーフの水野に、牛久は右フックで前に出るが、すぐに差す水野はケージまで押し込み。両差しも膠着ブレーク。スタンド再開。右ジャブを3発の水野に右フックを振って前に出る牛久。そこに組んでクリンチで押し込む水野、ブレーク。ジャブから押し込む水野に牛久はギロチン狙いから跳びつき引き込みも、水野が頭抜きゴング。  判定5-0(29-28×4, 30-27)で水野が勝利。フェザー級暫定王者となった。ベルトを巻いた水野は「チャンピオンになりました。12月に青井チャンピオン(RTU出場)に負けて、死ぬほど悔しくて、ただ今日の内容も全然満足してなくて、1Rで左の拳を怪我しちやって全然、やってきたことが出せなくて、けど、前の青井戦よりずっと強くなっていると思ってくれたと思うので、次、誰でもいいです。なんか弱くていきがってるヤツばっかなんで上にいるヤツ。全員僕がボコボコにします。とりあえずいいメシ食って、メッチャ太りまーす!」と語った。  また、試合後の囲み会見で水野は、「上のステージでやりたいのもあるし、チャンピオンにもう1回、やりかえしたいんで。青井人さんが(ROAD TO UFCから)負けて戻って来るなら、またすぐやりたいです」と話し、ほかに戦いたい相手について、リング上で「弱くていきがってるヤツ」とは別枠として、「いちばんやりたいのは斎藤(裕)さんとやりたいです。斎藤さんが『若くて勢いのあるヤツとやりたい』と言っていたので自分でしょと」と語った。 [nextpage] 再戦のライト級暫定王座戦で大原樹理が、倉本大悟を初回右フックTKOで防衛 ▼第14試合 DEEPライト級暫定王座戦 5分3R〇大原樹理(KIBAマーシャルアーツクラブ)38勝21敗2分3NC 70.25kg[1R 2分11秒 TKO]×倉本大悟(JAPAN TOP TEAM)8勝3敗1NC 70.20kg  仕切り直しのDEEPライト級暫定王座戦。  大原は、23年2月、韓国でDEEP×BLACK COMBAT対抗戦に臨むとユン・ダウォンを1R KOし、5月にV2。9月、BLACK COMBAT王者イ・ソンハとのW王座戦で1R一本負けを喫し、王座陥落。その後BLACK COMBATで3戦を経て24年9月、韓国でイ・ソンハと再戦。2R ニンジャチョークで一本勝ちでリベンジしBLACK COMBAT王座を戴冠したが、12月にはムン・ギボムに判定負けで王座陥落。2025年5月『RIZIN WORLD SERIES in KOREA』で体重超過のジョニー・ケースの右オーバーハンドにKOされるも試合はノーコンテストに。  25年11月の『DEEP 128 IMPACT』で、ライト級正規王者の野村駿太が怪我により防衛戦ができなかったため、2年ぶりDEEP参戦で「DEEPライト級暫定王座戦」を神田コウヤと争い、2R TKO勝ちで暫定王座についた。35歳。  挑戦者の倉本はフルコンタクト空手と柔道がベース。21年9月のBreaking Down 2を経て、22年9月にDEEPでプロMMAデビュー。24年3月のDEEPで川名雄生に判定勝ちすると、5月に北岡悟に1R TKO勝ちで5連勝。24年11月のRIZIN名古屋大会でRIZINに初参戦、キム・ギョンピョに1R TKO負けを喫したが、25年3月にトミー渡部に3R TKO勝ちで再起。11月の『DEEP 128 IMPACT』で大木良太を2R TKOに下して再び連勝街道に乗って暫定王座挑戦を決めていた。31歳。  前戦で先制したのは倉本。大原の左ジャブの打ち終わりに右から左で前進、さらに右をヒットさせて大原を下がらせると、サークリングする大原は追いかけてきた倉本に打ち下しの右を当てて今度は倉本を下がらせる。さらに長い右ストレートで押し戻すと、続く左に倉本が右をかぶせて一気に前進。  ケージに詰まった大原に左ヒザを突いて、金網づたいに回る大原を追って右をクリーンヒット。大原の右の打ち返しをかわして、ケージに詰めて左ヒザも、これが金的に入り、試合は中断。そのまま大原は試合に戻れず、規定により1R ノーコンテストとなっている。  スロースターター気味の大原に、序盤から倉本は前進力で右を当ててヒザに繋いでケージを背負わせていた。大原もそれをよく見て右を返して回っていたが、ケージに詰まる形に。  わずか89秒ながら、実戦のなかで両者は互いの圧力、距離を感じたことは、1カ月半後の再戦でいかに影響するか。そしてその感覚を、残りの練習時間でどれだけ研ぎ澄まして試合に臨むか。注目の3Rの王座戦となる。 大原「前回の試合から早急に自分の再戦組んでいただいて感謝いたします。明日は完全決着でしっかりベルト防衛できるように頑張りますので、皆さん応援よろしくお願いします」 倉本「JAPAN TOP TEAMの倉本です。前回反則になってしまってすいませんでした。今回この25周年という舞台でしっかり決着つけたいと思うんで、皆さん応援お願いします」  1R、倉本が前に出て右カーフで圧力。さらに三日月蹴り、ワンツー。しかし大原も右を返して押し戻すと左右ミドル。ワンツーの右。右カーフの倉本をチェックする大原は左ボディ、倉本の左をかわして左ジャブを当てて右フック! ダウンした倉本を踏みつけ、レフェリーが間に入った。  再戦を1Rで制した大原は「25周年大会のセミ、防衛できてうれしく思います。GWの中、来ていただいてありがとうございます。まだGWは続くので楽しんでください、僕は楽しみます!」と語った。  また、試合後のバックステージでは、「前回やってみて打ち合いになったら負けない、僕が勝つと分かっていた」と自信を得ていたことを語った。 [nextpage] フライ級王者・村元友太郎が力也のがぶりパウンドをヒザ十字に切り返して一本勝ち ▼第13試合 DEEP フライ級タイトルマッチ 5分3R〇村元友太郎(ALIVE)王者 56.60kg[2R 4分48秒 ヒザ十字]×力也(FIGHT FARM)挑戦者 56.65kg  村元は、2024年5月にKENTAにスプリット判定勝ち後、11月の『RIZIN LANDMARK 10』でトニー・ララミーに判定負け。2025年5月のDEEPで関原翔にスプリット判定勝ちすると、25年8月の前戦で福田龍彌が返上したベルトを巡る「王座決定戦」でKENTAと再戦。2R、右ストレートでダウンを奪うTKO勝ちで村元がフライ級王座についた。31歳。初防衛戦。  挑戦者・力也は、24年3月にバンタム級で小崎連に敗れるも、5月に山本有人に判定勝ち。9月に鹿志村仁之介に一本負けしたが、11月に吉田陸を肩固めに極め、25年3月に58kg契約で原虎徹をサウスポー構えからの右フックで1R KO。25年8月にフライ級で本田良介と対戦。左右連打から首相撲ヒザで追い込むも、テイクダウンからバックを取られてRNCで一本負け。  柴田“MONKEY”有哉の欠場で緊急参戦となった25年9月の試合では、58.5kg契約で濱口奏琉を左右連打で1R TKOに下した。そして、25年12月の前戦で安谷屋智弘と対戦。左ストレートでダウンを奪い、安谷屋の腕十字をスラム、パウンドアウトして1R TKO勝ち。さらに26年3月の後楽園大会で関原翔と対戦し、スプリット判定勝ちで3連勝をマーク。王座挑戦を決めた。33歳。 村元「このDEEP25周年記念大会という大きな舞台で防衛戦ができることをとても誇らしく思います。対戦相手の力也選手、しっかり強敵なんで初防衛戦で最高のハイスピードMMAを見せて勝利を必ずもぎとります」 力也「この日のために一生懸命作ってきたんで、明日は精一杯それをチャンピオンにぶつけます。何が何でも勝って絶対チャンピオンになります」  1R、村元のテイクダウンにギロチンを合わせた力也、サイドに出るもハーフで絞め直す力也。しかしヴォンフルーも狙う村元。下の力也はネルソンからスイープ! 脇差し袈裟固めからパウンド、首を抜きたい村元だが、ケージに詰まる。  2R、サウスポー構えの力也に右ミドルを当てる村元。右ボディからニータップで押し込む村元をがぶる力也は首をがぶったまま持ち上げて蹴り。  離れる村元はワンツーもまだ遠い。圧力をかける力也に村元はジャブ、力也もワンツー。そこにシングルレッグの村元がテイクダウンからサイドに。首を抱えたままの力也はサイドに出られながらも首を外さずブリッジスイープ!  がぶりに変えて首を落とす力也。ダースチョークも狙うが、サイドバックからパウンド。潜る村元は足をとらえて巻き込み前転からヒザ十字! 力也の左ヒザを伸ばしてタップを奪った。  ベルトを腰に愛息を抱えた村元は、「名古屋からも応援ありがとうございました。強敵の力也選手を迎えて、自分のMMA、何でもできることを見せられたと思います。25周年の大会で一本勝ちできて幸せです。王座戦の1カ月前に息子が生まれてパワーをもらいました」と語った。  試合後、バックステージで村元は、フィニッシュのヒザ十字について「イメージはしていました。サイドバックは回転するとヒザ十字にちょうど入る場所なので。相手もレスラーでがぶりとかは強いけど、ああいう細かいテクニックが穴だとみてた思ので“キタッ”と思いましたね。思い切り振り抜いたんで靭帯いっちゃったかもしれないですね。 (ギロチンで対角のサイドに抜けていたのにブリッジで返されたのは想像外?)想像を超えるブリッジ力(苦笑)。あれは想定外で。サイドに来て極めに行こうかと思ったらひっくり返されて、あれはちょっとフライ級じゃないですね。(ではサイドバックの体勢はあえてその形にさせた部分もある?)そうですね。それはちょっと誘っていて、ほかの展開だとラチいかないんで、サイドバックになって“よしキタッ”と」とフィニッシュにハメたことを明かした。 [nextpage] 鹿志村仁之介が平松翔の右ローをヒザでチェック、平松負傷で鹿志村が16秒TKO勝ちでバンタム級暫定王者に。「これも技術のうち」 ▼第12試合 DEEPバンタム級暫定王座決定戦 5分3R×平松 翔(THE BLACK BELT JAPAN)61.15kg[1R 0分16秒 TKO]〇鹿志村仁之介(Battle-Box) 61.20kg  DEEPバンタム級正規王者の福田龍彌(MIBURO)が4月12日の『RIZIN LANDMARK 13 in FUKUOKA』でアジスベク・テミロフと対戦するなど防衛戦を行えないため、「バンタム級暫定王座決定戦」として、瀧澤謙太をKOするなど3連勝中の平松翔(THE BLACK BELT JAPAN)と、3月7日の『RIZIN.52』で所英男を極めた鹿志村仁之介(Battle-Box)が暫定王座をかけて対戦。  平松は25年8月に負傷欠場した山本聖悟の代役の諏訪部哲平に判定勝ち後、12月の雅駿介戦が雅の自転車事故により中止となっていた。  鹿志村は、22年11月にDEEPに初参戦し、雅駿介に一本勝ち後、2連敗を喫するも、そこから3試合連続1R一本勝ちをマーク。25年6月にRIZIN初参戦で後藤丈治に判定負け。9月のDEEP日中対抗戦で1R一本勝ちで再起を飾ると、11月に安井飛馬に判定勝ち。26年3月7日のRIZIN.52で所英男を1R アナコンダチョークで極めた。  かつて元谷友貴から左でダウンを奪うなど、あと一歩まで追い込んだ打撃の平松と、極めの寝技師・鹿志村による「暫定」のベルトを賭けた戦いとなる。 鹿志村「25周年おめでとうございます。 ここで俺が勝ってベルトも巻きます」 平松「25 周年の大会で鹿志村選手とタイトルマッチできること、大変誇りに思ってます。ただ、タイトルマッチなんですけども、この勝った方が日本のトップに行くと思ってます。なので、僕は必ず勝ちます。楽しみしていてください」          1R、サウスポー構えの鹿志村にオーソの平松は右インロー。しかしヒザを絞ってチェックした鹿志村に平松は右足を押さえてダウン。骨折か、続行不可能でストップ。鹿志村が16秒、TKO勝ち。平松は頭を抱えて担架に乗せられてケージを降りた。  試合後、対戦相手の平松に感謝の言葉を述べた鹿志村は、戴冠に「言ったらちょっとしたアクシデント、ちゃんとカットしてたのでこれも技術のうちです。ノーダメージなのでまた呼んでくれると思います。小さい頃から格闘技をやってきてひとつでも形に残るものができて、DEEPのベルトを巻いたという人生に足を踏み入れて、格闘技にのめりこんでいこうと思います。これからもグラップラー鹿志村仁之介の応援を宜しくお願い致します」と語った。  またバックステージでの勝者会見で鹿志村は、あらためて蹴りをヒザで受けたことを「過去にカーフキックを食らって負けた試合があって、そこからずっとカーフキックの対策を中心に熱を入れてやってきました。平松選手のカーフが強力だったからこそ、僕のカットが光った試合になったと思います」と語りながらも、「正直、もう少し戦いたかった」と本音ものぞかせた。パートナーの平田樹とそろっての勝利が「一番うれしかった。減量で我慢させていたので2人で勝って美味しいごはんを食べようと言っていたので」と言う鹿志村は、ケージ内でのコメントの「これも技術のうち」の言葉が佐山聡氏の言葉の引用かと聞かれ「知らなかったです。勉強になります」とオマージュではなかったと笑顔を見せた。   [nextpage] 19歳の知名昴海がDEEPストロー級新王者に。杉山空は初防衛ならず ▼第11試合 DEEPストロー級タイトルマッチ 5分3R ×杉山 空(THE BLACK BELT JAPAN)王者 51.90kg[判定0-5] ※28-29×3〇知名昴海(フリー)挑戦者 52.00kg※知名が新王者に  MMA デビューからわずか8カ月の3戦目で越智晴雄に判定勝ちしてストロー級王者となった21歳の杉山空(THE BLACK BELT JAPAN)が初防衛戦。挑戦者はプロデビューから6試合連続一本勝ちを収めている沖縄の新鋭・知名昴海(フリー)に決定した。  杉山は、キックボクシングのNKBの元フライ級(50.8kg)王者。5歳からHEATジムで学び、レスリング歴6年。静岡県立裾野高校時代にキックプロデビュー。2024年6月に則武知宏に判定勝ちで初防衛に成功。キック戦績6勝1敗2分。  MMA挑戦にあたりTHE BLACK BELT JAPANに移籍し、全日本アマパンクラスストロー級優勝を経て、25年4月のDEEPでプロMMAデビュー。多胡力翔に1R TKO勝ちすると、9月の2戦目では中務修良に1R 右フックからのパウンドでTKO勝ち。12月の王座挑戦で越智を下し、MMAデビューから3戦目でストロー級王座を獲得していた。  知名は修斗で高橋佑太、ふじい☆ペリー、友利琉偉に一本勝ち後、田口恵大戦でグラウンドヒザを受けて反則勝ち。25年11月にDEEPに初参戦し、多湖力翔を1R 三角十字に極めてタップを奪うと、26年3月8日の前戦で武蔵を1R 三角絞めに極めてMMA6勝無敗に。19歳で杉山より2歳若いMMAグラップラーだ。 杉山「12月に、ベルトを獲って初防衛戦ということで、しっかり チャンピオンの強さを見せつけて、ストロー級最強を証明します。皆さん楽しみにしておいてください。応援お願いします」 知名「沖縄から来ました知名です。今回、挑戦者に選んでいただきありがとうございます。明日は自分がチャンピオンになるので応援よろしくお願いします」  1R、サウスポー構えの知名に、オーソの杉山。左右の廻し蹴りを見せる知名が、杉山の右をかわしてボディロックで組んで押し込みヒザ。崩すも立つ杉山。左小手の杉山に巻き込んで投げる知名に杉山はバックに。右足かけようとする背後の杉山の頭を持って前に落とそうとする知名。  前に落ちた杉山にトップを奪う知名が細かいパウンド。ハーフから脇腹にパウンドの知名のマウント狙いにリバーサルする杉山。そこにアームロックを狙う知名が前に回してストレートアームバーも狙うが腕を引き出させない杉山。知名がパウンドに切り替えたところでゴング。知名のラウンドに。  2R、バックスピンキックから近づく知名は右で差して押し込みヒザ。アクションの声に捨て身気味に投げも、ここで離れた杉山が左右から右ミドルハイをヒット。さらに右を突いて右ミドルのダブル。間合いを詰める知名の投げを残して押し倒してマウントに!  バックを見せて下に落とそうとする知名に蹴り上げから立ち上がり。サッカーキックの杉山、足を手繰る知名にサッカーキック、知名は足関節もヒザは抜けている杉山。知名はディープハーフからスイープで上に! 拍子木に上体を放して中腰からパウンドの知名だが、杉山も蹴り上げ。杉山のラウンド。  3R、右から左の蹴りに繋ぐ杉山。知名も右を振って前に。その入りに杉山は左フック。右前蹴りは遠い。右の飛び込みで当てる杉山に組んだ知名は大内刈狙い、右で差してヒザもローブローに。知名に「警告」。  再開。右前蹴りの杉山の打ち終わりに組んだ知名。左で差して小外狙いの知名は足首を掴んで尻を着かせて金網際に前転してアームロック狙いもスペースが足りない。上の取り合いから杉山を押さえ込もうとするとマウントからパウンドも、その空間で立つ杉山。右ストレート、左の蹴りで前に。  右で差して組んでシングルレッグの知名は中央側に倒した。マウントを奪いパインド。立つ杉山のバックに乗り、向き直った杉山と打ち合いに。  29-28×5の判定5-0で知名が勝利。DEEPストロー級新王者となった。19歳の知名は「沖縄から来ました知名昴海です、小さな頃からタイトルマッチ目指してやってきてやっとベルトが獲れて最高です」と語った。  試合後のバックステージで知名はRIZIN参戦を希望、佐伯代表はDEEPでストロー級GPを開催する予定を語っており、「他団体からも選手が来る」としている。 [nextpage] 角野晃平が間合い地獄にハメて当てて阿部大治を下す ▼第10試合 DEEPウェルター級 5分3R×阿部大治(TITAN GYM)77.35kg[判定0-3] ※27-30×3〇角野晃平(TEAM FAUST)77.30kg  ウェルター級では元王者対決が実現。柔道ベース・キック出身ストライカーの阿部大治(TITAN GYM)と、日本拳法ベースのストライカーの角野晃平(TEAM FAUST)が激突する。  阿部は25年11月に小林ゆたかで1R 三角絞めで一本勝ちし、3連敗から脱出。  角野の前戦は25年9月にウェルター級王者として嶋田伊吹の挑戦を受けて、判定負けで王座陥落。今回が再起戦となる。 阿部「25周年大会、バチバチの面白い試合にして、角野選手も言ったように打ち合うんで、僕もそれを楽しみにしておいてください」 角野「TEAM FAUST所属、日本拳法出身の角野晃平です。まず、DEEP25周年おめでとうございます。このようなふさわしい大会に呼んでいただきありがとうございます。明日は憧れだった阿部大治選手と戦わせていただくことになります。UFC、ONE、いろんなところで戦ってる阿部選手に自分の技がどれだけ通用するの楽しみです。 明日は思っきりドツキ合いして倒して勝ちたいと思います。よろしくお願いします」  1R、先に詰めるサウスポー構えの阿部に、同じく右足前の角野はカウンターを狙う。左カーフの角野に、阿部は右ミドル。角野は蹴りと左の突きを同じ踏み込みで出入り。右に出て左オーバーハンドも突く。右ハイから前進の阿部をさばく角野は左を振ると、阿部もそこに右を合わせに行く。  2R、ステップから左ローは角野。踏み込んで左ミドルを腹に。さらに前蹴りもその打ち終わりに阿部も詰める。かわす角野。角野の出入り、ローに阿部も右のスーパーパマンパンチ狙い。角野は左を突いて右に抜ける。阿部はワンツーの左で角野のバランスを崩すが、すぐに立つ角野は左カーフ、ワンツー。阿部は左目を腫らす。自身の間合いを保つ角野は左ボディストレートも!  徐々にケージを背にする形になる阿部は右関節蹴りで押し戻してゴング。  3R、ジャブから右回りの角野。阿部は左を突くも単発。関節蹴りを狙う阿部は右ロー。角野のワンツーの左は空振り。角野の左の飛び込みに右前手を狙う。左関節蹴りの阿部。右フックを届かせるが浅い。角野はジャブで顔面をとらえ、回って左を当てるが崩れない阿部。角野は左から左右の突きもかわした阿部、ゴング。  判定30-27×3のフルマークで角野が勝利。 [nextpage] 七転び八起きの関原翔が健太にテイクダウンから巻き返して親友対決で判定勝ち ▼第8試合 DEEP 59kg以下 5分3R×猿寿健太(K-Clann)59.00kg[判定0-3] ※28-29×3〇関原 翔(RESURGO MMA)58.95kg 【写真】親友でかつての練習仲間対決の健太と関原。水抜きで腕がつった健太に、関原もこの表情。  柔道ベースの猿寿健太は、24年5月の村元友太郎との初戦でスプリット判定負け後、24年9月に渡部修斗に1R ニンジャチョークで一本勝ち。11月の連戦で神龍誠にスプリット判定負け。2025年3月に本田良介に判定勝ち。25年8月の村元との再戦にして「王座決定戦」で2R TKO負けで戴冠ならず。35歳。  関原は、2022年5月の伊藤裕樹戦で硬膜下血腫の大怪我から、グラップリング戦を経て、2024年5月のマサト・ナカムラ戦で2年ぶりに復帰し判定勝ち。9月に杉山廣平にもスプリット判定勝ちすると、12月にONE帰りの本田良介と対戦。本田のダウン後の反則のヒザ蹴りでDQ勝利に。  25年5月に村元友太郎にスプリット判定負け。8月に元PANCRASE王者の北方大地に判定3-0で勝利し再起を果たすも、26年3月の前戦で力也にスプリット判定で惜敗している。文体でKENTAとの親友対決に臨む。34歳。 健太「K-clannの健太です。25周年おめでとうございます。ちょっ、声が(かすれて)すみません(苦笑)。MMA始めて大体5年半年ぐらい経つのかな。そん時に出会って教えてもらったのが、僕の次の試合の阿部大地選手と新居すぐる選手と、それを紹介してもらった関原翔に格闘技を習いました。みんなに感謝してます。それからもずっと交流があって飲みに行ったりする仲です。そんな関原選手と、この25周年で戦えるのをすごく僕は幸せだと思ってます。ちょっと減量キツかったんすけど、明日復活して2人で最高の試合して、DEEPを盛り上げますので、応援よろしくお願いします」 関原「RESURGO MMAの関原です。この名前は日本で言うと『七転び八起き』の意味なんですけど、前回、僕が3月20日に負けてしまって、でもくよくよしてらんないんでね、次の日にもうすぐ佐伯代表に試合させてくれっていうことで、大好きな健太さんと試合組んでいただいて、もう勝っても負けてもね、全力で出し切って、何回倒されても立ち上がるんで、そこしっかり見ててください。明日よろしくお願いします」  1R、健太の投げを小手巻く関原。関原はローブロー、健太が再開。詰めて四つから左脇差し、右とクラッチする健太が首投げ&内股でテイクダウン! ケージ背にすぐに立つ関原はがぶり。頭抜く健太が大内刈テイクダウン。すぐに立つ関原だが何度も崩す。  2R、左右フックで前に出る健太。関原は手を下げて遠間からジャブ、詰める健太はダブルレッグもがぶる関原。バック狙いには立つ健太が左右で詰め。低い手の位置から左ジャブの関原。右ストレートも。アウトボクシングの関原。右ストレートに健太も右を合わせて関原が尻餅もすぐに立つ。  詰めて左右の関原。しかし健太はシングルレッグ。片ヒザ着きながらもすぐ立つ関原。ブレークにすぐに詰めた関原に首投げは健太! すぐに立つ関原はバッククリンチから足をかけて引き込む。ゴング。  3R、グローブタッチ。左ジャブの刺し合いから右に繋ぐ健太! しかし回る関原はダブルレッグテイクダウン! ギロチン狙いの健太にハーフで横に出た関原はヴォンフルーチョーク狙い。フルガードに戻してギロチン狙いの健太。ケージで首が詰まっている健太は首を解いて立ち上がりに。  右が当たり始めた健太。関原も左ジャブを返して、健太の左の打ち返しを潜ってダブルレッグテイクダウン! そのままサイドに出た関原は脇を差して押さえ込み。背中を着かされた健太だが、関原のマウントの際で足を入れて立ち上がりに。そこにサッカーキックの関原はさらにがぶり。放してサッカーキック。バッククリンチから両足フックでパウンド。背後から上、脇下からパンチを打ち分けゴング。  判定3-0(29-28×3)で関原が勝利。試合後、関原は「DEEPファンの皆さんこんにちは。先月3月20日、力也選手に負けて悔しくて悔しくて佐伯さんにお願いして。今日、格闘技を始めた頃からつきあいのある健太さんを相手に全部の力を出し切って。健太さんも負けたからそこで終わりじゃない。僕も前回負けて諦めなかったからいまがある。またお互い切磋琢磨して日本一決定戦で試合できたらと思います」と語った。 [nextpage] 瀧澤謙太が雅駿介にテイクダウンを混ぜた打撃でTKO勝ち、2連敗から復活勝利に涙。 ▼第9試合 DEEPバンタム級 5分3R〇瀧澤謙太(Fired Up Gym)61.70kg[3R 2分22秒 TKO] ※左フック→パウンド×雅 駿介(CAVE)61.60kg  12月の平松翔との試合直前に自転車事故で欠場した雅駿介(CAVE)が、瀧澤謙太(Fired Up Gym)を相手に復帰戦。瀧澤はDEEPで福田、平松を相手に連続初回TKO負けからの再起を図る。 瀧澤「押忍、瀧澤謙太です。今日まで自分に克ち勝ってきました。明日も自分に勝ちます」 雅「25周年おめでとうございます。明日はいい内容で気持ちよくフィニッシュして勝って、(同日に)平松君と 鹿志村君のバンタム級タイトルマッチがあると思うんですけど、『次の挑戦者は雅しかいないだろう』という試合をしっかりして、次に進みます。勝って25周年盛り上げます。 応援よろしくお願いします」  1R、ともにオーソドックス構え。左インローの雅。瀧澤は右を好いて左ミドル。カーフを狙う雅。左インローの雅は左ジャブ、右カーフの瀧澤、雅はジャブ、右をコンパクトに突く。振りが大きい瀧澤。左ハイ。  かわす雅は左ジャブから右カーフ。そこに左前手フックを狙う瀧澤。ワンツーの右は雅、打ち終わりに左を突く瀧澤。  右から左の雅に左の相打ちの瀧澤は右カーフ、そこに雅は右を狙う。二段蹴りの瀧澤に右ボディ当てる雅。瀧澤は右フックを当てて前に、足を滑らせた雅にパウンド連打。雅も蹴り上げでゴング。  2R、瀧澤の左の蹴りをつかんだ雅に投げた瀧澤。立つ雅はスタンドに。雅は左ハイ。右ストレート。ガードの瀧澤は右カーフ! 雅の右フックをかわす。瀧澤は左ジャブ。右を振るが、かわす雅。右をスイングする瀧澤。右前蹴りも。  中央を取る瀧澤に雅の手数が減る。右を振る瀧澤、右カーフも。インカーフの雅。さらにインカーフ、左ハイ。瀧澤は右ハイ、回転系のバックブロー。かわした雅が前に詰めるがゴング。  3R、オーソから右カーフの滝澤。雅は右で詰めるがかわす滝澤。シングルレッグも剥がす雅。雅の左右に左にかわした滝澤が小外がけテイクダウン! フルガードの雅に立つ瀧澤は、雅の立ち際に左! さらに右から左を当ててダウンを奪うとパウンド連打! レフェリーが間に入った。  復活勝利に涙の瀧澤は、正座して雅に挨拶。勝ち名乗りを受けた。 [nextpage] 46歳の中村大介、26歳の狩野にバック奪われ判定負け ▼第7試合 DEEPフェザー級 5分3R×中村大介(夕月堂本舗)66.20kg[判定0-3] ※28-29×3〇狩野 優(TRIBE TOKYO MMA) 66.15kg  RIZINで桜庭大世に一本勝ちした中村大介がU-FILE CAMPジムで兄のように慕ってきた長南亮の弟子の狩野優を迎え撃つ。狩野は25年3月の前戦で畠山祐輔に2R TKO勝ち。 中村「DEEP25周年おめでとうございます。自分は本当20年以上、DEEP出させてもらっていて、本当に明日もこうやって試合が無事できるのが本当に幸せで本当に感謝しております。明日は本当、狩野選手とのプロレスリングを誰よりも楽しみたいと思います。よろしくお願いします」 狩野「念願の相手ですが、いつも通りの試合をします」  1R、いつもの低い手の構えの中村に、サウスポー構えの狩野。右を振って左右連打から首投げの中村。投げられながらもそこにシングルバックの狩野。右腕を首にかける狩野に中村は亀に戻すが、ボディトライアングルの狩野は左手首を掴み背後から右ヒジ。中村は首を守りながら丸まり力で防御、足のロックを外そうとする。最後に狩野が腕十字、三角を狙いそれを中村が担いでゴング。  2R、右インローの中村が前に。ノーガードで左ハイをかわして顔をさらけだして前に。ワンツーの狩野をかわしてインロー、左右で詰めて組みに。突き放す狩野はワンツー。かわす中村は右ハイを突いて組み。右ヒジを突く。  ケージ背に首相撲ヒジで離れる狩野は左ハイ! スーパーパマンパンチから左右を突く狩野に、中村は右ストレートから押し倒してトップ、手首を獲ってパスへ。腕十字に入る中村に抜いた狩野。足関節を狙う中村をパスした狩野も腕十字へ! 中村はクラッチして押し込み極めさせず。ゴング。  3R、右から左で入る狩野。ノーガードでかわす中村に左ストレートを突いてケージに詰めあせてバック奪取の狩野。ボディトライアングルに組むと亀になる中村にリアネイキドチョーク狙い。まさかのブレークに。  スタンド再開。蹴りも下になった中村に狩野は休まずバック、リアネイキドチョーク!半身でずらす中村は後ろ手を持つが、右腕は喉下に、ここも腰をずらして仰向けになる中村。狩野はパウンドに移行して座る中村の背後からパウンドを打ってゴング。  判定3-0(29-28×3)でバックから攻めた狩野が勝利した。 [nextpage] PFL帰りの泉がフルマークの判定勝ち。JTT山本に初黒星つける ▼第6試合 DEEPライト級 5分3R 〇泉 武志(FIGHTER'S FLOW)8勝4敗 70.70kg[判定3-0] ※30-27×3×山本颯志(JAPAN TOP TEAM)6勝1敗 70.60kg  アスリート一族の三男の泉は、県立八幡浜工業高校2年時にバスケットボール部から強豪のレスリング部に転部。未経験から3年時にはインターハイ団体戦ベスト8に貢献。日体大4年時にはインカレでグレコローマン60kg級優勝、国民体育大会成年男子同級で準優勝等の好成績を残した。大学卒業後は就職したが12年のロンドン五輪に刺激を受け復帰。17年にアジア選手権優勝、世界選手権出場等、活躍する。  20年にMMA転向。22年4月、MMAプロデビュー戦にして初参戦のRIZINで、グラント・ボグダノフに3RTKO負け。7月からDEEPを主戦場とし、初戦で野村駿太に判定負けを喫して以降は北岡悟らを相手に5連勝。24年7月、野村との再戦で最終R逆転TKO負け。10月にはグラップリングマッチで森戸新士に敗れたが、25年3月、再起戦にしてデビュー戦以来となるRIZINの舞台で、スパイク・カーライルに判定勝ち。25年7月に北米PFLに初参戦もロシアのアルトゥール・マカシャリプ・ザインコフに判定負け。しかし、10月のPFL2戦目でPFL初勝利を飾っている。36歳。  無敗のJTT山本は、柔道がバックボーン。東洋大柔道部を経てMMAに転身。2022年3月のフューチャーキングトーナメント2021のミドル級で優勝すると、2022年5月のプロデビュー戦で森俊樹に腕十字で一本勝ち。以降、太田裕稀、前田啓伍、嶺岸翔太、後藤亮、北岡悟を相手にいずれも判定勝ちでライト級でプロ負け無しの6連勝を飾っている。29歳。  ともに異なる組みの強さを持つ泉と山本。vs.世界を経験している泉と、まだ負けを知らない山本は判定でも最後に競り勝つ強さと勢いを持つ。勝者が王座にも連なるライト級下剋上マッチで生き残るのは? 泉「明日は徹底的に潰しますんで応援よろしくお願いします」 山本「25周年大会っていう素晴らしい大会で泉選手と試合できることを光栄に思います。しっかり全局面で圧倒して盛り上げたいと思うので、応援よろしくお願いします」  1R、サウスポー構えからバックブローの山本を詰めて組んだオーソの泉。脇潜りバッククリンチからツーオンも手首を剥がして抜ける山本に泉は右ミドル。山本はシングルレッグで押し込みヒザも泉は体を入れ替え右フック。  ジャブの泉、山本は左インロー、ワンツーで前に。泉も右ボディを当てると。右フックで下がらせて跳びヒザを腹に突く! 山本が体を入れ替えてゴング。泉が打撃で攻勢。  2R、左右からアッパー、クリンチボクシングの泉の左差しに右小手で投げを狙う山本。左差し上げケージに押し込み右ボディ打ちの泉。手首を取ろうとする山本に離れる泉。両差しで押し込み、シングルレッグで崩してヒザを着かせてバックへ。立つ山本を崩して背後からパウンド。  ガードからレッスルアップの山本はシングルレッグもその際で脇を差し上げバックにつく泉。立つ山本の背後からヒザ。崩してサッカーキックも、その際で山本も立ち上がり。左から右でダブルレッグに。しかし泉はケージ背に受け止めて腹にパンチでゴング。  3R、左ジャブから右に繋ぐ泉。山本の右をかわして左で差して組んで脇潜りバックから崩し。片ヒザ立ちになる山本に背後からネルソンで前転させない泉。山本は立ち上がり。  右ボディを当てる泉、打ち返す山本の頭が当たり偶発的なバッティングで泉がインターバル。再開。詰める山本は右を振ってシングルレッグから持ち上げて後方に送る形でテイクダウンもすぐに立つ泉。山本の左に右を返す泉。山本の入りに右を当ててボディ!  そこから組んでテイクダウン。首と右で足を抱えてコントロール。がぶりの泉はネルソンで崩し。立ち上がり際に右フックを当てる泉が、詰めて押し込み、離れた山本は左フックもガードの泉は右テンカオ! さらに前蹴りで突き放してゴング。  判定3-0(30-27×3)のフルマークで泉が勝利。 [nextpage] 水野竜也引退エキシビションにシビサイと上田幹雄が出場、10カウントゴング ▼水野竜也引退エキシビションマッチ 2分2R水野竜也(フリー)シビサイ頌真(TITAN GYM)/上田幹雄(BRAVE GYM)  1Rは上田が登場。グラップリングで水野に肩固めに。2R目はシビサイが登場、マウントからバック、リアネイキドチョークを極める。2本目、パスからギロチン狙いの水野をかわしてトップから腕十字を極めた。3本目、すぐにトップに向かう水野を切り返すシビサイ、ゴング。  エキシビション後、上田は「水野さん、お疲れ様でした。最初にGRACHANで勝った試合からセコンドについてもらって、『上田くん、あとは任せる』と言ってくれたことを思い出します。僕も8月11日のRZIINヘビー級GP、頑張ります」とマイク。シビサイも「僕も若くはないですけど、気持ちは若いんで頑張ります。水野さん、お疲れ様でした」と語った。  水野は佐伯代表、最後に家族から花束を贈られ、周囲に感謝の言葉を述べると「18年の現役生活を思い起こすと、DREMAでミルビン・マヌーフに勝ってみんなに認められたと思います。番組に乗らず、寂しい思いのとき、司会の方に、佐伯さんが『水野竜也っているぞ』って言ってもらい、『よし、この人のためにやってやるぞ』と勝手に思っていました。今日で格闘技を離れますが、もっとみんな認められて、格闘家という職業の地位が上がることを願っています。皆さんほんとうにありがとうございました。この後も戦う選手たちは、命を削って火打石のように自らを叩いて火花を散らしています。熱い声援をお願いします。格闘技、最高です」と語り、10カウントゴングを聞き、ケージを降りた。 [nextpage] 赤沢が金田一を初回TKO、RIZINヘビー級ジャパンGP残り1枠に名乗り ▼第5試合 DEEPメガトン級 5分3R 〇赤沢幸典(フリー)113.70kg[1R 4分36秒 TKO] ※パウンド×金田一孝介(RESURGO MMA)97.15kg  赤沢は、21年からDEEPを主戦場とし、24年7月のRIZINの朝倉未来戦の前の平本蓮にドーピング規則違反の薬品を提供していたとし(※平本は未使用を主張しドラッグテストも陰性)、自身ドーピングを行っていたことを公表していた。25年7月の『BreakingDown16』で大相撲の元大関・把瑠都を相手にダウンを奪うなど判定勝ちで格闘技復帰を果たした。  25年11月の前戦『DEEP TOKYO IMPACT 2025 5th ROUND』でGutsを1R リアネイキドチョークに極めている。34歳。  金田一は、09年にプロ修斗でデビューし、3勝2敗1分。18年から21年までPANCRASEに参戦し、ライト級1位に。林源平に判定勝ちなど5連勝をマーク。23年2月よりBreakingDownに出場し4連勝。25年DEEPとの対抗戦に大将として出場し、SAINTに判定勝ちでBD軍の勝ち越しに貢献した。25年9月にRIZINに初参戦。100.0kg契約でセネガルのチャートゥ・バンビロールに判定負け後、26年3月の『BreakingDown19』で赤パンニキに5-0の判定勝ちを収めたばかり。MMA再起戦をDEEPメガトン級で戦う。36歳。  勝者の試合内容次第では、6月6日のRIZIN仙台大会での酒井リョウvs.貴賢神とならび、8月11日開幕の「RIZIN JAPAN GP ヘビー級トーナメント」残り1枠の出場候補となる。 赤沢「DEEP25周年おめでとうございます。金田一さんが今言った通り、生まれた時に決まってることはないと思うんで、ま、金田一さんには頑張っていただいて、それをまあ、僕が叩き潰すというか、行きたいと思うんでお願いします」 金田一「DEEP25周年大会でデビューさせていただいて本当に幸せです。ありがとうございます。この団体でキャリアを終えるつもりできました。赤沢選手は通過点でしかなくて……僕、ヘビー級でやってる理由が、僕より体がデカいからって、俺より強いってなると、この場にいるみんなも生まれた瞬間に強さの上限って決まっちゃってるってことになると思うんスよ。俺、それが納得できなくて、だからこの試合俺が絶対勝ちますね。これに負けたら俺はなんか人としてすごい悔しいっスね。生まれた時に決まってたことに勝てなかったってことだから。うん。絶対に負けないス。100%、俺が勝つ」  1R、前に出て右を振った金田一に、赤沢は開始早々シングルレッグで組むとケージに手を添えて凌ぐ金田一の足を上げてバッククリンチから崩す。ケージづたいに片ヒザ立ちで寝ない金田一だが、赤沢はハーフから右手首をコントロールして寝かせて左でパウンド! 金田一は仰向けになってフルガードも、赤沢は中腰になり右足をまたいでハーフからパウンド連打の赤沢! レフェリーが間に入った。  ケージサイドにRIZIN柏木氏が見守るなか、赤沢は「やあー、疲れた。みんな見たでしょ? DEEP代表としてRIZINヘビー級トーナメント取って戻って来るので送り出してください」と語った。 [nextpage] バンタム級・24歳の小崎連が窪田泰斗に競り勝つ ▼第4試合 DEEP バンタム級 5分3R×窪田泰斗(FourRhombus)16勝8敗 61.70kg[判定0-3] ※28-29×3〇小崎 連(リバーサルジム久喜WINGS) 9勝2敗 61.55kg 窪田「25周年大会で判定決着はいらないと思うんで、明日は必ず完全決着狙いに行きます。応援よろしくお願いします。楽しんでください」 小崎「明日は全ての僕に関わってくれる方々に感謝して、25周年大会の4試合目ということなんで序盤から盛り上げていけるように頑張ります」  1R、サウスポー構えの窪田に、オーソの小崎は右ストレート。右ハイ。ガードの窪田は、左インロー。右前蹴りの小崎。じっくり受ける窪田は右ジャブ、左ミドルを返す。窪田の詰めに組みヒザの小崎。左関節蹴りも。  左フックを当てた小崎。右ミドルから左で前に。凌ぐ窪田は左のトリプルから右スーパーパマンパンチから右フック! 一瞬腰を落とした小崎だが窪田の左に左を返してダブルノックダウン! 先に立つ小崎。  2R、左フックから組む窪田に両差しの小崎は押し込みヒザ。窪田は突き放し、中央へ。右ハイの小崎にガードの窪田。左フックの小崎に左ストレートの窪田。左ストレートで前に。詰めると右の相打ちのタイミング。左のトリプルからシングルレッグ。  右腕を入れて組ませない小崎は離れて左フック。シングルレッグの窪田はダブルレッグに。両足を広げてヒジの小崎。左で差して体を入れ替えると首相撲の窪田を剥がす。さらにシングルレッグの窪田を差し上げて返して上に。すぐに立つ窪田。右から左を当てる窪田に、小崎も右から左を返す打ち合いに。  3R、窪田の左に右ストレートを返す小崎。圧力は小崎。窪田は左ミドル。スイッチを見せる小崎は右から左ストレート。追う窪田に小崎はダブルレッグでドライブ! 尻を着かせると、窪田はキムラ狙い。シングルレッグの小崎に窪田はキムラクラッチを組む。  互いに手と足の取り合いから後方に回した窪田はダブルレッグに切り替えて押し込み。ヒジを突いて右小手で立ち上がる小崎が押し込みに。四つから体を入れ替えた窪田の小外がけテイックダウン! しかしそこに窪田も左腕のギロチンチョーク! 小崎は右手で脇腹にパンチ。  首を抜いた小崎に窪田もキムラに切り替えスクランブルで上に! パウンド、立ち上がり際に蹴り上げ連打でゴング。  判定は3-0(29-28×3)の3者1P差で小崎が勝利。 [nextpage] BreakingDownから参戦のタンク内藤が、DEEPメガトン級の重鎮・誠悟を36秒 KO ▼第3試合 DEEPメガトン級 5分2R×誠悟(AACC)119.50kg[1R 0分36秒 TKO]〇タンク内藤(レンジャージム)101.10kg  誠悟は、25年11月の前戦でバッファローにアームロックで1R 一本勝ち。BREAKINGDOWN17にも出場した内藤はバッファローに1R TKO勝ち。 誠悟「内藤と分かりやすい試合して、大会を一番盛り上げたいと思います」 内藤「このような舞台に呼んでいただきありがとうございます。『BreakingDownから来た色物じゃねえか』って言われることのないように、誠悟さんの胸をお借りして、敬意を持って全力で倒しに行きたいと思います」  1R、ともにオーソドックス構え。誠悟の左のダブルの前進に、内藤は右を当てて押し戻すとケージに詰めてさらに右でダウンを奪い、怒涛の左右ラッシュ! レフェリーが間に入った。 [nextpage] クボジム内弟子の石坂が諏訪部下し、5連勝 ▼第2試合 DEEPバンタム級 5分2R ×諏訪部哲平(IGGY HAND'S GYM)61.35kg[判定0-3] ※18-20×2, 17-20〇石坂空志(クボジム/BRAVE GYM)61.55kg  久保優太の内弟子で4連勝中の20歳の新鋭・石坂空志がベテランの諏訪部哲平に挑む。諏訪部は26年2月の前戦で粘り強い寝技で黒岡裕真に逆転の一本勝ち。 諏訪部「IGGY HAND'S GYMの諏訪部です。DEEP25周年、おめでとうございます。このような大きな大会に 呼んでいただきとても光栄です。ふさしい試合をして勝ちたいと思います」 石坂「クボジム/BRAVE GYM、クボジムの内弟子の石坂です。25周年記念大会という舞台に出られることを光栄に思います。諏訪部選手はもちろん強い選手なんですけど、関係なくガンガン行ってフィニッシュして会場盛り上げます」  1R、ともにオーソドックス構え。アッパーからストレートの石坂。下がる諏訪部も左前手を返すが、詰める石坂に諏訪部は左で差し。押し込む石坂は右ヒザ。さらに離れて左右連打! 石坂の前蹴りの打ち終わりにローシングルの諏訪部。切る石坂に左フックを返す。足を手繰ろうとする諏訪部をスプロールする石坂。立つ諏訪部にヒザ。  ケージ背にする諏訪部にヒジヒザの石坂。離れる。左目を腫らす諏訪部。右ロー、ワンツーの石坂に諏訪部はしんぐるレッグで尻を着かせるもゴング。  2R、石坂の右ローをかわしてシングルレッグの諏訪部だが、切る石坂が左右から右ストレート、ヒジで詰める。諏訪部にシングルレッグから手首を掴んで巻き込みも狙う諏訪部。亀になる諏訪部にサイドバックからパウンドの石坂。立つ諏訪部に左ハイの石坂。諏訪部に組ませず。腕を脇に挟み頭を巻き込もうとする諏訪部に腕抜く石坂は鉄槌。  右ストレート、跳びヒザの石坂に諏訪部はシングルレッグ。右小手で投げる石坂が上に。右ヒジ。左小手のまま右ヒジ落とす石坂に、ニーシールドの諏訪部は二重がらみも、離れる石坂。サッカーキックも狙えるが、2R制は禁止のため打たず。ゴング。  20-18×2, 20-17の3-0で石坂が勝利。5連勝をマークした。 [nextpage] 第1試合は杉野亜蓮がダイヤにギロチン極めて落とす ▼第1試合 DEEP フェザー級 5分2R 〇杉野亜蓮(パラエストラ八王子)2勝1敗 66.15kg[2R 0分36秒 ギロチンチョーク]×ダイヤ(FIRED UP GYM) 2勝1敗 66.30kg 杉野「25周年記念大会で試合を組んでくれたDEEPの関係者の皆様、本当にありがとうございます。そして対戦受けてくれたダイヤ選手ありがとうございます。明日は1試合目から盛り上げるんで応援お願いします」 ダイヤ「第1試合目から盛り上げます。押忍」  1R、杉野の左右にバランス崩したダイヤだが戻すと杉野は四つからボディロックテイックダウン! ダイヤの起き上がり際にバック、ボディトライアングルでリアネイキドチョーク! 右手を喉下に。しかし後ろ手を組ませないダイヤ。杉野はおたつロックで正対をさせない。背後からのパウンドに切り替えた杉野。ダイヤはおたつロックを解除して正対して上に。クローズドで下からヒジの杉野。  2R、ダイヤのダブルレッグにクローズドガードに入れてギロチンチョークは杉野! 絞めるとダイヤは失神。 [nextpage] ▼OPファイト2 DEEPフライ級 3分2R アマチュアSルール〇今野連弥(PUREBRED)56.90kg[1R 終了時TKO]×武井大将(BLACK BELT JAPAN)56.50kg※秋元優志が怪我で欠場  1R、組んだ今野に武井が脇潜りバッククリンチ、崩す武井に立つ今野だが、さらに崩した武井がバック、両足フックで後方に引き込みリアネイキドチョーク。防ぐ今野ににボディトライアングル。  正対狙う今野の立ち上がりに草刈りで立つ武井だが、終盤に今野がボディロックテイックダウンでバックに。目まぐるしく体勢を入れ替える。  武井が右ヒジの脱臼か、2R前にドクターストップ。 [nextpage] ▼OPファイト1 DEEP フライ級3分2R アマチュアSルール〇ショウエイ(パンクライズム横浜)57.05kg[1R 2分44秒 リアネイキドチョーク]×矢代 光(フリー)57.10kg  1R、サウスポー構えのショウエイの組みを切るオーソの矢代。左フックから右ストレートで回転速く前に。  バックフィストに左ハイ、ショウエイはダブルレッグテイクダウン。バックに回りリストコントロールからシングルバックで左腕でリアネイキドチョークを極めた。
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