死んでも倒れるなと思ってパンチを
「ああ、ちらっと見ました」
――試合前に何か感じるものはありましたか?
「ああいうインタビューで僕のことをちゃんと喋ってくれたことがなかったと思うので、応援してくれたのも嬉しかったし、勝って欲しいって言ってくれたのも。本当に戦った戦友として嬉しかったし。天心選手もこれからボクシングでずっと活躍していくと思うので、ボクシング、キックボクシング、ムエタイ関係なくみんなでこれから盛り上げたいと思っています」
――2Rに2回ダウンを奪って、その後かなりロッタンが反撃してきて、ノーガードでかなり打たれたシーンがありましたが、前回はKOされた武尊が今回立っていられたのは何だったんでしょうか?
「いろいろな要因はあるし、戦い方もすごい研究したので。ロッタン選手ってブンブン振り回してるんで達人みたいな動きをするので、それを前回の試合ですごい感じて。それで勉強できたっていうのもあるし。前回は、本当に言い訳はしたくないですけれど、実際戦えるような状態ではなかったと思うので。胸骨と肋骨が折れていて、脳では頭をガードしなきゃと思うんですけど、お腹を守らなきゃと自然と動いちゃったのもあったし。今日は、絶対ロッタン選手のパンチが強いとか効くっていうのも分かった上でもらったので耐えられたのもあるし、最後なのでみんなの期待を裏切れないし、死んでも倒れるなと思ってパンチをもらいました」

――やり切りましたか? もう一度、みたいなものが盛り上がってることはないですか?
「やれるならやりたいですけど、本当に今日このリングに立てるかどうかも分からないぐらい、僕の中では身体が持つのかなっていう不安の方が大きくて。今日で使い切ったなっていう。そんな感じです」
――武尊さんにとって格闘技、キックボクシングっていうのはどういうものでしたか?
「僕は格闘技と出会っていなかったら本当にろくでもない人生だったなっていうふうに思うし。34ですけれど、こんな最高な人生にしてくれたのは格闘技のおかげなので。格闘技に感謝しかないですね」

――殴り合いながらも、しっかりカーフやミドルを蹴ってましたけど、落ち着いてましたか、興奮してましたか?
「頑張って興奮を抑えてましたね。それこそ丁寧にやろうっていうのもあるんですけど、僕、試合のイメージを作る時にどうしても我慢できなくて殴り合いに行っちゃうんですよ。何回イメージしても。試合直前まで丁寧に削って、自分が強かった時の戦い方を思い出して。ロッタンとだから思い切り殴り合いたいけれど、丁寧に削ってから殴ってを意識しましたね。頑張って。今日来てくれた人もそうですけど、応援してくれてた全ての人たちに勝ちを届けたかったので、このベルトを届けたかったので自分と戦いました」
――明日からは選手として練習しなくてもいい日々が始まりますけど、どんな風に過ごしたいですか?
「ジムには行くと思います。言ってないですけど、いろいろ身体も壊れてるところもあるので、それを治しながら私生活に支障が出ない程度に格闘技をやろうかなと思ってます」





