キックボクシング
インタビュー

【RISE】第9代ライト級王座決定戦を争う奥山雅仁「最後は3Rか4R辺りで僕が畳み掛ける展開かなと思う」vs.塩川琉斗「奥山選手は“純RISE”じゃなくて外から来た人間。チャンピオンには僕がなるべき」

2026/04/24 13:04
 2026年4月26日(日)東京・後楽園ホール『RISE 197』にて、中村寛が返上したRISEライト級(-62.5kg)王座を争う同級1位・奥山雅仁(OISHI GYM)と同級3位・塩川琉斗(TOP STAR GYM)のインタビューが主催者を通じて届いた。  奥山は名古屋の名門OISHI GYMの新鋭で、柔道出身。2024年2月の『ONE Friday Fights』でロシアのテミルラン・ベクムルザエフに敗れるも、その後は6連勝。2025年8月のONE FFではモロッコのジェンギズ・ラーレにTKO勝ち。11月のRISEで当時1位の髙橋聖人を破った。戦績は16勝(6KO)4敗。  塩川はフルコンタクト空手をバックボーンに持ち、足技を得意とする。デビューから3連敗を喫したが、その後は格上の山畑雄摩、北井智大らに連戦連勝。2025年10月には伊藤澄哉をも破り、タイトル戦線に躍り出た。現在8連勝中で戦績は8勝(1KO)3敗。得意技は“マッハ蹴り”。 奥山「大﨑兄弟に続いて僕が3本目のベルトを獲る」 ――まず最初に聞かないといけないのは、「もっこりダンス」が話題になっていますね。 「あそこまでバズるとは思っていなくてびっくりです(笑)」 ――人によっては謎のもっこりダンスっていう風に言われていますが、反響はどうですか? 「やった甲斐があったと感じるので嬉しいですね」 ――良い意味で新しいファンを獲得したんじゃないかという予想もありますがいかがですか? 「結構メッセージも来ているので良かったのかなと(笑)」 ――そちら系の方からもメッセージが来ているんですか? 「そうですね。元々インスタのDMでもすごい来ますし、あとびっくりしたのがXの方で楽しんごさんがいいねしてくれていて、それにびっくりしました」 ――ではいわゆる新宿2丁目系の方々にもこれからどんどんアピールしていくことになりますか? 「試合に来てくれたりとかもあるかもしれないのでアピールはしたいですね」 ――ちなみにこれは誰の発案でやるようになったんですか? 「最初はRISE FireBall NAGOYAで僕がやろうと思ってやり始めて、それが本当にバズり始めてRISEを巻き込んでやろうという話になりました」 ――キックボクシングや自分を世の中にアピールするために、SNSを駆使してこのようなパフォーマンスを繰り広げる事についてはどう思いますか? 「今はSNSを頑張らなければいけないっていう時代ではあるので、こうなるとは思ってなかったんですけど、注目してもらえているっていう面では本当に嬉しいです」 ――ご兄弟の反響はいかがですか? 「キモイなって言われました(笑)」 ――兄弟のどなたから言われたんですか? 「キモイっていうのは姉からも言われましたし、お兄ちゃん(SBの奥山貴大)にはお前のための試合なんだからやり切れよって言われました(笑)」 ――お兄さんは勝負師ですね。 「最初これをやり始めた時は、何やっとんのお前って感じだったんですけど、今回バズり方がすごかったのでもう1回やったら良いんじゃないかみたいな感じでした」 ――この流れで初のタイトル戦を迎えるわけですが、試合までのカウントダウンが進んでいる今の心境はいかがですか? 「ワクワクが止まらないというか、本当に試合が楽しみでしょうがないです」 ――初の5Rになりますけど、そこについてはいかがですか? 「5Rを戦ったことがないので未知の世界にはなるんですけど、走り込みも追い込みも凄いやっているので、そこは大丈夫かなと思います」 ――先日、OISHI GYMの大先輩である大﨑孔稀選手が世界タイトルを獲りましたけど、その流れで自分も獲りたいという気持ちはありますか? 「ジムとしても士気が高まっている時で、大﨑兄弟に続いて僕が3本目のベルトを獲るという気持ちでやっているので絶対に獲ります」 ――一緒に練習している仲間として、大﨑孔稀選手の最大の勝因というのはどのように分析されていますか? 「代表の作戦というか、それが本当に上手くはまっていたというのと、孔稀くん自身の作戦遂行能力とか気持ちも全て含めて、孔稀くんが強かったなという感じです」 ――志朗選手から王座を奪取した時の大﨑孔稀選手は、全身から血が漲っているような感じがしたんですけど、今回奥山選手もそんな感じでリングに登場する感じになりますか? 「今も気持ちを高めているので孔稀くんみたいにというか、今まで以上の感じでリングの上に立てると思うので楽しみにしておいてほしいです」 ――空位の王座を争う塩川選手について印象はありますか? 「蹴り技が多いっていうのと後ろに下がりながら戦うのが得意なのかなっていうのもあるので、上手く距離を潰していつも通りに戦えば勝てる相手だと思っているので負ける気はしないですね」 ――過去に練習やアマチュア時代などに塩川選手との接点はありましたか? 「一度もないです」 ――そうするとこの間の会見でやり合ったのが初めてのコンタクトになるんですね。 「この前が初めてですね。いつかやるだろうと思っていたので、このタイミングでやる時が来たなって感じです」 ――この間の会見では口でお互いに攻撃しあっていましたけど、その時の印象はいかがでしたか? 「なんと言うか、嫌いだなって感じです(笑)」 ――具体的にはどの辺ですか? 「あんまり好きなタイプじゃないなって感じがしました。でも意外と良いやつなのかなっていう所もあったりはするんですけど、でも好きじゃないです」 ――この試合はどの辺りでクライマックスが訪れると予想していますか? 「1R目から倒しにいくので、最後は3か4R目辺りで僕が畳み掛ける展開かなと思います」 ――現在はタイトルマッチのために大好きなスイーツなども全て我慢して調整している感じですか? 「僕、3年連続で4月大会に出ているので、花見の時期ですけどそういう楽しい行事ごとも我慢していて、ほぼ毎日甘いものを食べたりしていたんですけどそれも我慢して、ただ試合に向けて頑張っています」 ――タイトルを奪取したらまず何を食べたいですか? 「プロフィールに書いてある通り、クレープとシュークリームがすごく好きなので、両手に花じゃないけどクレープを2個持って食ってやろうと思っています」 ――チャンピオンベルトを持って2丁目に乗り込むプランはないですか? 「それもありですね(笑)」 ――1人で乗り込みますか? 「そうですね、小野さん(RISE)と一緒に行きます(笑)」 ――RISEライト級といえば、世界トーナメントで優勝した中村寛選手の存在を抜きには語れないと思うんですけど、今の中村選手は奥山選手から見てどのような存在に映っていますか? 「めちゃくちゃやりたいという願望は全然なかったんですけど、ここまで注目されて結果を残してきているので、そこに勝たないとRISEのライト級を語れないなのですが、とりあえずそこは抜きで今回はタイトルをしっかり獲るってことに集中しています」 ――今回初めてタイトルマッチをやるにあたって、昨年ONEのリングに上がったことは大きな経験になっていますか? 「そうですね。2回目だったんですけど、海外での試合を通して一皮二皮剥けたかなっていう感じがします」 ――試合の流れとして逆転だったじゃないですか。アウェーという舞台でああいう試合を演ずることができたというのは大きな自信に繋がったんじゃないですか? 「自分でもあんな勝ち方ができると思っていなかったので、ああいう勝ち方もできるっていうのがすごく自信になりましたし、それに続いて11月の髙橋選手との試合も圧倒して勝てたので、気持ちの面では誰にも負けないと思います」 ――去年よりもさらにバージョンアップした奥山選手が見れそうですか? 「SNSのバズり方を見てもらうと分かる通り、すごいバージョンアップしているので楽しみにしていてほしいです」 ――モデル事務所の方にも所属されていると思いますけど、仕事の方は結構舞い込んできているんじゃないですか? 「モデルに関しては全然仕事はしていないので、これからそういう仕事もベルトを獲った事によって増えていったら良いなと思っています」 ――RISEでは白鳥選手という、芸能方面でも活躍する大先輩がいますけど、見習いたい部分はありますか? 「見習いたいというか、白鳥選手は女性ファンしかいないので。僕は女性ファンと男性ファンの両方がいて、そこはRISEの中では僕が1番だと思っているので、ベルトを獲ってそういうところにも挑戦はしていきたいです」 ――女性ファンも男性ファンも両取りしますか? 「そうですね。そこは白鳥選手には負けていないかなと思います」 ――最後に今大会の抱負をお願いします。 「OISHI GYMの奥山雅仁です。今回ライト級のタイトルマッチという事で、ずっと追い込んでいるので試合に向けて気持ちも高まっていますし、すごいワクワクしているので、4月26日は僕が勝ってベルトを巻くので楽しみにしていてほしいです。応援よろしくお願いします」 [nextpage] 塩川「完璧な試合をブラさずにやっていきたい」 ――試合まで2週間ちょっとありますが、タイトルマッチへの心境を教えていただけますか? 「やっとここまで来れて嬉しいし、早くチャンピオンになりたいなという気持ちです」 ――塩川選手からすると、タイトルマッチがいよいよ来たなという感じですか? 「『いよいよチャンピオンになれるのか』とか『やっと王座決定戦に挑める』っていう感じですね」 ――ここまできた道程は順調でしたか?それともプロを始めた頃のイメージとは離れていましたか? 「全然離れていますね。まずデビューから3連敗したのもそうですし、そこから勝ち続けていったけど1年に1回か2回くらいしか試合ができなかったり。もう王座決定戦に挑めるだろうと思っていても、去年の-61.5kg世界トーナメントがあって、チャンピオンの中村寛選手がタイトルマッチできない状況だったりもあって、やっと王座決定戦ができるなという感じです」 ――念願だったRISEのベルトという部分でも思いが強いですか? 「やっと挑戦できるなって感じです」 ――塩川選手は、アマチュア時代からStand upやNovaっていう形でブレずにRISEでやって来られているじゃないですか。その塩川選手のRISEに対する思いというのが何かあれば聞かせていただきたいです。 「日本ではK-1とかもあったんですけど、やっぱりプロアマを通してRISEが1番レベルが高いなって思ったので、それなら国内でやるならRISEだなとアマチュアの時から決めていました」 ――現在は選手として上がるリングの選択肢が多い中で、ブレることなくRISEでやっていこうという思いが強かったんですか? 「RISEが1番だと思っているので、そこをブラさずにやっていこうと思いました。K-1だったりNEXUSだったりKNOCK OUTだったり色々あったんですけど、中村寛を倒したいっていう思いがあったので、今は王座を返上してしまったんですけど、“RISEのライト級を獲る”っていう目標はブレずにここまでやってきたので、やっと挑めて嬉しいです」 ――その王座決定戦の相手が奥山雅仁選手になりましたけど、奥山選手の印象は何かありますか? 「奥山選手は元々違う団体で戦っていて、RISEに参戦してきたのもここ数年じゃないですか。なので僕からしたら“純RISE”じゃなくて外から来た人間なので、チャンピオンには僕がなるべき人間だなと思っています」 ――選手としての印象はどうですか? 「選手としてはCKCも獲ってるし、S・BATTLEのベルトも持っているし、年も同じくらいで良い選手だなと思っています」 ――塩川選手が年下の選手と戦うのって珍しくないですか? 「そうですね。ずっと年上のベテラン選手と戦ってきたので」 ――年の差は1つくらいしか違わないと思うんですけど、お互いにRISEを盛り上げていこうという思いはありますか? 「はい。年下なんですけど戦績とかは向こうの方が上で、歴で言ったら先輩なんですよね。僕の1個下なのでそこの年に関してはあまり思ってないですけど、これから一緒にRISEを盛り上げていけたらなっていう気持ちはあります」 ――そういう思いもあって今SNSではお互いに掛け合いをしているじゃないですか。塩川選手的には奥山選手が物足りないというか、もっと来いよっていう思いもあるんですか? 「そうですね。自分で『#RISE盛り上げ実行委員』をタグ付けしてやっているので、もうちょっと言ってきてもいいのになって、もっと返してこいよみたいなのはあります(笑)」 ――もっとさらけ出してほしいと。 「そこはもうエンタメだろみたいな。あんなに踊ってる動画を出しているのに、そこはエンタメ強くいけよみたいに思いますね」 ――塩川選手の投稿では「チャンピオンになるまで◯日」ってカウントダウンをやっているじゃないですか。あれは何で始めようと思ったんですか? 「インスタは練習後とかに毎日写真をあげているんですけど、Xはどう動かしていいかって言うのが分からなくて。とりあえずできることをやってみようと思って、日記感覚で短くていいから毎日やろうと始めて、ちょうど50日で区切りが良かったので地味ですけど毎日頑張っています」 ――毎日投稿するのには慣れてきましたか? 「1日あったことを日記みたいに書いているだけなので、全然苦でもないしちょっと習慣になってきていますね」 ――逆にチャンピオンになったら「チャンピオンになって1日目」みたいな感じで毎日投稿していくのはどうですか? 「それもありですね(笑)」 ――塩川選手が思う理想のチャンピオン像とか、こういう風にRISEを引っ張っていきたいという思いはありますか? 「チャンピオンになったら発言権がある・ないっていうのはおかしいですけど、多少はチャンピオンとして説得力が出てくると思うので、本当にRISEが好きで1本でやってきたので良いも悪いも発言していきたいと思っています。RISEの理想のチャンピオン像は“誰にも負けない強い圧倒的な王者”だと思うので、そこの強さの追求はしていきたいですし、RISEを世界一にするには自分が強くなって色んな強い選手を倒すことだと思うので、そこはブレずに強さを追求して圧倒的な王者で居続けたいと思います」 ――その先には先ほども名前が出ていた中村寛選手だったり、対世界という部分も見据えていきたいと思っていますか? 「理想は-62.5kgの世界ベルトを作ってもらいたいです。中村寛選手は今-61.5kgで限定してやっていますけど、やっぱり-62.5kgで中村選手と戦ってちゃんと世界一になりたいです。中村選手が階級を下げているとはいえ僕らの階級のトップだと思うので、そこはしっかり倒したいなという気持ちがあります」 ――そのためにはまず目の前のタイトルを獲らなければいけないですね。 「タイトルマッチでしっかり勝って、その後に発言していきたいなと思っています」 ――否が応でも毎回言われてると思うのですが、試合内容は会見でも仰っていましたが「倒せれば倒すし、いけなければ完封する」というスタイルを突き詰めていく感じですか? 「ファイトスタイルをブラす気はないです。KOを狙っていないのかと言われたらそうではなくて、常に狙っているけど相手も強い選手なので、100%%倒せるとは限らないからまずは自分が勝つことに徹して、相手が来て倒せたら倒すっていう完璧な試合をブラさずにやっていきたいです」 ――これから初めて塩川選手に注目するファンの方は、今回の試合でどんな所に注目したら試合をより楽しめますか? 「僕はキックボクシングを追求しているつもりなので、パンチもできるし蹴りもできるからキックボクシングをちゃんとしているんですよ。皆んな蹴りやパンチに偏ったりで、RISEだと特にパンチで打ち合う選手が多くてほぼボクシングみたいな感じになるじゃないですか。RISEはキックボクシングだからキックボクシングの完成形を目指したいと思っているし、そのキックボクシングがこういうものだよっていうのを見せたいです」 ――ということはルールの中にある全ての技術を極めていくっていうイメージですか? 「そうですね。パンチも蹴りもできてワンキャッチ・ワンアタックのRISEルールもできるっていう、全てを極限まで上げたいなと思っています」 ――最後にいつも応援してくれるファンの皆さまにメッセージをお願いします。 「いつも応援ありがとうございます。やっとタイトルマッチを組んでもらうことができました。ここをしっかり勝ちきってこれからもっと上を目指していきたいので、これからも応援をよろしくお願いします」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.343
2026年3月23日発売
4.29『ONE SAMURAI』でロッタン相手に引退試合に臨む「最強最後の武尊」。現役18年の軌跡に迫る永久保存版。日本人初UFC世界王者へ「平良達郎vs.ヴァン」徹底解説、秋元強真の強さとは何か?
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント